供養は愛。本政寺の正門です。
自殺者が年間3万人を超え、しかも30代という働き盛りの年齢層が増えています。さらに子供が親を、親が子供を殺めたりケースもあり、世の中が混沌としています。こんな大事件でなくてもたとえば急にキレたり、目上の人に乱暴な口を訊いたり、あるいは他人の子のいたずらを見て見ぬふりをしたり、どうも、教育のあり方、家庭の躾が少し狂ってきているように思われます。人は昔ほど供養という気持ちを持たなくなりました。
供養とは亡くなった方を忍び、その人の人生を思い、自分の人生と照らし合わせながら、今後の生き方、世の中のあり方の参考にするということでしょう。
50代を過ぎている方ならお分かりだと思いますが、子供だった頃仏壇の前で叱られたことはありませんか。お墓の前で「子供はこんなに立派になりました」と報告された経験はありませんか。「教育」や「躾」とはそういうことではないでしょうか。
ご先祖に見られているんだという意識を持ってさえいれば、なかなか不道徳なことはできません。それが「供養」ということです。この気持ちが広がれば、戦争なんてなくなるはず、供養は平和につながります。