史上最強の六日目(その2)


店内に入る。すごいすごい!箱スカ、ケンメリ、ジャパン、R30、R31軍団がひしめいている。ノーマル車、公認車、どれもピカピカの極上車ばかり!特にジャパンの台数が多い。ざっと数えただけでも5〜6台はある。これだけジャパンが優遇されてるショップは初めて見た。

店員さんは一人もいない。どうやら2階が事務所のようだ。階段を上がってみると、事務処理をしている女性の方がいらっしゃった。

「ごめんください」
「いらっしゃいませ」
「あの、ジャパンターボのフロントエンブレム探してるんですけど、ありますか?」
「はい、ありますよ。これですね?」
「これですこれです。これ1つください」
「かしこまりました。領収書の宛名は如何致しましょう?」
「ひらがなで"とまやん"と書いてください」(爆)

はじめてのおつかい完了。それにしても、ここには様々なグッズがありそうやね。ちょっと散策してみっか。

「店内を見せて頂いてもかまいませんか?」
「ええ、ごゆっくりどうぞ」

許可を頂いて写真撮影。この旅日記で公開することも許可頂いた。

まずは黒ジャパンのES。横には、これまたピカピカのR31がいます。

 

これはELだったかな?手前にマルーンのS30もいます。ガラス越しに見える白の4ドア、あれはひょっとして、あたしが知ってるジャパンかも知れない。後で気づいたんで、この時は確認しなかった。

 

R31の左には、これまた極上のケンメリ軍団がいたが、全てを写真に納めることはできなかった。

ほう、ジャパンの赤GTバッジを模ったキーホルダーがある。かっちょええ!1つ買おうかな。おっ、純正のSkylineエンブレムがあるやんけ。ロゴの大きいのはケンメリ用。ジャパン用もある。これは迷わず「買い」だな。でもって、これは.....!!

ジャパン用純正ゴールドGTバッジ!

あわっ、あばば...へれっ(←おい!)。まるで経絡秘孔を突かれたような衝撃(爆)。何でゴールドバッジが釧路にある?ご存知のように、ジャパンのGTバッジはグレードによって色分けされている。ELが青、ESが赤、そしてEXがゴールド。で、ゴールドバッジだけはどこにも出回ってなくて、入手は完全に諦めていた。それが今、目の前にある!

即購入!(^o^)/

まるで宝の山を見つけた気分。ショップの方もとても親切な方で、敷地内にある部品取り車群までも見せて頂いた。写真は撮らなかったが、ほんと膨大な数の部品取り車でしたよ。そして究極の一台がこれ。

社長のomoteさんのケンメリ本気仕様。今年の秋、富士スピードウエイで走られるとか。仕様については、知識不足のため説明できないですが、とにかくハンパじゃないことは一目瞭然!もうちょっとエンジンルームだけ拡大してみますか。

ハイテンションコードはもちろん、主にホース類を強化してますね。これだけ熱対策を施しているってことは、凄いパワーなんでしょうね、きっと。

ちなみにこの日、omoteさんは外出中でお会いすることは出来なかった。が、東京に帰った後、omoteさんとは何度かメールでやり取りさせて頂いた。それによると、あっくんが星が浦大通りを走っていた時、omoteさんとすれ違ってたんだそうな。ニアミスがあったんやねえ。

時刻はPM2:30。あっという間に時が過ぎていた。そろそろ行くかあ。

「どうも、いろいろありがとうございました。omoteさんに宜しくお伝えください」

お礼を言って出発。いやいや、とても楽しいひと時でした。omoteさん、そしてスタッフの皆さん、来年も必ず立ち寄らせて頂きます。本当にありがとうございました!

P.S 来年お邪魔する時は、スカちん一台だけじゃないかもしれません(^^)

omoteさんのところで購入した部品群。GTターボバッジは、かなりの重さですよ。

国道38号線を西へ、目指すは本日の宿泊地帯広。霧雨が降ってきた。腹減ったなあ.....!!

まだカキ飯食ってないやんけ!

完全に忘れちょった。国道沿いのドライブインに停車、車中で弁当を食う。

うまい!

カキ、アサリ等が入った炊き込み御飯。醤油で味付けされたカキが、甘すぎず辛すぎずちょうどいい。食い物はうまいし、みんな親切やし、根室〜釧路の旅は最高やね(^^)。

一服した後、さらに38号を走る。

ピーッ、ピーッ、ピーッ

この辺は自動取締りも多い。きっちり50km/hで電波発信源付近を通過する。それにしてもすごい電波だ。通過時、ラジオにすごいノイズが入る。電波法違反やないやろね?(笑)

海岸線に別れを告げ内陸部へ、トンネルが多くなってきた。それにしても工事による車線規制が目立つ。北海道は手付かずの自然が多い。その自然が、いざ牙をむくと凄い災害になってしまう。このため、頻繁に工事が必要なんやろね。内地と同じ感覚で、公共事業を削減するわけにはいかんだろう。

しばらく走ると雨が上がり、平野が広がってきた。ここが十勝平野、一昨日(4日目)は十勝平野の北を走ったが、今度は南から入っていくわけやね。これじゃ、帯広に到着するのが早すぎるなあ。どっか寄り道すっか。地図を見て観光スポットを探す。....おお、ハルニレの木があるやんけ。行ってみよっと。ハルニレの木ってのは、初代「この木何の木気になる木」のCMで使用された木。十勝平野にあるってのは知ってたけど、詳細な場所までは知らなかった。ハルニレの木への標識見っけ。十勝川のちょっと手前を左折して、土手沿いを走ったところにあった。土手にスカちんを停めて、木まで歩いてみる。他の観光客はゼロ。しーんと静まりかえった十勝川の土手。野鳥のさえずり一つ聞こえない。やや霧がかかったハルニレの木、とてもきれいだ。

右側の木がハルニレの木。奥に見える土手の向こうを十勝川が流れている。十勝川はよく氾濫するそうで、この牧草地も水浸しになることがあるそうだ。

 

ハルニレの木の真下から撮影。土手に停車しているスカちんが分かります?

時刻はPM4:00過ぎ。さて、行くかあ。再び国道38号線に入ると、かなり渋滞していた。どうやら十勝川をわたる橋で道路工事が行われているらしい。交互通行の車線規制。ゆっくりと橋を通過する。工事に携わっている人を見ると、みんな若い。高校生くらいか。夏休みを利用したアルバイト?いや違う。この時期、北海道は既に2学期が始まっている。ということは、正規の作業員ということになる。

不況なんだなあ.....

雇用が無くて、みんな就職先に苦労してることがよくわかる。対向車線に停車しているトラックの運転席にも女性が目立つ。おそらく共稼ぎなんだろう。拓銀破綻以来、北海道の景気は底冷え状態が続いている。それで建築、土木作業に従事する若者が多いのか...

今までは、建築、土木業界がずっと失業者の受け皿になってきた。車の走らない高速道路を作っても、少なくとも建設中はそれだけの雇用があるだろう。ところがこれからは構造改革、公共事業の削減とか言って、これらの産業を縮小しようとしている。そうなったらどうなる?失業者は米百表で一生暮らせってのが政府の方針か?

代わりにIT産業やら介護やらで雇用が増加するって言ってるけど、それは大ウソ!少なくともIT産業は、絶対に雇用の受け皿とはなれない。従事しているわしが言うんやけ間違いなか。ITって、みなさんが思っている以上に、はるかに脆弱な産業ですよ。その証拠が今の世界的なIT不況。各種通信、コンピュータ業界は軒並み減収減益で、さくさくリストラやってるでしょ?本来リストラってのは、日本企業にとって「恥」だったはずなんだが、そんなことばっか外資系企業のまねやってやがる。みーんな恥知らず!みんなで一斉にパンツ脱いで、ち○ち○見せたら恥ずかしくないってか?そのくせ、ウェブシステムソリューションとか、ブロードバンドフォトニックネットワークとか、わけのわからん横文字並べたら、かっこいいと思ってやがる。

ち○ち○丸出し野郎がカッコつけても説得力無いわ!

ほんと政治家ってのは、めく....おっといけない、目の不自由な方か?先を読めんのか?オレには少なくとも5年先のIT産業の未来が見えるど。毎週東京競馬場に行って、未来予測しているのはダテじゃない。秋華賞の予想に比べたら、IT産業の将来予測なんてはるかに簡単。とにかく、ITなんて横文字に踊らされて公共事業を安易に民営化すると、

どえりゃーことになるど!

なーんて考え事をしているうちに帯広に到着。碁盤の目を走ってカメラ屋さんに立ち寄り、フィルムを買い足す。

「あの、店長さんはいらっしゃいますか?」
「あいにく外出中なんですけど...」
「そうですか。実は一年前、私のカメラ(PENTAX SP)の電池が切れた時、店長さんに大変お世話になりましてねえ。一言お礼を述べたかったんですが...」
「そうだったんですか、わざわざどうも」
「お戻りになられましたら、宜しくお伝えください」

あっくんの今日の運勢は「待ち人来たらず」(笑)。まあいい、また来年来よっと。

時刻はPM5:00。ちょうどいいや。今日の予定はまだある。はじめてのおつかいパート2(^^)。国道38号から241号へ、十勝平野を北上する。目指すは道の駅「音更(おとふけ)」。程なく到着、駐車場に入ると高校生が駆け寄ってきた。

「どうもはじめまして!」

おおっ、君がみっちゃんか。あっくん帝国をはじめとして、いろんなジャパン関連のHPでお馴染みですね。

「これ、飲んでください」

みっちゃんからカツゲンを頂いた。カツゲンとは、一言で言うならヤクルトジョアの北海道バージョン。あっくんは、スカちんのトランクからジャパン用のラジオアンテナを取り出し、みっちゃんに渡す。

「はい、MAXさんからの頼まれ物」
「ありがとうございます!」

はじめてのおつかいパート2完了。しばしみっちゃんと談笑。みっちゃんは将来、車の整備士を目指しているらしい。

ええこっちゃ!

将来、北海道旅行中にスカちんがトラブったら、みっちゃんに見てもらうことにしよう。特にL型エンジンのエキスパートになってね。それから、電気系統もよろしく(^^)。影ながら応援しているど!

アンテナをGETした赤影。MAXさん、ちゃんと渡しましたよ。みっちゃんカツゲンありがとね!

時刻はPM6:00。そろそろ行くか。

「んじゃ、またねえ」

手を振り合って音更を後にした。

国道241号を再び帯広方面へ、薄暗くなってきた。ヘッドライト点灯、帯広市内を走る。今日の宿はみどりケ丘温泉サウナという温泉付きのビジネスホテル。ここもかあちゃんが選んだんやけど、今度は本当に温泉なんやろね?

ホテルに到着、本日の走行距離317km。チェックインすると、食堂は何十人もの学生さんによる大宴会の真っ最中だった。

ひでぶっ!

一昨日のユースホステルと違って、ここはれっきとしたビジネスホテル。部屋に入ると壁が厚いから、まあいいか。日本の将来を担う学生さん達が退けるのを待って、食堂に下りる。帯広と言えば豚丼。注文したら、ボリュームたっぷりの豚丼が出てきた。

うめえ〜!

甘辛いタレが最高!ここのシェフも間違いなくプロやね。いやあ、今年の旅行は(ラーメンを除いて)、食い物に恵まれるなあ(^^)。

夕食を終えて食堂から出ると、日本の将来を担う学生さん達の宴会は、ロビーや廊下、階段までも縦横無尽に占拠した一大無礼講合戦(爆)と化していた。早めにフロ入ろう!

浴場に行くとガラガラ、日本の将来を担う学生さん達が、酒飲んでる間に湯船を独占。

気持ちいい〜!

今度は正真正銘の温泉だった。流れ落ちる温泉を手ですくって飲んでみる。

やっぱ温泉の味!(^^;

全部の温泉が飲めるとは限らないですよ。飲める温泉には、ちゃんと案内が出ています。ちなみに屈斜路湖畔にも、飲める温泉が湧き出ています(たしか砂の湯とか言ったっけ?)。

温泉から出ると、日本の将来を担う学生さん達の宴会は、ますますその勢力を強め、あっくんの部屋の前の廊下までも暴風域に入っていた。

「ちょいとごめんよ」

廊下に寝転がっている、日本の将来を担う学生さん達をかき分けて部屋に入る。部屋に入れば、外の騒音は全く気にならない。クラシックを飲みながらTVでプロ野球観戦。

ドンドンドン!

ドアを激しくノックする音がする。

??

ドアを開けると、日本の将来を担う学生さん達が廊下で騒いでいるだけ。気のせいか...(←んなわけねーだろ)
しばらくしてまた、

ドンドンドン! ぎゃあ〜っはっはっは!

ぷちーん!(←堪忍袋の緒が切れる音)

部屋のドアを開ける。酔っ払った男が2〜3人、廊下に寝転がって騒いでいた。沈着冷静なジェントルマンあっくんは、静かに話しかけた。

「何やっとんじゃあ、わりゃぁ〜!しばくど、ぼけぇ〜!!」

(注:去年のレポートと同様、若干誇張表現されてます。実際は、まこと紳士の口調でした)

とっさに浴衣姿の女子大生が飛んできた。

「どうもすいません。申し訳ありません!」

女子大生を怒鳴りつけるわけにはいかんなあ。

「ガキじゃないんだから、公共の場をわきまえなさい」
「はい!どうも申し訳ありませんでした!」

ようやく静かな夜が訪れた。それにしても、最近の親はどーゆー教育しとんのじゃ?いや、教育以前、しつけの問題だぞ。自分の部屋と公共の場の区別もつかんなら、

今すぐそこでパンツ脱いで、ち○ち○見せてみろ!

部屋の中だったら、素っ裸になろうが、大声で電話しようが、何やってもかまわない。ところが、路上や電車の中といった公共の場で、素っ裸になったり、大声で電話されるのは迷惑なんです。だから、電車内の携帯電話が迷惑だと感じたら、

ち○ち○丸出し野郎!

と言ってやりましょう。えっ、相手が女性だった場合どうするかって?

もちろん、お...(←おい!)

わかったかな、某私立大学サイクリング同好会のみなさん。