四日目(その3)


ようやく民家がちらほら見えてきた。ここが稚内市の外れだな。左折して市街地を低速走行、ノシャップ(野寒布)岬に到着。去年行ったのは、最東端の納沙布(のさっぷ)岬。名前が似ているけどノシャップ岬とは場所が全然違う。.....ほう、ここは水族館もあるのか。寄ってみたいが時間が無いなあ。あっくんの地元にはタマちゃんもいるから、ここでなくてもアザラシを見れるしね(笑)。

これがノシャップ岬。到着時刻PM2:30。遠くに利尻島(か礼文島)から稚内に向かうフェリーが見える。

 

 

ビデオの動画像から。右の灯台(?)横に見える建物がノシャップ寒流水族館。

さて、お次はいよいよ日本最北端の地、宗谷岬。スカちんに戻り、稚内市内を走る。この先、どこで給油できるか分からんな。よっしゃ、まだ(ガソリンは)1/2あるが、ここで給油しておこう。
 

燃費情報その5

旭川から稚内までの走行距離 296km
給油量 29L
1リッターあたりの走行距離 10.2km

おっ、アベレージ90km/hになったのに、(80km/h時と比較して)それほど燃費が落ちてないね。ちなみにハイオク122円だった。やっぱ道北はガソリン単価が高い。

再び国道40号に戻り、市街地走行。40号は旭川〜稚内を結ぶ動脈。あっくんは音威子府近辺を40号で走り、その後日本海沿いの道道106号に移動、今再び40号に合流したわけ。このまま走ると、名寄経由で旭川に逆戻りしてしまう。今度は国道238号に左折、宗谷岬を目指す。さすがに湾岸通りは交通量が多いね。60km/hで走ってると、左手に突き出た崖が見えてきた。あそこが日本最北端の地かな?

2002年8月27日PM3:30、宗谷岬に到着。とうとうスカちんは、北の果てまで走破しました。まずは最北端の石碑で記念撮影。

日本最北端の地、宗谷岬。ここは観光客の撮影スポット。ひっきりなしに記念撮影する人がやってくるので、このような無人の写真を撮るのは至難の業。

 

記念にスカちんもパチリ。傷だらけになりながら、ほんとよく走ってくれるぜ。

 

最北端の海を見てみると、ナマコがたくさんいた。これ、食えるのかなあ?世界で最初にナマコを食った人、あなたは神だ!(爆)

ここは前述のように、切り立った崖のふもとにあるので、崖を登ればあたりを一望することができる。これは旅行前に調べて知っていた。てくてく遊歩道を登ると展望台があって、こんな景色が広がる。

海の彼方に陸地が見えるのが分かります?あれがサハリン(旧樺太)です。

 

おみやげ屋さんも散策。何か、記念になるもの無いかな.....

公衆電話ハケーン!

おそらく日本最北端の公衆電話だろう。よっしゃ、東京の職場に電話しよっと。

「トゥルルル....もしもし、夏休み中のKAZですけど、メロン届きました?.......届いた、よっしゃよっしゃ!それ、4〜5日常温で熟成させてください。で、食べる2〜3時間前に、冷蔵庫に入れて冷やして食べてね........いやいや、遠慮は要らないっすよ。こっちは、今日は毛がに食うから....もちろんメロンもね(^^)」

函館から無事に、(メロンが)職場に届いたようだ。

「今、最北端の宗谷岬なんですよ。すごい勢いで(公衆電話の)カード度数が落ちて行くなあ.......そっちはどう?......30度以上で蒸し暑い?そうかそうか、こっちは気温21度ですよ。ひじょーに爽やかです。.....ええ、天気もいいし、北海道はサイコーっすよ。それじゃ、夏休み中のあたしは、これからオホーツク海沿いに旅を続けます。.........うん、そっちもがんばってね。それじゃ!」

う〜ん、職場に北海道のそよ風を届けるって、あっくんてば優しいね!(←嫌われるぞ、お前)

北緯45度31分14秒、ここが日本の最北端。あっくんが指差してるのは気温の表示パネル。現在、摂氏21.0度。210度じゃないよ(笑)。

時刻はPM4:20。さて、そろそろ行くか。スカちんに戻って出発、今度はオホーツク海沿いに南東に走る。2日目/3日目に太平洋沿いに走り、今日は日本海/オホーツク海沿いを走っている。これで北海道を取り囲む3つの海全部を見たことになる。ところで、それぞれの海の境界線ってどこなんだろうね?

漁村を抜けたらスピードアップ、再び5速90km/h走行。あとは今日の宿泊地、枝幸(えさし)に入るだけ。5時台には到着できるだろう。ホテルには6時台に入ればいいから、時間には余裕あるね。どっか寄り道しよっと。地図を見てみると、浜頓別(はまとんべつ)近辺にクッチャロ湖がある。行ってみっか。

クッチャロ湖と屈斜路(くっしゃろ)湖、ノシャップ岬と納沙布(のさっぷ)岬、どちらも似た名前だなあ。何か関係があるのだろうか?どっちにしてもアイヌ語だろうね。

クッチャロ湖への案内板が見えてきた。右折して浜頓別市内を走る。標識通りに右折/左折を繰り返すので、どこをどう走ったか、方向感覚が狂っちまった(笑)。今走った道は、二度と走れないな。

クッチャロ湖に到着。ほう、野外コンサートの会場が用意されている。何かイベントでもあるのかな?なかなかきれいな湖、湖畔から木橋が出ている。行ってみっか。

雲の間から夕日が射している。逆光なんで暗く写ってるが、実際はとてもきれいでした。

 

水鳥がぽつんと泳いでるね。ここはコハクチョウが飛来してくる場所で有名。

 

 

第1のコース、あっくん。位置について、よーい.....
どっぱ〜〜ん!(←バカ)

 

 

いやいや、今日もほんといい一日でした。また道北に来たいなあ。かなりの強行軍になるけどね。

さて、本日の観光はここまで。国道238号に戻る。(クッチャロ湖に)来た時と違って、浜頓別のメインストリートをまっすぐ走って238号に合流した。宗谷岬到着時から次第に雲が多くなり、日が落ちる頃には完全な曇り空になった。天気は下り坂。明日は雨か...... う〜ん、まあしゃーないね。今まで晴れてたのが不思議なくらい。それほど今年の北海道は、天気が悪いんだった。明日は雨のドライブか........

なんて考えてるうちに、神威(かむい)岬をショートカットしてしまった。たしか、義経伝説が残っているところだったな。.....あ、あれは積丹半島の神威岬だったっけ?(注:あっくんが知ってる限り、北海道には2つの神威岬がある)
白土三平のカムイ伝とは関係ないのだろうか?まあいい、神威岬はまたの機会に行ってみよっと。

枝幸(えさし)町に到着、北海道のコンビニ「セイコーマート」で、ビールとつまみを購入。ついでに宿泊するホテルの場所を聞く。

「すいません、ホテルニュー幸林って、どこにあるか分かります?」
「このまま国道をまっすぐ行くと、2つ目の信号の先に看板が見えますよ」
「どうも!」

セイコーマートから5分弱でホテルニュー幸林に到着。なかなかきれいなホテルだ。駐車場の隅に停車、十分なアフターアイドリング。本日の走行距離427km!思ったとおり、北海道での(一日あたりの)最長距離を走ったね。ほんとスカちんは、よく走ってくれるぜ!

チェックインを済ませると、部屋番号は211。さすがにこの番号は覚えるね(笑)。ホテルと言っても室内は和室。畳の上に大の字になって、早速ビール&テレビをつけて、どさんこワイド観賞。腹が減ってたので、風呂より先にメシを食うことにした。食堂に入ると.....

こりゃすごい!!

毛がにが丸ごと一パイある!さすが毛がにの本場やね。それにしても、こりゃいかん!というのも、ここは一泊二食付きの温泉宿。これで一人7.500円(税、サ込み)は安すぎる。ここが箱根だったらДマソ(^^)はかかるど。こりゃ、もっと金払わんといかん。旅先でのチップははずむのが、あっくん主義。

「すいません、ビール2杯、それから焼酎をボトルで下さい」

こういう宿じゃ、アルコールで付加価値料金を取るはず。焼酎をボトルで買えば、後で部屋でも飲めるし一石二鳥じゃ。さあ、ばりばり食うど!

と言っても、毛がにを食うのは時間がかかるんよ。北海道の人は手馴れたもので、はさみを上手に使って食べる。本来が「ぎっちょ」のあっくんは、はさみをうまく使えない。図画工作が苦手なのが、あっくんの数少ない欠点の一つ。ちなみにプラモデルは、はさみをほとんど使わないから大丈夫なんだけどね。それにしてもこの刺身、何だろう?コリコリして、アワビみたいな歯ごたえ。あっさりしてて、焼酎によく合う。貝はこんな長方形の切り身にはならない。魚の切り身でもないし.....??

「これ、何の刺身ですか?」
「これは、タコの頭なんですよ」

タコの頭!

タコって、こんなにうまいのか!知らなかったあ〜!(先の写真をよくご覧下さい。ホタテの奥に見える、白身魚みたいなのがタコの頭です)

「どうも、ごちそうさまでした!幸せです(笑)」

ゆっくり酒を飲みながら食ってたら、2時間近くかかっちまった。部屋に戻ってテレビをつけると、江戸川乱歩の特番を放送していた。怪人20面相役がビートたけし、明智小五郎役が田村正和。

「フッフッフ.... 真犯人は、あなたです!」

明智探偵と言うより古畑警部だね、こりゃ(笑)。

さて、温泉に浸かろうかね。素っ裸になって、浴衣だけ羽織って浴場へ。ち○ち○ぶらぶら状態でロビーを歩くって、とってもスリリング(爆)。一種の勇気ありシリーズやね。

おお、でっかい温泉やなあ!サウナにジャグジー、打たせ湯まである。全身を洗ってから、湯船にのんびり浸かる。手足を伸ばして浸かれるのが、大浴場のいいところやね。お次は打たせ湯。....う〜ん、湯に肩を打たれると、実に気持ちがいい。ずっと重ステを握ってたから、肩が凝ってたみたい。いやいや、いいお湯でした。やっぱ北海道旅行と温泉は、切り離せないね。

部屋に戻ると、相変わらず怪人20面相と古畑警部が鬼ごっこしてた。

「さらばだ明智君、また会おう!」

やっぱビートたけしより、団次郎だよね!(核爆)

本日走ったルート。走行距離427km。