AM7:00過ぎに目が覚めた。カーテンを開けると、予報通り雨が降っている。部屋の中は薄暗い。こういう時って、一日中部屋の中でテレビ見てたいもんですね。あっくんは本来、旅は嫌いなほう。こんな日は、ホテルの部屋に閉じこもって北海道のローカルテレビ見たり、本読んだりしていたい。でもって、部屋を掃除してもらう間にレストランに食事行って、その後コンビニで、お菓子とコーヒー、タバコと新聞/雑誌を買い込んで来て、また部屋に閉じこもって、ああ幸せ!
キュルッ、キュルルル....
何の反応もなし。間隔を開けて何回かセルを回す。
キュルルッ、キュルルル....ヴヴッ..プスン!
ふう〜っ、やっとかかった(^^;Λ
いつも以上に十分な暖気。それにしてもこの初動不良、明らかに点火系じゃないな。インジェクタまでガソリンが来てないような気がする。じゃないと、これだけセルを回すとかぶるはず。旅行前にストレナーまで交換してるから、(仮に燃料系のトラブルだとしても)すぐにやばいってことは無いだろう。とにかく今はエンジンスタートさえすれば問題ない。根本的な修理は、旅行が終わってからじゃ。
暖気終了後、ゆっくりとスタート。広々とした道道を東に走る。それにしても寒い!後で分かったんだが、この日は10月上旬並みの気温だったそうだ。雨のため、エアコンをかけないとウインドウが曇ってしまう。そこで、エアコンのレバーを「BI-LEVEL」にし、リサーキュスイッチを「ON」にする。そして、温度調節レバーで足元から温風が出るように調整。いわゆる頭寒足熱にするわけやね。そうそう、「BI-LEVEL」でエアコンが効くなんて、つい最近まで知りませんでした(^^;
国道235号線に入り、新冠を目指す。今日は月曜日。交通量も少ない。5速80km/hで走っていると、次々に追い抜かれてしまう(^^; いいんですかい、そんなに飛ばして?しゃーない、走る障害物にならないためにもアクセルオン!
しばらく走ってると、雨が上がった。つられて気温も上昇する。そこでエアコンを「COOL」、つまり普通の冷房にして走る。ラジオから流れる天気概況では、日高地方だけが曇りで、その他は全道的に雨ですって。今日の予定を考えてみると、雨で困るのはオグリキャップに会う時だけ(基本的に雨の日は放牧されません)。そのオグリがいる日高だけ雨が降ってない。
鵡川に到着。ここで毎年立ち寄る税込み110円のスタンドで給油する。
函館から鵡川までの走行距離 | 304km |
給油量 | 27L |
燃費(1リッターあたりの走行距離) | 11.2km |
さすが北海道。都心でちんたら走る時と違って、気持ちいいくらい燃費がいいね(^^)。
さらに国道235号を東へ、新冠を目指す。右手には鉛色の太平洋。その一部分に一筋の光が差し込んでいる。まるで絵画のような光景!これまで眠っていた、自らの芸術的センスに覚醒したあっくん、この時の光景を忠実に描いてみましょう。
中世ヨーロッパの写実主義を彷彿させる。ドラクロアのタッチに影響されているかな? |
新冠に到着、サラブレッドの壁画が見えてきた。それにしても壁画に描かれているお馬さん達、ちょっと恐いぞ(笑)。
サラブレッド銀座に入って、二丁目を右折。今年もやってきました優駿SS(スタリオンステーション)。去年と何も変わってないなあ。駐車場に停車してオグリキャップの元へ。いたいた!のんびり草を食んでいる。相変わらず元気そうだ。オグリは今年で満17歳。人間の年齢に換算すると60前後の初老。が、そんな年齢に見えないくらい若々しい。さすがに背骨は、少し曲がってきたけどね。お、手前にはキングヘイローが放牧されとるやんけ。ダンシングブレーヴの子とは思えないほど胴が短い。典型的なスプリンターの体型だ。こいつの子供は走りそうやね。
さてさて、メシでも食おうかね。喫茶優駿に入り、海老天うどんを食う。気温が低かったんで、暖かい汁物が食いたかった。食い終わって、おみやげ屋さんを散策。毎年来てるんで、もう買うものが無いなあ(^^;
再び放牧地に行って、オグリをぼーっと眺める。ところで去年も書いたように、名馬たちには肖像権があるため、(無断で)写真掲載するわけにはいかない。オグリキャップとか、ナリタブライアンとか、実名を競馬ゲームに使用するだけで裁判ざたになっている。まあ、最終日にまたここに来るんで、その時に(写真は)工夫しませう。
去年はここに長居しすぎて時間に余裕が無くなっちまった。今年は早めに出発する。時刻はAM11:40。ちょうどいい時間だ。
「また最終日に来るからな」
あっくんの旅は、オグリキャップに始まり、オグリキャップで終わる。相変わらず草を食んでいるオグリに声をかけて出発した。
これが優駿SS。正面入口の右側がオグリキャップの馬房。 |
国道235号線を富川まで戻る。日高ケンタッキーファームを目指して右折、交通量のほとんど無い道道を北上、平取(びらとり)町を目指す。路面はウエット、再び雨が降ってきた。牧場地帯を抜ける山道のためスピードダウン、馬や牛達に飛び出されても大丈夫なように、慎重に運転する。
平取町に到着。あれれ、去年来た時と道が変わってる。ちょうど国道237号線が町を迂回するようになっていて、平取町内を走らないように変更されている。これじゃ、サイレンススズカの墓参りには行けないなあ。まあいい、これだけ車内が快適だと、傘さして車外に出たくないしぃ〜(笑)。沙流(さる)川の向こう、サイレンススズカの眠る稲原牧場方面を眺めながら、平取町を後にした。
二風谷(にぶたに)を通過する。この辺はアイヌの里で有名。アイヌか... そういえば江戸時代、松前藩がアイヌの地、北海道を侵略したんだっけか?シャクシャインの戦いなんてのが静内あたりであったよなあ。北海道の歴史って言うと、たいてい明治以降の開拓史しか教わらないが、大昔からアイヌの歴史があったはずだ。最近も、政界のアホの坂田と言われる某代議士のアイヌ同化発言が物議を醸し出したが、ほんと中世の北海道史は軽んじられる傾向がある。何回も北海道を旅するうち、あっくんは北海道の歴史に興味を持ち始めた。そのうち北海道歴史散策の旅をやろう。でも、1週間やそこらの旅じゃ無理だなあ。
牧場地帯に別れを告げ景色は一変、森林地帯を走る。いよいよ日高峠越え。相変わらず雨がザーザー降っている。確実なシフトチェンジで3速にシフトダウン、スリップ注意!前方には1台の車も走ってない。かなりの雨量だが、視界は良好。霧はかかっていないため、スモールライトだけ点灯して峠を登る。それにしても眠っ!タバコを吸うため、ウインドウを少し開ける。
占冠(しむかっぷ)に到着。あまりに眠いので小休止、コンビニ横の自販機で"あたたか〜い"缶コーヒーを購入する。8月とはいえ、"つめた〜い"ボタンは押せない。しばし休息... Oo(-。-)/