みずがめ座


トロイアの国の王子で、ガニメデスという美少年がいました。彼は、その身体が、永遠の美と若さを表わす金色に輝いていました。
大神ゼウスは、大変美しいガニメデスに、目をつけていました。
ある時、オリンポスの神々の酒宴で盃を運ぶ役のヘベがヘラクレスと結婚する為、その役を退く事になりました。
そこで、ゼウスはガニメデスに白羽の矢を立てたんです。
ある日、ガニメデスが羊の番をしていると、突然雷鳴と共に現れた大鷲にさらわれてしまいました。その大鷲は、ゼウスが変身したものでした。
ガニメデスは、オリンポスで、へべの代わりに神々の酒宴で、金のかめから神酒を注いで廻りました。
ゼウスを始め、神々はその美少年の美しさを楽しみました。
ガニメデスは、その代わり、不死身にしてもらいました。
一方、ガニメデスの両親は、嘆き悲しみました。
そこへ、伝令神ヘルメスが来て、ガニメデスはゼウスに召されたという事、ガニメデスは不死身の体になった事、それから、ゼウスから数頭の嵐の様に速い馬を贈る事を伝えました。
両親は、馬より、ガニメデスの無事と不死身になった事を、喜んだそうです。




みずがめ座は、南西の空、フォーマルハウトという一等星を見付、北にたどると小さなY字の星の並びがありますから、それがかめの部分です。
暗い星の集まりなので、明るい町中だと見付にくいです。





Minomushi
'99.10.16

MIDI提供
Nobuo Takenaka