平成18年第2回定例会 一般質問内容(詳細)

伊沢勝徳議員

 次に,魅力ある多様な学校づくりの一環としての中高一貫教育についてお伺いいたします。
 私は,先ほど申し上げましたとおり,少子化対策として,今まさに生活している子供たちをどのように育てるのか,そのような意味では教育も非常に重要であると考えております。その一方で,グローバル化やIT,科学技術の進歩など,子供たちを取り巻く環境も大きく変化しております。
 こうした中で,昨年の第3回定例会におきまして,小,中や中,高といった学校の校種間の連携を生かした特色ある教育について質問をさせていただきました。
 私は,6・3・3制の教育について,画一的であるとの評価もありますが,これまでの時代背景を踏まえますと,それはそれで高く評価できるのではないかと思っております。しかし,時代が大きく変化し,多様なニーズがある中で,いろいろな教育形態が求められ,県立高等学校におきましても,魅力ある多様な学校づくりが必要ではないかと思っております。
 既に,県では,中学校と高等学校におきまして,平成15年度から小瀬高校と地元中学校に連携型中高一貫教育を導入し,中高一貫教育が実施されております。今後,さらに学校の校種間の連携を生かし,子供たちの能力,適性,興味,関心などを伸ばすことができる魅力ある多様な学校づくりを推進していくためには,従来の中学校3年間,高校3年間というシステムに加え,思い切った中高の連携は,一つの方策として有効ではないかと考えております。
 さきに公表されました県立高等学校再編整備の後期実施計画では,中学校と高校を接続し,6年間を計画的にゆとりを持って学習することができる中高一貫教育校として,県が県立高校に中学校を併設する併設型の中高一貫教育校が水戸市の緑岡高校に,また,一つの学校として中高一貫教育を実施する中等教育学校がつくば市の並木高校に導入されることになっており,今後の魅力ある多様な学校づくりの一環として非常に期待を寄せるものであります。
 そこで,魅力ある多様な学校づくりの一環としての中高一貫教育のねらいについて伺いますとともに,平成20年につくば市の並木地区に設置される中等教育学校の開校に向けた準備状況について,教育長にお伺いいたします。


稲葉 教育長
 魅力ある多様な学校づくりの一環としての中高一貫教育についてお答えをいたします。
 県では,県立高校再編整備計画を策定し,総合学科や単位制を導入するなど,現行の中学校,高校の学校制度の中で魅力ある多様な高校づくりを積極的に進めるとともに,新たな学校制度である中高一貫教育も導入したところでございます。
 この中高一貫教育の主なねらいでございますが,1つは,高校入試の影響を受けない6年制の学校生活の中で計画的,継続的な教育指導を展開することにより,生徒の個性や創造性を伸ばすことにあります。2つには,学年の異なる生徒同士で共通の活動を行わせることにより,社会性や豊かな人間性をはぐくむことでございます。さらに,現行の中学校,高校に加えて中高一貫教育校を設置することで,子供たちや保護者の学校選択の幅を拡大することも,ねらいとしております。
 このようなねらいに基づき,通学範囲の広さや研究・教育機関の集積などを考慮して,後期実施計画では,平成20年度に並木高校を中等教育学校に改編し,平成22年度には緑岡高校を併設型中高一貫教育校とすることにいたしました。
 次に,中等教育学校を設置する並木高校の準備状況でございますが,中学校での勤務経験がある教員なども含めて準備室を組織し,目指す学校像や育てたい生徒像,個性を最大限に伸ばせる6年間の事業計画の作成,多くの研究機関があるつくばの特性を生かした特色ある教育活動などの検討を進めているところでございます。
 また,入学者の決定方法につきましては,小学校,中学校,高校の学校関係者や市町村教育長,大学教授などからなる高等学校等入学者選抜方法協議会において協議をいただいているところでございます。
 今後は,2年後の開校に向けて,学校の教育内容や入学者の決定方法など,具体的な内容について今年度内には取りまとめ,子供たちや保護者,小学校,中学校に対する周知に努めてまいりたいと考えております。

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