史上最強の七日目(その1)


AM7:30起床。窓の外は雨。ほんと今年の北海道は天気が悪い。今年は、まともな青空を見れないかも知れんな。でも、ほとんど支障なく旅できてるね。今日の予定は、十勝平野を南下、大樹から日高山脈を越えて浦河、新冠までの旅。よーするに去年と同じルートやね。ここからは毎年恒例のルートなんで、旅日記としてはあんまおもろないよ。覚悟しいや!(←脅してどーする)

今日は200kmちょっとしか走らないので、出発時間を遅くする。ゆっくりと朝の身支度。朝メシでも食うか。昨日豚丼食った食堂に下りて和食を注文する。焼き魚に生卵、のりにおしんこ、小鉢etc.

なんで牛乳が出てくる?

やっぱ酪農地なんやねえ。食後に気合入れて飲んだ。いや、ほんと新鮮でうまかったっすよ。ごちそうさまでした。

チェックアウト時、一段と雨が激しくなった。某私立大学の学生さん達にとっては、絶好のサイクリング日和やね(^^)。羨ましい限りじゃ。

しばらくスカちんの暖気。朝一のスタートにてこずる以外は、何の支障も無し。ほんと丈夫な車やなあ。例によって、近くのコンビニでパンとコーヒーを買い込んで出発。今日は雨だから、より慎重な運転が必要やね。

国道236号線を南下する。交通量は少ない。十分に車間距離をとっての安全運転。対向車線の走行車にも注意しませう。北海道の事故は、スピードの出しすぎで、対向車がはみだしてくるパターンが多い。特に雨の日は要注意。つるつるのタイヤ履いてる輩も多いしね。

愛国駅への看板見っけ。そういえば、愛国には行ったこと無いなあ。行ってみっか。236号からちょっと入ったところに駅はあった。行ってみると、SLが置いてある。廃線にSLか.... NHKの朝ドラ「すずらん」を思い出すね。SLの回りでは、家族旅行ご一行様が写真を撮っていた。撮影のジャマにならないよう、離れた場所で順番待ち。と、そのご家族のお坊ちゃまがあっくんにじゃれ付いてくる。

しっ、しっ!

わしゃ子供が嫌いなんじゃ。毎年、子供の写真やプリクラを貼り付けた年賀状を見せられてうんざりしている。わしの年賀状は、毎年スカちんの写真やど。少しはわしを見習え!(←似たようなもんだ)

それにしてもあのバカポン一家、なかなかどかんね。かれこれ10分以上待ってるのに、一向に立ち去る気配が無い。あっくんだけでなく、他にも順番待ちしてる人がいるってのにお構いなし。他に観光客がいなかったらいいんだが、自宅の庭と勘違いして、延々とSLで遊んでいる。ここにも、ち○ち○丸出し野郎がいやがった。

やっとこさバカポン一家がどいたんで、さくさく写真だけ撮って退散。次の目的地は幸福駅やね。

愛国駅の中には、当時の鉄道グッズが展示されている。SLのフロントナンバープレート(^^)は「19671」。鉄道マニアじゃないので、ナンバーの意味はわからない。

 

SLのリアビュー。スカちんを見てお分かりの通り、雨がしとしと降っている。ところで、前期型ジャパンのテールライトって、けっこう出っ張ってるね。

国道236号に戻り、20kmほど南下する。幸福駅への案内板が見えてきた。左折して駐車場に停める。木々の間をエゾリスがちょんちょんと走っている。ほう、一匹や二匹じゃないんだなあ。幸福駅には、けっこうたくさんのエゾリスがいるみたい。駅のホームに出てみると...

さっきのバカポン一家がいやがった!

またまた10分以上順番待ち。かあ〜、思い出しただけでもムカつくなあ。やっとバカポン一家が立ち去ったので、何枚かパチリ。

幸福駅の俯瞰。奥の木々にエゾリスが何匹もいます。のどかな十勝平野なのに、去年はここにショッカーが出現した(笑)。

自分のスナップ写真も撮ろうかねえ。....いかん、雨なんでサングラスしてない。車に赤影マスクを取りに行くのも面倒だ。ええい、モザイクモザイク!

お前、兼三やろ!
なっ、何で分かったんや?

さてと出発するかあ。スカちんに戻り、幸福駅を後にする。去年はこの後、すぐに日高に入ってパークゴルフやったが、今年はこの雨じゃ(パークゴルフは)無理だな。ちゅーことは、時間にはたっぷり余裕があるど。ならば、ピョウタンの滝に行きませう。ここは行ったことが無い。前々から一度は行ってみたいと思ってた所。国道236号から静内中札内線(道道111号線)に入る。この辺に、タレントの田中義剛氏の牧場があったはず。たしか自家製のクッキーとか売ってたなあ。特に興味の無いあっくんは、そのまま静内中札内線を走る。

ザザッ、ガガアーーッ!

ととっ!見通しの悪いカーブで、水溜りにハンドルを取られる。1mほど横すべり。マッドガードが水かきの役割を果たすんで、抵抗が大きい。危ない危ない、道道は特に、わだちが深いから気をつけなきゃ。そこで中央分離線を無視して、道路のど真ん中を走ることにした。これでOK。対向車が来た時だけ、走行車線に戻ればいい。

この時、20km近く静内中札内線を走っただろうか。日高山脈のふもとまで来た。景色は次第に山深くなる。そういえば去年も静内中札内線を走ったが、あれは静内側。今は中札内側を走っている。静内と中札内、日高山脈が通せんぼしてて繋がってないのに、何で静内中札内線って言うんや?あっくんにとって、これまで永遠の謎だった。が、ピョウタンの滝で、この謎は一気に解決することになる。

ピョウタンの滝に到着、駐車場に停める。ほんとに日高山脈のふもとってかんじ。森林浴するには絶好の場所やね。周辺地図を描いた看板があったので見てみる。ほう、この辺はキャンプ場やコテージもあるんだな。今通ってきた静内中札内線も描かれている。この先、この道を進むとダムがあって、その先は.........!! そうか、そういうことか...

謎は全て解けた!

この先は、道路建設工事による通行止めとなっている。野塚トンネルに続いて、日高山脈に第二のトンネルを掘ろうとしている。いつの日か、トンネルが開通した暁に、この道は正真正銘、静内中札内線になるわけか。そうなったら楽やなあ。帯広から一気に静内入りすることができる。よし、開通したら通ってみよう。

静内と中札内を結ぶ静内中札内線。点線部分が工事中。それにしても、ここにトンネルを掘るのは、ほんと大変でっせ。

で、ピョウタンの滝。ひょっこりひょうたん島とは何の関係もないピョウタンの滝。そんなに大きな滝ではないが、なかなかきれい。静内中札内線が開通したら、毎年眺めることになるかもしれんな。

写真じゃ伝わらないが、水の流れ落ちる音が凄い。写真を撮ってるここまで水しぶきが飛んできます。

さて、行くかあ。静内中札内線を戻る。地図を見ると、道道55号線を使えば大樹町に出られるみたい。10kmほど走って、道道55号線に入る。しかし、ほんとこの辺は眺めがいい。山あいの丘陵地帯に広がる牧草地。その中を縫うようにスカちんは走る。

大樹町で再び国道236号に合流。町を抜けて右折すると、いよいよ天馬街道。十勝平野とお別れするときが来た。記念に一枚パチリ。