九日目


AM7:00過ぎに起床、かあちゃんに起こされた。窓の外を見ると、

快晴!

うわあ、暑そうだなあ。今年の旅行は最後まで晴れか。とりあえず顔を洗おう。う〜ん、ぐっすり眠れた。1等室の船旅っていいね。やっぱ八戸に午前3時に到着するのとは全然違う。

さて、朝メシを食いに行こうかねえ。言い忘れたが、船賃に朝食もパックされている。スカちんと大人2人の乗船で1等室&朝食(バイキング)付きで4万円ぽっきり。これは安い!来年も苫小牧〜仙台ルートにしよう。

食堂に入ると、大勢の人が朝メシを食っていた。ポニーテールのお姉すゎんに朝食券を渡して、隅のテーブルにつく。けっこう品数豊富のバイキングだなあ。パンにサラダ、スクランブルエッグにソーセージ、オレンジジュースにコーヒー、この程度でいいかな。かあちゃんは例によって、どっか〜んと和食。朝からよくそんなに食えるもんだ。

考えてみれば、北海道からの帰りに、こんなにゆっくりするのは初めてだな。来年も帰りは太平洋フェリーのお世話になるかあ。パンをかじってると船内アナウンスが流れた。

「昨夜は濃霧の中を航行したため、予定より遅れています。仙台到着は30分ほどの遅れが見込まれます。ご了承ください」

あっくんが爆睡してる間、霧の中を航行してたようだ。これがタイタニック号だったら、今ごろ海の底だったかもしれん。船長さんはじめクルーの皆さん、プロのお仕事、乙ですた。

食後のコーヒーを飲みながら、太平洋をぼーっと眺める。ええ天気やなあ....... ん?甲板に黒い人影が見えたような.....

まさか!?

急いで案内所へ。

「すいません、乗客名簿を見せて頂けますか?」

.....思った通りだ!

ショッカーの戦闘員は、字が書けないのだ!
(ナレーション:中江真司)

急いでフェリーの甲板へ出る。あっという間に戦闘員に取り囲まれた。こいつら、北海道支部から出張してきやがったなあ。お前たち、出張手当はつくんか?んなことはどーでもいい、

行くぞ!


 
 

性懲りも無くライダーごっこに興じていると、仙台港が近づいてきた。荷物をまとめてスカちんへ、イグニッションオン。

ヴオオォーーン!

相変わらず元気なやっちゃ。暖気が終わる頃に下船が始まった。例によって慎重に運転、仙台港に出ると、

あちい〜っ!

ムッとする暑さ!フェリーの甲板に出てた時から感じてたけど、北海道とは湿気が全然違う。戻ってきたねえ、内地に。

駐車場の一角に黒ジャパンハケーン!イッケーさん、来てたのか。

「ども、おはようございます」

早速イッケー号と、港の一角に移動。実はあっくんが仙台に到着する日(9月1日)、イッケーさんも夏休みで、仙台入りしてたわけ。あらかじめ連絡を取り合って、仙台港で出迎えて頂いた次第。今年の旅行は、行きは鶴巣で、帰りは仙台港で、それぞれジャパンオーナーに歓送迎会(^^)を開いて頂いた。

「暑いですねえ、仙台は」
「そう?東北は涼しいですよ」

感覚の違いがよく分かる。東京から仙台入りしたイッケーさんは涼しいと感じ、北海道から仙台入りしたあっくんは暑いと感じている。これから南下するに従って、ますます暑くなるんだなあ。

「これ、昨日取り付けたんですよ」

イッケー号のシフトノブを見ると....

71C!

レッドGTさんの工場で換装したそうだ。

「短いストロークで、スコーンと入りますよ」

そういえば、ジャパンのギアシフトはストロークが大きいからねえ。こうやって見ると、71Cはコンパクトやね。

「乗ってみます?」
「ほんじゃ、ちょっとだけ」

イッケーさんに火を入れてもらって、イッケー号のコクピットへ。

ヴヴォヴォッ..... プスン!

エンスト!(爆)

NISMO強化クラッチの繋がりどころが分からなかった。半クラッチがシビアなんやね。今度は大丈夫、スコンと2速に入れて引っ張る。

ヴヴォヴォッヴオオォーーン!!

太いね。L28改ソレックスは、低回転域がグズつくが、3000回転からがL20より太い。強化クラッチとあいまって、71Cは軽く確実に入る感触がある。港のコンテナ置き場を軽く一周、それにしてもイッケー号で峠を走るには、ちょっと慣れが必要だな。

「ほんと(71Cは)軽いですねえ。純正とはえらい違いだ」
「今日はこれから、ロールバーを取り付けるんですよ」

なんかレーシングマシンと化してきたなあ、イッケー号は(^^)。


 
 

チタンコーティングを施してるとはいえ、かなり汚れているスカちん。右手を窓の外に出して運転してたから、ドア部分だけ泥が少ない。それにしても暑いね、仙台は。

時刻はAM10:45。そろそろ出発するかあ。

「ここからだと仙台東インターから南部道路に入ったほうがいいですよ」

イッケーさんに東北自動車道への道順をご教示頂いて出発。イッケーさんはこれからレッドGTさんの工場へ向かう。

「それじゃ、気をつけて!」

T字路でお互い左右に分かれて、仙台港を後にした。イッケーさん、お出迎えありがとうございました!

 

右の写真がわかりやすいね。この先のT字路をイッケーさんは右折、あっくんは左折する。

あっくんも松島観光しようかと思ったが、それだと仙台を出発するのが昼過ぎになる。必然的に東京着が夜になってしまうためNG。電気系にトラブルをかかえた今のスカちんでは、一刻も早く帰る必要がある。そもそもホームシックになっているのが一番の理由っす(^^;

通行券を受け取り、南部道路に入る。最近できた海岸線を走る高速。松島、塩釜への利便性を考慮した道路だろう。15分ほど走って東北自動車道へ合流、入ってすぐのパーキングでトイレ休憩。

ここから浦和までは300kmちょっと。3時間あればいいな。さてと、一気に行くど!

クォオオーーン!!

 

1週間ぶりの5速120km/h走行。スモールライト/フォグライトを点灯しない限り大丈夫。ラッキーなことに、仙台〜浦和間はトンネルも少ない。
順調に宮城、福島、栃木と南下、1.620KHzの高速情報でも渋滞は発生してない。問題は首都高6号線だけだろう。

 

いかにも東北っていう景色。山々の感じといい、北海道の大自然とは全然違うね。

一気に蓮田SAに到着、ここで最後の給油&トイレ休憩。
 

燃費情報その9

鵡川から蓮田までの走行距離 373km
給油量 43.2L
1リッターあたりの走行距離 8.6km

スカちんの燃費を気にしてる場合じゃない。なんちゅー湿気と暑さじゃ!そのうち地球温暖化で、東京には住めなくなるな。老後は北海道がちょうどいい気候になるかもしれん。さてさて、東北自動車道も残り100kmを切っている。サクサク行くど!

この後も順調に走行、浦和料金所に到着したのはPM2:00前。毎年の事ながら、自らのホームシックパワーには感服するぜ!去年の浦和到着時刻はAM11:00だったな。やはり仙台ルートは、八戸ルートと比較して2〜3時間遅い。

ハイカで7.100円支払って一路首都高へ。さすがに交通量が多いんで、90km/hが精一杯。それでも順調に小菅を通過して、6号の渋滞に巻き込まれたのがPM2:20くらいだった。墨田川沿いのビルの気温表示を見ると32度。すかさずクーラーを切って窓を全開、しばしの我慢じゃ(注:真夏の渋滞でクーラーを使用すると、二層ラジエータのC210はあっという間に水温が上昇します)。

それでも20分弱で環状線に合流できた。あとは芝公園経由にすれば渋滞は無い。再び窓を閉めてクーラーON、銀座/芝公園を走って3号線へ。用賀を越えると3車線になる。スカちん最後のアクセルオン!

フィイイイーーーン!!

うん、走りに関しては全く問題ない。150〜160km/hまでは楽に引っ張れる。ほんとタフなやっちゃ。タマちゃんのいなくなった多摩川を越えてアクセルオフ、帰ってきました神奈川県!料金所で通行券を受け取り、東名高速500mの旅が始まった(爆)。

1速で20m、2速で80m、3速で100m、惰性の4速で300m、おしまい!

東名川崎インターで350万両支払うと、そこはあっくんの地元。市街地を10分弱走って自宅に到着。時刻はPM3:00ちょっと過ぎ、本日の走行距離410km、2002年夏の北海道旅行総走行距離3.182km!仙台ルートにしたんで、総走行距離は去年より短かった。ムモちゃんただいま、

スカちんお疲れ〜!

ボンネットを開けてアフターアイドリング、荷物を家に運び入れる。なかなかエンジンが冷えないな。ここは北海道じゃないもんねえ。

さてと、天気がいいし、今のうちにスカちんの泥を落としとくかあ。ボルトを外して、マッドガードを取り外す。NIKEエンブレムもずいぶん剥がれたなあ。洗って後日再塗装じゃ。

 

泥だらけのマッドガード。スカちんも泥だらけじゃ。バンパーには、虫たちの血がべっとり。

近所のコイン洗車場に移動、スカちんシャワー入浴(^^)。銀系酸化チタンコーティングを施しているボディは洗うだけで十分、ワックス不要。柔らかウェスで拭き上げる。血だらけのフロントが、やっときれいになった(笑)。