2018年 呉市災害ボランティアセンター天応サテライトにて。
出来る人が出来る時に出来ることを
社労士業務とは関係ありません。休日等を利用して被災各地で復旧復興支援活動に参加しています。被災された方々は、ある日突然家や家族、会社、大切な繋がり等をなくし、日常生活もままならない状態に置かれます。障害のある方々と境遇が似ていますよね。同一線上にいる方々だと思います。ですがその支援に「社会保険労務士」のような特別な資格は必要ありません。何かしてあげたい思いがあって、その方向へ一歩踏み出せばいいだけです。繋がりが見えない、必要な人に届くかわからないお金で済ますより、出来るかぎり現地でこの手を貸す、直接手を差し伸べる、そんな距離感を大切に各地で活動しています。一日も早く元の生活を取り戻せるように。
あなたにも出来ることを
一緒に活動しませんか?
被災地でのボランティアに参加したくなったら...
災害ボランティアセンターの設立を待つ
大規模な災害などが起きた場合、最優先されるのはまず人命救助です。警察、消防、自衛隊等が救助活動を展開しています。このような時期に一般ボランティアは邪魔なだけで活動できる余地はありません。二次災害等でまだ活動の安全も保障されておらず、自らの命をも危険に晒しますし行ってはいけません。
二次災害等の恐れがなくなり、ライフラインの整備など復旧活動が始まると、被災地では社会福祉協議会等が、「災害ボランティアセンター(ボラセン)」を立ち上げます。この頃になったら、報道やこれらボラセンの状況を見守りつつ、情報収集しましょう。
ボランティアニーズを調べてみる
「災害ボランティア ○○市」といったキーワードで情報収集してみましょう。被災地に立ち上げられたボランティアセンターのページ、SNSなどがヒットすると思います。各ボラセンは被災者からニーズを集約し、ボランティアを募集するようになります。募集エリアが「市内在住者」や「県内在住または勤務者」など、限定される場合があるので、きちんとこの募集エリアを確認します。広域に大規模災害となった場合などは募集エリアに制限がないことが多く、全国から広く募集されます。
ボランティア募集状況がわかる社協の便利サイト
募集開始となったら現地へ行くスケジュール調整しましょう。
まずやっておくこと
ボランティア保険への加入です。天災タイプをお勧めします。お住まいの市町村社会福祉協議会で加入します。現地で加入できないこともないですが、現地ボラセンは多数のボランテイア受付に追われています。事前に済ませ、現地の手を煩わせないようにします。
ボランテイアに必要な身の回りの装備
ボラセンのウエブサイトなどで公開されていますが、まずはオールシーズン長袖長ズボンの服装です。雨ガッパ、帽子またはヘルメット、ゴーグル、安全靴またはセーフティインソール入りの長靴、軍手、ゴムや革製の手袋、タオル類、着替えなどは最低限準備します。普段使いですでにご家庭にあるものがほとんどですが、ホームセンターなどで大体入手できます。ボランティア参加のためではなく、自身のご家庭に備える防災用品として準備されるといいと思います。
この他に現場に持参するものは多めの飲料水、昼食、ミネラルタブレット、保険証なども忘れずに。
活動は、ボランティアセンターに行けばそこのタイムスケジュールに乗っていけばいいのですが、その前後はすべて自前、自身で準備計画しないとなりません。経験者と行くか、応援社協などが仕立てるボランティアバスなどを利用するのも手です。慣れてくれば、どうということはないですが、現地までどうやって行くか、着替えをどうするか、お昼をどこで調達するか、日帰りか宿泊か等々、活動を終えて帰ってくるまでをイメージし、逆算して準備をすすめましょう。
ボランティアに必要な資材
スコップ類、一輪車、ほうき等活動で使用する資機材は、ほぼボラセンやサテライト(被災地に近い資材置き場)で準備されていますので、持ち込まなくても大丈夫です。手荷物に余裕があれば専門工具などの持ち込みもいいでしょうが、ウエブサイト等で持ち込み歓迎でもなければ、必要ないと思います。
活動
ボラセンで受付順に数人ずつのグループを結成して活動することになります。各地から集まった老若男女、一期一会、それぞれの思いでつながった、その場限りのメンバーで協力しあい、活動します。内容は災害や依頼ニーズにより様々ですが、地震ですと倒壊家屋等の片付け、水害ですと流入土砂の搬出などを中心に、清掃、家具家財品の搬出などはどの現場でもニーズの多い作業です。
実際の活動時間はごくわずかです。どんなに早く受付をしても、活動場所へ移動して、開始は10時頃からで、その後休憩と昼食をはさんで2時半くらいまでが一般的です。もっとできる、やりたい、物足りないと思うかもしれません。でも大丈夫。被災地は多くの方が支えています。たとえわずかの活動時間でも、その日に手をかけた作業は、いつか誰かが手をかけなければならなかった作業だから、復旧に向けて確実に前進しているのです。
長距離移動などの疲労を自覚できず、頑張りすぎて倒れることが多いのもボランティアです。手を貸すために行った自分が、現地や同行者の足手まといになることはなんとしても避けなければなりません。無事で帰宅するまでがボランティアです。
その他
災害にもよりますが、災害ボランティアに参加目的でマイカーで遠方の被災地へ向かう場合などは、災害派遣従事車両の申請をあらかじめしておくと、行き帰りの高速道路の通行料金が無料となる措置が受けられます。市町村のウエブサイトでは悪用を恐れ、情報として公開していないケースもありますが、山梨県のホームページ等では「○年度+災害派遣従事車両」などのキーワードで探すと、適用のある災害などが公開されていればヒットしてきます。ダウンロードして活用しましょう。高速代、ばかになりません。手順は簡単です。参加予定のボラセンにFAXで受入証明(依頼)を送ると、ボラセンの受付印を押した「返信FAX」がすぐ届きます。申請書に車のナンバー、出発IC、到着IC、経由JCTなどを記入して、この返信FAXとともに山梨県防災危機管理課または市町村の防災関係部署等に提出すると、数日で往復の許可証が交付されます。詳しくは下記リンクを参照下さい。
確認するまでもないことですが、活動参加にかかるすべての費用等は自分持ちです。ボラセンまで行けばそこから活動場所までの移動送迎はありますが、自宅からボラセンまでの往復移動手段、食事弁当等の調達は自身で調べます。宿泊、日当などの費用も当然でませんので、自身で準備します。活動後の入浴施設等の割引利用などの紹介はしていただけることがよくあります。
参加費が手頃なら、初めて参加される場合はボランティアバスなどの利用がお勧めです。出発地と被災地の往復の足だけでなく、現地でも団体参加として1グループで活動できます。週末弾丸ツアーが多いです。
活動記
台風19号災害(長野県)2019
2019.10.16~12.5
令和元年10月12日伊豆半島に上陸した台風第19号は関東地方から東北を縦走した。この豪雨により、極めて広範囲にわたり、河川の氾濫やがけ崩れ等が発生。これにより、死者96名、行方不明者4名、住家の全半壊等27,684棟、住家浸水59,716棟の極めて甚大な被害が広範囲で発生した。長野市穂足付近で千曲川が決壊し広範囲の浸水があり、個人参加のほか社協やボランティア団体のバスで断続的に現地で泥出し、かた付けで活動しました。
台風19号災害(栃木県)2019
2019.11.16
ボランティア団体のバスで長野市から栃木市へ移動。現地で泥出し、かた付けで活動しました。
台風15号災害(千葉県)2019
2019.9.24~25
9月9日、当時、観測史上最強と言われた台風15号(955hPa・45m/ws)が千葉県に上陸し、暴風から電柱や鉄塔が倒壊して長期間大規模停電を引き起こし、屋根を中心とした建物損壊も数多く発生した。
富津市災害ボランティアセンターで日帰り圏でのボランティア募集があり、倒壊家財等の運搬、倒木処理などで2日間活動しました。
この後10月12日、15号を上回るかのような台風19号が伊豆半島から東へ横断。関東甲信地域から東北まで広く河川が反乱し甚大な水害が追い討ちをかけた。
西日本豪雨災害(広島)2018
2018.7
台風7号と梅雨前線停滞による集中豪雨で西日本から中部地方などで甚大な被害が出た。被災家屋内の床下泥出し、清掃など。9月15~16日、呉市内天応サテライト、広島市安芸区災害ボランティアセンターで活動。呉市では時の人、尾畠春男さんも活動されていました。
西日本豪雨災害(岡山)2018
2018.7
台風7号と梅雨前線停滞による集中豪雨で西日本から中部地方などで甚大な被害が出た。被災家屋内の床下泥出し、清掃など。8月17日、8月27~29日、倉敷市内サテライトで活動。
九州北部集中豪雨2017
2017.7
集中豪雨で九州北部福岡と大分で甚大な被害が出た。朝倉市災害ボランティアセンターより参加。使用不能になった道路側溝の土砂搬出、被災家屋内の床下泥出し、清掃など。
熊本地震2016
2016.5
この年4月14日、16日熊本県と大分県で相次いで発生した最大震度7の地震。ReviveJapanのボランティアバスを利用。大阪から門司まではフェリー。熊本市災害ボランティアセンター東区サテライトより活動参加。全半壊家屋からの家財運び出し、倒壊家屋の片付け。
関東・東北集中豪雨2015
2015.9
平成27年9月、関東地方北部から東北南部にかけて線状降水帯が発生、鬼怒川が一部氾濫し大規模水害をもたらした。栃木県、茨城県を中心に災害ボランティアが多数支援に訪れた。日光市の災害ボランティアセンターで活動しました。鬼怒川上流に流れ込む支流(3枚目写真)から大量の土石流が発生して付近の住宅を飲み込んだ。土砂が宅内と庭先に流出した支援先。搬出した土砂は2日間で土のう袋140袋に達した。
東日本大震災2011~14
2014
2013
2013.9 宮城県石巻 ホヤ漁(養殖)手伝い
福島県南相馬・ガレキ撤去、片付け
2012
岩手県陸前高田市・微細ガレキ片付け、側溝泥出し
陸前高田活動の帰路。