白鳥沙羅のたわごと(自然に沿って生きていきたい) | ||||||
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化学物質過敏症 ↓ページをクリック (グレーのところは現在のページ)
1. ┃化学物質過敏症とは 体験者が語る化学物質過敏症 化学物質過敏症は、揮発しやすい化学物質‥たとえばパーマ液、合成洗剤、消毒液、ペンキ、印刷のインク‥ゴミ焼却の煙や工場から出る煙や車の排気ガスなどによる大気汚染等を吸ったり、皮膚から吸収することによっておこります。わたしは、化学物質過敏症と診断される前から以下(グレーの枠内)のような症状があり、ずっと「更年期障害」だと思っていました。 なぜなら‥自分の症状が更年期障害と酷似していたからです。まさか、更年期障害と思っていた症状が化学物質過敏症だったとは! では、化学物質過敏症の具体的な症状がどのようなものなのか以下を読んでください。
北里病院のアレルギー外来で化学物質過敏症の診断をしていた宮田先生は「化学物質過敏症の症状」を次のように言っています。 ↓枠内の薄い文字は私のコメントです。
かつての私がまさしくこれ(@〜Kの症状)で…全身に渡るあらゆる症状に苦しめられていました。 たとえば、光を眩しく感じる。これは、気がつかなかったのですが、夕方暗くなっても明かりを付けようとしないわたしを主人が指摘したことからわかりました。明るいと眩しい、暗いと落ち着く、結果薄暗いところにいるようになった…。(主人から見て私は異常だった) 喉の渇きも本当に酷くしょっちゅう水を飲まなければなりませんでした。でも、自分だけと思わないので、出かけるときは、主人の分も子供の分も準備していくのですが、みんなのために準備した水はいつもそのままもって帰ってくることに。 音にもとても敏感でした。いや音だけでなく、視界に入って動くものにも敏感に反応していました。なんというか、急に起こる音や動きに敏感なのです。いつも神経が張り詰めているようで…普通だったら気にならないぐらいの物音や、目の前を横切る人に…イラッとくるわけです。 それから、内蔵全体が下がって内蔵機能低下と言われていました。腸の動きがほとんどない状態で、お腹はパンパンに張っていました。ですからゲップは半端じゃないほど出ていました…。 トイレは近く、量は少なく、勢いはなく…。若い頃は、あんなに膀胱に尿をため、勢いよく出せていたのに…。年なのかな〜と納得するほかありませんでした。 また、体がカチカチに固くなっていたせいで、呼吸がうまくできなくなっていました。吸うとき5秒かかる息が、吐く時はたった1秒といった感じで。とにかく息が吐けなくて苦しんでいました。 湿疹も体のあちこちにできていました。頭皮や顔、背中などに。特に顔は光に敏感で、すぐに赤くなっていたのです。 関節は、特に背骨(腰〜頭の付け根まで)が一本の鉄の棒がはいった用にカチカチになって、(前には曲げられるのですが)後ろへは全く曲がらない状態。枕もしけないし、痛みが激しくて辛かったです。 冬になってストーブなどの暖房をつけると、足が冷えてきて、顔がほてってきます。(ですから、うちでは外付けのガスファンヒーターにしていました。室内の空気が汚れなければこの症状はなかったからです。) また頭痛は、半端ではなく。頭全体が24時間強く締め付けられた感じがあって、精神的にも苦しい状態でした。記憶力、集中力にかけ…精神的な不安感は常にありました。(特別な悩みがあるわけでもないのにです) あと、不整脈があり、心臓が止まるようになることは度々。まぶたは時々ピクピク痙攣し…両手のしびれもありました。 私に起こったこれらの症状は、上記の表にある「化学物質過敏症の症状」にぴったりなのです。そして、それが、デトックスをする中でどんどんなくなり、現在ではほとんどないといっていいほど消えてしまったのです。(2013年現在 / デトックス7年目) 毒(化学物質)が入って起こった症状だから、毒を出せば治る。当たり前のような気がします。
多くの人は「化学物質過敏症」と聞くと‥「化学物質の臭いに即反応し、呼吸困難になったり、湿疹がでたり、倒れたりする人」をイメージすると思います。しかし、上記にあげられている「化学物質過敏症の症状」は‥そうではなく、むしろゆっくりと反応する慢性的な症状と解釈できます。 上記に上げられる症状が主な化学物質過敏症であるなら‥、「〜過敏症」という病名は人々に混乱を与える病名と言えます。もちろん化学物質に即反応する人も含まれているのでしょうが、これはごく一部の人に過ぎません。だったら‥病名を「化学物質蓄積症」というような感じに変えたら両方の症状をすんなりイメージできると思います。 わたしの場合は‥ずっと「化学物質過敏症の症状(上記にある慢性的な症状の方)」があったのですが、化学物質過敏症の症状が更年期と同じような症状ということを知らなかったために…(これらを更年期だと認識し)自分の症状が化学物質によるものと気づけませんでした。 しかし、ある時化学物質過敏症の症状と更年期の症状が同じであることに気づきました。つまり、加齢ではなく、「長期の毒物摂取による毒の体内蓄積」が原因と‥わかったのです。それで数年前からデトックスを始めました。すると‥これらの症状はなくなったのです。 多くの人は、化学物質過敏症というと‥芳香剤の臭い、タバコの煙で即反応する人と思っています。それは、化学物質によって起こる症状に「‥過敏症」という名前がついているからだと思います。 今多くの方が、自分は「化学物質に反応していない」と思っているでしょう。しかし、 上の項目を読むと‥ほとんどの人が反応していることになります。こんなに沢山の化学物質に囲まれている文明社会で生活しているわけですから‥当然と言えば当然です。
結局「化学物質過敏症」というミスマッチな病名のために…人々は化学物質の臭い等に即反応する一部の人たちのみを「化学物質過敏症」と勘違いします (勘違いしやすい病名なので当然です)。そして、化学物質に即反応する人の訴えに共感できず‥「わがままな人たち」ととらえ更に苦しめるような行為さえします。たとえば‥揮発する化学物質を部屋中に撒き散らすことで空気の悪い室内環境を作り‥敢えて窓を開けないなど。 もし、人々が「臭い等に即反応しない人も化学物質過敏症である」と知っていたら‥こんなことにはならなかったでしょうに。「化学物質過敏症」という病名がもたらす悲劇と言うほかありません。
「化学物質過敏症の症状」を見る限り‥、化学物質に即反応しない人も化学物質過敏症である可能性が高いわけですから、「化学物質過敏症」という病名は非常に誤解を招きやすい病名だと言えます。つまり、多くの人が化学物質に反応しているにもかかわらず、ごく一部の「化学物質に反応している」と自覚した者だけが反応しているという誤解が生まれてしまう病名なわけです。 ですから、周りの人に対し「わたしは、化学物質過敏症です」とカミングアウトした場合‥、それを聞いた人たちは「この人は、極まれな人がなる化学物質による病気をもった人だ」と解釈します。これは誤解ですが、この誤解を解こうとして頑張って説明しても無理です。 なぜなら、もともとこの病名が症状とミスマッチですし、メディアが化学物質に即反応する人のみを化学物質過敏症というふうに説明し人々に広めているからです。 そのようななか‥ もし、化学物質の臭い等に即反応するようになった場合、けっして「化学物質過敏症なので‥協力をお願いします」なんて言ってはいけません。一部のわがままな人だということで逆に攻撃されるかもしれないからです (その理由については‥下記の「自覚する化学物質過敏症者が攻撃される理由」を読んでください) 。 それよりも、‥「アレルギーで湿疹ができたり、呼吸困難になるので‥」と言って協力を求めることをお勧めします。不思議ですが、その方がずっと周りから協力してもらえます。 アレルギーの症状も化学物質で起こっていることが多い(私は高濃度の芳香剤では、一瞬にして皮膚にブツブツができます)わけですから、このように言い変えることをお勧めします。 また、化学物質過敏症と言う言葉を使わずに、化学物質過敏症の症状に書いてある具体的な症状の一つ一つが化学物質の影響で起こることを知らせる方がずっと、お互いの生活改善と健康に繋がります。
化学物質に即反応する化学物質過敏症者(自覚できるもの)だけが、なぜこのように攻撃されるのか、その事について詳しく書いてある記事がありますので、是非参考にしてください。(化学物質に即反応しない遅延的な症状を持っている化学物質過敏症者は、自分が化学物質に反応しているかどうかさえ自覚できないのですから‥論外) 出典:http://homepage3.nifty.com/ci/under-siege.htm
これはアメリカでの出来事です。しかし、同じようなことが日本でも起こっています。経済が優先される社会であるなら‥どの国にあっても同じようなことになるのだと思います。
では、上記にあります「化学物質過敏症の症状」のように遅延的(慢性的)な反応と、化学物質の臭い等で即反応する急性的な症状とどちらが楽かと言うと‥。化学物質を避けられる環境にあるなら‥化学物質の臭い等に即反応する方が楽です。なぜなら‥その場を離れれば済むからです。ただ、それで苦しんでいる人が多いのは‥そのような危険なエリアにとどまっていなければならないという状況におかれているからだと思います。 あの慢性的な症状の苦しさ‥たとえば24時間毎日頭が締め付けられ痛みが継続するのは‥もう二度と体験したくありません。体のあっちもこっちも痛いし、内臓は下がり機能不全を起し、毎日横になっていたのですから‥。 現在は、デトックスによって全身の痛みから解放されていますし、マスクをし、花粉症メガネをかけているなら、買い物もできるし、バスや電車にも乗れます。(それでも、揮発する化学物質がマスクの隅から入ってくることもあります) もし、デパートに香水が置いてなければ、公共トイレに芳香剤が置いてなければ‥すれ違う人が服を合成洗剤で洗っていなければ‥また歩きたばこがなくなれば‥本当に自由になるのです。 私たちが、好きで化学物質を使用するのは自由かもしれません。しかしそれは、自分の体を慢性的な病気に追い込み、その後‥自由に外にも出れない環境に自分を追い込むことになる可能性があるのです。 本当に楽なのは、即時的な反応や慢性的な反応と言うのではなく‥余計な化学物質が含まれない空気を吸いながら生きられることです。
数年前、家族全員で北里病院のアレルギー科で診察を受けました。主人は、全く自覚症状がなく…自分は絶対大丈夫と言っていました。なぜなら‥化学物質の臭いには全く無反応だったからです。また、上記にある「化学物質過敏症の症状」もありませんでした。しかし、 自律神経の検査などを行った結果は‥家族の中で一番悪いという結果が出ました。つまり、「臭いに鈍感」、「過敏症の症状がほとんどない」といった人でも過敏症と診断されることもあるのです。 主人は相変わらず臭い等には鈍感ですが‥(わたしが無農薬無添加の食事にしたり、洗剤を止めたりすることで‥)スーパーで買ってきた醤油(添加物だらけ)は気持ち悪いとか、合成洗剤の臭いは気持ち悪いとか、添加物の入ったアイスクリームはまずいとか言うようになってきました。添加物や農薬を見破れる体に少しずつ変化してきたように思います。 現在主人は、添加物などの食品を避け生活改善をし、体力をつけているので‥以前にまして(年を取っていく割に)ますます元気になったように思います。
何よりも大切なのは‥症状を悪化させたり、重症化させないことです。そのためには‥次の事が大切です。
多くの人は、「化学物質に反応する人は、ごく微量の化学物質に反応する異常体質の持ち主で、反応しない自分は正常」と解釈している人が多くいます。わたしもそう思っていました。しかし、そうでもないことがわかったのです。そのことについて関心がある方は‥そのまま次の記事「ごくごく微量ではなく高濃度だった」を読み続けてください。 2. ┃ごくごく微量ではなく高濃度だった ホルムアルデヒド
こちらに国土交通省が、平成12年全国約4500戸の住宅を対象とする実態調査を行なった結果があります。
上の枠内の内容を読んで分かることは、全体の27.3%(約3割)もの世帯で、指針値を上回る高濃度のホルムアルデヒドが検出されたということです。つまり、調査した全4500世帯の3割の約1350もの世帯がホルムアルデヒドによって高濃度に汚染されていたということです。 しかも、築後4・5年の住宅が濃度が高かったという結果からすると‥。築4・5年たった家に住んでいるものは‥住宅のホルムアルデヒド濃度がたとえ高値を示していたとしても‥メディアが伝えた「新築の家がもっともホルムアルデヒド濃度が高い」という情報を信じ‥多分安心しきって住んでいるということになります。 もし、ここから、体調を崩すものが現れたら、家族はみんな「ごくごく微量の化学物質に反応する化学物質過敏症」だと考えても、自宅が高濃度に汚染された危険地帯とは気づかないことでしょう。
こちらは、国ではなく‥全国にある23の研究機関が参加して一般家庭の室内のホルムアルデヒド濃度を調べたものです。結果国の指針値を遥に超える値だったそうです。この結果から、私たちの住む部屋の中の化学物質汚染は、ごくごく微量ではなく高濃度であることが多いということが分かります。 参考・転載 / ホルムアルデヒド/ http://www.jttk.zaq.ne.jp/syo/CANCER/FAIL/HOLM.html
国が定めるホルムアルデヒドの指針値は‥
上記のようにホルムアルデヒドの基準が定められていますが‥この基準が当てにならない、あるいは甘いと言われています。その理由は‥枠内を読んでください。
国の定める基準に合格した合板を購入した場合‥室内が23℃以下の冬場は安全かもしれません。しかし、それを夏に購入したらどうなるのでしょう?日本の夏の室温は、30℃を超える日もあります(23℃を超える日はどれほどあるでしょうか)。つまり、室内23℃で合格した合板であっても‥夏場はホルムアルデヒドが合板から高濃度に揮発し室内を汚染するのではないでしょうか。ですから‥指針値の基準を作る場合、室内温度35℃ぐらいの場所であっても‥その合板から出るホルムアルデヒドが0.08ppm以下であることを確認して商品化するべきだと思うのです。 またそのほか、国が設けた基準が甘いのではないかと言われる理由には、 @肝機能や腎機能が低下している人、病弱な人を考慮に入れていない。赤ちゃんや老人も考慮されていない。 A反応が鈍感で高濃度のところにい続けられる人がいることも考慮に入れていない。 等です。 しかし、だれも自分の家や会社の室内の汚染濃度を知る由がありません。だからと言って高価な検査機を買うこともできません。またたった一回のチェックにかかる費用も高すぎるのです。ですから、私たちは、国が言う「ごくごく微量」という言葉に騙されないようにしたいものです。
全国23か所研究所による調査結果で、個人の平均曝露濃度は0.52ppmでした。国の定める指針値は0.08ppmと言うのに。下の表を見ると‥目への刺激や不快感が起こるレベルです。このような事実を知っていなければ‥「ごくごく微量の化学物質に反応している化学物質過敏症」だと解釈し‥化学物質を減らす工夫をすることを怠り‥益々体調不良になる恐れがあります。 下の表を見ると国の定める指針値0.08ppmは臭いを感じるレベルなのです。これが国が定める基準なのかと‥絶望になるのです。
パラジクロロベンゼン
東京都消費者生活センターが調査したレポートの一部を転載しました。その文章を読むと‥トイレを換気しなかった場合、パラジクロロベンゼンの濃度は国の定める指針値の170倍だったそうです。かつて駅のトイレに入って防臭剤が入っていて‥それで呼吸が苦しくなったので‥、駅に電話をしてトイレに防臭剤を置かないようにお願いしました。なのに‥返事は「できません!」でした。 どうしてなんでしょうね。やっぱり‥ごくごく微量で安全って思っているんでしょうね。多くの人がそう思い込んでいる現実が怖いですね。
血液から化学物質
血液から化学物質が検出されるってことが、本当にあって良いのでしょうか?しかも、「高濃度」で。では、下記は、朝日新聞と毎日新聞の記事です。 @ 朝日新聞朝刊 /1999.8.1
A毎日新聞 / 1999.11.11
農薬も高濃度
たとえば1000ccの水があって、そこに1000倍希釈、10倍希釈、3倍希釈にするには‥どれくらいの農薬を添加すればいいか計算してみると‥下図のようになりました。2000年ごろから、主流になってきた無人ヘリ。実は、これで散布される農薬の濃度は、考えられないほどの高濃度であると言うことが分かります。
上記の表を見ると、無人ヘリの場合。1000ccの水に溶かす農薬の量の多さがわかります。
上記の表は、10aの面積に撒かれる農薬の量です。撒かれる農薬の量を見ると、地上散布は100リットルで、無人ヘリは8リットル。断然地上散布が多いように感じます。しかし、濃度がそれぞれ違うので、純粋な農薬の量を計算すると、地上散布では、100ml、無人ヘリでは2664mlとなりました。恐ろしくなる量です。 つまり、無人ヘリは高濃度の農薬を大量に撒いているということが明らかになりました。 まとめ
1930年、化学物質の生産量が世界で100万トンだったそうです。それが、2000年には4億トンに。たった70年で400倍になったのです。このような環境なのですから、ラジコンヘリによる農薬散布がない地域(東京都、神奈川県、大阪府、和歌山県、沖縄県)に住んでいても安心できません。現に、毒の蓄積による体調不良や化学物質に対するアレルギーで苦しんでいる人がこれらの地域でも見られるからです。
パラジクロロベンゼンを長期間、高濃度で体内に取り込むと肝臓や腎臓に負担をかけるそうです。犬の実験では肝障害を起こしたそうです。また、これを機に、これらの毒がアレルゲンとなり、アレルギーを起こすこともあります。わたしは、消臭剤のあるトイレに入ると、一瞬で肌にかゆみを伴ったブツブツができます。しかも、パラジクロロベンゼンは、容易に生分解されにくいうえに、家庭から排出される化学物質の中のベスト1なのです。
家庭で使われる殺虫剤や防虫剤や消臭剤だけをとっても、こんなにたくさんの量の毒が、安全であるべき室内にばらまかれているのです。これら肝臓や腎臓に障害をもたらす毒は、私たちの考え一つで解決できるはずです。わたしは、毎日たった数分トイレを掃除するだけで、化学物質は一切不要な清潔で爽やかなトイレを維持しています。 また、うちでは衣類の防虫剤は使ったことはありませんが、虫にやられたことは一度もありません。どうしても心配という方は、ジッパー付きのビニール袋に入れておけば、このような余計な毒を買って自らの健康を害することはないと思います。
ある駅のトイレの各個室ごとに消臭剤が置いてありました。トイレに一個でも高濃度と言われるパラジクロロベンゼン。なのに‥ここには、全部で8個も‥ (私にとっては、マスクをしていても呼吸が苦しく感じるレベルの空気でした)。 化学物質に対し即時に反応しない多くの人々は、何の疑いもなく使用しているトイレ。そのトイレの室内が高濃度の化学物質で汚染されているのです。肝臓や腎臓に障害を与え発がん性のある毒をこんなにたくさん置いて良いのでしょうか? 駅に電話しトイレに消臭剤を置かないようにお願いしましたが、「それは無理です」と‥、真剣に受けとってもらえず残念でした。消臭剤で即体調を崩す人、数年経って体調を崩す人がでてくると言うのに‥。きちんとトイレ掃除しているなら不要なものなのに‥ 今私たちが住む室内は、ホルムアルデヒドやパラジクロロベンゼンのみならず高濃度に化学物質によって汚染され、室外は工場や排気ガスに加え高濃度に汚染された農薬が撒かれていいます。 国民の健康を守るはずの国の安全基準は当てにならず、メディアは国民の健康より経済を優先し企業にとって有利なことしか宣伝しません。今までわたしが信じてきたもの、尊敬して従ってきたもの…それらは一体なんだったのでしょうか。 3. ┃辻褄の合わないコップの例え
専門家はこう説明します。
とてもわかりやすい説明なのですが‥、この説明だと毒が溢れるまでは‥毒を取り続けても大丈夫だと誤解を受けそうな気がするのです。もし、毒を取り続けて、化学物質過敏症の症状が出なくても、毒が体に溜まり続けているのだったら、それは問題だと私は思うのです。 たとえば、毒を取ると‥どんな人でも肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。つまり、毒が溢れてくるとは…肝臓や腎臓で処理できなかった毒が蓄積されて‥それが溢れて来たと言うことであり‥ある意味大変な状態と言えると思うのです。もし、そうなら‥最初から毒は極力取らないように努力しなければならないと思うのです。 最近は、お酒を飲まない人でも‥脂肪肝になったり、肝硬変になったりする人が増えていると言います。お酒を飲まなくても、肝臓を酷使する毒が蔓延していると言うことではないでしょうか?肝臓や腎臓の働きがもともと弱かった人(コップの容量が小さい人)が化学物質に過敏に反応するようになったような表現をされていますが…。このような表現をすると‥「化学物質臭い等に即時的に反応しない限り、(慢性的な化学物質過敏症の症状があっても‥)自分にはまだまだ余裕があり安心」という誤解をうむのではないかと危惧しています。 化学物質過敏症の症状は臭い即反応する症状だけではありません。慢性的な症状もあるのです。詳しくは⇒「化学物質過敏症の症状」
コップの用量が小さく(解毒作用が上手く働かない人)、毒が溢れてくると過敏症の症状が現れると説明されているのですが‥。もしそうなら、解毒して行く中で化学物質に対する過敏な反応は無くなっていくと思うのです。ところが、私の場合は違ったのです。 どう言うことかと言うと‥。 化学物質を避け、デトックスをする途中で‥化学物質の臭いなどに対し瞬時に反応するようになったのです。化学物質を避けず、デトックスをしない時は‥化学物質の臭い等に鈍感であったにもかかわらずです。 臭いや皮膚が化学物質に鈍感だった時は、こんな症状がありました。
デトックスすることで、これらの症状がなくなる一方で、化学物質の臭いに敏感に反応する症状がきつくなってきたのです。デトックスを続けていくと‥いつも私を苦しめていた症状がとれ元気になっていく。
上の記事「ごくごく微量という嘘」で紹介しましたが‥日本の一般家庭は化学物質が国の定める指針値をはるかに超えているということがわかっています。ですから‥本当だったら‥化学物質を極力避けなければならない環境であるわけです。なのに‥その毒に徐々に慣れ‥受け入れ‥慢性症状が出ていたわけです。不思議でもなんでもない‥当然のような気がします。 そのような中で、わたしが、デトックスを始めたため‥体は「もうこれ以上毒を入れないようにしなければいけない」と毒を認識し始めたのではないでしょうか?そう考えると‥体に悪いものを「悪い」と判断できるようになったのですから‥体が正常に働くようになったと言えます。
話は変わりますが、F1種(一代限りのタネ)を作る過程で、正常なタネができることがあるそうです。すると生産者は「シブが出た」と言って片っ端から潰していくそうです。一代限りのタネを作っているのに自然本来のタネができてしまうと商売にならないからです。自然や健康が優先されている社会ならそうならないはずですが。 同じように、正常な反応(化学物質を拒否する反応)をする人が増えたらどうなるのでしょう‥化学物質を基礎とする商売に支障がでないでしょうか?なら‥正常な種と同じように、「シブが出た」と潰されていくのかもしれません。 しかしもし、自然や健康が優先される社会なら‥国が自然や健康優先のお店に補助金を出して支援することで、不要な化学物質がどんどん減らされていくのではないでしょうか。 ◇F1種とは…一代限りのタネのこと。詳しくはこちらを読んでください。 http://ww4.enjoy.ne.jp/~macroway/issue/f1.html ◇↓シブが出た話は‥野口勲氏「一粒のタネからのメッセージ」に書かれてあります。 http://noguchiseed.com/hanashi/hitotsubunotane.html 4. ┃アナフィラキシー/有益な反応だった 農薬に反応することも、化学物質過敏症の反応の一つに数えられるのですが…。わたしは、そうは思わない。そのことについて私の考えです。
免疫反応によるショック死(アナフィラキシーショック)というのがあります。どういうものかと言うと‥。ある研究者がクラゲ毒の血清を作るために犬にクラゲ毒を注射しました。その後、期間をあけてもう一度少量のクラゲ毒を、犬に注射したそうです。すると、犬はショックを起こし死んでしまったというのです。二度目の注射の量が少量だったにもかかわらず‥。
つまり、最初の注射でできた抗体が、二度目の注射のときに対する抵抗力となるのではなくショックを引き起こして、死に至らせるほどの激しい反応が起きるというものです。ちなみに、アナフィラキシーとはギリシャ語で「無防備」という意味だそうです。防御しようと備えたのに「無防備」だったとは!! しかし、わたしは、これを、体に備わった「最大の防御反応」だと思っています。なぜなら体は命を賭けて毒を体に入れないように必死で抵抗していたのですから‥この命懸けの抵抗は、周りのものへの「警告」のメッセージなのです。 もし、この激しい反応を自分も周りも「警告」として捉え、それによって、次からは、みんなでその毒を免れようと努力するなら、「全体にとって有益」となります。だから、農薬に対し激しい反応を経験した私が多くの人にこのことを伝えているのは、「警告」として全体にとって有益となるようにです。 医療は、ステロイドや抗ヒスタミン剤で激しい症状をなくし、毒だったものを人々がはっきりと毒だと認識できないようにしました。原因から遠ざかることを忘れさせてしまうなら、また、毒(化学物質や放射能など)を作って蔓延させるものを「良し」とするなら、この医療こそ「有害」と言えるのではないでしょうか?つまり、個人を助け全体を滅ぼしていく医療。
毒である農薬に対して多くの人が無関心なのですが‥。それをいいことに、農薬はどんどん高濃度になっています。どういうことかと言うと、地上散布で農薬を散布する際農薬を2000倍に水で薄めないといけないのに、空中散布では、たった3倍〜10倍水で薄めればいいということになっています。 2000年を堺に農薬の空中散布が増えてきて、現在では農薬の空中散布が主流となってきました。こうなると‥知らないうちに人々は、高濃度の農薬に暴露し、様々な体調不良を起こしたり、農薬に対しアナフィラキシーを起こしたり、アレルギー体質になったりするのではないでしょうか? 農薬の地上散布と空中散布 / 1000ccの水に溶かす農薬の量の差は歴然
上の表を見ると地上散布では、1000ccの水に溶かす農薬の量は0.5ml‥つまりおちょこ1杯もないくらいの少ない量。一方、空中散布の方は、1000ccの水に溶かす農薬の量は、3倍希釈として計算すると、コップ(約200ml)1杯よりも多い333mlです。どれだけ、高濃度で農薬が空から撒かれているかがわかります。 今や、この空中散布が主流と言われますので、本当になんとかしなければ、多くの人が病気になること間違いありません。
農薬はとても恐ろしいものです。農薬散布の時、一番に反応が現れたところが目でした。その後農薬散布を避け(農薬散布しない地域へ避難)、デトックスを始めてもう6・7年も経つのに、目の奥のところから農薬を含む汗が出てきます。そして、その汗が瞼に付くと、瞼が腫れ、強い痛みを伴います。 塩水(自然塩をとかしたもの)で目を洗って少しおさまるのですが…。この経験から、長年デトックスをしてもまだ体の奥には毒が残っていることがわかります。それほど、毒は出て行きにくいものです。わたしは、デトックスをして本当に体調が良くなり、見違える程元気です。しかし、わたしの試算では、2・3年で毒はすっかり出てしまうと思ったので‥まだ体内に残っている毒に驚くのです。 だから、皆さんに私は警告します。農薬を甘く見てはいけないと。農薬を甘く見せているのは、私たちに処方される「ステロイドや抗ヒスタミン」という薬です。 薬で助けられる社会は、一見素晴らしいのですが、全体を見ると毒漬けの世界に導かれることとなり…全体としては「絶望」です。つまり‥このような考えをもった医療こそが有害と言えるかもしれません。なぜなら、「ステロイドや抗ヒスタミン剤」があるがゆえに…この猛毒である農薬をなくせないのですから。 5. ┃免疫とアレルギーの基礎知識 化学物質過敏症と言われる症状の一つに、化学物質に反応するというのがあります。アレルギーとは違うと言われていますが、私にはアレルギーと同じ免疫反応ではないかと思われるのです。どちらが正しいかどうかというより、免疫反応とは何かを知っておいたほうがいいと思ったので、私の考えも含め、知識としてメモしておきましたので是非参考にしてください。
文字通り、「疫(病気)を免れる」という意味で、免疫細胞により病気を予防したり回復させたりする働きのことです。たとえば、ウイルスに感染した場合、体はそれを異物(抗原)と認識し、排除しようとします。それは、免疫の働きで、異物(抗原)に対して抗体が作られたからです。このように体には自分の体を守ろうとする働きが備わっています。 実は、免疫には、有益なものと有害なものに区別されていて。有益なものはそのまま「免疫」と呼びますが、有害なものは「アレルギー、あるいは過敏症(アナフィラキシーを含む)」と呼び方が変わります。確かにアレルギーの症状はきついので、ないほうがいいと誰もが思う。しかし、この症状が「これ以上毒を入れないで!」という合図だったら?有害ではなく有益ではありませんか!! わたしは、洗剤を使って主婦湿疹ができた時、体は「湿疹を通して、洗剤を止めて」って合図を送っていたのだと思っています。いま洗剤を使わない生活を送っていますが、主婦湿疹は一度もできません。それなのに、わたしは症状を抑えるレスタミンだのステロイドホルモンなどを塗って、肝心の原因である洗剤を止めなかったのです。お医者さんのいうことより、アレルギー反応の声を聞いたほうがずっと良かったと後悔しました。 このアレルギー反応。これで真の原因が取り除けて健康になれるのだったら‥ちっとも有害だとは思えません。たぶん、原因をとってしまうと、レスタミンもステロイド剤も売れなくなることを危惧した医療関係者にとって「有害」だったのではないでしょうか?
免疫とかアレルギーとか過敏症とかアナフィラキシーとか呼び方は変わっても、同じ免疫。これらは、「毒を体から排除しようとする、あるいは入れないようにするという有益な反応」に変わりはなく‥違うのは反応の度合いだと思います。
抗原とは
抗体とは
藤田紘一郎氏の本を読むと、現代腸内細菌がいない子供が増えていると言っています。それは、最近の人たちの食生活や生活習慣に問題があるようです。腸内細菌は、とても重要な働きがあってこれらが減ってしまうことは、大げさと言われそうですが命に関わることになるのです。
最近の傾向を見てみますと、人々は農薬や殺菌消毒を含む食品を食べ、抗菌加工が施された日用品を使っています。それに加え部屋で殺虫剤を使ったり、殺菌剤を使うことで、私たちを守っている常在細菌(皮膚・粘膜・腸内)のバランスを崩して悪影響を受けているように思います。 特に、細菌を殺す薬剤は、私たちの皮膚に住む常在細菌だけでなく、私たちの皮膚(粘膜も含む)を傷つけています。腸においては、腸内細菌は死に(細菌のバランスが崩れる)、腸粘膜は傷つき荒れ果ててしまいます。 そこに食べ物が入ってくると、普通入るはずのない食物に含まれるタンパク質が血管へ入っていくわけです。ですから、最近は乳幼児だけでなく、大人の人も食物アレルギーになる人が増えているのです。食物アレルギーの内容も、今までは‥卵・そば・小麦粉などが主でしたが、最近では果物や野菜など以前は考えられなかった食べ物に対してアレルギーを持つ人が増えているそうです。 私たちが安易に使う化学物質(農薬を含め)。これらが、自分たちの体を守っている腸内細菌を殺し、腸粘膜を傷つけ、血管に入るはずのないタンパク質を容易に取り込み、アレルギーを起こしているのですから。 もし私たちが、細菌の細胞と人間の体の細胞になんら違いがないということを知っていたなら、殺菌剤や除菌剤、殺虫剤や農薬など‥、使っていけないものだとすぐ分かったことでしょう。。
食物アレルギーでよく言われるのが、早期離乳食。本来腸の血管から食物に含まれるタンパク質が侵入するわけがないのですが、乳児の未熟な腸の場合、腸に入ってきたタンパク質が血管に入ってしまうと言われています。そして体は、本来血管に入ってくるはずのない食物タンパク質を異物とみなし、「抗体」を作ります。そして、間隔があいて、同じ食物を食べた場合、アレルギーが出るというわけです。(上記のアレルギー反応の文章を読んだ方はわかると思います) ※その上、材料が農薬づけの野菜だったり、運搬途中で殺菌されたり、また加工される途中で食品添加物が混入されたり…こんな食品を子供に与えるわけですから…本当にアレルギーになって当たり前の環境のような気がしてなりません。 私が子育てをすることになって指導されるようになった早期離乳。私の母の代は、ゆっくり離乳していたのに…変だなと思っていました。そう思っていたところに…こんな記事もありましたので…コピペしました。ぜひ読んで参考にしてください。 ↓出典:山崎元の「王様の耳はロバの耳」
以上の記事がもし事実とするなら…残念で仕方ありません。
「あぶない抗菌・防虫グッズ」渡辺雄二著より http://www.kumagera.ne.jp/marutoku/book9.htm
自分の経験からですが‥生後まもない時から、わたしは、哺乳瓶をミルトンという消毒液に浸けて使っていました。また、子供と環境のためにと始めた布おむつだったのに、漂白剤に浸け込むという‥。とにかく子供に菌を寄せ付けないことが子供を守ることだと信じていたのです。また、合成洗剤も…かつても合成洗剤からするとずっと改良され、環境にも健康にも良いものになったと信じていました。 ところが、これらを2006年から止めたところ…娘のアトピーが治り…息子の原因不明と言われていた蕁麻疹が治り、わたしの主婦湿疹が治り…驚きました。(※この時、同時に行ったのが、無農薬無肥料で育ったお米や野菜に切り替え、味噌や醤油や塩や砂糖などの調味料などを無添加、熟成、ミネラル豊富なものに変えました。) もし、合成洗剤や殺菌剤などの化学物質が…皮膚から浸透していくと知っていたら、また服からその成分が揮発して肺からも吸収していると知っていたら、それを使わなかったし…家族がアトピーやアレルギーで苦しまずに済んだことでしょう。 6. ┃暮らしの中の化学物質 かつて日本(戦後直後以前)‥ 洗濯は「たらいと洗濯板を」使って川や井戸で洗っていました。外出には、靴ではなく藁草履で‥、水道の代わりに井戸、ガスの代わりに薪、電灯のかわりにランプでした。もちろん冷蔵庫も洗濯機もテレビも家にはありませんでした。部屋の空気を誤魔化す消臭剤や芳香剤は無かったし、虫を殺す殺虫剤もありませんでした。 わたしが子供の頃の家でも‥畳に寝転がって天井を見ると‥大きな梁の上をたくさんのネズミが行ったり来たり‥。だれも、これを捕まえて殺そうなんて考えず、眺めていたものでした。 そんな生活のわりに、人々は健康で‥病気等しなかったのですから、不思議です。 しかし、殺菌剤、殺虫剤、殺鼠剤で衛生的になった現在‥、、返って人々の抵抗力は落ち、感染症や慢性的な病気になる人が増えているように思います。
「有害化学物質の話/井田徹治著 P.210〜」
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