スカちんを作ろう!(その2)


2. 足回りの組み立て

さてと、それじゃ製作開始といきましょうかね。何はともあれ、まずは足回りから。ここをかっちり組んでおかないと、前後左右に歪んだモデルになってしまう。まずはシャフト&リベット。前輪用の付属リベットは、幅2mm×長さ10mm。キット付属のホイールと、別購入ホイールのリベット受け部の差分は5mm(既出のホイール写真参照)。ということは、10mmに5mmを足した15mmのリベットが必要になることを、天才的なあっくんの頭脳は瞬時に計算した。というわけで、こんなネジを東急ハンズで購入。
 
リベットは絶品みたいです。

後輪用のシャフトは、別購入のホイールに付属していたものを使用する。このシャフトは長すぎるので、切断しなければならない。さて、何ミリ切ればいいのか?ホイールの受け部分の差は6mmだから、前輪と同様に計算して、キット付属のシャフトより12mm長ければいい。付属シャフトは57mmだから、それに12mmを足して.....

合わない!

元々、シャフトの長さの差は12mmも無い。なぜ合わん?どこで計算が狂った??
 
キット付属のシャフトは57mm、別購入のそれは67mm。

実際に、ホイールにシャフトをはめ込むと理由が分かった。ホイールに埋まる(シャフトの)長さが違う。付属ホイールは10mm近く埋まるが、新規ホイールは3mm程度。ということは、付属シャフトの長さから20mm引いて、3×2の6mm足して、別購入シャフトとの差分を出して、

ギブアップ!

天才的なあっくんの頭脳は、瞬時にして崩壊。算数ができないことが、あっくんの数少ない欠点の一つ。いいんだいいんだ、算数なんてできなくたって。現物合わせですり合わせさえできればいいんだ。ひねくれて星をにらんだ僕なのさ。
 
前後輪とも、ホイールの受けが少ない分、スペーサーやらワッシャーやら、ほとんどが新規追加。各スペーサーすり合わせ → ホイールはめ込み → ボディを被せてフェンダーとのバランスチェックの繰り返し。

.......あ、リアシャフトは結局5mm切断。ニッパーでゆっくりと力を入れながら切り飛ばしました。

ちなみにスペーサーは、キット付属の不要パーツから流用。このキットは本来が後期型である上、何度も改修されているため(以前はマシンXだった)、部品の約2割が不要パーツ。

シャーシとリアサス(1)のクリアランスも大事。このキットは元々、モーターライズだった。昔は(1)にマブチ130モーターを組み込んでたわけ。でもって、このパーツがリアサスペンションの役割も兼ねている。このため、シャーシとの接点を入念にすり合わせ。

(2)が(1)のパーツを取り付ける箇所。ここを確実に仕上げなければ、後輪がガタついてしまう。ホイールベースを詰めるため、丸ヤスリで1mm強削り取った。部品の接着位置を合わせるガイドピンも削り飛ばした。

運転席側の足元(3)に、変なモールドがあるでしょ?
モーターライズ時代は、ここに走行スイッチがあったわけ。今となっては不要だから、あとで削り取ってしまおう。

一通り足回りを組み込んで、ボディを被せてみた。その写真がこれ。

わずかにフロントが高く見えるが、マスキングテープで仮止めしてるため。本当は瞬接で点止めすればいいんだけどね。フェンダーの被さり具合も、いい感じになった。足回りはこれでOK!

3. ボディの改造

お次はボディ。これはいろいろ問題あるど。実は仮り組み状態を、とあるお方(T氏と称す。とまやんさんじゃないよ)がチェックして下さった。T氏はフィギュアコレクターとして著名な方で、実車(主に外国車)やカーモデルに関する造詣も深い。仮り組んだキットをご覧になったT氏から一言、

「厚ぼったい」

というご指摘を頂いた。厚ぼったいか.....

確かにこのキットは、(新発売といっても)20年以上前のシロモノ。金型は何度も改修されヘタってるからモールドは甘いし、バリも多い。ジャパン独特のサーフィンラインもぼんやりしている。ある程度の厚ぼったさは、仕方の無いところ。が、ちょっと待てよ。

T氏は実車と比較されたわけではなく、仮り組んだキットだけをご覧になって、厚ぼったいと指摘された。つまり、金型やサーフィンライン云々ではなく、見栄えそのものが厚ぼったいとおっしゃってるわけ。う〜ん、分からん。何が原因なんだろう?

残念ながらあっくんは、T氏のような研ぎ澄まされた感性は持ち合わせていない。となると手は一つ。実車と比較してロジカルに判断するしかない。
(Tさん、様々なご指摘や励まし、本当にありがとうございました!)

さて、どうでしょう?厚ぼったさの原因がはっきりしたよね。

その1:ルーフが厚ぼったい!
これが一番の原因。真横から見るとよく分かりますね。これは、サイドウインドウが小さいことが原因みたい。対処するとしたら、サイドウインドウ上部の窓枠を切り飛ばすしかないなあ。

その2:リアフェンダーが厚ぼったい!
よく見ると、フェンダーの形状が変。実車は、もっと直線的なラインが入っている。ここはヤスリで慎重に削ってみるか。

その3:Aピラー曲がってねえか?
これは前々から気づいていたが、あえて無視していた。だって修正が大変なんだもの。これも金型のヘタリが原因なのかな?

ところでAピラーは、曲がってるだけでなく、形状もおかしい。

これ、ストレートに組んだら、ピラーにボディ色が入っちゃいますよ。

キットの箱絵は実車を忠実に描いてある。ご覧になってお分かりの通り、ジャパンのAピラーは全てメッキモールで覆われている。ピラー中心部のモールが、そのままサイドウインドウ上部の窓枠に繋がってるわけ。

しゃーない、どーせ修正するなら、全て手を入れるかあ。あっくんは覚悟を決めた。