福岡市西区の歯医者ならステーション歯科クリニック

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むし歯専門外来

虫歯は一度なってしまうと自然に治るということがありません。

虫歯の治療とは虫歯を削って、虫歯を完全に取ってしまうことです。

しかし、虫歯を取ってしまうと、そこの部分はなくなってしまうので、なくなったところを代わりの物で補わなければなりません。

代わりの材料は、金銀パラジウム合金、レジン、金合金、セラミックなどさまざまありますが、本来の歯に最も近い材料で補うことが一番理想的で、最高のむし歯治療といえるでしょう。

歯の一生

ここでは、虫歯になってから歯がなくなるまでの一般的な流れをご説明します。


@天然歯期天然歯期

虫歯のない健康な歯の時期です。

ここで虫歯になってしまうと、虫歯の大きさにより2種類の治療をします。

比較的小さい虫歯のときはレジン(プラスチック)、虫歯が大きいときは銀歯を詰めます。


A詰め物期詰め物期

銀歯の詰め物で治療したところです。

虫歯の治療は一応ここで終わりました。

しかしここから、また虫歯にならないようにすることが大事です。

最も虫歯になりにくい歯の状態は、何も手をつけていない健康な歯の状態です。

つまり、最初の状態が最も虫歯になりにくいのです。

一度治療をすると、最初の状態よりも虫歯になりやすくなるので、日頃の歯磨きと、定期健診が重要になります。

再度虫歯になり、再治療、もしくは痛みが出て神経を取る治療をするまで、平均5年と言われています。


B失活期失活期

虫歯が大きくなって神経まで行ってしまった場合、神経を取る治療をします。

神経を取った歯は、歯に栄養がいかなくなり、歯が脆くなるため、全体に被せる必要があります。

銀歯を被せた歯は外側のエナメル質という部分がなく、虫歯に対する抵抗力が弱いため、銀歯の中で虫歯が進行しやすくなります。

虫歯が進行しても痛みを感じたりすることがなく、また銀歯の中は見えないため、虫歯が進行してもなかなか気づきません。

銀歯の被せ物の平均寿命は8年と言われ、そのときには虫歯で歯がボロボロになるか、咬み合わせが強い場合は歯の根っこが割れてしまったりします。


C残根残根

被せ物の中で虫歯が進んでしまった状態です。

このように歯の根っこだけの状態になると、この歯は抜歯となってしまいます。

虫歯で歯がなくなってしまう場合は、虫歯が大きくなり、その歯を残すことができなくなって抜歯になってしまうことが最も多いのです。

2次むし歯とは

2次むし歯とは、せっかく治療をしたのにまた虫歯になってしまうことです。

実は、虫歯の治療の中で最も多いのが、この2次むし歯の治療です。

2次むし歯になると、それだけ多く歯を削ることになり、歯の寿命が短くなってしまいます。

では、なぜ2次むし歯になるのでしょう。

それは、虫歯治療に使う材料に原因があると思っています。


虫歯を治療した後、つまり虫歯を取った後は、そこに代わりとなるものを詰める必要があります。

一般的にそこには銀歯を詰めます。

この銀歯こそが2次むし歯の原因となってしまうのです。

それがなぜかをご説明します。


ケース@

2次虫歯@銀歯の詰め物が入っていて、その横から虫歯になっています。

この銀歯の色をよく見ると、色がくすんでいる様に見えます。

そうなんです、銀歯がサビているのです。

お口の中は、熱い物やら冷たい物、炭酸飲料などが入ってくるとても過酷な環境で、保険診療で使う金銀パラジウムという金属は、この環境に耐えきれず、徐々にサビてしまいます。

銀歯がサビてくると、その表面がザラザラしてきてプラーク(歯垢)がつきやすくなり、特に銀歯と歯の境目が細菌の巣になってしまい、そこから虫歯になってしまったのです。


ケースA

2次虫歯Aこの銀歯が入っている歯も隙間から虫歯になっています。

またよく見ると、歯と銀歯の間に段差があります。

コレは咬み合わせが特に強い方にみられ、歯は咬み合わせとともに少しずつ磨耗して削れていきます。

しかし、銀歯は歯よりも硬いため、咬み合わせで削れることはありません。

歯は削れるのに銀歯は削れない、そのため歯と銀歯の間には段差ができてしまうのです。

段差ができるとそこはプラークがつきやすくなり、そのため虫歯になってしまったのです。


ケースB

2次虫歯Bケース@、ケースAは歯の上のほうから虫歯になるので、穴が開いていたり、食べ物が入って痛むなど、自覚症状が出やすく、定期健診で歯科医院に行かれたときなど、比較的早期発見がしやすい虫歯です。

しかし、このケースの2次むし歯は、発見が遅れ、自覚症状が出たときには虫歯が神経まで進行している可能性が高い2次むし歯です。

これは銀歯の下からむし歯が進行し、内側の虫歯が歯の表面から透けて見えています。

歯の一番外側は、エナメル質といって、最も虫歯に対する抵抗力がある部分です。

エナメル質の内側には象牙質という部分があり、この象牙質が虫歯になると、すごい速さで虫歯が進行してしまいます。

ではなぜ銀歯の下から虫歯になったのでしょう。

虫歯の取り残し?

もちろんそれも考えられますが、虫歯を完全に取っている場合でもこういうことになり得ます。

コレは歯と金属が「合着」という引っ付き方でくっついていることが原因です。

金属と歯はどんなに頑張ってもくっつくことができません。

そのため、歯を必要以上に削り、銀歯を歯にはめ込んで、銀歯を歯につけます。

しかし、それだけでは銀歯と歯の間には隙間がたくさんできてしまいます。

その隙間を埋めるために歯科用の合着セメントというものを使います。

銀歯を付けたばかりのときは歯との間にセメントが入り、全く隙間がなくピッタリと歯についています。

しかし、時間が経つと、そのセメントは咬み合わせの力や唾液の成分で少しずつなくなっていきます。

セメントがなくなるとそこは空洞ができ、細菌が巣をつくるにはもってこいの環境ができてしまいます。

“銀歯がはずれた”というのは、セメントがなくなってしまったためにはずれたのです。

「銀歯がはずれた」と歯医者に行ったら、虫歯になっているという経験はないですか?

銀歯がはずれたということはすごく運のいいことなのです。

もし銀歯がはずれなかったら・・・おそらく銀歯の下で虫歯がどんどん進行し、「歯が痛い」という理由で歯医者に行くでしょう。


今、3つほど2次むし歯のケースをご紹介しましたが、これらはどうしようもなく、銀歯での治療の限界なのです。

しっかりとした毎日の歯磨きによる予防、定期健診による早期発見がたいへん重要になり、それでも2次むし歯になるリスクはたいへん高いのです。

2次むし歯にならないためには

日常の診療で見かけるご年配の患者さんの中には、ご自分の歯が多く残っている患者さんがいらっしゃいます。

その歯を見ると、やはり銀歯が入っている歯というのはほとんどないのです。

治療している歯は、レジンか、セラミックによる治療の歯がほとんどです。

これらに共通することは、「歯とぴったりくっつき、歯と一体化する」ということです。

このことを歯科用語で“接着”といいます。

レジンというのは、プラスチックのようなもので日常の虫歯治療でよく使われます。

しかし、レジンには欠点があり、それは「強度がなく劣化しやすいため、欠けたり、変色したり、表面がザラザラしてきてプラークがつきやすくなる」というものです。

そのため、奥歯の比較的大きな虫歯の治療でレジンを使うと、欠けたり、レジンが早く磨耗して、咬み合わせが変わったりしてしまうからです。


そのため、最もオススメしたいのが“セラミック”による治療なのです。

セラミックは、

@歯と接着し、歯と一体化する

A時間が経っても劣化せず、いつまでもプラークがつきにくい

B歯とほとんど同じ硬さのため、歯との間に段差ができることもなく、咬み合わせの歯にもほとんど影響がない

C歯と同じ色で美しく、いつまでも変色、着色がない

という特徴があり、2次むし歯になりにくい材料なのです。

セラミック

しかし、決して2次むし歯にならないというわけではなく、2次むし歯になるリスクが低いということで、日頃の歯磨きや定期健診は言うまでもなく大事です。

治療方法の選択によって、見た目だけでなく、その後の歯の一生を決めてしまうので、こういったことを理解したうえで、治療方法を選択してほしいと思っております。

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