三日目(その1)


AM7:00起床。暑さで目が覚めちまった。カーテンを開けるまでも無い。

眩し〜〜っ!

なんちゅー快晴じゃ!まさに北海道の夏、今日は気温が30度前後まで上がるな。北海道の30度は、東京のそれとは全然違う。湿気が少なく、空気がきれいだから、不快感が全く無い。今日は文字通り、夏の北海道を満喫できそうだ(^^)/

AM8:30にチェックアウト、スカちんに火を入れる。暖気しながら荷物の整理、今日は長袖の服は必要ないな。トランクに戻そっと。

十分な暖気後、ゆっくりスタート。今日の予定は例年と全く同じ、新冠のオグリキャップを訪ねた後北上、富良野、美瑛、旭川までの旅。毎年3日目までは、全く同じルートをたどる。我ながら、よく飽きないものと感心する。まあ、それだけ好きなルートなんだけどね。

いつものとおり、片道4車線の国道234号線を東へ、5速70km/hでゆっくり走る。このまままっすぐ走ると、社台ファームのある早来(はやきた)へ行くことになる。早来にはテンポイントの墓がある。5〜6年前、あっくんがまだ日高を中心に牧場めぐりしてた頃、よく行った場所だ。最近は道東を旅するようになったので、全然行ってない。今年になって逝去したエルコンドルパサー、サンデーサイレンスも早来にいたな。そのうち墓参りに行こう。

国道234号線から国道235号線へ、太平洋沿いに日高を目指す。ラジオから流れる天気概況では、今日は全道的に晴れとのこと。ずっと雨続きで気温の上がらなかった北海道では、このような夏日は珍しいらしい。ラジオパーソナリティの声も、心なしか弾んでいる。どうやら晴れ男のあっくんは、北海道に夏を運んできたようだ(^^)。窓を全開して、5速90km/h走行。

気持ちいい〜!!

今日は8月26日月曜日。お仕事中の皆様、ご機嫌は如何でございましょうか?仕事始めの月曜日、張り切って一日の労働に精を出されていることと存じ上げます。あっくんは只今、夏休み。夏の北海道を旅しております。私も皆様に負けないよう、張り切って夏休みを満喫しようと思います。それではご機嫌麗しゅう!(爆)

 

晴れ渡った勇払(ゆうふつ)の原野を駆け抜ける。235号の左に見えるのは日高自動車道。ヒマワリ畑が見えてきた。

途中、ひまわり畑のきれいな休憩所ハケーン。たしか去年も立ち寄った場所だ。スカちんを停めて、コーヒーを購入。昨日買っておいたサンドイッチを食う。この後、オグリキャップのところで海老天そばを食うから、大量には食わない。スカちん共々小休止。

国道235号線に戻り、再び東へ。ラジオからは何度も天気概況が流れる。今日の夏日をみんな待ってたことがよく分かる。ほんと、今年の北海道は冷夏だったんだなあ。

「さて、このお天気なんですが、残念なことに明日までしか続きません。明日の夜、北海道を気圧の谷が通過、明後日は再び雨が降るでしょう」

明後日って....

たわばっ!

ちょうど道東の摩周湖に行くときやんけ!また今年も摩周ブルーは見れんのか!?
う〜ん..... こればっかりは、今心配してもしゃーないね。少なくとも明日までは、雨の心配は無さそうだから、まあいいか。

鵡川(むかわ)に到着、毎年立ち寄るスタンドで給油。リッター(税込み)106円だった。
 

燃費情報その3

青森から鵡川までの走行距離 334km
給油量 34L
1リッターあたりの走行距離 9.8km

北海道に入ってもリッター10km走らない。明らかに燃費が落ちてるね。

鵡川を過ぎると、お馬さん達の姿が多くなってくる。馬産地日高ならではの光景。だが今年は、心なしか馬達の姿が少ないように感じる。不況で、生産頭数が落ちてるのかもしれないな。一見のどかに見える牧場も、その大半の台所事情は火の車だろう。

 

どーですこの空、この海、この道路!これが北海道です。新冠までもう少し。

 

 

海岸線をひた走ると見えてきました、お馬さんの壁画。ここが新冠(にいかっぷ)。サラブレッド銀座と呼ばれる道道209号線へ左折して、優駿SS(スタリオンステーション)に到着。「わ」ナンバー軍団を避けて奥の臨時駐車場に停車、ボンネットを開けて十分なアフターアイドリング。

何はさておき、オグリの放牧地へ。いたいた、例年と同じく、のんびり草を食んでいる。相変わらず元気そうだ。あっくんは毎年、オグリに会うために北海道まで来てるようなもの。今年は特に、エルコンドルやサンデーの暗いニュースが続いていたので、元気なオグリに会いたかった。まずは第一目的達成!(^^)/

オグリには肖像権があるので、厳密には肖像権の侵害なんだが、この程度の写真だったらいいでしょ。日高の牧場の風景写真ということでよろしく。

 

あっくんと仲のいいポニー。放牧地に行ってみたら寝てた(^^)。馬は立ったまま寝ます。このように寝そべってるのは少しの時間だけ。

さて、メシにすっかね。いつもの通り、喫茶「優駿」に入ると、

「ほお〜、ダンシングブレーヴの墓参り行くのかあ」

相変わらずでっかい場長の声!(爆)
優駿SSの場長が、観光客と談笑している。その片隅に座って、海老天そばを食う。昨日も朝はそばだった。あっくんは、朝はそんなに食欲無いから、食いやすい汁物が多い。さらに夏場でも、朝はできるだけ暖かいものを食うようにしている。車でも人間でも、朝一は暖気が必要。

「ごちそうさまでしたあ〜!」

食器を片付けて、再びオグリの元へ。しばし、ぼーっと放牧地を眺める。考えてみればオグリが引退した翌年の1991年、あっくんは初めて北海道の地を踏んだ。目的はもちろん、ターフを去ったオグリに会うため。それから10回以上北海道に来て、たくさんの名所を訪ねたし、たくさんの人とも出会えた。オグリがいなければ、未だに北の大地を踏むことは無かっただろう。馬というのは、人を人を繋ぐ不思議な力がある、だから馬頭観音として奉られるとか聞いたことがあるけど、あながち迷信じゃないかもしれんな。

 

ビデオの動画像から。オグリはさっきから動きが無い。寝てるのかな?右の写真は、オグリの帽子(オグリキャップ)を買ってもらって、はしゃぐあっくん。道路の右側に、先のポニーが放牧されている。道路の左側がキングヘイローの放牧地。

時刻はAM11:40。さて、そろそろ行くかあ。その前に、スカちんのオイルチェック。ボンネットを開けてオイルゲージを見てみると、メモリの1/3を切っている。う〜ん、減ってることは減ってるが、今日一日くらいは大丈夫だな。

「また最終日に来るからな」

オグリの白い馬体を眺めながら優駿SSを後にした。