白鳥沙羅のたわごと(自然に沿って生きていきたい) | ||||||
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1. ┃浦島太郎物語
以下言葉の意味を調べ私流に意訳した物語 『過ぎ去ってしまった事を思い浮かべるのだが‥。海岸沿いの片田舎に手当たりしだい魚を追い求めては、それを地位や名誉や財産に交換することができる、優れた才能と技術を持った「浦島太郎」という人がいました。彼は、世間の人からの評判がよいので有名でした。ある日彼は、自分より目上の人や身分の高い人なら‥誰にでも従う小さな者たちが、永遠の存在という亀を酷く苦しめているのを偶然見つけました。 世間からの評判を非常に気にする太郎は、このチャンスをここぞと逃しませんでした。そして、とても優れた才能と技術を持った太郎は、身分の高い人なら誰にでも従うという小さな者たちから亀を助けてあげました。世間の評判を気にする太郎は、海へ帰る亀に「日頃、この恩を忘れないように‥。」と恩着せがましいことを言うのを忘れませんでした。 時が経って、恩を着せられた亀は、日頃行いが良く優れた才能と技術を持った太郎に‥うわべだけの感謝と気持を表すため‥「悟りの法則ということば」を大切に守っている竜王が住んでいる‥四方を壁に囲まれた部屋(獄)に閉じ込めました。竜王の住んでいる四方を壁に囲まれた獄(部屋)には、恐ろしいほど美しくて若い姫がおりました。 この美しくて若い姫は、‥わざとおいしい人参を馬の頭にぶら下げて馬を早く走らせるように‥太郎の心の思いの中に「地位と名誉と財産」という儚く消えてしまう「夢や希望」という御馳走でおもてなしをしました。優れた才能と技術を持った片田舎の太郎は、日ごろのよい行いと優れた才能と技術が‥竜王に高く評価され認められたことに圧倒されてしまいました。まるで世界の頂点に立ち、光輝く栄光に包まれているようでした。そして、美しい舞いに心はうっとりして完全に「悟りの法則ということば」の存在の虜になってしまいました。 太郎は、今まで竜王の四方を壁に囲まれた獄に閉じ込められていたことには、全く気づかないまま元いた片田舎に戻ることにしました。すると、恐ろしいほど美しく若い姫が「決してこの箱を開け‥箱の中に閉ざされているものを外へ通り抜けさせてはいけません。」と言いながら‥優れた才能と技術を持った片田舎の太郎に、この素晴らしい四方を壁で囲まれた獄にいた記念にと玉手箱を渡しました。 太郎は、そんなに長くそこにいたと感じませんでしたが‥、片田舎の自分のようなものが世界の頂点にいたと言う気分にまだ酔いしれながら‥亀の背中にまたがり、竜王のいる四方を壁に囲まれた獄を後にしました。太郎は、永遠の存在という亀に連れられて、元の片田舎に戻りました。ところがどうしたことか…。そこには日頃のよい行いと優れた才能と技術を持った太郎の事を知る人は誰もいませんでした。その片田舎は、街のように賑わい、太郎の知らない優れた技術で魚を取りあさっておりました。もはや、太郎の優れた才能は、何の役にも立たなくなっていたのです。 今の太郎を更に苦しめたのは、若くて美しい姫の「決して開けてはいけない‥」という言葉でした。太郎は、このことばに自由を奪われ監禁された気持ちになっていたのです。太郎は、その気持ちを打ち破るかのよう「栄光の記念の玉手箱」を開けてみました。すると‥希望や夢という玉手箱の中から、太郎の優れた才能や技術、そして人々からのよい評判が…煙となって出てきて‥儚く消えていったのでした。 今まで「すごい、すごい!!」ともてはやされていた、優れた才能と技術を持った太郎でしたが。そこには、空っぽの玉手箱と老いぼれた太郎が残されていました。元いた所へ‥戻ってきただけなのに‥。天から地上へ思いっきり叩きつけられ‥記憶の中の自分が木端微塵になった瞬間でした。 あの頃いた、「自分より目上の人や身分の高い人なら‥誰にでも従う小さなものたち」と同じような考えを持った人たちは、今も同じようにここにたくさんいました。しかし、彼らは、太郎の元の栄光には全く気づくことなく太郎よりもっと優れたものに夢中になっているのでした。 』 THE END
福岡正信さん(自然農法家)も若い頃病気になったとき、何もかも失ったというショックに苦しめられたそうですが‥この世界が幻だって分かった時‥。幻だったら、「何も失うものは何もはないじゃないか」と分かったそうです。 私自身も、化学物質過敏症になって‥化学物質を根本から無くそうって考えていたのですが‥お金のシステムとか、支配者とか、所有とか…いろいろと文明の複雑なものが絡み合っている事に気づき‥いままで楽しく付き合っていた友達や家族(母や兄弟)とも疎遠になっていって‥もう終わりだと思うと‥全てを失ったと言った感じになってきて…胸が苦しく涙がいつもこぼれていました。 しかし、福岡正信さんと同じように、この文明社会が本来の自然の世界ではなく幻の世界だと分かった時、失うものは、文明で得たものであり、自然そのものを失うことはないと分かったのです。つまり、失うのは文明が与えた地位や名誉や財産などと‥。 生まれてすぐに名前を付けられ‥常に名前で呼ばれ‥それを自分だと信じて記憶した自分の歴史が自分そのもの。もし名前がなければ‥記憶があっても自分はない‥。自分でさえ‥幻だった‥。 文明は、幻のわたしを持ち上げたり落としたりします‥。しかし‥名前を捨て一番低い大地にいるなら‥それ以上何も失うものがないんですね‥。そこが真実な世界(自然)なのですから‥。 ただ注意しなければならないのは、私たちが文明社会で得たもの(地位、名誉、財産など)を失いたくないという理由で、これからも自然に反して生きていくなら‥最も大切な地球そのものを失ってしまうことになってしまうことです。私たちは、死んでも地球があるなら、何一つ失うものはないのですから‥この文明社会を「所有のない自然本来の世界」に戻し、通貨を無くし‥だれにも管理されない世界に戻さなければ‥もっとも大切な地球を失うことになり‥本末転倒になってしまうと思います。
以下は、私流「浦島太郎」を書くために辞書でそれぞれの意味を調べたものです。是非参考にしてください。 ◆浦島の「浦」:比較的小さな海岸、入江と言う意味。 ◆浦島の「島」:海を隔て本土より狭い陸地。(片田舎) ◆「太郎」:「最も優れたもの。大いなるもの。」という意味。 ◆竜宮城:竜王が住んでいる深い海の底にある宮殿。 ◆龍:頭に冠をかぶった大蛇。 ◆城:住民全体をまとめて防壁の中へ入れるために作ったもの。(私的には、住民を逃がさないというためのものでもあると解釈しています。) ◆乙姫:中宮城に住む若くて美しい姫。 ◆御馳走:奔走する。(おもてなしをすることで邁進させる) ◆玉手箱の「玉手」:「玉(宝石)のように美しい手」と言う意味。玉手箱には食べ物ではなく、食べられない美しい宝石のようなものが入っていたと言えます。つまり、輝く「夢」や「希望」。だから、煙のように消えてしまったのだと思います。 ◆玉手箱:辞書では、「禁(約束や決まり)を破ったから玉手箱を開けたとき老人なった」とありますが‥本当の意味は 「隠された夢や希望が幻のように儚く消えていくものだと知った時、人は老人のように力がなくなり、志気がなくなる」 と言うことではないかと個人的に解釈しています。ですから、人々は、小さい子どもたちが文明を学び邁進するように 「将来の夢」 を持つように勧めるのかもしれません。 (それがどんなに残酷な結果になろうとも)
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