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「女性半身像の画家」による奏楽の図
人声とリュートと無鍵式円筒型フルートによる三重奏


三重奏の画
koidessimo collection


額を持って

作者は南ネーデルラントの画家 Master of the Female Half-Lengths
演奏しているのはセルミジ (Claudin de Sermisy 1490頃-1562)の「喜びを与えん」
ウィーンの空港から車で25分のところにある Schlossmuseum Rohrau (ローラウ城ミュージアム)に展示されている。

楽譜
この楽譜はセルミジの曲の一例で、絵に描かれているものではありません。


 フランスの詩人クレマン・マロの詩による「喜びを与えん」を演奏している三人の女性奏者。歌手はソプラノパートを手にし、フリュート奏者はテノールパートを、リュート奏者は楽譜を見ることなく暗譜で演奏している。テーブルの上には二冊の音楽帳と二本のフリュートケースがあり、奏者の背後にはリュートケースが壁に架けられている。この絵のオリジナルはローラウ城(オーストリア)のハーラッパ・コレクションのものである。この画家は記譜法を良く心得ていたに違いない。というのは幾点もの絵に見る合奏の場面で譜面を非常に正確に描いており、その譜面を判読することが可能で、従ってそれが何の曲なのかを識別できるのである。ということで、この絵の女性奏者が演奏しているのはクロダン・ド・セルミジのシャンソンで、歌詞はクレマン・マロによるものだと分かるのである。


Jouissance vous donneray
Mon Ami, et vous maineray
Là où prétend votre espérance.
Vivante vous ne Laisseray
Encore quand morte seray
L'esprit en aura souvenance


セルミジ Claudin de Sermisy(1490頃-1562)はフランスの作曲家。国王の宮廷礼拝堂聖歌隊を中心に活躍し、ミサ曲、モテトゥス、シャンソンなど多数の作品を残した。なかでもシャンソンは重要で、同世代の詩人マロの新しい詩に刺激を受け、伝統的な歌曲定型を廃し、最上声部に親しみやすい旋律を配して軽やかなリズム、ホモフォニー書法、簡潔な形式などを用いて新しいシャンソンの様式を生み出した。これは、ジャヌカンやセルトンをはじめとする同時代のシャンソン作曲家に大きな影響を与えた。
(資料は留学時代にパリで知り合って以来の親友で美術史が専門の大出學氏の協力をいただきました)

 この絵には忘れられない思い出がある。
私がパリへ留学したばかりの1968年の夏、ルーブル美術館へ行った帰りに近くのリヴォリ通りにあった美術店で見つけたものである。ここには沢山の複製画が置いてあった。私はウィンドウに飾ってあったこの絵に魅せられて随分長い間眺めていた。複製とは言え貧乏留学生の身ではとても買えない値段、、ため息ばかり出た。その夜はほとんど眠れなかった。翌日、私は意を決して走るようにして店に駆けつけて、そして買った。厚み2センチくらいの板に描かれた絵で重量がある。留学からの帰りには送らず抱くようにして持って帰った。


画像をクリックして興味があるところからお入りください。
マウスを乗せると中身の簡単な説明が現れます。


齋藤 真一 My Pencils Claudin de Sermisy H・ボス 橋姫 高坂 制立 岩崎 巴人

ぐい呑み 徳利 奥田 達朗 茶碗 浅見 晃司 古九谷香炉写し 作陶


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