新しい地震対策! 耐震+制震+『復元』!
粘り強く揺れに抵抗し、減衰し、形状を復元する
耐震プラスα
ボウシン
復元性能の実力
制震+構造体の歪みを「復元」するボウシン
固めて倒壊の秘密とは・・・・
どうして・・・・
「引き抜き現象」に基礎が耐えられない!
E−ディフェンス公開実験では強化した建物(耐震等級2・奥)が写真手前にある接合強度が低い建物よりも先に倒壊してしまいました。その理由は構造体が強化された分だけ、地震のときの「引き抜き現象」は増大してしまうためです。
地震で構造体が大きく揺れると「くぎ抜き」の様な役割を果たして、基礎から構造体を「引き剥がそうとする力」が生じます。この力に耐えるために「ホールダウン金物」など、構造躯体を基礎にしっかり固定するための接合金物が取り付けられています。
しかし、E−ディフェンスの実験ではより強い揺れに耐えられるよう接合部を固めて強化した結果、かえって引き抜き力を増大させて構造体と基礎の破壊が進行して倒壊・転倒してしまいました。
壁倍率を上げていくだけでは足りない
建物には固めて強化するだけではなく、しなやかな『靱性(ねばり強さ)』を持たせておくことが必要です。
壁倍率を上げて耐力を増すだけでなく、「耐力」「減衰」「変形」のバランスをとった住宅の設計が必要なのはE−ディフェンスの実験結果からも明らかです。
下記のグラフは減衰効果を測定する「動的試験」で得た等価粘性減衰定数の推移です。
ボウシンの実力 〜 減衰定数が「0.2」あると地震力は2分の1に!
等価粘性減衰定数の推移
上記の数値は構造体を25回(ループ数)揺らす実験で得たものです。
現代の木造軸組の減衰定数は固めて強化する方向に進んでいるため、減衰定数は「0,05」しかありません。
ボウシンを取り付けた上記の試験では平均して「0,2」、最大で「0,3」の値を得ています。
減衰定数が「0,2」あると「震度6強」時の地震力はおおよそ2分の1になります。(ボウシンは最大で1/3に減衰!)
ボウシンの制震性能と復元機能のしくみ
●ボウシンがある場合
振幅が大きく早くても
しなりながら加重を支える。
しなりにより水平力が
等価的に小さくなる。
復元力がある。
●ボウシンがない場合
支えが強い場合、
振幅が大きく早い場合、
一気に破壊される。
構造用合板が破壊された後でも金具の力で復元!
通常、構造用合板が破壊されるまで建物が変形してしまうと降伏してしまいます。しかしボウシンは構造体に粘りを与え、最大194mmの変形に耐えて元の状態に復元しています。(試験場:住宅構造研究所)
弓なりの形状が優れた円の特性を最大限に引き出す!
ボウシンを構造体の4隅に設置することで円を成し、優れた制震効果と復元機能を発揮します。
(1)コンパクトなので他の工法と併用が容易でデザインの邪魔をしません。
(2)壁が無理なら、窓などの開口部の上下を狙っての取り付け!
(3)対角に2個取り付けるだけでも「半円」の働きで揺れを減衰します。
(4)まぐさを設置して取り付けても効果を発揮します。
“制震+復元 = 耐震+α BOSHIN” で地震に安心を!
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