国道243号線を別海方面へ走る。この道は「パイロット国道」と呼ばれているが、ほんと飛行機の滑走路にも使えそうやね。スカちん以外一台も走ってないので、センターラインを無視して、道のど真ん中を走る! |
走りながら考える。繰り返すが手がかりは、
(1) CMの1カット(写真)
(2) 場所は霧多布近辺
この2つだけ。特に(2)はアバウトすぎる。霧多布とは岬近辺を指していて、少なくとも「霧多布岬近辺」には直線道路は無い。つまり「霧多布近辺」とは、(霧多布岬がある)浜中町近辺と解釈した方がよさそう。一口に浜中町と言っても広すぎるぞ!さらに(1)は、23年前の1カット。今でも同じ風景である保証はどこにも無い。現在時刻はPM0:00。これだけの条件で、日没までの6時間のうちに探し出せるか....??
あまりにも無謀な目的、かつ絶望的な条件。だが、諦めてはいけない。こうと決めたら絶対に諦めてはいけないことを、あっくんは師匠のオグリキャップやステイゴールドから教わっている。と言っても、やみくもに努力するのは全くの無駄。浜中町の道路を片っ端から走り回る時間は無い。あっくんは、前もってそれらしき場所に目星をつけておいた。
これがCMの1カット。無断掲載なのは百も承知ですが、これをお見せしないと話が通じない(関係者の方、お許し下さい)。これは後期型ジャパン一発目のCM。後期型が発売されたのは1979年だったから、23年前に撮影されたはず。アップダウンのある直線道路をよ〜くご覧下さい。アスファルトに亀裂が入っており、さらにセンターラインを塗り替えた跡があるでしょう?ということは、1979年よりもっと前から、この道路は舗装されてたことになる。道東は未舗装の道路が多く、今でも農道にはダートが残っている。そんな昔から舗装されてたということは、この道路は国道か道道である可能性が高い。さらにCMの道路には、ジャパン以外の車は一台も写っていない。写真全体の明るさから察して、日中に撮影されたことは明らか。ということは、交通量の多い国道で撮影されたとは思えない。つまり浜中町を走る国道44号線ではない(国道44号は根室と釧路を結ぶ動脈。CM撮影のために交通規制をかけるのは困難)。このように消去法で考えると、この直線道路は道道とみてまず間違いないだろう。さらに前述のように、霧多布岬近辺には直線道路は無い。仮にあったとしたら、岬に2回行っているあっくんは既に気づいている。海岸線を走る道道142号線ではない。ということは、国道44号線の北側、
浜中町近辺の地図。根室本線と平行に走っているのが国道44号線。地図では省略しているが、国道の北側には碁盤の目のように、たくさんの農道が存在する。 |
問題の道道123号線が近づいてきた。ここを右折、いよいよ浜中町方面へ南下する。あたり一面、牧草地が広がる。道東独特のだだっ広い光景。四方の景色に細心の注意を払いながら走る。今、あっくんが走っている道道123号線は、こんな感じの道路。
しばらく走っていて気づいた。
「この写真の場所、どこだかご存知ないですか?」
と、聞き込み捜査(^^)を行うつもりだった。が、これだけ似たような風景が多いと、いくら地元の人でも見分けがつかんだろう。あっくんの目論見は、早くも崩れた。
クォオオーーン!
ジャパンのCM撮影ポイントを探して、北の大地を駆け巡る。 |
道道123号ももうすぐ終わり。国道44号線と合流する直前、こんな直線道路になった。
ひょっとしてここか?.....う〜ん、似てるような似てないような....... ここも違うみたいだなあ。とにかく、一通り回ってから判断することにしよう。お次は道道813号線。ひとまず国道44号に出て茶内(ちゃない)まで行くか。ところが、かあちゃんから思わぬ言葉が....
「霧多布岬行かんの?」
霧多布岬は眼中に無かった。全くの予定外だぞ。
市街地を通り過ぎて霧多布岬に到着。ずいぶんと風が強い。昨日のオホーツク海と違って太平洋は、天気晴朗なれど波高し。
ざっぱ〜ん!ざっぱ〜ん!と波が打ち寄せる。ここも自殺するにはいい場所かもね(笑)。 |
ワン、ツー、スリー、さっぱ〜ん!
波が打ち寄せるタイミングを計って、シャッターをパチリ。トヨタ2000GT乗りのピーターソンを真似てみました。 |
みなさま、先立つ不幸をお許し下さい。とおぉ〜〜っ! |
こういう光景を見ると、やっぱこんな悪戯したくなっちゃうよね(笑)。 |
今年の霧多布岬は天気に恵まれて、ほんときれいでした。 |
さて、行くかあ。せっかくここまで来たんだから、アゼチの岬にも行ってみるか。アゼチの岬、ちょうど霧多布岬の反対側にある。ここは行ったことは無い。5分で到着、写真を撮っただけで即退散。