史上最強の八日目(その1)


AM7:30に目覚める。今日はいよいよ北海道最終日、カーテンを開けると....

快晴!(^o^)/

やっと北海道の澄み切った青空を見ることができた。やっぱ一日くらいは晴れてくれないとねえ。う〜ん、いい一日になりそうだ。

宿泊したレコードの湯の部屋から撮影。太平洋がとてもきれいだ。これぞ北海道!

テレビをつけると、どこのチャンネルも緊急特番が流れている。

歌舞伎町で44人死亡!?

例のあの事故(事件?)、この時知った。見てみると、あそこはあっくんがよく知ってる所(^^; ペンシルビルの恐ろしさをまざまざと見せ付けられた火災だった。あれ以来、あっくんはペンシルビルには極力入らないようにしている。考えてみれば窓や非常口を塞いでるんで、でっかい煙突みたいなもんやからねえ。亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。

チェックアウトして駐車場へ。久々にスカちんのワインレッドに青空が映りこんでいる。これでスカちんも乾くやろ。

キュルルッ、キュルルル.....ヴヴッ、ヴオオーーン!

スタートにはてこずるが、かかってしまえば問題ない。暖気しながら荷物の整理。トランクも乾かさにゃ。

これがレコードの湯。逆光だし、スカちんを撮影するつもりはなかった。これは、レコードの湯の前に車が一台停っていたため、スカちんで隠したわけ。Cピラーのあたりに、赤い車が少し見えてますね。このように、写真に入れたくないものをスカちんで隠した写真は、今回何枚もあります。

ゆっくりとスタート、太平洋がとてもきれいだ。流れるそよ風も実に心地よい。これが北海道やねえ(^^)。最終日にやっと実感できた。ところで今日の予定はオグリキャップに会うこと、これだけ!あとは苫小牧まで行ってフェリーで帰る。元々あっくんの旅は、オグリに会うことが第一の目的。極論すれば、後はおまけみたいなもの。だから今日は、新冠の優駿SSでのんびり時を過ごす。これがまたいいんだ。旅日記としては、面白くもなんともないけどね。

国道235号を静内方面へ。毎年のことながら、ちょっと遠回りをする。静内→新冠と、山を一周するわけ。まずは二十間道路。ここは毎年の撮影スポット。レックススタッド横に停車して、何枚かパチリ。

日本一の桜並木が延々と続く二十間道路。ここは毎年の撮影スポットだなあ。停車中のスカちんを真横から写した写真を「史上最強の北海道旅行」の表紙に使用しました。

 

先の二十間道路の左側にレックススタッドがある。おしゃれな馬房の右に、白い柵が見えますね。あそこが種牡馬の放牧地。アサティス君、元気にしてっかな?

それにしても気持ちのいい青空だ。雲影がスカちんに映りこむ。こういう時は、窓を全開して走行、二十間道路を駆け抜ける。

気持ちいい〜っ!

文章じゃ伝わらないでしょうが、写真でお見せした直線道路を5速60km/hでゆったりと走るシーケンスをご想像ください。

今年も牧場見学は優駿SSだけ。アロースタッド、CBスタッド等を横目に優駿SSに到着。オグリの見学場まで歩く。いたいた、のんびり草を食んでいる。時々顔を上げ、遠くを見つめているようだ。何を考えてるんだろ?

元々オグリキャップは、不思議なところがあった。武豊がバラエティ番組で、

「オグリキャップは嫌いです。何考えてるか分からないから」

と言ったのは有名。もちろんジョークなんだけどね。結局、武豊がオグリに乗ったら2戦2勝。1990年、オグリが6歳(現5歳)だった時は、この2勝が全ての勝ち鞍だった。

それよか圧巻だったのが1989年の秋。この秋オグリは、GIの連闘を含む6戦して3201(3勝2着2回、着外1回)。特にジャパンカップは凄かった。オグリが命懸けで追い込んで、2着に負けたレース。この時の勝ち馬、ホーリックスが記録した2.400mの世界レコード2分22秒2は、今なお破られていない。競馬ファンならお分かりでしょうが、この時計はハンパじゃない。マジで命を懸けないと出ないタイム。この時、首差で負けたとはいえ、オグリも同タイムで駆け抜けている。このレースを目の当たりにして、あっくんの人生観が変わった。まあ、この詳細はそのうちコラムにまとめるかもしれません。

ととっ!あっくんの後ろ姿を撮影したら、偶然2頭のサラブレッドが写っていた(^^)。芦毛のオグリは、ほとんど真っ白になったね。鹿毛の馬がマヤノトップガン。トップガンの手綱を握っていた騎手の話はやめときましょう(苦笑)。

ところで腹減ったねえ。喫茶「優駿」でなんか食おっと。行ってみると、お懐かしや!場長がコーヒー飲んでる。

「こんにちは〜、お久しぶりです」

「...よお〜!」

場長は、あっくんのことを覚えてて下さった。

「オグリビール、造らなかったんですか?」
「ああ、色々大変なんでやめた」
「ところで、今日は晴れてよかったですねえ」
「よかったよ〜、(雨だったら)どうしようかと思った」

雨だと牧草を干せないんで、牧場にとって長雨は大敵。

「いろいろどうも!」

慌しく出て行く場長とお別れして、海老天うどんを食った。

再び放牧地に行ってぼーっとする。目の前にはキングヘイローがいる。この馬は気性が激しく、非常に乗りづらかったと聞く。あっくんはこの馬でいい思いをしたことが無い。買うと来ない、切ると来るという、切る来るの法則にハマってしまった。この馬を乗りこなすためには、やっぱわしが騎手になるしかないか?

...よし、早速練習だ!

手前のバカは放っといて、キングヘイローに注目!こいつの凄いところは戦績より血統。ヘイローの肌にダンシングブレーヴ。この血を管理するとは、場長も責任重大だ。