時刻はPM3:00。再びCM撮影場所探しの旅に戻る。ええと、ここまで来たからには、念のためMGロードもチェックしておきましょう。MGロードとは、霧多布湿原を走る直線道路。MGとは何の略か忘れちまった。例の撮影現場の風景は湿原ではないし、そもそも湿原にアップダウンは無い。MGロードではないことは分かってたが、道道807号を目指すのにちょうどいい。霧多布湿原のど真ん中を5速90km/hで疾走。しかしそれにしても、浜中町の観光名所はオミットして、何も無い道道をうろうろする旅なんて、一般観光客からみたら信じられないだろうなあ(苦笑)。
これがMGロード(道道808号線)。左の写真に写っている建物は、霧多布湿原センター。湿原を一望できる展望台がある。もちろん立ち寄ってる暇はない。 |
茶内を通って再び国道44号線の北側へ、道道807号に入り813号目指して北上。結局この807号にはアップダウンは無かった。萩の里で813号線に合流、残るはこの道だけだ。現在地は、ちょうど(813号の)中間地点。道道813号は、ここから東西に伸びている。今日の宿泊地は西の釧路。最終的には西を目指さなければならないので、まずは東側から散策することにした。
しばらく道道813号線を東に走る。この辺は碁盤の目のように、農道が東西南北に走っている。もし、目的の場所が農道だったらどうしよう?..... 不安がよぎる。試しに右折して、農道を走ってみる。1kmほど走ったらダートになった。再び道道813号に引き返す。やっぱり農道じゃないみたい。状況からそう判断しても不安は消えない。だって、行けども行けども、こんな景色ばっかりなんだもの。
いやいや、似たような景色があるからこそ、目的地は近いはず。オレの判断は間違ってない。そう自分に言い聞かせて東に走る。走っているうちに、あることに気づいた。それは、道路わきの土手の状態。
もう一度、CM写真をご覧下さい。下り坂の直線道路わきの土手、土が剥き出しのように見えるでしょう?あっくんは無意識のうちに、
・土手の形状
・土が剥き出しになっているか?
この2点で、(撮影場所かどうかを)判断していた。車中から見ると、まず目に入ってくる景色は道路わきなんだから、当然と言えば当然。で、これだけ直線道路を見て気づいたんだが、ほとんどの土手には雑草が生えている。土が剥き出し状態の土手なんて皆無。考えてみれば当たり前だ。雑草ってのは、刈れども刈れども生えてくるものだから。ということは、CMが撮影された時は、たまたま土が剥き出してただけなんじゃ......??
そう考えて思い出したのが、さっき通った道道123号。国道44号線と合流する直前、(撮影場所じゃないかと)迷った場所だ。あの時、なぜ迷った?土手の形状が似てたからじゃないか?そして、土が剥き出して無かったから違うと判断しなかったかあ?
このまま813号を走ると、123号に合流する。よし、さっき迷った場所にもう一度行ってみよう!
再び道道123号線に入り南へ、例の場所へ到着。道路わきにちょうどいい空き地があった。そこにスカちんを停め、もう一度その直線道路を眺める....... う〜ん、道路わきの土手は雑草が生えているが、形状は確かに似てるね。
遠景の俯瞰はそっくりだ。だが、道路の感じが違う。歩道ができてるのはいいとして、問題は橋。CM写真には、橋なんか写ってないぞ..........
この辺りの断面図。撮影ポイント(と思われる場所)からは、グレーの部分は道路に隠れて見えない。 |
急いで坂を駆け上がる。CM写真と見比べながら坂の上まで移動。「ダウン」部分が「アップ」の道路で隠れるか?.......
ぎりぎり「ダウン」部分が見えているが、この位置で座ると見えなくなる。 |
あれ、何か違うなあ。この位置からじゃ、背景の直線道路が遠すぎるぞ......
直線道路の見え方、土手の形状、木々の形、ピタリ一致した!左側背景の木々をご覧下さい。ちょうどV字型に、切れ目(木の無い部分)があるでしょう?23年前と同じ形で残っている。右側の牧草地を横切る農道、これまた昔のまま!違うのは、
・歩道ができた
・電柱が立った
・積雪時の路側帯表示(矢印)が設置された
・木々が生長した(かなり高くなっている)
このくらいか。23年という時の流れを感じるねえ。しかし、変わったのはこの程度。よくぞ今まで、昔のままの光景で残っててくれた!早速、記念撮影大会!
そしてそして〜 見上げてみれば
いつもいつも〜 空は立ち止まる〜♪ 財津和夫の歌声が聞こえる。 |
CMをまねて走ってみました。本当は道の真ん中にカメラを設置したかったが、さすがにそれは無理。 |
2年前、ジャパンのCFを入手してから探し続けた直線道路。とうとう見つけた。ようやく夢が叶った....
埃に汚れた〜 上着を肩に〜
出会いと別れ 今日も重ねる〜♪ 行きは車でも帰りは徒歩、これが刑事の基本!(爆) |
時刻はPM5:00近い。目的を達した今、道道813号線に戻る必要は無い。ここは国道44号線の約2km手前。後は国道を使って、釧路まで走ろう。さよなら、ジャパンゆかりの地。ケンメリの木に加えて、霧多布も外せない場所になったな。
あっくんは浜中町の北側から入ったが、実際ここに行くのなら、国道44号から道道123号へ入った方が近い。 |
国道44号に右折して西へ、釧路までの距離は70km。けっこうあるんだな。ほんと道東は広いね。そういえば去年、この道でフィーバーしたんだったな(スカちんの走行距離計がオール7になった)。これだけ北海道に来てたら、くだらない思い出も多くなるね。
国道44号線から見えた厚岸(あっけし)湾。そういえば去年、ここでカキ弁当買ったんだなあ。 |
国道44号をスムーズに走る。釧路に到着する頃には夕闇が迫っていた。今宵のホテルはパコ釧路。ベッドも大きく、あっくんお気に入りのホテル。釧路に宿泊する場合は、必ず利用している。ここは各部屋に有線がひいてあるので、様々な音楽が楽しめる。いつも聞くのが「安眠のBGM」。
チェックインを済ませ、早速ビール。
トゥルルルル.....
PM8:00過ぎに、部屋の電話が鳴った。
「はい、KAZです」
「もしもし、OMOTEですけど、今ホテルのロビーに到着しました」
「そうですか、お疲れさまです。すぐに行きますね」
あらかじめOMOTEさんには、宿泊するホテルを報告してあった。そう、去年お会いできなかったOMOTEさんと、今宵は宴会の約束をしてたわけ。OMOTEさんに関しては説明の必要は無いですね。箱スカからR34まで、様々なスカイラインを扱う「カーショップOMOTE」の社長さん。某オークションでお馴染みの方です。
「どうもはじめまして!KAZです」
OMOTEさんにごあいさつ。とても気さくな方だった。
「今日は釧路の幸をたっぷりご案内しましょう」
OMOTEさんに連れられて、幣舞(ぬさまい)橋を渡る。海の香りのする釧路川沿いの炉端焼きの店。夜景がとてもきれいな場所だ。
網の上にホッケ、カキ、ジャガイモ、ホタテ等を豪快に乗せ、炭火で焼く。
ご存知のとおりOMOTEさんは、たくさんのスカイラインを販売してらっしゃる。商売に差し障りがあるといけないので、ここでの詳細な話は省略させて頂く。ちなみにOMOTEさんは、釧路では知らない人はいないくらい有名な方です。
OMOTEさんは、旅人であるあっくんを心からもてなしてくださった。釧路の暖かい人情に出会えて最高!あっという間に時間が過ぎていた。2次会まで行って飲んだくれて、ホテルに戻ったのは午前さま(爆)。OMOTEさん、おかげさまで非常に楽しい時を過ごせました。本当にごちそうさま&ありがとうございました!
いやいや、ほんと今日は最高の一日だったなあ。2002年8月29日木曜日、あっくんはこの日を一生忘れることは無いだろう。わははっ、酔っ払って、もう頭が回んねえや。おやすみ〜!
本日走ったルート。走行距離290km。 |