史上最強の三日目(その2)


さて、眠気も回復したことやし、行こうかねえ。後は一気に富良野入りじゃ。市街地を越えると再び5速70〜80km/h走行。走りながら考える。去年はジャム園、チーズ工房、ニングルテラス、ワイン工場を回ったが、今年はどこ行こうか?時刻はPM2:00。麗郷(ろくごう)方面に行くと引き返す時間が必要になり、往復30km以上かかる。雨の冨田ファーム行っても寒いだけやしなあ。とにかく車外に出たくない(爆)。

よし、決めた!

今年の富良野はワイン工場だけにしよう。ちょうど美瑛への通り道だし。で、その分、雨の美瑛を散策しよっと。てなわけで富良野市街地を通過、一路ワイン工場へ。富良野は走り慣れている。昔は半日かけて散策したこともある。迷うことなくワイン工場に到着。

多っ!

なんちゅー観光客数や。雨のため、みんな室内観光を選んだな。駐車場は、あっくんが苦手とする「わ」ナンバー軍団で飽和状態!(爆) 去年の二の舞はごめんじゃ。そこで係員の許可を得て、ぽつんと離れた大型バス専用駐車場にスカちんを停める。ここならぶつけられる心配は無いやろ。

工場に入って、一口二口ワインを試飲。...う〜ん、このフルーティな味わい!甘からず、かといって苦からず、それでいてうまからず(←おい!)

おみやげに赤/白/ロゼの3本を購入した。ここは丘陵地にある工場なので、富良野の平野が一望できる。いつ見てもいい眺めだ。さすがに大雪山系は、雲がかかって見えないけどね。

購入したワインをトランクに入れて出発、去年見つけた峠道を使って美瑛を目指す。思えば去年は時間が無くて、この道を90〜100km/hオーバー(^^)で走ったんだなあ。雨が降る今年は、そんな速度は出せない。時間には余裕あるぜ。途中の展望台に停車して写真撮影。ほんとここはいい眺めだ。

雨とはいえ、富良野平野が彼方に見えます。去年のレポートにも、同じ場所で撮った写真があります。

国道237号線に合流、今年は美瑛の1つ手前、美馬牛(びばうし)から散策することにした。美馬牛は小学校が有名。普通の小学校なんだが、観光客用にわざわざ駐車場まで用意している。行ってみると、とんがり帽子の校舎がかわいい。記念に一枚撮っておこう。と、その時、木陰に怪しい人影が....

むっ、お前は甲賀幻妖斎!

小学校の子供達を怪しい妖術で惑わすつもりか。私がいる限り、そんなことはさせん!

お前の方がよっぽど怪しいぞ!(↑)
物騒なご時世なんだから、そんな格好で小学校をうろうろすると捕まるど!

さーて、お次はどこ行こうかねえ。ケンメリの木→セブンスターの木→旭川と抜けるから、国道237号線の西側を目指さねばならない。ということは、千代田ファームに行くと遠回りになるから、拓真館ルートはやめよう(←後で分かったんだが、この判断は大正解!ちょうどこの時刻、拓真館で観光バスが事故起こしてました。行っても通行止め、最悪の場合事故に巻き込まれたかもしれない)。ここから237号線を目指すとなると、新栄の丘経由がいい。てなわけでお次は新栄の丘に決定!

ここで、美瑛観光を考えてらっしゃる方にワンポイントアドバイス。美瑛にはケンメリの木があるし、前期型ジャパンのCMも一部美瑛で撮影されてるようです。本レポートをお読みの方だったら、一度は行ってみたい所だと思います。そこで、美瑛を初めて観光する場合は、必ず始めにJR美瑛駅を目指してください。美瑛駅に行くと、一枚の観光マップが入手できます。このマップは必需品!どんなに分厚い観光ブックより役立ちます。先ほどあっくんが、散策ルートを考えてた時も、(7〜8年前に入手した)このマップとにらめっこしてたんです。

でっかい水溜りだらけのダートを慎重に走行、新栄の丘に到着する。大型観光バスが何台も駐車している。有名な観光スポットやからねえ。駐車場の一角にスカちんを停める。新栄の丘は何年ぶりやろ?

ファイトファイト、新栄!ファイトファイト、新栄!

安い!安いわぁ〜!

んなこと言っても、関東在住の方にしか分からんやろーが!

何枚か記念撮影。ここは、美瑛の東側では一番眺めがいいかな。

駐車場に戻ると、中学生くらいの子がしげしげとスカちんを見ている。最近多いんだよなあ。現行車のデザインが画一的なせいか、スカちんは子供達に人気が出てきた。オレも昔はカウンタックに夢中になった時があったけど、それと同じかな?あの中学生から見ると、あっくんはスーパーカーオーナー?(^^)

新栄の丘を離れ国道237号線へ、一路ケンメリの木を目指す。あの中学生、カメラ持ってたかなあ?声をかけて、近くでゆっくりスカちんを見せてやればよかった。おっちゃんとしたことが気が回らなかった。後悔先に立たず。237号線から美瑛町の看板を左折、西側の美瑛へ。坂を登ると、右手に一本の高い木が見えます。それがケンメリの木。行ってみると駐車場はガラガラ、雨の美瑛は人気ないみたい。もったいないなあ、こんなに幻想的できれいなのに。

左に見えるクリーム色の家が民宿「ケンとメリー」。電柱と標識(?)の間からケンメリの木が見えるでしょ。去年はちょうどあの位置にスカちんを停めて、写真を撮った。

寒風吹きすさぶ美瑛の丘、風になびくケンメリの木は初めて見た。民宿「ケンとメリー」まで歩いてみると、おみやげ屋さんもある。と言っても、ケンメリグッズを売っているわけではないのでご注意を。店内に流れるメロディーはもちろん「ケンとメリーの歌」、と言いたいとこだが実際は「北の国から」(爆)。

「すいません、シャッター押して頂けますか?」

若いカップルからカメラを渡されてパチリ。カップルの名前がケンとメリーだったかは定かでない。その後、同じアングルで撮影したのがこの写真。

しばしケンメリの木周辺を散策。雨はそれほど強くは無いが、丘を駆け抜ける風が強い!とても8月とは思えない。

寒っ!

今宵は熱い風呂に入らないと風邪ひくなあ。さて、そろそろ行くかあ。スカちんに戻りエンジンスタート。目指すは本日最後の観光スポット、セブンスターの木。10分程度で到着、駐車場には誰もいない。こんな日に、ここに来るのオレだけかあ?

ここは360度の大パノラマが楽しめる。その一部をご紹介しましょう。

セブンスターの木から西側に見えるパッチワークの丘。毎年ここに来るんだが、時間的にいつも夕方にしか来れない。去年のレポートにも同じ場所の写真があるが、完全な逆光だった。今年きれいに撮れたのは雨のおかげ。

写真を撮っていると、1台の観光バスがやってきた。...ん、バスの最後部座席から、さっき新栄の丘で会った中学生がスカちんを見ているやんけ。

よっしゃ!

今度は間近でスカちんを見せてやろう。と思いきや、観光バスは駐車場を一周しただけで、そのまま走り去ってしまった。雨のため、セブンスター観光をやめてしまったらしい。

おまえ、それはないだろう!

走り去る観光バスの最後部座席から、フラッシュの光がキラリと見えた...

さて、そろそろ行こうかねえ。本日の宿泊先、旭川を目指して出発。なかなかいい美瑛の丘でした。旭川までは通常の市街地走行。交通量も増え、薄暗くなる。路面に反射する対向車のヘッドライトが眩しい。慎重に運転、雨の夕暮れは事故多いもんね。

旭川に到着、今宵の宿は旭川オリエントホテル。駐車場に停め、荷物をまとめる。本日の走行距離310km。雨は止みそうもないし、気温も低い。明日のエンジンスタートも苦労しそうだな。チェックインすると、ホテルのロビーは人いきれ!実は2ヶ月前にホテルを予約したんだが、旭川はどこも満室!何でもこの日、旭川で何かの全国集会が行われたそうで、いつも泊まるグリーンホテルを始めとして、ほとんどのビジネスホテルは全滅状態だった。やっとの思いで見つけたのがオリエントホテル。でも、団体客のおかげでホテルの駐車場はガラガラ。ぶつけられる心配が無いので、結果OK!

さて、夕飯に出かけようかねえ。去年は某有名ラーメン店でひどい目にあったので、今年は店を変える。雨の中、ミニスカートのお姉ちゃんの後をてくてく歩き、街外れにある店に入る。ここも有名な店。ガイドブックには必ず出ている店だ。過去に2回ほど入ったことがあるが、

じすいずあさひかわらあめん!

って感じのうまさだった。例によって、みそラーメン大盛りを注文。えっ、なぜ店名を書かないのかって?お察しのとおり、今年もハマってしまいました(^^;

まずっ!

なしてころころ味を変えるかねえ。とんこつのギトギトした、いや〜な臭みが強い!火力が強すぎるんだな。しまりの無いスープの甘さ、牛乳もどばどば入ってるみたい。とても全部食えたもんじゃない。察するに、インスタント食品やスナック菓子等で味覚を狂わされた若者に合わせて、味を変えとるんじゃないやろか?旭川ラーメンの名誉のためにも言っとくけど、旭川のうまいラーメンは、ほんとうまいですよ。空知のきれいな水を使いラードで冷めるのを防いだスープ、タマゴが練りこまれた歯ごたえ抜群のちぢれ麺、バランスよく乗せられたチャーシュー、しなちくetc.

食いてえ〜っ!

来年は根本的に考え直さにゃいかんな。
コンビニで口直しに軽食を買い、ホテルに戻る。明日は(も)ハードな旅を予定している。早めに風呂入って寝よっと。

それにしても、うまい旭川ラーメン食いてえ〜っ!