財団法人 松本地区自動車協会

平成22年度事業計画書

我が国の経済は、政府の緊急経済対策により、景気は底打ちし、緩やかに回復傾向に転じたと分析されております。

しかし、雇用不安からくる個人消費の低迷や企業の設備投資も厳しい状況が続き、再び景気の落ち込みがあるのではにかと懸念もあります。加えて、新政権における国政での混迷ぶりが重なり、自動車業界を取巻く経済情勢は、引き続き厳しい環境下に置かれております。新政権には、国民生活や中小企業に配慮した実効性のある経済対策により、一日も早い景気回復が期待されているところです。

自動車業界では、車社会そのものが成長から成熟社会への曲がり角にきており、少子高齢化の進展や消費マインドの変化等の要因で、自動車保有台数が減少傾向にあります。

また、自動車の使用期間も年々長期化しており、自家用乗用車の平均使用年数は、過去最長の約11年、平均車齢は、最高齢の約7年となっており、事故防止や環境保全の面からも、日常の保守管理が一層重要となっております。

そのため、当協会の主要事業として運営する予備検査業務は、今後益々重要となってくるところですが、前述の状況により利用者の減少傾向が続いていることから、改めて整備事業者を始め一般ユーザーに対しPRを行い、更なる利用促進に向けた努力をしていくこととします。一方、公益法人制度改革の対応について、当協会としては、一般財団法人への移行に重点を置いた作業スケジュールの下で、主務官庁から最初の評議員の選任方法についての認可を受けることや公益目的支出計画の柱として、講演会・講習会事業を充実するなど、平成23年度移行認可申請に向けて、具体的に取り組んでいくこととします。

当協会としましては、このような大きな環境の変化の中で、今年度も諸事業を通じて、運輸行政の円滑な推進に協力するとともに、引き続き自動車業界をはじめ、地域社会に貢献してまいる所存でありますので、関係ご当局並びに役員の皆様のご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

一般財団法人松本自動車協会としての主たる事業を、次のとおり行うこととしたい。
(1)自動車検査場の運営及び管理事業

予備検査場の運営・管理を引続き行なっていく。

(2)会館施設の貸与及び管理運営事業

現在入居している自動車関係機関・団体のみを引続き賃貸契約していく。

(3)講演会及び講習会等の開催事業

現在、この事業は主体的に実施していないが、公益目的支出計画に基づく公益事業として、協会独自又は自動車整備振興会及び自動車車体整備協同組合等と連携しつつ、事業展開していく。


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