史上最強の六日目(その1)


AM7:00過ぎにモーニングコールで目が覚めた。昨日は「水曜どうでしょう」っていう、北海道のローカル番組見てて夜更ししたんだが (注:この時の水曜どうでしょうは、野球中継延長のため放送時間が遅れてました) 、ぐっすり眠れたみたい。すっきり爽やかじゃ。やっぱビジネスホテルはいいやね(^^)。カーテンを開けると天気は曇り。やや霧雨が降ってるようだが特に支障なし。今日の予定は霧多布経由で釧路入り、帯広までの旅。今年の旅もいよいよ後半やね。

「どうも、お世話様でした!」

お礼を言ってチェックアウト。でもって、いつものようにスカちんのスタートにてこずった後コンビニへ。"あたたか〜い"缶コーヒーを飲みながらルートチェック。霧多布を目指すとなると、海岸線の道道がいいな。お、ちょっと寄り道したら、車石っていう観光スポットがあるやんけ。行ってみっか。

道道310号線を南へ、しばらくは市街地走行。道路わきには、自動車のディーラー各社が立ち並んでいる。自動車修理工場も多い。これだけ自動車関連の企業が密集しているところも珍しい。そういえば去年、日高山脈のふもとで出会ったバイオレット乗りの方は、根室の工場に車検に出してるって言ってたな。きっと、この辺の工場だろう。

市街地を抜けると、広々とした原野が広がった。目指すは車石という岬。しばらく走っていて気づいた。.....おかしい、なんか地図と道路が合わない。車石を目指しているのに、岬から離れていくようだ。道間違えたか?標識にはちゃんと落石って書いてるけどな......!!

落石!?

オレって何ていう石を目指してたっけ?あわてて道路わきに停車、地図を確認する。たしかにこの先、落石(おちいし)っていう地名がある。

いつの間にか車石が落石に変身してた!(爆)

車石だったら、花咲港を目指さなきゃいかんかったんか。花咲港っていうと、さっきのT字路を左折しなきゃならなかった。大バカ!急遽Uターン、花咲港を目指した。それにしても車石と落石、紛らわしくない?

車石に到着、駐車場に停める。見た感じでは普通の岩場のようやね。とにかく行ってみっか。岬まで歩いていくと、黒っぽい岩がごろごろしている。案内板によると遠い昔、北海道ができる頃、海底火山から噴出した溶岩が、そのまま固まってできた所らしい。へえ〜っ、これが車石かあ。ほんと、噴出した溶岩がそのまま固まってるね。

ここの岬は、波打ち際まで行くことができる。強風であおられた波が打ち寄せてきて、溶岩で出来た岩にザッパーーンと弾けている。

東映映画のオープニングみてえ〜!(爆)

東映映画と言うと、東映まんが祭り。東宝チャンピオン祭りはゴジラだったが、東映まんが祭りとなると、アレが出てきそうやねえ(^^)。思ったとおりじゃ。ほら、出てきたやんけ。あははあ、オラぁ幸せもんだあ〜。

お前はショッカーの怪人ザンジオー!

パワーアップしたライダーを見せてやる。行くぞ!

ライダーカードNo.75
ショッカーをやっつけろ!波打ち際に追いつめられた本郷猛は、仮面ライダーに変身する!
ザンジオーは、映画に登場した怪人。ちょうど一文字2号から新1号へバトンタッチする時期の映画で、劇中の1号には、まだ二本線は入ってなかったと思う。

スカちんに戻って、今度は本当に落石を目指して走る。手付かずの原野から景色は一転、森林地帯になる。この辺は海岸沿いの道路とはいえ、森の中をしばらく走ることになる。と言っても、険しい山岳地帯の針葉樹ではない。なんちゅーか、平原にうっそうと生え茂る手付かずの森ってかんじ。昼間でも薄暗い。間違いなくシカさんが生息しているな。交通量はほとんど皆無!スカちん一台の単独走行が延々と続く。時々、町に出たり、海岸線に出たりするが、それ以外は前述の森林地帯単独走行。眠くなってきちまった。

車石を出発して1時間30分が経過、ようやく霧多布岬に到着した。何年か前に来た時は、文字通りの霧だったが、今年は視界良好。納沙布岬に引き続き、リベンジ達成!(^^)

岬の上にちょっと見えるのは灯台。ここから車で灯台の近くまで行って、それから歩く。

トイレ休憩の後、岬へ歩く。カモメがたくさん飛んでるなあ。歩くにつれ、思い出すのはやっぱルパン三世。ほんとルパンに出てきそうな景色が続く。岸壁からせり出した岩、ルパンが敵のアジトに侵入するシーンを思い出す。荒波が打ち寄せる海岸、ここは旧ルパンのオープニングで、石川五右衛門が飛び跳ねてたところだな。と言うのも、ルパン三世の原作者、モンキーパンチ氏は霧多布出身なんです。氏が少年時代に遊んだであろう岬のイメージが、そのまま作品に反映されたんやろうね。

陸地と繋がってる岩が見えるでしょ。あの岩、原作ルパン三世によく出てきたね。

 

火を吹くワルサー マシンガン♪
オープニングで、石川五右衛門が飛び跳ねる波打ち際。去年のレポートにも、霧に覆われた同じアングルの写真があります。

今年も岬を歩いただけで霧多布を後にしたが、来年は考え直さにゃいかんね。昨日、開陽台のところでちょっと書いたように、ジャパンのCM撮影スポットがこの近辺にあるらしい。来年は十分に下調べしてから、もう一度来てみよう。それにしても、開陽台のようなアップダウンのある直線道路って、霧多布にあるんか?MGロードなら知ってるけど、あそこは湿原を走る直線道路なんで、アップダウンは無いけどねえ。ま、来年悩むことにしよっと。

岬を後にして、霧多布市街地へ。ガソリンが1/4くらいになる。釧路で給油予定だったが、ここで入れとくか。
 

燃費情報(その6)

弟子屈から霧多布までの走行距離 374km
給油量 34.6L
燃費(1Lあたりの走行距離) 10.8km

う〜ん、今度は峠を走ってないのに、リッター11km行かないなあ。ひょっとして高地を走ると(パワーダウンするけど)燃費が良くて、低地を走ると燃費悪い?

道道123号線を西へ、しばらく走ると霧多布湿原が見えてきた。ここも前来た時は、霧で何も見えなかったな。よっしゃ、ドライブインに停車、琵琶瀬展望台からパチリ。今回はビデオ持って来てないので、特に写真(の枚数)が多い。ビデオ持ってきてると、カメラで写真撮ったり、ビデオ回したり、けっこう気ぜわしい。まさにジャパニーズサイトシーイング(爆)状態になってしまう。ビデオ撮っても、めったに再生しないんで、写真だけの方がいいみたい。

さらに道道を西に走る。湿原、海岸、森林を交互に見ながら走ってるうちに市街地に入った。ここが厚岸(あっけし)。江戸時代、釧路が「クスリ」と呼ばれてた頃、アイヌ(と松前藩)との交易が盛んだったところだ。アイヌが獲った熊や鹿の毛皮、海産物などと、酒、米、衣服などを交換していた土地。今考えるとアイヌにとっては、かなり不公平な交易だったようだが。この辺はそのうち、「北海道歴史散策の旅」でゆっくり調べてみよう。

ところで厚岸というと、カキ飯弁当が有名やねえ。時刻は昼時。そこでJR厚岸駅を目指すことにした。地図から大体の方向を把握して、あとは標識を頼りに厚岸駅に到着。駅前でカキ飯弁当を販売していた。作りたてだったので、しばらく冷えるまで待ってから食べてくださいとのこと。さすがプロ!弁当が冷める(=水分が蒸発する)ことまで計算に入れて味付けしてるんやねえ。ならば、後部座席にカキ飯弁当を置いて出発。

いよいよここから国道44号線を走ることになる。かなりの交通量、大型トラックも多い。車間距離を十分にとって5速70km走行、目指すは釧路。

前方車はもちろん、後方車との車間距離も十分に注意して走る。同時に計器パネルも頻繁にチェック。釧路までは10km弱か。道路の状態、路側帯、先の先のカーブがどうなっているかまでチェック、全神経を集中させて走る。頼むからトンネルだけは現れてくれるなよ!えっ、何やってるかって?ちょっと待っててね、後で説明するから。.......あと300m......200m.......100m......

今だ!

ハザードを点灯して路側帯に停車する。後方の大型トラックとは、十分に車間距離開けてたので全く問題なし!

よっしゃあ!

やりました!(^o^)/ 全てはこの写真を撮るための苦労だったんです。

おめでとうございます、確変突入!
じゃんじゃんばりばり、じゃんじゃんばりばり、頑張ってお出し下さい!

釧路市に到着、ここは道東の玄関とも言うべき大都市。何回も宿泊したことがある。ここも海の幸豊かなところ。2〜3年前に食ったイカソーメンは、とてもうまかった。今回は素通り、国道38号線に入り市内を通過する。といっても、全く釧路に立ち寄らないわけではない。実は、あるお方からちょっとした「おつかい」を頼まれてて、とあるショップに立ち寄る必要があったんです。そのショップを探しながら国道38号線を走る。星が浦大通りを1丁目から数えて5丁目を過ぎた辺り....

あった!

右折してショップの駐車場に停車する。それがこの写真。某オークションで有名なお店かな?(^^)