白鳥沙羅のたわごと(自然に沿って生きていきたい) | ||||||
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わら一本の革命 / 福岡正信 こここ ↓ページをクリック (グレーのところは現在のページ)
↓表題をクリック 「わら一本の革命」福岡正信著より
「福岡正信さんの本を読んで感じたこと、思ったことなど」について書いています。枠内は福岡正信さんの文章。 ┃自然につて感じたこと、思ったこと 1
20代のころバイクにはねられて、右半身と頭を強く打ったことがあります。自転車に乗っていたので、自転車がクッションになって大きなけがにならずに済みました。しかし、その後体調がすぐれず‥頭痛や体の痛みに悩まされ…私も福岡正信さんと同じように「何気なく安心していた安心というものは何だったんだろう」…と、あっけなく失われていく日常の儚さを感じていました。 2
今私たちが持っている全ての物‥。たとえば‥テレビ、冷蔵庫、机、箪笥、家、車‥そして、夫、妻、子ども、‥自分自身に至るまで‥。それは、文明が与えた「所有」という概念で捕えたもの。文明の知恵で自然に後付けされた「幻」‥。そう分かった。そんな時が確かに私にもありました。だから、死んで失うものは何もないんですね。本当は‥。もし失う物があるとするなら、文明で得た余分なものだけです‥。 3
文明が始まる以前に生きていたものにとってこの世界は想像もつかない世界。もし、人が文明に出会わなければあり得ない世界です。そう私も思います。最近動物園で生まれたパンダとかサルの話を聞くと、彼らもまた「幻の世界」を現実だって思い込んで生きているんだろうなって思うんです。 4
大きいと言う世界があると思うと、小さい世界があると思う。美しい世界があると思うと醜い世界があると思う。罰せられる世界があると思うと許される世界があると思う。悲しい世界があると思うと、喜びの世界があると思う。死ぬ世界があると思うから、生きる世界があると思う。つまり、こちら側があると思うから、向こう側があると思う。 / ということなんでしょうね。 文明は美しい醜いみたいに両極端なことを示す世界ですが‥。自然は、その中間の全ても含めた世界と言えます。うまく説明できませんが、死も生も区別のない世界が自然だとわたしは思っています。 5
福岡さんの本に出会うまでは、服を着て家に住んで、お金を使って…ものを買って、学校へ行って…。そんな生活が現実だって思っていたんです。でも、近所に飼ってある犬を見て、この犬は野生に住んで野生の生き物を食べて、大地の住処で寝て…生きていたんだろうな〜って思った時。この犬は‥本当を生きているんじゃないって思ったんです。そして、わたしも‥って。 6
文明が作り上げた社会が、幻であり、無駄なものであると言うこと。今の私には良く分かる。しかし、福岡さんの本に出会わなければ…やっぱりチンプンカンプンだったに違いないと思います。もし若い頃…福岡さんに直接会ってそんな話を突然されたら…。この人頭おかしいって思ったでしょうね。 なのに‥今のわたしは、福岡さんの言う自然農や宗教まで不自然だ〜って言っているのですから…。端から見ると、私は更に変な人になってしまうでしょうね。たぶん…。 7
私も、ある意味こんな感じで‥文明の持ち込んだものを一つ一つ否定して、本当にどうなのか…検証してみたんです。自然農や宗教とかも、本当に必要なのかどうかと。そうすると、野生の生き方が一番楽で楽しい生き方だって分かったんです。そうしたら‥本当に福岡さんが言うように‥人は何にもしなくて良かったって‥結論になったんです。そうなると自然農も‥宗教も余計なもの‥だったって分かった‥。 今や福岡正信さんの人気は高く、自然農の創始者とか先生とか呼ばれています。しかし、福岡正信さんからすれば‥自然農の創始者とか先生と呼ばれるよりは‥全ての人が文明を否定し、自然に沿って生きていく生き方へ‥方向転換することを喜ぶに違いありません。 「文明によって助けられる命は、自然を破壊する命。 しかし、自然に沿って失う命は‥自然の命を豊かにする。」 だから、私は自然に沿って生き自然に沿って死んでいきたいって思っている‥ 8
人は、文明の知恵など必要としていない完璧な自然を文明という知恵で、ここまで破壊してしまいました。そして、人はその破壊された自然を、自然に任せて回復させるのではなく、自分たちが学んだ文明の知恵でどうにかしようと思っています。 文明の知恵で作った鎌で草刈をしたとき、そのままほっとけば草は元の状態に戻ります。つまり、自然は、ほっておけばもとの状態に戻してくれるということです。私たちは、それを信じ自然に任せることが大切だと思うのです。私たちの至らなさでダメにした地球。自分たちの知恵でなんとかしようとせずに、自然を信じて任せてみてはどうでしょうか? 文明は自然災害の時だけ、自然は大きな力を持っていると言って紹介しますが、本当は、災害も含め自然は全てを修復しているのだと思います。自然を文明に合わせるのではなく、自然に私たちが合わせていける知恵を蘇らせる必要があると思いました。 福岡正信さんは、35年かけて、それを証明してくれたのだと思います。 9
畑を借りて実際にどうなるのか‥色んな条件の畑を借りて私も試してみました。一番良かったのは、ずっと畑として使われていなかった不耕起の畑で、自然農に適していました。春になると色んな種類の雑草がすぐに生えてきて、虫やヘビや鳥などの生き物がたくさん住みついて‥。土は柔らかいし、作物も順調に成長しました。 ところが、借りる直前まで誰かに使われていたという畑は大変でした。何が大変かって‥。土が石のように硬いのです。毎年石灰を多量に撒くのが原因だと思うのですが‥。耕運機を皆が欲しがるのに納得がいく硬さでした。とりあえず私は、その硬い畑にシャベルで種を植え‥。本来水など撒いたりしないのですが‥水を何度も撒きながら様子を見ました。肥料なしでどうなるのか? かぼちゃとオクラを植えましたが、根が張れないのか全然大きくなれず。オクラはそれでも小さいなりに収穫できました。しかし、かぼちゃは途中で枯れてしまったのです。昨年までその土地を使っていた人が、いかに不自然な事をし続けていたかがよく分かる畑でした。福岡正信さんが言うように「結局、人間が先に悪いことをしている」と思いました。 農家の人は、土地が「酸性」という前提のもと「石灰」を毎年多量に撒きます。こんなに撒くと土は、酸性と言うより「強アルカリ」かもしれません。とにかく石灰をまくのは習慣化されているようです。石灰を毎年畑にまくので‥畑は石灰によって硬く硬くなっていました。だから耕運機が必要に。そして、土を耕すことでバランスのとれた自然を破壊し、肥料や農薬を無駄にまく。そして草のない乾燥した大地にはマルチ。弱くなった野菜には支柱。文明は、益々不自然になり支配者はそれで大儲け 植物には酸性の土地を好むものや、アルカリを好むものと様々です。しかし、自分の都合に合わせて土地を改良したりしません。自分の好みの土地に芽生えるだけです。そのことを思えば、農業がいかに不自然なものかよくわかると思います。 ちなみに、かつて日本のどこにでもあった土間。その土が硬いのは石灰を混ぜていたからです。 10
野生の生き物のように生きていくのが本来ですが‥。そこまで一気に行くことは不可能でしょう。しかし、自然農へまずは引き返し、少しずつ、野生を目指していけば‥。本当の生き方を取り戻せるのではないかと期待でき増す。 11
わたしは、ブッシュマンという映画を見るまでは、人は働かなければ食べて行けないし、働いて当然と思っていました。ですから、ブッシュマンと言う映画はとても衝撃的な映画でした。お金なしで生活しているのですから‥。その時初めて、人間も本来お金なしで生活していたのだと気づかされたのです。 そこには、せわしく働いて、どんどん人と差を付けるという価値は何もないけれど‥ゆったりと流れる充実した生活があった。 12
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ある人がこう言いました。「サイレンの音が音階で聞こえてくるの。その音が遠くから近づくにつれて音の高さも変わってくるのがわかるの。」と‥。例えば「ドレミ。ドレミ‥」みたいに‥。「全ての人がそう聞こえると思っていたけど、違ってたみたい」と‥。絶対音感を持っているらしく、私にはまったく理解できなかった。 だからと言って自分が自然そのものの音だけに触れてきたかと言うと‥そうでもない。小さい頃から‥ラジオやテレビから流れてくる音楽に接してきた。時には外の風の音や虫の声や鳥のさえずりを阻んでまで‥。 私が生まれた家は、すぐ前が海。波の音が子守唄。風の音が私の友達‥だったのに‥。今は、道を歩きながら風の音を‥小鳥のさえずりを‥虫の声を‥感じるようにしたいと思っている。 14
家の生け垣の剪定を毎年2回ぐらい行っていたけど‥。この個所を読んで良くわかった。木は剪定不要だったってことが。私の家の庭は小さいから、木を植えっぱなしにできないから剪定していたけど‥剪定すると枝と枝がぶつかり合ったり、虫が付いたり‥だから、また次の年に剪定が必要になる‥。 なるほど〜。庭師の人にとってはリピーターが増えていいですよね。 (私の家では自分でしていましたが)人が土地を所有し、そこに家を建て、そこに自然から取ってきた木を植え、自分好みの姿に切りそろえ‥毎日毎日管理していく 「不自然な行為」。 植物だけではなく‥人間だって‥学校に入れて先生が管理するより、自然任せが一番いい。先生が管理すると。子供たちは不自然になって‥衝突が起きる。喧嘩や苛めなんかがいつも起きる。だから。お金のシステムから解放され。お互い所有を無くし。森が元の状態に回復すれば‥。みんな学校へ行くより、森で一日過ごす方がずっといい。森が、自然が‥私たちをはぐくんでくれる。優しく包むように‥。 15
文明に頼り過ぎて、いったい人は何を食べていたのかさえ分からない現代。しかし、少なくとも肉食ではなかったのではないでしょうか?少しの魚介類と菜食と玄米や玄麦があれば‥本当に人間は生きていけるのかもしれません。実は、わたしもここ数年肉を食べていません。魚をたま〜に食べて、あとは、雑穀と豆類を混ぜたご飯と野菜を入れた味噌汁ぐらいです。粗食なんですけど‥熟成した味噌だったり、肥料や農薬が使われてない野菜やお米ならば‥体に浸みわたって、ほんとうの御馳走って感じがします。 16
文明を信じ、文明が見せた幻を追いかけてここまで来ました。そして、自分たちが築き上げた文明社会に、私たちが有頂天になっているそばから自然が崩れ去っていく音が聞こえてくるのです。その音は初めは小さく。徐々に大きくなって‥遂にどさっと崩れ去っていく。そんな音が聞こえてきます。 もし、私に力があったら文明以前の世界にこの世界を戻したい。 でも…でも本当は‥そんな力なんて自然には要らない。なぜなら、みんなが野生の生き物のように自然に手を出さなければいい事ですから。そんなシンプルなことが今一番難しい時代になった‥。「無力になる事」が一番難しいとは!!! 17
せっかく福岡正信さんが気づかせてくれた、文明の知恵の浅はかさ。しかし、文明を進めようとする大きな力はとどまる事を知らない。自然農をビジネスにしていこうという動きが‥私たちを絶望に追い込む。 本当は‥。本当は、人々がよけいに所有している土地を手放して‥まずは国から野生に土地を返していかなければならないって私は思っている。そうして、皆がお金の循環から少しずつ開放されて‥余った時間で、山や海に行って自由に食べ物をとる事ができるようにしなければならないと。 私の願いは、全ての人がビジネスから解放されて‥自由になること。野生の生き物のようにお金なしで、食料を得る事。 18
病虫の専門家桐谷さんが、「高い農薬を使って虫を殺すより、こういう栽培をとれば‥全てが解決するんだ」と確認して帰ったはずなのに‥。今もなお、農薬が撒かれているという事実。残念で仕方ありません。 わたしも、かつて自然農をした事がありますが、周りの人の畑の白菜はヨトウ虫により葉っぱがレースのようになっていたのに、うちの白菜は無害でした。私の畑には雑草も虫もたくさんいたから‥害がなかったんだと思いました。それでも、周りの人から変な目で見られ‥この事実を目の当たりにしながらも、家庭菜園をする皆さんは‥大変ながら、土を耕し、除草をし、肥料を施し、農薬も少しだったらいいかみたいな感じで、やっていました。 もし国が農薬や肥料や機械を売って儲けている農協に対し、しっかりした指導ができていたら‥今頃多くの人が無駄な病気で悩まずに済んだでしょう。(現在農薬により、鬱、胃腸障害、アレルギー、神経痛、難病、化学物質過敏症などの病気が引き起こされている) 19
文明を信じ、文明が見せた幻を追いかけてここまで来ました。そして、自分たちが築き上げた文明社会に、私たちが有頂天になっているそばから自然が崩れ去っていく音が聞こえてくるのです。その音は初めは小さく。徐々に大きくなって‥遂にどさっと崩れ去っていく。そんな音が聞こえてきます。 もし、私に力があったら文明以前の世界にこの世界を戻したい。でも本当は‥力なんて要らない。なぜなら、みんなが野生の生き物のように自然に手を出さなければいい事ですから。そんなシンプルなことが今一番難しい時代になった‥。無力になる事が一番難しいとは!!! 20
↓これが‥うちの畑です
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