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      化学物質過敏症


     

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化学学物質過敏症とは(更年期障害と酷似) 4 アナフィラキシー/有益な反応だった
ごくごく微量ではなく高濃度だった 5 免疫とアレルギーの基礎知識
3 辻褄の合わないコップの例え 6


1.



┃化学物質過敏症とは



体験者が語る化学物質過敏症


化学物質過敏症は、揮発しやすい化学物質‥たとえばパーマ液、合成洗剤、消毒液、ペンキ、印刷のインク‥ゴミ焼却の煙や工場から出る煙や車の排気ガスなどによる大気汚染等を吸ったり、皮膚から吸収することによっておこります。わたしは、化学物質過敏症と診断される前から以下(グレーの枠内)のような症状があり、ずっと「更年期障害」だと思っていました。

なぜなら‥自分の症状が更年期障害と酷似していたからです。まさか、更年期障害と思っていた症状が化学物質過敏症だったとは!

では、化学物質過敏症の具体的な症状がどのようなものなのか以下を読んでください。




 更年期障害に酷似する化学物質過敏症の症状


北里病院のアレルギー外来で化学物質過敏症の診断をしていた宮田先生は「化学物質過敏症の症状」を次のように言っています。

↓枠内の薄い文字は私のコメントです。


 "化学物質過敏症の症状"



@目

かすみ、視力低下、物が二つに見える、目の前に光が走るように感じる、眩しい、チカチカする、乾き、涙が出やすい、ゴロゴロする、かゆみ、疲れ、目の前が暗く感じる

↓私のコメント

なぜか暗い所が落ち着くって症状がずっと以前からあって‥。私が薄暗い中料理をしていると主人が電気をつけてくれるんです。すると‥わたしは、「今までの薄暗いので良かったのにな〜」って思ったりしたものでした。こんな症状も化学物質を避けデトックスをすることで‥なくなってきたんですが。

あと、目のかゆみやチカチカは、以前からあったのですが‥。その頃は‥突然なることが多く‥でもなんでなってるのかさえ分からなくて‥。でも今は、農薬や洗剤の揮撥成分ですぐになるので‥原因がすぐに分かります。(化学物質の臭いなんかに反応するようになるってことは、体調を崩す前に対処できるので‥国や企業が化学物質をなくす方向へ持って行ってくれるなら‥本当にいい症状だって思うんですけどね)




A鼻

鼻水、鼻詰まり、痒み、乾き、鼻の奥が重い、後鼻腔に何か流れる感じがする、鼻血

↓私のコメント

私は18歳ぐらいからハウスダストにアレルギーがあると言われていて‥よく鼻が詰まったり、鼻水が出過ぎたりしていました。これが化学物質過敏症の症状だというのなら‥18歳ぐらいからそう(化学物質過敏症)だったんですね。現在は、化学物質が揮発する生活用品を処分した事と外でマスクをすることで‥、このような鼻の症状はほとんどでなくなりました。




B耳

耳鳴り、痛み、耳の痒み、音が聞こえにくい、音に敏感になった、耳の中がぼうっとする感じがする、耳たぶが赤くなる、中耳炎、めまい

↓私のコメント

化学物質を避けデトックスをやる中で、すっかり忘れていましたが‥若い頃耳鳴りがよくありました。そんな時は、「若いのにどうしてかな」って思っていました。しかし、身近な化学物質を避け、デトックスを行うようになってから‥こんな症状もなくなりました。



C口や喉

乾き、よだれが出る、口の中がただれる、食べ物の味がわかりにくい、金属のにおいがする、喉の痛み、喉が詰まる、ものが飲み込みにくい、声がかすれる、喉頭に浮腫ができる

↓私のコメント

私にとって口の渇きが一番の症状です。現在も体の中に毒が残っていて‥特に背骨と背中に。それで普段からも喉が渇きます。それに加え、近所の洗剤成分が部屋に入ってくると‥血液の中の化学物質濃度が高くなるんでしょうね。そんな時はさらに水が飲みたくて飲みたくて我慢できないほどになります。

あと不思議なことは、自分が美味しいって思って食べるものでも‥無農薬でないものや添加物満載のものを口に入れると‥喉がギュッと締まって飲み込めなくなるんです。どうしたのかなって思うんですが‥無農薬や無添加の物はスーッと入っていくので‥私の意思に関係なく体が判断しているってことが分かるんです。これは、「悪い症状ではなく‥体を守る症状なんだ」って私は思っています。




D消化器

下痢や便秘、むかむかして吐き気がする、お腹が張る、お腹の圧迫感、お腹の痛みや痙攣、空腹感、胸焼け、ゲップやおならがよく出る、胃酸の分泌過多、小腸炎や大腸炎

↓私のコメント

私は「内臓下垂」と医師から言われていて‥内臓が力なく垂れ下がっていました。腹筋をしても何の効果もないし、内臓が全く動いていないといった感じでした。特に腸は‥単なるホースのようなものがお腹に入っているような感じで‥重たかったです。しかも、お腹は張るので、げっぷをたくさんすることでお腹のガスを出さないと普通に生活さえできないほどでした。

しかし、今その症状もないんです。どうやってなくなったかと言うと‥無農薬無肥料の食事、無添加の食事、調味料などは、無添加のしかも熟成させたものにする‥。そして、家の中の化学物質を処分するってことで改善しました。

腹筋を何回してもお腹が垂れ下がっていたのに‥。胃下垂ベルトをつけていたこともあったのに‥。今はちゃんと腸がお腹に納まっている。垂れることなく。化学物質の恐ろしさ実感しました。




E腎臓・泌尿器

トイレが近くなる、尿がうまく出ない、尿意を感じにくくなる、夜尿症、膀胱炎、腎臓障害、インポテンツ、性的な衝動の低下や過剰

↓私のコメント

わたしは、よく膀胱炎になるんですが‥なった時の事を考えると‥野焼きに悩まされ体調が悪かったり、近所のペンキ塗りで体調が悪くなったりして‥。そんな時必ずなるんですね。



F呼吸器・循環器

せき、くしゃみ、呼吸がしにくい、呼吸が短くなったり呼吸回数が多くなる、胸の痛み、息遣いが荒くなる、喘息、脈が早くなる、不整脈、血圧が変動しやすい、皮下出血、寒さに対して皮膚の血管が過敏になる、血管炎、ニキビのような吹き出物が出やすい、むくみ

↓私のコメント

わたしは以前、呼吸が短く息がしにくくなっていました。息を吸うことは何とかできるのですが‥息を吐くのに力が必要で‥辛かったのです。どうやって治ったかと言うと‥汗をかくデトックスをして‥。デトックスをすることで、肋間筋にある神経が硬くなって動かなかったのが、動くようになって‥力もいれず普通に呼吸ができるようになったんです。あとで、農薬の神経毒でそうなっていたってことが分かったんですが‥。治って本当に良かったです。(また、農薬散布中はその地域から避難しています)




G皮膚

湿疹、蕁麻疹、赤い斑点が出やすい、痒み、引っかき傷ができやすい、汗の量が多い、皮膚が赤くなったり青くなったりしやすい、光の刺激に過敏になる

↓私のコメント

お店や駅にあるトイレに入ると、トイレの隅に置いてある芳香剤から揮発した成分が狭い部屋に充満しています。この高濃度の成分を曝露すると‥濃度によっては、即湿疹ができることもあります。時には、呼吸困難になってズボンをゆっくり上げることができず外に出た事も。

デパートに行くと‥だいたいは1階に香水売り場なんかがあり‥この香水の成分が肌や髪につくとツルツルした感じになります。そして、我慢してその場にしばらくとどまると皮膚に痒みが出てきて、更に我慢すると‥呼吸困難に襲われます。ですから‥マスクは必需品ですし、すぐにその場から離れることも大切です。しかし、目が保護できないため‥目が気持ち悪くなり、その後頭痛が襲ってきます。(もし化学物質が入ってこないメガネがあれば行動範囲も広がるかもしれません。)

このような皮膚症状や頭痛が出た場合は、家に帰り‥着ていた服を脱ぎ(服はすぐに洗うか、ビニール袋に入れる)、体を洗い、服を着替えます。また目を塩水(1〜2%の濃度)で洗います。湿疹ができている場所は、自然塩を水で溶いた濃いめの塩水を擦り込む事で治しました。(※塩水の塩は、自然塩を使ってください。私が使っているのは皇帝塩です。)

あと思いだしましたが、顔に湿疹ができたとき、病院に行ってもらったステロイド剤を塗ったら‥肌が光に反応して赤くなっていました。しかし、これもデトックスすることで治り‥今は太陽にあたっても特別何も起こらなくなりました。(※私の行っているデトックスは汗をかいて体内の毒を出す方法)



H筋肉・関節

筋肉痛、首や肩がこる、関節痛、関節が腫れる

↓私のコメント

数年前200世帯ぐらいの小さな村で避難生活を送ることになったのですが‥そこの人たちは、なぜか燃やすのが好きで‥なんでもかんでも燃やすんです。プラスチックや金属。箪笥や冷蔵庫まで燃やしてしまう始末。

それで、家の中に煙が入ってこないように、目張りをするのですが‥それでも入ってきて‥目が腫れるし顔が腫れるし‥。ついには、両足の関節まで腫れて歩けなくなったんです。煙が入ってくるたびにそうなるので‥煙に含まれる成分でそうなるということがすぐに分かります。1〜2%の皇帝塩の塩水に浸けたガーゼを膝に貼ってシップする事で治りました。


また、わたしは、農薬によって首から腰に至る背骨が「垂直の状態」でカチカチに固まってしまいました(一見姿勢が良く見えます)。肩はいかり肩状態のままで固まっていて‥そのせいで頭は締め付けられる痛みで苦しんでいました。背骨は、前の方には曲がるのですが‥後ろには曲がりません。これが、農薬を避け(避難)、デトックスすることで後ろにも曲がるようになってきたのです。まだ完全ではありませんが、普通の人よりも曲がっていると思います。そのうちイナバウワーも夢ではない気がしています。




I産婦人科関連

のぼせたり顔がほてったりする、汗が異常に多くなる、手足の冷え、おりものが増える、陰部の痒みや痛み、生理不順、不妊症、整理が始まる前にイライラしたり頭痛・浮腫がある、感染症にかかりやすくなる

↓私のコメント

私の場合、以前はここにあげられた症状のほとんどが当てはまっていました。のぼせは日常。手足の冷えもひどかったです。あと症状の一つに「陰部の痒みや痛み」とありますが‥、実は私が子供のころは、汲み取り式のトイレで‥そこに母が液体の殺虫剤をバンバン投入し、壁には消臭・防虫を兼ねたナフタリンのボールが…。それが原因だと思うのですが‥そのころは、トイレに入るとお尻が痒くなっていました。どうしてトイレに入るとそうなるのか良く分からなかったんですが‥今思うと‥「化学物質のせいだったんだな〜」って思います。今はほとんどありません。

もしこのような症状(湿疹による痒み)がある方は‥お風呂に入った時、少し湿らせた自然塩を擦り込むように塗ってください。そしてそこを良く洗ってください。何回か繰り返すと痒みは無くなります。痔になる人も、この方法がお勧めです。



J精神・神経

頭が痛くなったり重くなったりする、手足の震えや痙攣、うつ状態や躁状態、不眠、気分が動揺したり精神的に不安になる、記憶力や思考力の低下、食欲低下、苛立ちやすく起こりっぽい

↓私のコメント

G化学物質による頭痛の多くは、目からきていることが多いです。それは、私の体験からです。外出してトイレの芳香剤やデパートの香水の揮発成分を曝露すると‥必ずと言っていいほど頭痛に見舞われます。そんなとき、目を自然塩を溶かした塩水(体液と同じ濃度1〜2%)で洗います。すこし濃度が濃くても‥涙を流し、浄水した水で洗い流すなら‥目がすっきりし、頭痛も治ってしまいます。

先日も、出先から帰って‥頭痛が酷く、目を自然塩の塩水でどんどん洗い流すと‥目がすっきりし、頭痛も軽減しました。そして横になって寝ていたら‥完全に治っていました。

呼吸器は活性炭マスクで保護できますが‥目を保護するメガネがありません。お店に入っても、電車に乗っても‥周りの人を驚かせたりしない‥普通のメガネのような形で化学物質を一切取り込まない密着型のメガネがあればと‥。そうすれば、目から入る化学物質から目や脳神経を守れるのにと思います。

取り合えず今は、外出した場合‥家に帰ってすぐに塩水(自然塩水1〜2%)で目を洗うようにしています。





Kその他

貧血をおこしやすくなる、甲状腺機能障害

↓私のコメント

実家に帰った時、母の住む家の中は‥トイレの芳香剤が充満し‥わたしはそこに入れないほどの濃度に汚染されていました。母は、咳が出て…ときどき鼻水も出ていました。ふらつきがあって、異常に長い時間寝てしまうと言っていました。貧血も酷く造血剤を飲んでいました。

わたしが、芳香剤に含まれるパラジクロロベンゼンなどが体に与える作用と似ていることを母に話しましたが‥すぐには信じられないようでした。


※人によって現れる症状が異なり、広範囲の症状が現れる

宮田幹夫-北里研究所病院臨床環境医学センター客員部長著「化学物質過敏症」(保健同人社)
 「化学物質過敏症支援センター /  http://www.cssc.jp/cs.html」より



 かつて私を苦しめていた症状

つての私がまさしくこれ(@〜Kの症状)で…全身に渡るあらゆる症状に苦しめられていました。

たとえば、光を眩しく感じる。これは、気がつかなかったのですが、夕方暗くなっても明かりを付けようとしないわたしを主人が指摘したことからわかりました。明るいと眩しい、暗いと落ち着く、結果薄暗いところにいるようになった…。(主人から見て私は異常だった)

喉の渇きも本当に酷くしょっちゅう水を飲まなければなりませんでした。でも、自分だけと思わないので、出かけるときは、主人の分も子供の分も準備していくのですが、みんなのために準備した水はいつもそのままもって帰ってくることに。

音にもとても敏感でした。いや音だけでなく、視界に入って動くものにも敏感に反応していました。なんというか、急に起こる音や動きに敏感なのです。いつも神経が張り詰めているようで…普通だったら気にならないぐらいの物音や、目の前を横切る人に…イラッとくるわけです。

それから、内蔵全体が下がって内蔵機能低下と言われていました。腸の動きがほとんどない状態で、お腹はパンパンに張っていました。ですからゲップは半端じゃないほど出ていました…。

トイレは近く、量は少なく、勢いはなく…。若い頃は、あんなに膀胱に尿をため、勢いよく出せていたのに…。年なのかな〜と納得するほかありませんでした。

また、体がカチカチに固くなっていたせいで、呼吸がうまくできなくなっていました。吸うとき5秒かかる息が、吐く時はたった1秒といった感じで。とにかく息が吐けなくて苦しんでいました。

湿疹も体のあちこちにできていました。頭皮や顔、背中などに。特に顔は光に敏感で、すぐに赤くなっていたのです。

関節は、特に背骨(腰〜頭の付け根まで)が一本の鉄の棒がはいった用にカチカチになって、(前には曲げられるのですが)後ろへは全く曲がらない状態。枕もしけないし、痛みが激しくて辛かったです。

冬になってストーブなどの暖房をつけると、足が冷えてきて、顔がほてってきます。(ですから、うちでは外付けのガスファンヒーターにしていました。室内の空気が汚れなければこの症状はなかったからです。)

また頭痛は、半端ではなく。頭全体が24時間強く締め付けられた感じがあって、精神的にも苦しい状態でした。記憶力、集中力にかけ…精神的な不安感は常にありました。(特別な悩みがあるわけでもないのにです)

あと、不整脈があり、心臓が止まるようになることは度々。まぶたは時々ピクピク痙攣し…両手のしびれもありました。

私に起こったこれらの症状は、上記の表にある「化学物質過敏症の症状」にぴったりなのです。そして、それが、デトックスをする中でどんどんなくなり、現在ではほとんどないといっていいほど消えてしまったのです。(2013年現在 / デトックス7年目)

毒(化学物質)が入って起こった症状だから、毒を出せば治る。当たり前のような気がします。




 化学物質過敏症という病名がミスマッチ

多くの人は「化学物質過敏症」と聞くと‥「化学物質の臭いに即反応し、呼吸困難になったり、湿疹がでたり、倒れたりする人」をイメージすると思います。しかし、上記にあげられている「化学物質過敏症の症状」は‥そうではなく、むしろゆっくりと反応する慢性的な症状と解釈できます。

上記に上げられる症状が主な化学物質過敏症であるなら‥、「〜過敏症」という病名は人々に混乱を与える病名と言えます。もちろん化学物質に即反応する人も含まれているのでしょうが、これはごく一部の人に過ぎません。だったら‥病名を「化学物質蓄積症」というような感じに変えたら両方の症状をすんなりイメージできると思います。


わたしの場合は‥ずっと「化学物質過敏症の症状(上記にある慢性的な症状の方)」があったのですが、化学物質過敏症の症状が更年期と同じような症状ということを知らなかったために…(これらを更年期だと認識し)自分の症状が化学物質によるものと気づけませんでした。

しかし、ある時化学物質過敏症の症状と更年期の症状が同じであることに気づきました。つまり、加齢ではなく、「長期の毒物摂取による毒の体内蓄積」が原因と‥わかったのです。それで数年前からデトックスを始めました。すると‥これらの症状はなくなったのです。

多くの人は、化学物質過敏症というと‥芳香剤の臭い、タバコの煙で即反応する人と思っています。それは、化学物質によって起こる症状に「‥過敏症」という名前がついているからだと思います。

今多くの方が、自分は「化学物質に反応していない」と思っているでしょう。しかし、 上の項目を読むと‥ほとんどの人が反応していることになります。こんなに沢山の化学物質に囲まれている文明社会で生活しているわけですから‥当然と言えば当然です。



 お互い対立しても共感できない病名

結局「化学物質過敏症」というミスマッチな病名のために…人々は化学物質の臭い等に即反応する一部の人たちのみを「化学物質過敏症」と勘違いします (勘違いしやすい病名なので当然です)。そして、化学物質に即反応する人の訴えに共感できず‥「わがままな人たち」ととらえ更に苦しめるような行為さえします。たとえば‥揮発する化学物質を部屋中に撒き散らすことで空気の悪い室内環境を作り‥敢えて窓を開けないなど。

もし、人々が「臭い等に即反応しない人も化学物質過敏症である」と知っていたら‥こんなことにはならなかったでしょうに。「化学物質過敏症」という病名がもたらす悲劇と言うほかありません。



 お勧め‥化学物質過敏症という病名は使わない

「化学物質過敏症の症状」を見る限り‥、化学物質に即反応しない人も化学物質過敏症である可能性が高いわけですから、「化学物質過敏症」という病名は非常に誤解を招きやすい病名だと言えます。つまり、多くの人が化学物質に反応しているにもかかわらず、ごく一部の「化学物質に反応している」と自覚した者だけが反応しているという誤解が生まれてしまう病名なわけです。

ですから、周りの人に対し「わたしは、化学物質過敏症です」とカミングアウトした場合‥、それを聞いた人たちは「この人は、極まれな人がなる化学物質による病気をもった人だ」と解釈します。これは誤解ですが、この誤解を解こうとして頑張って説明しても無理です。

なぜなら、もともとこの病名が症状とミスマッチですし、メディアが化学物質に即反応する人のみを化学物質過敏症というふうに説明し人々に広めているからです。

そのようななか‥

もし、化学物質の臭い等に即反応するようになった場合、けっして「化学物質過敏症なので‥協力をお願いします」なんて言ってはいけません。一部のわがままな人だということで逆に攻撃されるかもしれないからです (その理由については‥下記の「自覚する化学物質過敏症者が攻撃される理由」を読んでください) 。 それよりも、‥「アレルギーで湿疹ができたり、呼吸困難になるので‥」と言って協力を求めることをお勧めします。不思議ですが、その方がずっと周りから協力してもらえます。

アレルギーの症状も化学物質で起こっていることが多い(私は高濃度の芳香剤では、一瞬にして皮膚にブツブツができます)わけですから、このように言い変えることをお勧めします。

また、化学物質過敏症と言う言葉を使わずに、化学物質過敏症の症状に書いてある具体的な症状の一つ一つが化学物質の影響で起こることを知らせる方がずっと、お互いの生活改善と健康に繋がります。



 自覚する化学物質過敏症者が攻撃される理由

化学物質に即反応する化学物質過敏症者(自覚できるもの)だけが、なぜこのように攻撃されるのか、その事について詳しく書いてある記事がありますので、是非参考にしてください。(化学物質に即反応しない遅延的な症状を持っている化学物質過敏症者は、自分が化学物質に反応しているかどうかさえ自覚できないのですから‥論外)

出典:http://homepage3.nifty.com/ci/under-siege.htm

   米国・ニューメキシコ化学物質過敏症対策委員会
 


議長アン・マッキャンベル医学博士著 『エリン・ブロコビッチ』や『シビル・アクション』は、工場廃水に汚染された飲料水が原因で病気になった地域住民たちの実話を描いた映画です。

その住民たちの苦悶は、危害をもたらした企業の責任を追求する事が、 一般市民にとって如何に難しいかをまざまざと示しています。

汚染された空気や水に曝されても、シリコンの乳房植え込みでも、タバコでも、 あるいは他の化学物質による被害であっても、通常、個人が正義を問うことは、 さながら巨人ゴリアテに挑む勇者ダビデのように、一般市民自らが巨大企業に 立ち向かう闘いを意味します。

自らが引き起こした危害に直面したとき、企業はその典型的な行動として、 被害者を非難し、問題を否定し、加害責任を回避しようとします。

化学物質 過敏症(MCS)者に対する企業の対応も、ずっとそうでした。

化学物質過敏症は、殺虫剤、塗料、溶剤、芳香剤、カーペット、建材、清掃 用品など、一般的に用いられている様々な製品によって発症します。

しかし、これらの製造元は、その製品が安全ではないという通報を受け入れる どころか、通報者の口を封じようとしたのです。

そのために化学製造業界は、反化学物質過敏症キャンペーンを開始しました。

タバコ業界について指摘されてきたのと同じことが、化学物質過敏症に対する 化学業界の対応に、そのまま現れたのです。

それは、『提示される異論は すべて、企業がらみの執筆者によるもの(1)』であった、ということです。

化学物質過敏症が『疑問の余地あり』と扱われたり、多くのジャーナリストが 化学物質過敏症について『両サイドの意見』を報道すべきであるように 感じたり、化学物質過敏症が存在すると言う人と存在しないと言う人を同等に 扱おうとするのは、化学業界の懸命な広報活動によるものです。

しかし、これは大変な誤りです。 なぜなら、化学物質過敏症について適切な観点は二つとないからで。

もっと正確に言えば、深刻で、慢性的で、しばしば生活に支障をきたす疾患 が現に存在し、それが化学業界による攻撃下にあるのです。

化学物質への敏感さを引き起こしたり激化させることに関与している、殺虫剤、 カーペット、芳香剤、その他の製品の製造会社は、化学物質過敏症の退散を 強く欲しています。

かなり多くの住民が化学物質に敏感であると報告し、さらにその数は 増えつづけているにも関わらず、たっぷり長く攻め続けることさえできれば、 その疾患は消滅する、と化学業界は思っているようです。

そのために、化学企業は化学物質過敏症に対して四方八方からの攻撃に 出ました。

つまり、患者は『ノイローゼ』で、『なまけもの』であり、 彼らを助ける医師は『いんちき』であり、化学物質過敏症を支持する科学的 な研究結果には『欠陥』があり、さらなる調査への要求は『無用』であり、 化学物質過敏症を発症した人々の生理的被害を立証する臨床検査の結果は 『信憑性がなく』、化学物質過敏症者への政府の支援計画は『職権乱用』で あり、化学物質過敏症者に同調する人々は皆『情け知らず』であって、自分が 病気であるという患者の『信念』を強化している、とのレッテルを貼りました。

さらに化学企業は、訴訟で裁判官達への影響力を武器に、押しを利かせ、 化学物質過敏症の証言是認を妨害しました。

タバコ企業と同様に化学企業も、自社製品が安全であると説得するために、 耳障りの良い名称をつけた表向きの非営利組織を利用したり、中立を装った 第三者の代弁人や、金で操った科学的研究を使うことがしばしばあります。

こうしたことで、化学企業はさらなる科学的客観性を装い、偏見や損得だけ に取り憑かれた政策を覆い隠して、化学物質過敏症に関する科学的な『論争』 という錯覚を作り出すようにし向けています。

医師、研究者、記者、害虫駆除業者、民間組織、国家公務員など、 反化学物質過敏症の声明が誰から出ようと、間違ってはいけません・・・ その反化学物質過敏症運動は化学製造業者によって推進されています。

これは、化学物質過敏症についての本当の話です。 (上記は序文、下記はメインとなる最後の2つの章の訳です。途中の訳は、 近日中に掲載します。)


MULTIPLE化学物質過敏UNDER SIEGE
アンMcCampbell、MD(米国)



これはアメリカでの出来事です。しかし、同じようなことが日本でも起こっています。経済が優先される社会であるなら‥どの国にあっても同じようなことになるのだと思います。



 即時的な反応と遅延的な反応‥本当に楽なのはどっち?

では、上記にあります「化学物質過敏症の症状」のように遅延的(慢性的)な反応と、化学物質の臭い等で即反応する急性的な症状とどちらが楽かと言うと‥。化学物質を避けられる環境にあるなら‥化学物質の臭い等に即反応する方が楽です。なぜなら‥その場を離れれば済むからです。ただ、それで苦しんでいる人が多いのは‥そのような危険なエリアにとどまっていなければならないという状況におかれているからだと思います。

あの慢性的な症状の苦しさ‥たとえば24時間毎日頭が締め付けられ痛みが継続するのは‥もう二度と体験したくありません。体のあっちもこっちも痛いし、内臓は下がり機能不全を起し、毎日横になっていたのですから‥。

現在は、デトックスによって全身の痛みから解放されていますし、マスクをし、花粉症メガネをかけているなら、買い物もできるし、バスや電車にも乗れます。(それでも、揮発する化学物質がマスクの隅から入ってくることもあります)

もし、デパートに香水が置いてなければ、公共トイレに芳香剤が置いてなければ‥すれ違う人が服を合成洗剤で洗っていなければ‥また歩きたばこがなくなれば‥本当に自由になるのです。

私たちが、好きで化学物質を使用するのは自由かもしれません。しかしそれは、自分の体を慢性的な病気に追い込み、その後‥自由に外にも出れない環境に自分を追い込むことになる可能性があるのです。

本当に楽なのは、即時的な反応や慢性的な反応と言うのではなく‥余計な化学物質が含まれない空気を吸いながら生きられることです。



 検査で引っ掛かった主人

数年前、家族全員で北里病院のアレルギー科で診察を受けました。主人は、全く自覚症状がなく…自分は絶対大丈夫と言っていました。なぜなら‥化学物質の臭いには全く無反応だったからです。また、上記にある「化学物質過敏症の症状」もありませんでした。しかし、 自律神経の検査などを行った結果は‥家族の中で一番悪いという結果が出ました。つまり、「臭いに鈍感」、「過敏症の症状がほとんどない」といった人でも過敏症と診断されることもあるのです。

主人は相変わらず臭い等には鈍感ですが‥(わたしが無農薬無添加の食事にしたり、洗剤を止めたりすることで‥)スーパーで買ってきた醤油(添加物だらけ)は気持ち悪いとか、合成洗剤の臭いは気持ち悪いとか、添加物の入ったアイスクリームはまずいとか言うようになってきました。添加物や農薬を見破れる体に少しずつ変化してきたように思います。

現在主人は、添加物などの食品を避け生活改善をし、体力をつけているので‥以前にまして(年を取っていく割に)ますます元気になったように思います。



 何より大切なのは

何よりも大切なのは‥症状を悪化させたり、重症化させないことです。そのためには‥次の事が大切です。

@化学物質の揮発成分を極力曝露しない事(室内外の環境を改善する。農薬の空中散布は避難が必要な時も)
A生活改善する(家庭の中の不要な日用品を処分し、無農薬・無添加の食事にするなど)
B筋力をつける(寝たっきりにならないように、体を動かしたり筋トレしたりする)
Cデトックスをする(汗をかいて、体のなかの毒を排出するようにする)
Dビタミンとミネラルの補給をする
デトックスをすると体内のビタミン、ミネラルを消費します。できるだけ多くのビタミンとミネラルを補給してください。ビタミンは、無農薬レモン、すだち、シークワ―サーなどからビタミンCを補給。ミネラル豊富な塩(自然塩)からミネラル補給。私が使うのは皇帝塩です。



 知っておいて欲しい事:室内は意外にも高濃度汚染

多くの人は、「化学物質に反応する人は、ごく微量の化学物質に反応する異常体質の持ち主で、反応しない自分は正常」と解釈している人が多くいます。わたしもそう思っていました。しかし、そうでもないことがわかったのです。そのことについて関心がある方は‥そのまま次の記事「ごくごく微量ではなく高濃度だった」を読み続けてください。







2.



┃ごくごく微量ではなく高濃度だった




ホルムアルデヒド


 国土交通省の実態調査 / ホルムアルデヒド


こちらに国土交通省が、平成12年全国約4500戸の住宅を対象とする実態調査を行なった結果があります。


ホルムアルデヒドの調査内容

国土交通省が平成12年度に実施した全国約4,500戸の住宅を対象とする実態調査においては、ホルムアルデヒドの平均濃度は0.071ppmであり、厚生労働省の濃度指針値0.08ppmを下回るが、同指針値を超える住宅が全体の約27.3%に達していた。住宅の建築経過年数別に比較すると、築後4・5年の住宅が最も濃度が高く、築後2〜3年のものや築後1年以内のものは逆に濃度が低くなっていた。http://www.dts-re.com/yougo/yougo-ho/formaldehyde.html


上の枠内の内容を読んで分かることは、全体の27.3%(約3割)もの世帯で、指針値を上回る高濃度のホルムアルデヒドが検出されたということです。つまり、調査した全4500世帯の3割の約1350もの世帯がホルムアルデヒドによって高濃度に汚染されていたということです。

しかも、築後4・5年の住宅が濃度が高かったという結果からすると‥。築4・5年たった家に住んでいるものは‥住宅のホルムアルデヒド濃度がたとえ高値を示していたとしても‥メディアが伝えた「新築の家がもっともホルムアルデヒド濃度が高い」という情報を信じ‥多分安心しきって住んでいるということになります。

もし、ここから、体調を崩すものが現れたら、家族はみんな「ごくごく微量の化学物質に反応する化学物質過敏症」だと考えても、自宅が高濃度に汚染された危険地帯とは気づかないことでしょう。



 全国23箇所研究所全国調査 / ホルムアルデヒド


こちらは、国ではなく‥全国にある23の研究機関が参加して一般家庭の室内のホルムアルデヒド濃度を調べたものです。結果国の指針値を遥に超える値だったそうです。この結果から、私たちの住む部屋の中の化学物質汚染は、ごくごく微量ではなく高濃度であることが多いということが分かります。


参考・転載 / ホルムアルデヒド/ http://www.jttk.zaq.ne.jp/syo/CANCER/FAIL/HOLM.html

古い家も高濃度

めまい、頭痛、吐き気などの症状を訴える「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」をひき起こす発ガン性物質のホムルアルデヒドによって、一般家庭の室内が戸外の7.8倍も汚染されていることが、全国23の研究機関が参加し、国立薬品食品衛生研究所(東京都)が集計、分析した全国調査でわかった。

室内汚染の全国調査は初めて。

参加した名古屋市衛生研の調査では、石油ファンヒーターなどの室内排気型暖房器具を使う部屋はより汚染度が高く、築20年以上の家屋でも、世界保険機関(WHO)の安全基準値を超えていた。厚生省も新年度から他の科学物質も含め、健康への影響を調べるほか建設省と協力して対策に乗り出す方針だ。

(中略)

ホルムアルデヒドは建材や家具、壁紙などの接着剤、塗料や化石燃料から出る。
動物実験で発癌性が確認され、目、鼻、のどの痛み、吐き気、呼吸困難などをひき起こす。高濃度だと死にいたる危険もある。



ホルムアルデヒドの調査内容

調査は東京都、愛知県、大阪市、兵庫県、佐賀県など全国23の衛生研究所が参加し、計322世帯を対象に実施された。国立医薬品食品衛生研究所が集計した中間報告書によると、民家のベランダなどで測定した戸外の汚染濃度は全国平均で8ppb(0.08ppm)、室内は7.8倍の62ppb(0.62ppm)だった。


室内の汚染濃度が高いほど、生活する人が浴びる暴露濃度も高くなり、個人の平均の暴露濃度は52ppb(0.52ppm) だった。住人が浴びた濃度は、新築住宅では中古の1.55倍、鉄筋、鉄骨住宅は木像の1.19倍だった。

さらに名古屋市衛生研究所が2年かけて、45世帯を対象に実施した調査によると、石油ファンヒーターなど室内排気型暖房器具のない住宅の汚染濃度は戸外の2.3倍なのに対し、使用している住宅では最高で5.5倍、平均で3.5倍の汚染濃度だった。

WHOは短時間の吸飲でのどや鼻に刺激を感じる最低濃度として、「30分平均値で1立方メートルあたり0.1ミリグラム以下」を基準値としている。

これを当てはめると、築10年以上の中古住宅23世帯中3世帯がこれを超えていた。いずれも室内排気型暖房器具使用していた。
 
また今や子供部屋の汚染濃度が2.9倍なのに対し、台所やダイニングキッチンでは4.5倍を示すなど、汚染状況は住宅の新旧よりも、暖房器具の有無、部屋の用途、窓枠の材質の順で左右されていることが確認された。

厚生省の専門部会も昨年6月、WHOの室内安全基準値を国内の「指針値」とすることを提案したほか、新年度から実施調査結果を分析し、化学物質ごとに汚染調査、健康影響調査などを始める方針だ。





 国の基準は甘い / ホルムアルデヒド


国が定めるホルムアルデヒドの指針値は‥
ホルムアルデヒドの指針値

「室温23度のとき0.08ppm」

上記のようにホルムアルデヒドの基準が定められていますが‥この基準が当てにならない、あるいは甘いと言われています。その理由は‥枠内を読んでください。

冬場(室内23度と仮定して)、もし我が家のホルムアルデヒド濃度が0.08ppmで国の定める指針値をクリアできたとする。しかし、夏場室温が30度以上になってホルムアルデヒド濃度が倍の0.16になったら?(実際の実験でもそのようなレベルになると報告されている。)

もしそうなら、冬場に測定して安心できないということになります。もし、国民の健康を考えるなら、夏場の最も高い気温(たとえば30度)を想定し、そこで0.08ppmという基準を作るのが筋と言えます。

しかし、よく考えると、「希薄な溶液でも細胞原型のタンパク質を不可逆的に凝固させ、全ての細胞機能を停止させる作用」のある細胞毒と言われるホルムアルデヒドを、いかなる理由があろうとも、使ってはいけないのではないだろうか?

「厚生省ホルムアルデヒド濃度の指針値と室内温度の関連」/ http://www.kcn.ne.jp/~azuma/QA/IAQ/I010.htmより


国の定める基準に合格した合板を購入した場合‥室内が23℃以下の冬場は安全かもしれません。しかし、それを夏に購入したらどうなるのでしょう?日本の夏の室温は、30℃を超える日もあります(23℃を超える日はどれほどあるでしょうか)。つまり、室内23℃で合格した合板であっても‥夏場はホルムアルデヒドが合板から高濃度に揮発し室内を汚染するのではないでしょうか。ですから‥指針値の基準を作る場合、室内温度35℃ぐらいの場所であっても‥その合板から出るホルムアルデヒドが0.08ppm以下であることを確認して商品化するべきだと思うのです。

またそのほか、国が設けた基準が甘いのではないかと言われる理由には、

@肝機能や腎機能が低下している人、病弱な人を考慮に入れていない。赤ちゃんや老人も考慮されていない。
A反応が鈍感で高濃度のところにい続けられる人がいることも考慮に入れていない。
等です。

しかし、だれも自分の家や会社の室内の汚染濃度を知る由がありません。だからと言って高価な検査機を買うこともできません。またたった一回のチェックにかかる費用も高すぎるのです。ですから、私たちは、国が言う「ごくごく微量」という言葉に騙されないようにしたいものです。




 ホルムアルデヒドの濃度と影響


全国23か所研究所による調査結果で、個人の平均曝露濃度は0.52ppmでした。国の定める指針値は0.08ppmと言うのに。下の表を見ると‥目への刺激や不快感が起こるレベルです。このような事実を知っていなければ‥「ごくごく微量の化学物質に反応している化学物質過敏症」だと解釈し‥化学物質を減らす工夫をすることを怠り‥益々体調不良になる恐れがあります。

下の表を見ると国の定める指針値0.08ppmは臭いを感じるレベルなのです。これが国が定める基準なのかと‥絶望になるのです。


濃 度 影        響
0.03ppm
0.05ppm前後
0.13〜0.45ppm
約0.5ppm
2〜3ppm
4〜5ppm
10ppm以上
50〜100ppm
目・鼻・喉に対する刺激を感じることはないとされています
臭いを感じます
目への刺激が始まります
臭気のため不快感が起こります

鼻や喉に刺激が加わります
催涙が起こります
正常な呼吸が困難になります
5〜10分間曝露で急性中毒を起します

ホルムアルデヒドの指針値「室温23度のとき0.08ppm(臭いを感じるレベル)

個人の平均曝露濃度 0.52ppm (目に刺激を感じたり不快感を感じるレベル)




パラジクロロベンゼン


 指針値の170倍のトイレ / パラジクロロベンゼン


東京都消費者生活センターが調査したレポートの一部を転載しました。その文章を読むと‥トイレを換気しなかった場合、パラジクロロベンゼンの濃度は国の定める指針値の170倍だったそうです。かつて駅のトイレに入って防臭剤が入っていて‥それで呼吸が苦しくなったので‥、駅に電話をしてトイレに防臭剤を置かないようにお願いしました。なのに‥返事は「できません!」でした。

どうしてなんでしょうね。やっぱり‥ごくごく微量で安全って思っているんでしょうね。多くの人がそう思い込んでい
現実が怖いですね。



室内空気中のパラジクロロベンゼン濃度

衣類用防虫剤及びトイレ用防臭剤を各モデルケースにおいて使用した場合の室内のパラジクロロベンゼン濃度は、いずれの場合も指針値に比べて高くなった。衣類用防虫剤は、整理タンス用を使用した場合は指針値の約46倍に、洋服タンス用を使用した場合は指針値の約15倍の室内濃度になった。トイレ用防臭剤は、包装を全て除き、換気をしなかった場合、指針値の170倍以上となった。しかし、さまざまな条件(使用方法、防虫剤等の量、部屋の広さ、温湿度、換気の有無、家具の密閉性など)によって実際の生活での室内濃度は変動すると考えられる。

東京都消費生活総合センター
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/documents/p_honbun.pdf




血液から化学物質


 化学物質が高濃度で血液から検出


血液から化学物質が検出されるってことが、本当にあって良いのでしょうか?しかも、「高濃度」で。では、下記は、朝日新聞と毎日新聞の記事です。


@ 朝日新聞朝刊 /1999.8.1


血液中から化学物質

厚生省研究班、高濃度で検出 化粧品などから体内へ?


朝日新聞朝刊


人の血液中から、衣類の防虫剤や防臭剤に使われている化学物質のパラジクロロベンゼンがかなり高い濃度で検出されることが、二日、厚生省の「内分泌かく乱物質(環境ホルモン)の胎児、成人などの暴露に関する調査研究班」(主任研究者=中澤裕之・星薬科大学教授)の調査で分かった。化粧品や食品などに幅広く使われている保存料パラベンの代謝物とみられるパラヒドロキシ安息香酸も検出された。いずれも血中濃度に高濃度で含まれていることがわかったのは初めて。

いずれの物質も環境庁から環境ホルモンには指定されていないが、特にパラベンは内分泌かく乱作用が疑われており、中澤主任研究者は「疾病や体の異常などとの関係を今後調べる必要があるのではないか」と話している。

パラジクロロベンゼンは室内の空気から体内に取り込まれているとみられる。またパラベンはシャンプーや化粧品のほか、醤油などの食品にも添加されている保存料。

研究班は、血液を分析している中で、パラジクロロベンゼンとパラヒドロキシ安息香酸の濃度が環境ホルモンの十倍から百倍高いことに気づいた。

パラジクロロベンゼンは、調査した60人の大人の血液全てから検出され、平均14ppb。もっとも高い人は200ppbを超えた。また、パラヒドロキシ安息香酸もほとんどのひとから検出され、濃度は18〜72ppbだった。


/ 掲載文献1999年8月1日 朝日新聞朝刊
「内分泌かく乱物質 / 環境ホルモン」より
http://www1.odn.ne.jp/~cay29540/laboratory/environment/hormon.html




A毎日新聞 / 1999.11.11


臭剤や防虫剤に利用パラジクロロベンゼン

人血から高濃度で検出


毎日新聞



トイレの防臭剤や衣類の防虫剤に広く使われているパラジクロロベンゼン(有機塩素系化合物)が,人の血液から比較的高い濃度で検出された。厚生省の「内分泌攪乱物質の胎児、成人などの暴露に関する調査研究」で分かった。調査した専門家は「健康への影響などは現時点では不明だが,さらに対象を増やし、各種の症状との関連を研究していく必要がある」と話し。消臭剤の業界も「使ったら換気が必要」と製品に表示することを決めた。

動物実験で発がん性が指摘されているパラジクロロベンゼンのほか,缶詰の塗料などから溶出するビスフェノールA,リンパ球の減少など免疫毒性のある有機スズ化合物など各種化学物質の体内での状況を調べる。

パラジクロロベンゼンについては,成人60人の血中濃度を調べた。その結果、60人全員から,0.36〜211ppb(10億分の1),平均では14.9ppb検出された。別の調査で分かったビスフェノールAの血中濃度の0.2〜0.3ppbに比べ,最高で1000倍以上も高い。

同研究所によると,血液中の濃度が高かった女性は,室内で防虫剤を使い,そのまま部屋の中にいる時間が長かったために、高いレベルで検出されたのではないかと見られる。ただ,頭痛などの症状はなく,濃度の高さと健康との関連は分かっていない。

主任研究員で星薬科大学教授の中沢弘之さんは「パラジクロロベンゼンは,ビスフェノールAや有機スズ化合物に比べて,濃度が高いので,こういう化学物質こそ,たとえば,化学物質過敏症やアレルギー疾患との因果関係の解明を目指し,重点的に調べていく必要があるのではないか」と話している。

東京都が集合住宅で過去に行った実験結果によれば,トイレに防臭剤を置くと,約2,3時間後には室内のパラジクロロベンゼン濃度が1立方メートル当たり147〜7200μg(100万分の1)になった。これは厚生省が定めた安全基準(590μg)より高いケースもあることを示している。消臭剤の分野ではパラ剤のシェアは依然として高い。


「なんでもコラム 1999」より⇒http://homepage2.nifty.com/oryza/koramu/koramu1999.html#koramu-mainiti991111





農薬も高濃度


 農薬空中散布の実態

たとえば1000ccの水があって、そこに1000倍希釈、10倍希釈、3倍希釈にするには‥どれくらいの農薬を添加すればいいか計算してみると‥下図のようになりました。2000年ごろから、主流になってきた無人ヘリ。実は、これで散布される農薬の濃度は、考えられないほどの高濃度であると言うことが分かります。

農薬の地上散布と航空散布/ 1000ccの水に溶かす農薬の量
地上散布 1000倍希釈 1000ccの水に溶かす農薬の量は 1ml
有人ヘリ散布 10倍希釈 1000ccの水に溶かす農薬の量は 100ml
無人ヘリ散布  3倍希釈 1000ccの水に溶かす農薬の量は 333ml
計算方法  水の量÷倍数=原液量

上記の表を見ると、無人ヘリの場合。1000ccの水に溶かす農薬の量の多さがわかります。


10aの面積に撒く農薬の量 純粋な農薬の量
地上散布 100倍希釈 100リットル 1リットルにつき1mlの農薬だから、100リットルでは
100ml
有人ヘリ散布 10倍希釈 30リットル 1リットルにつき100mlの農薬だから、30リットルでは
3000ml
無人ヘリ散布 3倍希釈 8リットル 1リットルにつき333mlの農薬だから、8リットルでは
2664ml

上記の表は、10aの面積に撒かれる農薬の量です。撒かれる農薬の量を見ると、地上散布は100リットルで、無人ヘリは8リットル。断然地上散布が多いように感じます。しかし、濃度がそれぞれ違うので、純粋な農薬の量を計算すると、地上散布では、100ml、無人ヘリでは2664mlとなりました。恐ろしくなる量です。

つまり、無人ヘリは高濃度の農薬を大量に撒いているということが明らかになりました。





まとめ


 化学物質生産量増加による健康被害

1930年、化学物質の生産量が世界で100万トンだったそうです。それが、2000年には4億トンに。たった70年で400倍になったのです。このような環境なのですから、ラジコンヘリによる農薬散布がない地域(東京都、神奈川県、大阪府、和歌山県、沖縄県)に住んでいても安心できません。現に、毒の蓄積による体調不良や化学物質に対するアレルギーで苦しんでいる人がこれらの地域でも見られるからです。


 パラジクロロベンゼンの害

パラジクロロベンゼンを長期間、高濃度で体内に取り込むと肝臓や腎臓に負担をかけるそうです。犬の実験では肝障害を起こしたそうです。また、これを機に、これらの毒がアレルゲンとなり、アレルギーを起こすこともあります。わたしは、消臭剤のあるトイレに入ると、一瞬で肌にかゆみを伴ったブツブツができます。しかも、パラジクロロベンゼンは、容易に生分解されにくいうえに、家庭から排出される化学物質の中のベスト1なのです。



パラジクロロベンゼンの家庭からの総排出量 
年間 55,033トン (平成17年度データ)

家庭で使われる殺虫剤や防虫剤や消臭剤だけをとっても、こんなにたくさんの量の毒が、安全であるべき室内にばらまかれているのです。これら肝臓や腎臓に障害をもたらす毒は、私たちの考え一つで解決できるはずです。わたしは、毎日たった数分トイレを掃除するだけで、化学物質は一切不要な清潔で爽やかなトイレを維持しています。

また、うちでは衣類の防虫剤は使ったことはありませんが、虫にやられたことは一度もありません。どうしても心配という方は、ジッパー付きのビニール袋に入れておけば、このような余計な毒を買って自らの健康を害することはないと思います。



 消臭剤・防虫剤などの使用をゼロに!

ある駅のトイレの各個室ごとに消臭剤が置いてありました。トイレに一個でも高濃度と言われるパラジクロロベンゼン。なのに‥ここには、全部で8個も‥ (私にとっては、マスクをしていても呼吸が苦しく感じるレベルの空気でした)。 化学物質に対し即時に反応しない多くの人々は、何の疑いもなく使用しているトイレ。そのトイレの室内が高濃度の化学物質で汚染されているのです。肝臓や腎臓に障害を与え発がん性のある毒をこんなにたくさん置いて良いのでしょうか?

駅に電話しトイレに消臭剤を置かないようにお願いしましたが、「それは無理です」と‥、真剣に受けとってもらえず残念でした。消臭剤で即体調を崩す人、数年経って体調を崩す人がでてくると言うのに‥。きちんとトイレ掃除しているなら不要なものなのに‥

今私たちが住む室内は、ホルムアルデヒドやパラジクロロベンゼンのみならず高濃度に化学物質によって汚染され、室外は工場や排気ガスに加え高濃度に汚染された農薬が撒かれていいます。

国民の健康を守るはずの国の安全基準は当てにならず、メディアは国民の健康より経済を優先し企業にとって有利なことしか宣伝しません。今までわたしが信じてきたもの、尊敬して従ってきたもの…それらは一体なんだったのでしょうか。








3.



┃辻褄の合わないコップの例え



 コップの例えに危惧

専門家はこう説明します。


化学物質過敏症とは

コップに満たされた水の最後の一滴。

それが溢れた状態である。


とてもわかりやすい説明なのですが‥、この説明だと毒が溢れるまでは‥毒を取り続けても大丈夫だと誤解を受けそうな気がするのです。もし、毒を取り続けて、化学物質過敏症の症状が出なくても、毒が体に溜まり続けているのだったら、それは問題だと私は思うのです。

たとえば、毒を取ると‥どんな人でも肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。つまり、毒が溢れてくるとは…肝臓や腎臓で処理できなかった毒が蓄積されて‥それが溢れて来たと言うことであり‥ある意味大変な状態と言えると思うのです。もし、そうなら‥最初から毒は極力取らないように努力しなければならないと思うのです。

最近は、お酒を飲まない人でも‥脂肪肝になったり、肝硬変になったりする人が増えていると言います。お酒を飲まなくても、肝臓を酷使する毒が蔓延していると言うことではないでしょうか?肝臓や腎臓の働きがもともと弱かった人(コップの容量が小さい人)が化学物質に過敏に反応するようになったような表現をされていますが…。このような表現をすると‥「化学物質臭い等に即時的に反応しない限り、(慢性的な化学物質過敏症の症状があっても‥)自分にはまだまだ余裕があり安心」という誤解をうむのではないかと危惧しています。

化学物質過敏症の症状は臭い即反応する症状だけではありません。慢性的な症状もあるのです。詳しくは⇒「化学物質過敏症の症状


 コップの例えに疑問

コップの用量が小さく(解毒作用が上手く働かない人)、毒が溢れてくると過敏症の症状が現れると説明されているのですが‥。もしそうなら、解毒して行く中で化学物質に対する過敏な反応は無くなっていくと思うのです。ところが、私の場合は違ったのです。

どう言うことかと言うと‥。

化学物質を避け、デトックスをする途中で‥化学物質の臭いなどに対し瞬時に反応するようになったのです。化学物質を避けず、デトックスをしない時は‥化学物質の臭い等に鈍感であったにもかかわらずです。

臭いや皮膚が化学物質に鈍感だった時は、こんな症状がありました。



私を苦しめていた症状

締め付けられるような頭の痛み(24時間毎日のことで本当に耐え難い痛みでした)/ 手のしびれ / 異常な喉の渇き / 呼吸困難(吸うより吐く方が辛い)/ 突然起こる不整脈 / 内蔵機能低下 / 内蔵下垂 / 腹部膨満感 / 瞼の痙攣 / 目の痛み / イライラ…etc

でも良く調べてみると‥これらの症状こそ‥「化学物質過敏症(←クリック)」なのです。だったら過敏と言う病名って何?ってなりますね。頭が混乱してきます。

デトックスすることで、これらの症状がなくなる一方で、化学物質の臭いに敏感に反応する症状がきつくなってきたのです。デトックスを続けていくと‥いつも私を苦しめていた症状がとれ元気になっていく。



 毒を避ける反応

上の記事「ごくごく微量という嘘」で紹介しましたが‥日本の一般家庭は化学物質が国の定める指針値をはるかに超えているということがわかっています。ですから‥本当だったら‥化学物質を極力避けなければならない環境であるわけです。なのに‥その毒に徐々に慣れ‥受け入れ‥慢性症状が出ていたわけです。不思議でもなんでもない‥当然のような気がします。

そのような中で、わたしが、デトックスを始めたため‥体は「もうこれ以上毒を入れないようにしなければいけない」と毒を認識し始めたのではないでしょうか?そう考えると‥体に悪いものを「悪い」と判断できるようになったのですから‥体が正常に働くようになったと言えます。




 シブが出たといって潰される

話は変わりますが、F1種(一代限りのタネ)を作る過程で、正常なタネができることがあるそうです。すると生産者は「シブが出た」と言って片っ端から潰していくそうです。一代限りのタネを作っているのに自然本来のタネができてしまうと商売にならないからです。自然や健康が優先されている社会ならそうならないはずですが。

同じように、正常な反応(化学物質を拒否する反応)をする人が増えたらどうなるのでしょう‥化学物質を基礎とする商売に支障がでないでしょうか?なら‥正常な種と同じように、「シブが出た」と潰されていくのかもしれません。


しかしもし、自然や健康が優先される社会なら‥国が自然や健康優先のお店に補助金を出して支援することで、不要な化学物質がどんどん減らされていくのではないでしょうか。



◇F1種とは…一代限りのタネのこと。詳しくはこちらを読んでください。
http://ww4.enjoy.ne.jp/~macroway/issue/f1.html

シブが出た話は‥野口勲氏「一粒のタネからのメッセージ」に書かれてあります。
http://noguchiseed.com/hanashi/hitotsubunotane.html








4.



┃アナフィラキシー/有益な反応だった




農薬に反応することも、化学物質過敏症の反応の一つに数えられるのですが…。わたしは、そうは思わない。そのことについて私の考えです。


 毒が強いほど、二度目の毒が危ない

免疫反応によるショック死(アナフィラキシーショック)というのがあります。どういうものかと言うと‥。ある研究者がクラゲ毒の血清を作るために犬にクラゲ毒を注射しました。その後、期間をあけてもう一度少量のクラゲ毒を、犬に注射したそうです。すると、犬はショックを起こし死んでしまったというのです。二度目の注射の量が少量だったにもかかわらず‥。

毒 ⇒ 期間を開ける ⇒ 再び毒(少量)⇒ 激しい反応

つまり、最初の注射でできた抗体が、二度目の注射のときに対する抵抗力となるのではなくショックを引き起こして、死に至らせるほどの激しい反応が起きるというものです。ちなみに、アナフィラキシーとはギリシャ語で「無防備」という意味だそうです。防御しようと備えたのに「無防備」だったとは!!

しかし、わたしは、これを、体に備わった「最大の防御反応」だと思っています。なぜなら体は命を賭けて毒を体に入れないように必死で抵抗していたのですから‥この命懸けの抵抗は、周りのものへの「警告」のメッセージなのです。

もし、この激しい反応を自分も周りも「警告」として捉え、それによって、次からは、みんなでその毒を免れようと努力するなら、「全体にとって有益」となります。だから、農薬に対し激しい反応を経験した私が多くの人にこのことを伝えているのは、「警告」として全体にとって有益となるようにです。

医療は、ステロイドや抗ヒスタミン剤で激しい症状をなくし、毒だったものを人々がはっきりと毒だと認識できないようにしました。原因から遠ざかることを忘れさせてしまうなら、また、毒(化学物質や放射能など)を作って蔓延させるものを「良し」とするなら、この医療こそ「有害」と言えるのではないでしょうか?つまり、個人を助け全体を滅ぼしていく医療。



アナフィラキシーとは ‥ 最大の拒絶反応(私説)



 濃くなった農薬だからアナフィラキシーを起す

毒である農薬に対して多くの人が無関心なのですが‥。それをいいことに、農薬はどんどん高濃度になっています。どういうことかと言うと、地上散布で農薬を散布する際農薬を2000倍に水で薄めないといけないのに、空中散布では、たった3倍〜10倍水で薄めればいいということになっています。

2000年を堺に農薬の空中散布が増えてきて、現在では農薬の空中散布が主流となってきました。こうなると‥知らないうちに人々は、高濃度の農薬に暴露し、様々な体調不良を起こしたり、農薬に対しアナフィラキシーを起こしたり、アレルギー体質になったりするのではないでしょうか?

 農薬の地上散布と空中散布 / 1000ccの水に溶かす農薬の量の差は歴然



地上散布 農薬を2000倍希釈 ⇒ 1000ccの水に溶かす農薬の量は‥0.5ml
空中散布  農薬を 3倍希釈  ⇒ 1000ccの水に溶かす農薬の量は‥
333ml


(計算方法:全体の水の量÷倍数=原液量)

上の表を見ると地上散布では、1000ccの水に溶かす農薬の量は0.5ml‥つまりおちょこ1杯もないくらいの少ない量。一方、空中散布の方は、1000ccの水に溶かす農薬の量は、3倍希釈として計算すると、コップ(約200ml)1杯よりも多い333mlです。どれだけ、高濃度で農薬が空から撒かれているかがわかります。

今や、この空中散布が主流と言われますので、本当になんとかしなければ、多くの人が病気になること間違いありません。




 まとめ

農薬はとても恐ろしいものです。農薬散布の時、一番に反応が現れたところが目でした。その後農薬散布を避け(農薬散布しない地域へ避難)、デトックスを始めてもう6・7年も経つのに、目の奥のところから農薬を含む汗が出てきます。そして、その汗が瞼に付くと、瞼が腫れ、強い痛みを伴います。

塩水(自然塩をとかしたもの)で目を洗って少しおさまるのですが…。この経験から、長年デトックスをしてもまだ体の奥には毒が残っていることがわかります。それほど、毒は出て行きにくいものです。わたしは、デトックスをして本当に体調が良くなり、見違える程元気です。しかし、わたしの試算では、2・3年で毒はすっかり出てしまうと思ったので‥まだ体内に残っている毒に驚くのです。

だから、皆さんに私は警告します。農薬を甘く見てはいけないと。農薬を甘く見せているのは、私たちに処方される「ステロイドや抗ヒスタミン」という薬です。

薬で助けられる社会は、一見素晴らしいのですが、全体を見ると毒漬けの世界に導かれることとなり…全体としては「絶望」です。つまり‥このような考えをもった医療こそが有害と言えるかもしれません。なぜなら、「ステロイドや抗ヒスタミン剤」があるがゆえに…この猛毒である農薬をなくせないのですから。








5.



┃免疫とアレルギーの基礎知識




化学物質過敏症と言われる症状の一つに、化学物質に反応するというのがあります。アレルギーとは違うと言われていますが、私にはアレルギーと同じ免疫反応ではないかと思われるのです。どちらが正しいかどうかというより、免疫反応とは何かを知っておいたほうがいいと思ったので、私の考えも含め、知識としてメモしておきましたので是非参考にしてください。


 免疫とは

文字通り、「疫(病気)を免れる」という意味で、免疫細胞により病気を予防したり回復させたりする働きのことです。たとえば、ウイルスに感染した場合、体はそれを異物(抗原)と認識し、排除しようとします。それは、免疫の働きで、異物(抗原)に対して抗体が作られたからです。このように体には自分の体を守ろうとする働きが備わっています。

実は、免疫には、有益なものと有害なものに区別されていて。有益なものはそのまま「免疫」と呼びますが、有害なものは「アレルギー、あるいは過敏症(アナフィラキシーを含む)」と呼び方が変わります。確かにアレルギーの症状はきついので、ないほうがいいと誰もが思う。しかし、この症状が「これ以上毒を入れないで!」という合図だったら?有害ではなく有益ではありませんか!!

わたしは、洗剤を使って主婦湿疹ができた時、体は「湿疹を通して、洗剤を止めて」って合図を送っていたのだと思っています。いま洗剤を使わない生活を送っていますが、主婦湿疹は一度もできません。それなのに、わたしは症状を抑えるレスタミンだのステロイドホルモンなどを塗って、肝心の原因である洗剤を止めなかったのです。お医者さんのいうことより、アレルギー反応の声を聞いたほうがずっと良かったと後悔しました。

このアレルギー反応。これで真の原因が取り除けて健康になれるのだったら‥ちっとも有害だとは思えません。たぶん、原因をとってしまうと、レスタミンもステロイド剤も売れなくなることを危惧した医療関係者にとって「有害」だったのではないでしょうか?


 プラスであるなら‥免疫 
 
マイナスあるなら‥アレルギー・過敏症 (有益、有害の区別はないと思うが‥)


免疫とかアレルギーとか過敏症とかアナフィラキシーとか呼び方は変わっても、同じ免疫。これらは、「毒を体から排除しようとする、あるいは入れないようにするという有益な反応」に変わりはなく‥違うのは反応の度合いだと思います。



 抗原抗体反応

抗原とは


抗原とは‥アレルギー反応の原因物質(アレルゲン)

抗原は「アレルギーを起こすもの」という意味でアレルゲンとも呼ばれています。つまり、アレルギー反応の原因となる物質のことで、具体的には‥花粉、ホコリ、ダニ、食物、薬品、ハチなどがあります。


抗体とは


抗体とは‥人体を守るタンパク質(免疫グロブリン)

体をウィルスなどの感染症から守るために作られる蛋白質で、免疫グロブリンとも言います。

抗体は、感染症などの病気に対する体の防御機構の一部を担っています。アレルギー症状は主にIgE(免疫グロブリンE)抗体が過度に生産され、アレルゲン(アレルギーの原因物質)と反応した結果起こる症状です。主に喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などがあります。

私の体験なのですが、わたしは20歳ぐらいにダニアレルギーと診断され、確かに掃除をしたりすると鼻水やくしゃみが出る症状がありました。しかし、不思議なことが起こりました。数年まえ家の中から合成洗剤や芳香剤、殺菌剤や防虫剤などの化学物質を処分したのです。それで家の中に揮発する化学物質を極力抑えることが出来ました。すると、今まで掃除していたときに出ていた鼻水やくしゃみがでなくなったのです。

たぶん、ダニがアレルギーの原因というのは、ダニについていた化学物質が粘膜に炎症を起こし、そこからダニのタンパク質が血管に入って、そのダニ(抗原)に対し抗体を作ってアレルギー反応が出ていたものと思われます。ですから、アレルギーを予防するには、化学物質を取り除くことが大切だと思います。

たしか、花粉症も花粉にくっついている排気ガスなどの化学物質が鼻の粘膜に炎症を起こさせて、花粉のタンパク質(抗原)が血液中に入って、それに対して抗体を作ることでアレルギーが出ているので、やはり原因である排気ガスなどの化学物質を取り除くことが大切だと思います。

それから、農薬散布の時期、農薬に対し激しい反応を起こしていたのですが、そのとき新しく買った扇風機を触った手で足を触るとそこがミミズ腫れになったのです。たぶん、農薬によって皮膚が炎症を起こしているところへ、扇風機に付着している化学物質が皮膚についてミミズ腫れのような湿疹ができたのではないかと推測しています。農薬散布の時期でなければ、こんなことは絶対に起こらないのに、本当に恐ろしい体験でした。

(IgEとは、免疫グロブリンEのことで、哺乳類のみ存在する糖タンパク質であり、免疫グロブリンの一種)


「ヤマビル研究会 / アナフィラキシーショック」を参考

http://www.tele.co.jp/ui/leech/komaru/allergy.htm




 腸内細菌とアレルギー

藤田紘一郎氏の本を読むと、現代腸内細菌がいない子供が増えていると言っています。それは、最近の人たちの食生活や生活習慣に問題があるようです。腸内細菌は、とても重要な働きがあってこれらが減ってしまうことは、大げさと言われそうですが命に関わることになるのです。



腸内細菌の働き


@病原菌を排除する

A消化を助ける

Bビタミンを合成する

C幸せホルモン(セロトニン・ドーパミン)を脳に送る

D免疫力をつける

(藤田紘一郎)


最近の傾向を見てみますと、人々は農薬や殺菌消毒を含む食品を食べ、抗菌加工が施された日用品を使っています。それに加え部屋で殺虫剤を使ったり、殺菌剤を使うことで、私たちを守っている常在細菌(皮膚・粘膜・腸内)のバランスを崩して悪影響を受けているように思います。

特に、細菌を殺す薬剤は、私たちの皮膚に住む常在細菌だけでなく、私たちの皮膚(粘膜も含む)を傷つけています。腸においては、腸内細菌は死に(細菌のバランスが崩れる)、腸粘膜は傷つき荒れ果ててしまいます。

そこに食べ物が入ってくると、普通入るはずのない食物に含まれるタンパク質が血管へ入っていくわけです。ですから、最近は乳幼児だけでなく、大人の人も食物アレルギーになる人が増えているのです。食物アレルギーの内容も、今までは‥卵・そば・小麦粉などが主でしたが、最近では果物や野菜など以前は考えられなかった食べ物に対してアレルギーを持つ人が増えているそうです。

私たちが安易に使う化学物質(農薬を含め)。これらが、自分たちの体を守っている腸内細菌を殺し、腸粘膜を傷つけ、血管に入るはずのないタンパク質を容易に取り込み、アレルギーを起こしているのですから。

もし私たちが、細菌の細胞と人間の体の細胞になんら違いがないということを知っていたなら、殺菌剤や除菌剤、殺虫剤や農薬など‥、使っていけないものだとすぐ分かったことでしょう。。



 早期離乳と食物アレルギー

食物アレルギーでよく言われるのが、早期離乳食。本来腸の血管から食物に含まれるタンパク質が侵入するわけがないのですが、乳児の未熟な腸の場合、腸に入ってきたタンパク質が血管に入ってしまうと言われています。そして体は、本来血管に入ってくるはずのない食物タンパク質を異物とみなし、「抗体」を作ります。そして、間隔があいて、同じ食物を食べた場合、アレルギーが出るというわけです。(上記のアレルギー反応の文章を読んだ方はわかると思います)

※その上、材料が農薬づけの野菜だったり、運搬途中で殺菌されたり、また加工される途中で食品添加物が混入されたり…こんな食品を子供に与えるわけですから…本当にアレルギーになって当たり前の環境のような気がしてなりません。

私が子育てをすることになって指導されるようになった早期離乳。私の母の代は、ゆっくり離乳していたのに…変だなと思っていました。そう思っていたところに…こんな記事もありましたので…コピペしました。ぜひ読んで参考にしてください。


↓出典:山崎元の「王様の耳はロバの耳

「乳幼児アレルギーの秘密」

「週刊現代」の現在発売中の11月4日号 原文(66〜67ページ)


(1)「日本免疫病治療研究会」の西原克成会長が二年前に発表した意見によると、乳幼児の腸は約1歳で完成するが、それ以前に離乳食を与えると、その蛋白質を分解できずに吸収して抗原になり、これが乳幼児アレルギーの源泉になっているので、1歳前後まで母乳かミルクを中心に育てることが望ましい。

(2)しかし、日本では、「スポック博士の育児書」刊行の1966年から早期の離乳食が広まりはじめ、1980年に旧厚生省が、と生後5ヶ月から「離乳ガイドライン」決めて、母子健康手帳で一斉に指導し始めた。そして、その結果、1980年から、乳幼児のアレルギー症状が急増し、アトピーなどに悩む子供が増えている。(上記の二点は、二年前の東京新聞の記事による、とのこと)

(3)西原氏は、早期離乳食の危険を厚労省に三度訴えたとのことだが、「意見はよく分かるが、離乳食で利益を得ている人が多く、方針を変えるには金がかかりすぎる。一度決めたことを簡単には変えられない」と却下されたという。

(4)つい先日、「厚生労働省が、母子健康手帳に記載されている「離乳食」の開始時期を5ヶ月から6ヶ月へと変更するかどうか、検討を開始した」という記事が小さく新聞に載った。

(5)高橋源一郎氏は、西原説の学問的根拠は自分に判断できないとしながらも、これが看過できない重要な意見であること、「離乳食で利益を得ている人」のために乳幼児アレルギーに苦しむ子供が増えている可能性があること、厚労省の役人が責任を取らずに済むように「ひっそりと」過ちを訂正しつつあるのだろうということを指摘されている。


以上の記事がもし事実とするなら…残念で仕方ありません。



 化学物質でもアレルギーは起こる

あぶない抗菌・防虫グッズ」渡辺雄二著より http://www.kumagera.ne.jp/marutoku/book9.htm

抗菌・防カビ製品、防ダニ製品、防虫製品、家庭園芸用農薬を使うことで心配されるのはアレルギーです。有害化学物質でも、アレルギーは起こるのです。アレルギーは免疫によって起こる体を守ろうとする反応なのです。

有害な細菌やウイルスなどが侵入してくると、免疫をつかさどる細胞たちが反応して撃退してくれ、免疫細胞が負けると病原体が体のなかで増えて病気になります。

アレルギーの場合、アレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)が体に入ると免疫細胞が反応して立ち向かう態勢がつくられます。

再びアレルゲンが侵入するとそれを排除し、侵入を知らせようとして、さまざまな症状が起こります。

アレルギー反応は化学物質でも起こるのです。たとえば自動車の排気ガスに含まれる窒素参加・硫黄酸化物・炭素粒子やタバコの煙の有害化学物質も、喘息を引き起こします。

また家庭内で使われている蚊取り線香・ゴキブリくん煙剤・無臭防虫剤などに含まれている成分も、農薬として使われているものです。アレルギー反応は化学物質でも起こるのです。たとえば自動車の排気ガスに含まれる窒素参加・硫黄酸化物・炭素粒子やタバコの煙の有害化学物質も、喘息を引き起こします。


自分の経験からですが‥生後まもない時から、わたしは、哺乳瓶をミルトンという消毒液に浸けて使っていました。また、子供と環境のためにと始めた布おむつだったのに、漂白剤に浸け込むという‥。とにかく子供に菌を寄せ付けないことが子供を守ることだと信じていたのです。また、合成洗剤も…かつても合成洗剤からするとずっと改良され、環境にも健康にも良いものになったと信じていました。

ところが、これらを2006年から止めたところ…娘のアトピーが治り…息子の原因不明と言われていた蕁麻疹が治り、わたしの主婦湿疹が治り…驚きました。(※この時、同時に行ったのが、無農薬無肥料で育ったお米や野菜に切り替え、味噌や醤油や塩や砂糖などの調味料などを無添加、熟成、ミネラル豊富なものに変えました。)

もし、合成洗剤や殺菌剤などの化学物質が…皮膚から浸透していくと知っていたら、また服からその成分が揮発して肺からも吸収していると知っていたら、それを使わなかったし…家族がアトピーやアレルギーで苦しまずに済んだことでしょう。










6.



┃暮らしの中の化学物質



かつて日本(戦後直後以前)‥

洗濯は「たらいと洗濯板を」使って川や井戸で洗っていました。外出には、靴ではなく藁草履で‥、水道の代わりに井戸、ガスの代わりに薪、電灯のかわりにランプでした。もちろん冷蔵庫も洗濯機もテレビも家にはありませんでした。部屋の空気を誤魔化す消臭剤や芳香剤は無かったし、虫を殺す殺虫剤もありませんでした。

わたしが子供の頃の家でも‥畳に寝転がって天井を見ると‥大きな梁の上をたくさんのネズミが行ったり来たり‥。だれも、これを捕まえて殺そうなんて考えず、眺めていたものでした。

そんな生活のわりに、人々は健康で‥病気等しなかったのですから、不思議です。

しかし、殺菌剤、殺虫剤、殺鼠剤で衛生的になった現在‥、、返って人々の抵抗力は落ち、感染症や慢性的な病気になる人が増えているように思います。



 ホコリ

「有害化学物質の話/井田徹治著 P.210〜」

身の回りの化学物質の状況を知ろうと日本の国立環境研究所や京都大学、愛媛大学などの研究グループが着目したのは、室内の「ほこり」だった。ハウスダストと呼ばれる室内の「ほこり」はカーペットや衣類、布団などの繊維、砂や土などが主成分だが、ここに身の回りにある化学物質がたまっていることが知られている。















自然は、区切りがない世界。無限に大きくもあるが、無限に小さくもある世界だった。


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