平成18年第2回定例会 一般質問内容(詳細)

伊沢勝徳議員

 次に,つくばエクスプレスの開業効果を生かした広域的な観光ネットワークづくりについてお伺いいたします。
 昨年の8月に開業したTXは,本年4月の1日当たりの平均乗客数が,開業当初の目標であった13万5,000人を4万5,000人以上上回り,約18万人になるなど,TX全体としての利用状況は順調に推移しております。また,昨年の秋や本年のゴールデンウイークには,つくば駅と筑波山とを結ぶシャトルバスが連日満員になり,つくばサイエンスツアーで市内の研究機関を訪れた見学者数も,前年度より26%もふえているなど,TXの開業は,筑波山やつくば市内の観光の振興に大きな効果を及ぼしております。
 しかし,つくば駅周辺には,筑波山以外にも,日本第2位の面積を誇り,観光遊覧船やヨットハーバー,また野鳥の宝庫などとしても有名な霞ヶ浦など,多くの観光スポットがありますが,地元に住んでいる者としては,その波及効果が,これらの地域に及んでいるとは言いがたい状況だと感じております。
 私は,最初に登壇の機会を与えていただきました平成16年第1回定例会の質問において,霞ヶ浦を拠点に土浦市の霞ヶ浦総合公園などの霞ヶ浦周辺に存在する観光スポットを利活用した観光のネットワークづくりについてお伺いをいたしました。多くの観光資源を有する反面,全国的に有力な観光地が少ない本県では,ほかの観光スポットと連携を図った広域な観光ネットワークづくりは重要です。
 そして,沿線開発や沿線のイメージアップには,今後も長い時間と継続が必要でありますが,観光客の誘致については,TXの開業が近隣の都県に深く認識されているここ一,二年の時期が重要だと考えます。
 そこで,TXの開業効果を最大限生かし,筑波山とともに,周辺市町村のほかの観光資源を有効に活用する広域な観光ネットワークづくりをどのように推進していくのか,商工労働部長にお伺いをいたします。

武藤 労働商工部長
 つくばエクスプレスの開業効果を生かした広域的な観光ネットワークづくりについてお答えいたします。
 つくばエクスプレスの開業以来,筑波山を中心に,多くの観光客の方々においでいただいております。こうした状況が一過性のものとならないよう,観光地としての魅力を一層高め,霞ヶ浦などを含めた周辺地域までその効果を波及させていくことが必要であると考えております。
 このため,本年4月に策定いたしました新しい観光振興基本計画におきましては,重点的に推進していくプロジェクトの一つといたしまして,つくばエクスプレスを生かした観光の推進を掲げ,主に首都圏からのお客様を対象として,つくばの研究機関をめぐるサイエンスツアーや筑波山,霞ヶ浦などを周遊する観光を推進することとしております。
 本年度は,新たに,亀城公園や霞ヶ浦,フラワーパーク,歴史的街並みの真壁などをめぐる乗りおり自由な周遊バスを5月27日から6月25日までの土曜,日曜に試験的に運行しておりますほか,つくばエクスプレスの駅を起点として,柿やブドウなどの果樹狩り,環境について身近に学べる霞ヶ浦環境科学センターといった観光資源を結びつけたワンデープランなどの周遊イベントを引き続き実施してまいります。
 また,県や筑波山周辺地域の自治体,交通事業者が連携して作成いたしました「里山歩き歴史の街散策」と題した周遊マップを,いばらき情報ステーションやつくば駅構内に設置されますつくば市総合案内所などにおいて配布するなど,きめ細かな観光情報の発信に努めてまいります。
 さらに,土浦のまちかど蔵や霞ヶ浦環境帆曳き船,湖畔のハス田,小野小町の伝説にちなんだ小町の館,全国花火競技大会などに加え,これまで余り知られていなかった観光資源を組み合わせた周遊ルートを旅行エージェントへ提案し,商品化を図っていただくよう積極的に働きかけを行ってまいります。
 これらの推進に当たりましては,筑波山周辺地域への観光客の誘致と交流拡大を図るため,県やつくば市を初めとする筑波山周辺の自治体などで組織された,つくば周辺地域交流活性化実行委員会などを有効に活用いたしまして,地域とともに取り組んでまいります。

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