八日目(その2)


時刻はPM1:00。ちょうどいい時間だ、国道235号を静内方面へ。再び競走馬のふるさと案内所に到着。今度はせり市の会場へ、最上段からしばし見学。

せりといっても某オークションと違って、競合することはほとんど無い。たんたんと進んで行く。だいたい1頭200万〜300万で取引されて行くなあ。売れ残る馬も少なくない。頼むからみんな売れてくれ!いつしか、そんな願いと共に見入っていた。

 

150万の上〜200万〜200万の上〜ございませんか〜200万の上〜....... ございませんか?
カーン!せり終了の鐘が鳴る。

時刻はPM2:00近い。そろそろ優駿SSに戻りませう。午前中は二十間道路方面へ遠回りしたが、今度は素直に国道235号を使う。途中大きな本屋さんハケーン!立ち寄ってノスヒロを探す。本日8月31日発売のノスヒロVol.93には、箱根を走ったスカちんが掲載されてるからねえ。が、やはり北海道では、まだ発売されてなかった。

再び優駿SSに到着。例によってオグリをぼーっと眺めたり、おみやげ屋さんを散策したり、マターリと時を過ごす。このマターリがいいんだ。これだけゆっくりと時を過ごすのは最終日だけ。温泉に浸かって出てきた旅の疲れも心地いい。

PM3:00、種牡馬展示会の時刻になった。係員の指示に従い、優駿SSの敷地内へ。馬房の前まで来たのは初めてだ。放牧地からまずはキングヘイローが係員に連れられてくる。この馬で、いい思いをした記憶はないな(苦笑)。何枚か記念撮影。が、何度も言う通り、種牡馬たちには肖像権がある。無断で掲載するわけにはいかない。ただでさえ今回の旅日記は、著作権違反すれすれのシロモノが多いしね(^^)。写真の方はご勘弁を。

ここで種牡馬達の展示が行われた。ちなみに入口右側に、扉の開いた馬房があるでしょ。あそこがオグリキャップの部屋。

お次はオグリキャップ。係員にじゃれ付くように、飛び跳ねながらやってきた。

相変わらず元気やなあ〜(^^)

PENTAX SPで写真撮影。これまた曇りでラッキー!光量をバランス良く調整できた。係員に聞いてみる。

「オグリは元気ですか?」
「ええ、元気ですよ。でも、さすがに年をとってますからねえ」

そうだった、オグリは今年で満17歳。人間の年齢で言えば、60歳を過ぎてるもんね。さすがにトモの辺り(人間の太もも部分)はたるんできたなあ。あと10年は長生きしてくれよ。

種牡馬を撮影するあっくん。種牡馬展示会はこんな感じで行われますた(^^)。

最後はマヤノトップガン。春の天皇賞では、お世話になったなあ。

それぞれ5分ほど、合計15分で撮影会終了。

「どうも、ありがとうございました!」

係員にお礼を述べて、敷地から出る。それにしても、せり市といい、展示会といい、今年は本当に恵まれた旅だなあ。摩周湖も見れたし、ジャパンゆかりの地も発見できたしね。それもこれも、全てはオグリキャップが元気でいてくれるおかげやね。よっしゃ、あっくんの師匠にお礼を述べておこう。オグリキャップのいる馬房に向かって柏手を打つ。

パン、パン!

え〜オグリちん、今年の北海道旅行はほんと最高でした。ありがとうございました。つきましては、これからも事故の無いよう見守って下さいますように。それから今年の秋は稼げますように、天皇賞とジャパンカップと有馬記念取れますように、その他のGIも取れますように、GI以外の平場も勝てますように、お金がいっぱい稼げますように、何かいいことありますように、あっくんもスカちんもムモちゃんも、そしてオグリもみんなみんな元気でありますように.....

さあ、行こう!

スカちんに戻ってエンジンスタート。

ヴオオォーーン!

「さようなら!また来年来るからな、元気でな〜!」

既にオグリは馬房に入ってるので、放牧地はがらんとしている。主のいない放牧地を横目に優駿SSを後にした。

 

国道235号線を西へ、苫小牧目指して走る。時刻はPM4:00過ぎ。5時台にはフェリーターミナルに到着できるな。夕暮れの国道235号、交通量は少ない。快調に苫小牧を目指す。

クゥオオォーーン!!

ほんとスカちんはトラブルフリーだぜ。オグリちんとスカちん、全然関係ないけど、この2人(^^)がいないと、あっくんの北海道旅行は成り立たないな。

 

どんよりとした空、鉛色の太平洋を左手に走る。それにしても、いい旅やったなあ〜。

鵡川に到着、いつものガソリンスタンドで北海道最後の給油。
 

燃費情報その8

釧路から鵡川までの走行距離 339km
給油量 34L
1リッターあたりの走行距離 10km

四捨五入で何とかリッター10km走ったね。去年までのようにアベレージ80km/hだったら、もっと走るんだろうね。

再び国道235号を西へ、勇払の原野が広がってきた。最後の記念にアクセルオン!

フィイイイーーン!!

 

国道234号に合流、苫小牧市街地に入る。いつも立ち寄るスーパーで、夕食と簡単な惣菜の買い物。....おっ、内地直送のブドウ(巨峰)と桃(白鳳)が、とてもいい匂いをさせている。これはうまそうだ.......

よし、決めた!

ブドウと桃を購入して、ダンボールに詰め込む。それをかあちゃんの膝上に乗せて出発。しばらく走ると、フェリー乗り場が見えてきた。が、一旦通り過ぎて、2日目に宿泊したホテルイーストジャパン方面へ。小さな路地に入って着きました、お世話になった秋田屋。

「...あ、こんばんわ!ちょうど良かった」

秋田屋のおかみさんが、ちょうど店に入るところだった。ラッキー!

「これ、内地の果物。うまいはずだから食べてください」

あまりにも恵まれすぎた旅、お世話になったおかみさんにお礼を述べなければ、北海道を離れるわけにはいかなかった。まあ、所詮は単なる自己満足なんだけどね。

「まあ、ありがとうね。もう帰るのかい?」
「ええ、これからフェリーで仙台まで行きます」
「気をつけてね」
「はい、それじゃまた来年。おかみさんもお元気で!」

時刻はPM6:00近い。もう乗船は始まっているはずだ。急いで出発、苫小牧フェリー乗り場へ。10分で到着、アフターアイドリング&乗船手続き。本日の走行距離131km。2002年北海道総走行距離2012km!北海道だけの走行距離は、これまでの最長距離を記録した。なんたって道北まで走ったもんねえ。

手早く荷物をまとめて乗船を待つ。去年までは東日本フェリーの苫小牧〜八戸ルートを使ってたんだが、これが今年は室蘭〜八戸に変更され、しかも2人部屋が廃止されていた。個室を取るには4人部屋しかなく、しかもそれを2人で借りるには、2人分の料金+0.5人分の料金×2、つまり3人分の料金が必要だった。これだと太平洋フェリーの苫小牧〜仙台ルートで、2人部屋を取った方が安上がり。このため、今年はルートを変更したわけ。苫小牧を19時に出発して、仙台には翌朝9:30に到着するから、船内でゆっくりできるしね(注:八戸には午前3時に到着する。夜中に到着するのはつらいが、八戸からスカちんで走ったほうが時間的には早い)。

仮に室蘭発のフェリーにしたら、新冠を遅くてもPM2:30には出発しなければならず、オグリを間近で見ることはできなかった。今年の旅行は、何から何までついてるぜ!

程なく乗船が始まった。慎重に乗船、サイドブレーキを引きイグニッションオフ。スカちん、もうひと頑張りじゃ。とりあえず明日まで寝てろや。インフォメーションでルームキーを受け取り1等室へ。ほう、六畳くらいの広さの和室プラスベッド、トイレ/シャワーまで完備している。こりゃいいや!早速クーラーボックスからクラシックを取り出す。ゴキュッ、ゴキュッ、ゴキュッ......

かあぁ〜っ、うめえ〜!

窓の外の苫小牧港は、既に夕暮れ。西の空がかすかに明るい。

最高の旅だったなあ....

ものすごく密度の濃い一週間だった。天気にも恵まれ、ラック(幸運)にも恵まれた。もう一回同じ旅をしろと言われても、絶対に無理だな。函館朝市のお兄さん、KUBA!さん、秋田屋のおかみさん、サロベツ原野/摩周のおばちゃん軍団(^^)、OMOTEさん、旅館/ホテルの方々、オグリちんetc. 今年もたくさんの方々に支えられた旅でした。おかげさまで最高の旅を満喫することができました。全ての方に感謝です。ありがとうございました!

ありがとう北海道、来年までさようなら!

銅鑼が鳴り、フェリーはゆっくり苫小牧港を離れてゆく。カーテンを閉めて、しばしビデオ鑑賞。Hビデオじゃないよ、北海道で撮ったデジタルビデオをチェックしとるんよ。よっしゃよっしゃ、なかなか良く撮れとるやないけ。今年の北海道レポートは、面白い写真をたくさん紹介できそうだなあ。

さてさて、あとは東京まで一直線!

by おばちゃんマップ(爆)

例によって赤い丸数字が○日目に対応しています。それにしても、一週間でよくこれだけ走ったもんだ。我ながら感心するぜ。