史上最強の二日目(その1)


「...ガガァ〜ッ、ピンポンパンポン、長らくのご乗船、お疲れ様でした。本船は間もなく函館港に到着します。お車でご乗船のお客様、お車の方までお戻りください」

相変わらずバカでっかいアナウンス!

いつ聞いても心臓に悪いぜ。今年は特に眠れなかった。青森港で1時間以上寝てたから、船内ではなかなか寝付けなかった。寝付き/寝起き共に悪いから、あっくんは朝弱い。
急いで身支度、スカちんに戻る。

キュル、キュルルッ.....プスン!

でっ、でっ、出たあ〜っ!

一瞬火が入って、すぐにエンスト!う〜ん、焦るがしばしイグニッションオフ。しばらくしてまた、キュル、キュルルッ.....ヴヴッ....プスン!
原因は何なんだ?エンジンが冷えてるせい?船内から出れないとシャレにならんぜ。間隔を開けながら5〜6回セルを回す。

キュルルルルッ.....ヴヴッ...ヴオオオーーン!

やっとかかった!(大汗)

一度かかってしまえば、後は全く支障ない。どうやら朝一の初動に問題があるようだ。出発前、電気系を疑って、コイル、デスビ、ハイテンションコード等をトランクに積んできたが、どうやら点火系じゃないな。点火系だと症状がもっとランダムのはず。それにしてもこの時のことは、旅日記を書いている今思い出してもゾッとするなあ。

暖気終了後下船、函館港の駐車場に停車する。まだしばらくエンジンストップできないな。アイドリング状態で荷物を整理する。恐る恐るエンジンストップ。トイレに駆け込んだ後、朝の身支度。スカちんがああだから、どーも気分が優れないぜ。

函館港に到着したスカちん。雨に降られてないため、まだきれい。

今日の予定は、例年通り函館観光の後北上、長万部→洞爺湖(昭和新山)→支笏湖→苫小牧までの旅。天気予報は曇り。涼しくてちょうどいいや。まずは腹ごしらえ。いつもの通り、食堂でかけそばを食う。うまい!それにしても、昨日からそばやうどんばっかりやねえ。

さてと、そろそろ出発するべえか。スカちんに戻り、恐る恐るイグニッションを回す。

ヴオオーーン!

一発でエンジンスタート。どうやら、エンジンが冷えている時だけ症状が出るようだ。まずは一安心。しばし一服。Oo(-。-)/

「日本全国を回られてるんですか?」

スカちんのナンバーを見たのだろう。通りすがりのおじさんが声をかけてきた。

「あ、いえ、北海道を旅するだけですよ。昨日神奈川を出発して、今函館に着いたばかりなんです」
「そうなんですか。いや、昨日東北自動車道で、この車(スカちん)と何度もすれ違いましてねえ」

!!

こっちは向こうを知らないのに、向こうはこっちを知ってる。やっぱジャパンに乗ってると、悪いことできないっすぜ(笑)。

「お気をつけて」

お互い軽く挨拶。さてと、シートベルトを締め、秘密兵器のスイッチON(^^)、ついでにラジオのスイッチもONにして函館港を後にした。

いつもの通り、函館山方面を目指す。広々とした道路、何回来ても気持ちいい。数えてみると北海道旅行は、今年でちょうど10回目。初めて北の大地を踏んだのが、オグリキャップが引退した1991年の秋だったから、これまたちょうど10年前になるのか。早いもんやねえ。

路面電車と併走しながら市内を走る。函館山を見ると、山頂に雲がかかっている。これじゃ登っても何にも見えねえなあ。とりあえず二十間坂を駆け上がる。ロープウェイ乗り場でUターン。記念に一枚撮っておこう。

これが二十間坂。向かって右側には函館山へのロープウェイ乗り場、左側にはハリストス正教会がある。

さてと、今年は例年に無く時間が無い。と言うのも、1日目の終わりにちょっと書いたように、昭和新山が非常に気がかり。できるだけ早く新山入りしなければならない。てなわけで、函館山には登らずに、サクサクヨットハーバーに移動。ここでも何枚かパチリ。何回も来てるんで、写真撮影だけでOK。初めての北海道旅行だと、こうは行かないでしょうけどね。

有名な金森洋物館前で撮影。ここは毎年恒例の撮影スポット。去年のレポートにも、全く同じ場所で撮影した写真があります。赤レンガには、ワインレッドの車体がよく似合う(^^)。

 

同じ場所から、逆方向を撮影。...ん?ヨットバーバーからこっちを撮影してる人がいるね。向こうからしてみれば、あっくんとスカちんはジャマ?(←ジャマだよ!)

お次は朝市。ここも今年は買い物だけで、ゆっくり散策することはしなかった。いつもの○○商店に行き、毛がにを試食&購入。9月に空輸してもらうことにした。ちなみに今年の北海道は冷夏で、農作物に大きな被害が出ている。メロンも例年より味が落ちるらしいので、今年は買わなかった。が、旅行後に送って頂いた毛がには、それを補って余りあるうまさだったっす。

函館朝市の風景。去年と比べて人通りは少ない。やっぱ不況なんやろねえ...

がーに毛も買ったし、そろそろ行きましょうかねえ。駐車場に戻り、エンジンスタート。全く問題なく火が入った。あとは長万部へ一気に120km。のつもりが、いくら何でも早すぎるね。もうちょっと函館観光しときますか。てなわけで、次の目的地は五稜郭。ここは行ったことが無い。幕末の知識に疎いあっくんは、それほど興味は無かった。地図を見ると、けっこう近い。朝市から10分程度で到着、駐車場に停める。

五稜郭前まで歩いてみると、入場料は無料みたい。五稜郭、たしか幕府軍が最後に立てこもった所だったな。桜田門外の変、戊辰戦争、坂本竜馬、新撰組、薩長同盟、尊皇攘夷etc. あっくんの頭には単語が細切れに存在するだけで、それらが全然繋がってない。とにかく五稜郭は幕府軍最後の砦だったから、きっと堅牢な要塞があるのだろう。時間にゆとりが無いから、全部を見学することはできないだろうな。橋を渡って城壁を抜けると....

単なる公園(^^;

函館市民の憩いの場と化している。幕末の名残なんて、全く無いやんけ。これじゃ雲上の函館山に登った方が良かったかな?
まあいい、来てみなけりゃ分からんもんね。五稜郭到達記念に写真だけ撮って、そそくさ退散。でも、これじゃレポート書く時、面白くも何ともないなあ。そこで五稜郭タワーに上ることにした。入館料630円を支払い、エレベーターの順番を待って展望台に到着。そこで撮ったのがこの写真。こうして旅日記を書くつもりじゃなけりゃ、タワーには上らなかっただろう。

さて、今年の函館観光は、ほんとにここまで。スカちんに戻って出発、去年と同様フェリー乗り場方面へ逆走する。途中、コンビニ前に朝っぱらから屯するガキんちょ軍団発見。コンビニの駐車場には、食い散らかしたお菓子やジュースのゴミが散乱している。カラスよりタチ悪いぜ。どこにでも似たようなのがいるんだな。

さてさて、広々とした道道を走るスカちん。5速80kmで走ると、真冬並みに水温が下がる。心なしかフケもいい。やっぱ、空気がきれいだと車も調子がいいみたいだ(^^)。
途中、スタンドで給油。リッター112円だった。今年は(青森と)引き分けだったか。

燃費情報(その2)

菅生から函館までの走行距離 398km
給油量 43.2L
燃費(1リッターあたりの走行距離) 9.2km

あれれっ?去年はリッター9.9km走ってたけどなあ。トリートメントを入れていたからかな?まあ、一口に満タンと言っても、スタンドによって給油量に差があるから、一概には比較できないんだけどね。

函館を離れ、駒ヶ岳方面を目指す満腹状態のスカちん。自動車業界のコシヒカリと呼ばれるハイオク食わせてんだから、ちゃんと走れよ!

国道5号線に合流、3速で一気に坂を駆け上がる。今年も大沼公園には寄らない。まっすぐ長万部を目指す。この辺は去年と全く同じルートなので、レポート書きにくいぞ(苦笑)。そうそう、今のうちに宣言しとくけど、

北海道旅日記〜2002〜は絶対書かんけんね!(爆)

そうだ、今年は鶴巣でオフやったけど、来年は北海道でオフやろう。でもって、誰かにレポート書いてもらえばいい。そうすれば来年、あっくんはROMに徹することができる。それがいい。それに決めた!う〜ん、オレって頭いいぜ!

勝手な独り言をぶつぶつ言ってると、やや渋滞してきた。道道ならともかく、国道じゃ仕方がない。それにしても例年より交通量が多い。ひょっとして、みんな昭和新山を目指してるのかな?

...だああ〜っ、眠っ!

渋滞すると眠くなるんだよなあ。くちゃくちゃガム噛みながらの運転。睡眠時間も少ないので、反射神経も鈍ってるだろう。十分に車間距離を開ける。
ようやく車もばらけてきた。再び5速80km走行。しばらく走って「かなや」に到着。時刻はAM11:00過ぎ。早速おみやげ屋さんに入る。

あったあ〜っ!

去年品切れで買えなかった「おしゃまんべ物語」が店頭に置かれている。おしゃまんべ物語とは、駅弁で有名な「かなや」オリジナルの佃煮。早速2個ゲット。さて、かに飯食おうかねえ。今年は食堂で食う分以外に、かに飯弁当も購入した。後で、洞爺湖の木陰で食おう。

これが「かなや」のかに飯。味付けした毛ガニと、茹でただけの毛ガニがぎっしり!真ん中の白いフタの瓶が、購入した「おしゃまんべ物語」。

 

...う〜ん、一年ぶりのこの味。何度食ってもうまい!いやいや、大変おいしゅうございました。

さてさて、お次はいよいよ昭和新山。去年と同じく、国道5号線から37号線へ、虻田町を目指す。途中、去年牛が見えなかった牧場を改めて確認する。.....やっぱり、牧草地だった所は荒地になっていた...