二日目(その1)


AM7:00ちょっと前に起床、3時間くらい眠れたかな?今年はかあちゃんに起こされた。けっこうぐっすり眠れたみたい。疲れもとれている。カーテンを開けると、

あめーー!!

函館山山頂は、雲に覆われている。今年の北海道はまたまた冷夏。晴れの日がほんと何日も無いそうだ。去年は、ほとんど曇りか雨の旅だったけど、今年も晴天は期待できそうもないな。

手早く荷物をまとめスカちんへ、エンジンに火を入れる。

キュルルッ、ヴオオォーーン!

一発で始動。よっしゃよっしゃ、去年は朝一の初動に散々てこずらされたからねえ。今年はエンジン回りの電送系を一新、プラグも交換してある。暖気が終了する頃に下船が始まった。係員の指示に従い、慎重に下船する。ゆっくりと函館港の駐車場に停車、荷物の整理。あれっ、雨は上がってら。ラッキー!

ところで、さっきから気になっていることがある。(スカちんの)ボディのいたるところについた白い斑点、これはひょっとして....

しょっぱ〜い!

舐めてみると案の定、塩!フェリーで渡るときに、しぶきを被ったようだ。それほどの量ではないので、ウェスで払い落とす..... って、単に塩を塗り広げてるだけやんけ!一雨欲しいなあ(苦笑)。

ボンネットに見える白い点々、これは塩の結晶。

函館港のトイレに駆け込んだあと、歯磨き&洗顔。う〜ん、やっぱ北海道の水は、冷たくて気持ちいいねえ。

お次は朝メシ、いつもの食堂であつあつのかけそばをすする。例によって、朝はあんまし食欲無いし、ここのそばは量が多いので、かあちゃんと半分ずつ食う。まるで「一杯のかけそば」みたいやね(笑)。ううっ、いじましかあ〜っ!

さて、出発するかあ!スカちんに戻って見ると....

晴れとるやんけ!

あれだけ厚かった雲が取れて、函館山がきれいに見えている。さっきチェックした予報では、今日は全道的に曇り or 雨だったはずだが...!?
スカちんの塩を落とすためにも一雨欲しいところだが、わしが行くとこだけは晴れるんやけ、しゃーないね。ゆっくりと函館港を出発した。

港から見えた函館山。1時間前までは雨が降ってて、山頂は雲に覆われていた。

 

北海道に上陸したばかりのスカちん。今年の旅行はハードやど!
「あんでもねーよ」
スカちんの声が聞こえる(笑)。

一年ぶりの北海道、が、毎年来てると新鮮味が無くなるね(苦笑)。この辺の道は、地図を見なくても分かるし、裏道まで知っている。いつもの通り、ミッション/デフが暖まるまで、2速抜きの低速走行。みなさんもそうでしょうが、加速するときはもっぱら2速を使うので、冷えてるうちは2速を大事にしたほうがいいですよ。

ゆっくりと函館市街地を走る。最初の目的地は、2年ぶりの函館山。晴れたからには、山頂に登ってみましょう。この日初めての2速で二十間坂を上る。この道、昔は舗装されてなかったなあ。ロープウェイ乗り場からは、狭いワインディング道路が待っている。

ヴオオォーーン!

2速、3速で函館山を登る。このカーブは3速のままでOK....... ここは2速に落とすんだったな。何回も登ってるので、コーナーも覚えちまった(笑)。

山頂に到着、駐車場の隅っこにスカちんを停める。外に出ると....

寒っ!

冷たい風が吹き抜ける。Tシャツ1枚じゃ風邪ひきそう。薄手のジャンバーを羽織って展望台へ。

キタ━━━━━━(・∀・)━━━━━━ !!!!!

函館の街が一望できるスポット、説明の必要はないですね。この写真の真ん中やや右上部をぐぐっと拡大すると......

函館競馬場が見えたりします。今日(8/25)は札幌開催なんで、馬たちの姿は見えません。

雨の日は雲に覆われて、こうは見えない。STVテレビのHPでは、このアングルからの映像をリアルタイムに流してます。あなたが本レポートをお読みになってる今、この俯瞰が一望できるかな?「ライブカメラ」のページに行ってみてください。

函館山山頂の駐車場にて撮影。海と空の境界線が分かりにくいね。

 

先の函館市街が見えるスポットとは反対方向の風景。あれだけ厚かった雲もとれ、青空が見えてきた。

 

 

デジタルビデオの動画像から。函館港を往来する船が見えるね。この時は、かなりの強風だった。おかげで、せっかくセットしたヘアスタイルが乱れるやんけ(←おい!)。ビデオにはビュービューっていう風の音が録音されている。

さて、行くかあ。スカちんに戻って、今来た道をゆっくり下る。そうそう、今日の予定をまだ話してませんでしたね。と言っても、いつもと同じです。函館観光のあと、長万部(かにめし)→昭和新山(クマ牧場)→洞爺湖(温泉)→支笏湖(何もなし)→苫小牧(宿泊)。でもって去年と同じく、昭和新山の火祭りと重なってるため、PM2:00までに新山入りしなければならない。今年も函館観光に、あまり時間が割けないなあ。いつの日か、函館に一泊して夜景を楽しもう。

函館山から下山した直後の二十間坂にて。去年のレポートにも、同じアングルの写真がある。

ヨットハーバーに到着、いつものように赤レンガの前で一枚パチリ。以上(笑)。

お次は朝市。ここでは、あっくんがお世話になっている職場の人たちにメロンを送ろう。メロンってのは、当たり外れが激しい果物。さらに今年は冷夏のため、より慎重に選択しなきゃ。しばし朝市を散策していると....

「メロンならうちに任せなよ」

市場のお兄さんに声をかけられた。

「今年はどう?(冷夏で)できが悪いって聞くけど...」

あえて苦言を呈して様子を見る。「できがいい」って答えが返ってきたら即退散。

「確かに悪いけど、銘柄によるね。○や△はやめた方がいい」
「じゃあ、何がいいの?」
「◎だね。これだったら間違いない」

○や△だったらいつもの▲商店で買おうと思ってたけど、どっちもダメらしい(←競馬の予想じゃねえんだぞ!)。

「ちょっと味見させてもらえる?」
「はいよ」

何切れか試食。

「....うまい!たしかに甘いね」
「単価は高いけど、味は保証するよ」
「....じゃあこれ×個、東京に送ってもらえる?」
「はいよ、ここに送り先の住所と名前書いてちょーだい」

あらかじめ会社の住所は控えておいた。それを書き写して、お次は名前.........

しまったあ〜!!

会社の人の名前、書けないぞ!普段はパソコンのキーボードを叩いているあっくん、漢字は読めるけど、ほとんど書けない(爆)。漢字を書けないことが、あっくんの数少ない欠点の一つ(←致命的だぞ、それ)。

落ち着け!冷静に一人一人の苗字と名前を思い出す.....ええと、Uくんは苗字からして書けない。Kさん、Oさん、M課長は名前が書けない....ってゆーか、名前を知らない(核爆)。残るは......

Fさん!

.....うん、何とか苗字も名前も漢字で書けそうだ。もはや頼みの綱はFさんしかいない!こんなところで頼りにされてるとは、Fさんは夢にも思わないだろう。何とかFさんの氏名を書いて、お兄さんに渡す。

「じゃあ、よろしくね。とびきりうまいやつを送っといて!....あ、そうだ、メロンもう一切れちょーだい」

何事も無かったかのごとく、平然と立ち去るあっくんですた(大汗)。

 

朝一の光景。左の写真の左上、メロンの横に見える黒くて大きなもの、何だか分かります?あれは「でんすけすいか」っていうスイカなんです。かなりでかいよ。

時刻はAM10:10過ぎ。大幅に予定時間をオーバーしている。急いで出発、フェリー埠頭方面へ逆戻り。道道を使って国道5号線をショートカット、一路大沼方面へ。さよなら函館、今年もゆっくりできなかった。来年は昭和新山火祭りの時期を外そう。

道道96号線を北上する。長万部までは120km、2時間はかかる。到着はPM0:00過ぎになるか.... ええと、去年の長万部到着時刻は、たしかAM11:30だったな。今年は40分遅れてることになる。昨日、青森港を出港したのが、去年より40分遅いAM3:30。フェリーの遅れがそのまま響いてる。長万部まで、どこまで遅れを取り戻せるか?

駒ケ岳のふもとで国道5号線に合流、一気に坂を駆け上がる。上った先は長いトンネル。トンネルを抜けると、そこは大沼公園。

....ととっ!

大沼方面への右車線はトンネル内から大渋滞!すかさず左車線へ移動&ハイビーム点灯。渋滞中の右車線から、急に(左車線に)飛び出されたら、たまったもんじゃない。ハイビームを点灯して、後方車に対する注意喚起を促す。こうして事故を未然に防ぐわけやね。ところで、渋滞の原因は何だろう?大沼でゴルフ大会でもあるのかな?

しばらくは5速60〜70km/h走行。そうだった、国道5号線は道南の大動脈。交通量も多い。簡単には追い抜きをかけられないんだったな。これじゃ、長万部までに遅れを取り戻すことはできないなあ。しかし、それにしてもいい天気やねえ。

 

大沼公園を過ぎたあたりの国道5号線。右の写真に、並走する貨物列車が写ってます。写真じゃ分かりにくいが、太平洋がとてもきれいでした。

ガーン!!

な、なんだあ〜?突然、ルーフからすごい音がした。他車が跳ねた石でも当たったか!?
まあいい、走行には支障ないので、そのまま走る。長万部で確かめよう。それにしても、すごい音だった。

松山千春のラジオを聞きながら、5号線を北上する。北海道では毎週日曜の午前中、千春のラジオを放送している(STVラジオ 松山千春の季節の旅人)。あっくんはこの時間、毎年長万部へ走っている。年に一度しか聞かなくても、5号線を走ると自然に千春のラジオに聞き入るのが癖になってしまった。

 

長万部が近づくと、広々とした原野が見えてくる。道幅も広くなり、80〜90km/hで走行できる。

そんなこんなで長万部のドライブイン「かなや」に到着したのがPM0:00過ぎ。やっぱ函館から2時間近くかかるね。アフターアイドリング中に、スカちんのルーフをチェック。どこにも傷が入ってなければいいのだが....

ひでぶっ!

ちょうど運転席の真上あたりに、えぐられたような傷が入ってる!広範囲に入った傷じゃないが、かなり深い。鋭角的に入ったなあ。やっぱ、尖った石が当たったようやね。う〜ん.....

フロントウインドウじゃなくてよかったあ〜!

鉄板にこれだけ深く入るってことは、もしフロントウインドウに入ってたらと思うとゾッとする。さらにこの位置だと、オープンルーフだったら、あっくんの頭蓋骨を直撃するとこだった。あっくんをかばって、スカちんが傷ついたようなもんやね。

しゃーない、小物入れから純正ワインの塗料と小筆を取り出す。スカちんの純正ワインの塗料は、常に(少量)携帯している。塗料を小筆にとり、ルーフについた傷を丁寧に塗り固める。それにしても、ルーフは傷だらけやね。いつの日か、まとめて修正/再塗装しよう。

北海道を走ると、トンボやチョウ、バッタ等をひき逃げするのは日常茶飯事。特にカブトムシやカナブン等の甲虫類があたると、車にも傷が入る。おかげでスカちんのルーフは傷だらけ。フロントウインドウにも2箇所傷が入っている。まあ、今回は例外的に深く入ってしまったけどね。車に傷一つでも入るのが嫌な方には、北海道旅行はお勧めできない。走れば必ず傷つきます。それでも走るから、GT(グランドツーリング)カーって呼ばれるんだけどね。

それはそうと、かにめしじゃあ〜!ちょうど昼時だったんで、かなりの混雑。食券買うのに時間かかったけど、注文したらすぐに出てきた。1年ぶりのかにめし、うまかあ〜!

 

ちょうど昼時なんで、かなやの駐車場は飽和状態。それにしても「わ」ナンバーが多いなあ。

今年は「おしゃまんべ物語」は買わなかった。これは、かなやオリジナルのつくだ煮なんだが、東京でつくだ煮だけ食っても、かにめしをトリップできないことに最近気づいた(苦笑)。さらに今年は時間も無かったから、おみやげ屋さんを散策することなくサクサク出発した。