知床五湖から国道334号線へと戻る。そういえば、例の地球に優しいエコカーのCMって、この辺で撮影されたんじゃないかな?エコカーか......ふひっ、...ふへへっ、クックックッ...
オゾン層を破壊するフロンガスを全廃するように、全世界で規制するよう動いていますよね。で、この規制に最も反対しているのが日本の自動車業界だって知ってました?ご存知のように、自動車のクーラーにはフロンガスが使われています。これが解体工場なんかで、今でも無制限に放出されている。理由は簡単、フロンガス対策にコストをかけるのはもったいないから。早い話が「金」なんですねえ。
NOxもそう。今まで黒煙まき散らしトラックの悪口をずいぶん書いてきたけど、あっくんが昨日、内陸部の北見で新鮮なホッケが食えたのも、羅臼から黒煙まき散らしてトラックが運んできたおかげでしょう、きっと。車嫌いの主婦の食卓にだって、全国の食材を並べられるのはトラックのおかげ。ディーゼルトラックの全てが悪いわけではない。だから、流通のためにも本気でNOxを減らそうと、みんなで努力しなければならない。自動車業界はフィルターを開発しなきゃならないし、乗る我々も、エアクリーナーとかオイルチェックとか、日常のメンテを怠ってはならない。
NOxはまだいいとして、タチの悪いのがフロンガス。自動車業界は2003年くらい(だったかな?)になったら、規制に賛成すると言っています。逆に言うとそれまでに、今まで車に詰め込んだフロンを全て放出してしまおうってわけ。だから、旧車に対する税金を上げて、できるだけ早くユーザに手放してもらい、規制前に早いとこフロンを放出しておきたいわけです。
「すいません、シャッター押して頂けますか?」
老夫婦からカメラを受け取る。
「お父さん、その位置じゃ羅臼岳が入らない。もうちょっと右」
今度は家族連れのお父さん。
「すいません、押すだけでいいんでお願いします」
お次は若いカップル。シャッター押下料金、1回10円取ればよかったかな?
何か変だ、フォーカスが合わない... げっ!霧がものすごい勢いで発生してきた!道東の霧の早さはよく知っている。
知床峠で、これからのルートを地図でチェックするあっくん。ほんの5分前までは、霧がかかって真っ白だった。 |
知床峠から一気に羅臼へ、峠を駆け下る。すごいすごい、かあちゃんが言うところの峠バカ(爆)、あっくん好みのワインディング道路!しかしながら、前述の霧がかかってるんで、確実なグリップ走行で安全運転。PIAAの大型プロジェクターフォグランプを点灯する。青白い明かりが、スパーンと霧を突き破って遠方まで照らす。プロジェクターは通常のヘッドライトには物足りないが、フォグランプにはほんと最適!
霧の山中の大敵は、視界の悪さだけではない。霧がまとわり付いたコーナーに溜まった水分が一番怖い。
霧が無くなってきた。一気に曇り空になる。そうだった、北見地方以外今日は曇りだった。
ということは、あれは霧ではなく雲だったってこと!?
視界が開け、普通の曇り空になる。ならば、行きましょうかねえ(笑)。フォグランプを消灯して3速にシフトダウン。
東京を出発して五日目、とうとう外国が見える地までやってきた。
珍しい赤影、白影のツーショット(笑)。先の知床峠からわずか30分でこの天気。水平線の彼方に国後島が見えるのが分かります? |
さあ、ほんとにここが旅の折り返し地点、335号線を南に走る。腹減った。羅臼まで来たからには海の幸を食わねばならん。ウニ丼に決定!国道沿いのまるみ食堂に入る。ここは民宿も兼ねている有名な食堂。ボリュームたっぷりの豪快なウニ丼が出てきた。甘味のあるウニ!何年か前、小樽の一心太助(←ここも有名な居酒屋)で食ったウニとは一味違う。同じウニでも、味わいが違うものなんですね。
地元のお客さんが話しながら、まるみ食堂に入ってくる。
腹いっぱい。ふひ〜っ、満足満足!さて、次はどこ行こうかねえ。地図を見て考える。野付半島か、中標津経由で裏摩周かどっちかだな。野付半島に行くと、引き返す時間が必要になる。今日の宿は一泊二食付きの温泉宿なんで、遅くとも夕方6時までには到着しなければならない。てなわけで裏摩周に決定。335号からミルクロードと呼ばれる272号に入り中標津を目指す。地平線の果てまで続く直線道路!これまで何度も書いたように、北海道にはたくさんの一直線道路があるが、この辺りは放牧地であることも手伝って、視界が広い。つまり、地平線がどこよりも遠くに見える。その果てまで続く直線道路!今考えると、この近くの開陽台という展望台近辺でジャパンのCMが撮影されたと推測している。来年はこの辺りを重点的に散策してみるか。
中標津で国道272号に別れを告げ、中標津標茶線に入る。まだまだ続く一直線道路。ほんと北海道の広さを実感するには絶好の場所!はっきり言ってこの辺は、それほど有名な観光スポットはないけど、ドライブ好きの人には穴場中の穴場っすぜ。
さてと、そろそろ右折して裏摩周への道に入らねば。どっかないかな〜。地図を見ると、養老牛という地名を目指せばいいみたい。案内板も何もない道路を右折する。多分この道でいいと思う。とにかく四方八方、碁盤の目のように一本道が続くため、道を間違えても何とかなる(と思う)。
ほら見てみい!養老牛に到着した。あれだけあった交差点から、無作為に選んだら一発ツモ!初めて行く土地でも、北海道の距離感を皮膚感覚で把握してるんで、オレにナビは必要ないな(^^)。
道路脇にスカちんを停め、写真撮影。一直線道路を少しくらい撮っておこう。....あれっ?絞り調整針が動かない。
山間部に突入、この辺はもう阿寒国立公園らしい。そういえば景色はどことなく阿寒湖近辺をほうふつさせる。空は曇り。多分摩周湖は霧に覆われて見えないだろう。それはそれでいい。裏摩周湖の場所だけ把握しておけば、明日もう一度来ることもできる。ところでご存知の通り、摩周湖は霧が発生しやすい。摩周ブルーは見えないことの方が多いんで、見えない場合はサクッと諦めましょう。
裏摩周展望台への左折道路が見えた。左折して少し上がると思った通り霧が発生。ほう、結構広い駐車場が用意されている。例によって、駐車場の隅っこに停車。おみやげ屋さんもある。
さて、本日の観光はこれで終わり。天気にも恵まれて、えがったでげす。スカちんに戻り本日の宿泊場所、川湯温泉を目指す。ところで、摩周湖近辺は知床岬と同様、立ち入り禁止となっていて保護管理されている。このため裏摩周から対岸にある川湯温泉には、もん〜〜〜〜のすごく遠回りしなければならない(←谷岡ヤスジか)。
摩周湖近辺の超精密道路マップ!(許可複製)
裏摩周展望台から、第3展望台へ行こうとすると、軽く40〜50分はかかる。 |
川湯温泉に到着、本日の宿泊先は川湯温泉パークという国民宿舎。スカちんの走行距離322km。チェックインすると部屋番号は211!さすがにここの部屋番号だけは覚えている(笑)。念のため言っとくと210と211は、スカイラインジャパンの型番号です。
まだ夕食までは時間があるので、温泉街を散策することにした。夕暮れの温泉街ってのは独特の雰囲気があるね。おみやげ屋さんで摩周クッキーとか摩周チョコとか数点購入した。会社へのおみやげと、スカちんがお世話になっている修理工場へのおみやげ。
宿舎に戻って夕食。ところであっくんは、決められた時間に決められたことをするのが大の苦手。だから通常は、食事とか自分の好きなようにできるホテルに泊まっている。一泊2食付きの民宿はここだけ。年に一度くらいはいいや。
食事を済ませ温泉に入る。この辺りの温泉は、近くに硫黄山があるためか、もろ硫黄温泉て感じ。あっくんが知ってる温泉の中では一番濃くて強酸性。湯船に浸かってお湯を頭からかぶると、ものすごく目に染みる。唇が酸っぱいこと酸っぱいこと。最近は温泉成分が5%くらいで、残りの95%はお湯で薄めているなんて温泉もあると聞くけど、ここは間違いなく成分100%。もうちょっと薄めてもいいぞ。でも、煙突のある温泉てのもいやだけどね(笑)。
いやいや、いいお湯だった。ビールをゆっくり飲みながらプロ野球観戦。温泉宿で畳に寝そべるってのは最高やね(^^)。全身がぽかぽかして気持ちいい。さて、そろそろ寝るべえ。
こうしてあっくんは、安らかな眠りにつきました。