ペルセウスの冒険 2


アンドロメダ姫は、古代エチオピア王国のケフェウス王とカシオペア王妃との間に生まれたとても美しい王女でした。
カシオペアは、自分と娘の美しさが自慢で、ついその自慢を口にしてしまいました。
「海のニンフ(妖精)だって、私たちの美しさにはかなわないだろう・・・。」
それを聞いて怒ったのは、ニンフ達の祖父である、海の神ポセイドンでした。
ポセイドンは、エチオピアの海岸に、大鯨のような海獣を送り込み、大津波を起こしたり、子供や家畜をさらったりして、エチオピアの人々を苦しめました。
ケフェウス王は、この災難の原因を探る為に、御神託を聞きました。そして、カシオペアの自慢が原因である事を知りました。
この災難を納めるには、アンドロメダを海獣のいけにえに捧げなくてはいけないとも、御神託から知り、カシオペアと二人で、うろたえ悲しみにくれました。
御神託は、エチオピアの人々の知る所となり、人々は王宮に押し寄せて、アンドロメダをさらい、海岸の岩に鎖でつないで、逃げてしまいました。

アンドロメダは、生きた心地がせず、ぐったりとしていました。
やがて、海水が急にもりあがり、おそろしい海獣があらわれました。そして、真っ赤な口を開けて、アンドロメダにせまりました。
その時、空から天馬ペガサスに乗ったペルセウスが現れました。空から、異変を知り、駆けつけたのです。
ペルセウスは、勇敢にも、海獣の前方から近づき、持っていた魔法の袋からメデゥーサの首を出し、海獣に突きつけました。海獣は、その首を見てしまった為、たまらず石になってしまい、海に沈んでしまいました。
ペルセウスは、アンドロメダを一目見て、恋してしまいました。そして、ケフェウス王に結婚の許しをお願いしました。ケフェウス王は、快く承諾しました。

その後、ペルセウスはアンドロメダと共に、セリーポスに帰り、母のダナエーに迫って母を苦しめていたポリデゥクテス国王を、メデゥーサの首を使って石にしてしまいました。
ペルセウスは、魔法の袋と黒い兜を神ヘルメスに贈り、メデゥーサの首を知恵の女神アテナに贈りました。アテナは、その首を自分の胸当てに付けました。



登場者と星座

ペルセウス・・・・・・・・ペルセウス座
ペガサス・・・・・・・・・・ペガスス座
アンドロメダ王女・・・・アンドロメダ座
カシオペア王妃・・・・・カシオペア座
ケフェウス王・・・・・・・ケフェウス座
海獣・・・・・・・・・・・・・くじら座






Minomushi
'99.10.3

MIDI提供
Taishirou futsuno