2005年6月、ジャパン前期型のプラモデルが発売されました。
これまで前期型は、LS社から一度だけ出たことがありますが、既に絶版となってます。写真のモデルは、アオシマ文化教材社(アオシマ)からの新製品です。ご存知の通り、アオシマからは後期型ジャパンは数多く発売されていますが、今回はこの後期型に、前期グリル/リアガーニッシュ/ステアリングを追加しての発売です。
その他、バンパーやインパネ等の内装は後期型のまま。少々残念ですが贅沢は言えない。C210ジャパン誕生から28年の時を経て、ようやく入手できた1/24スケールモデル。あっくんは、10年ぶりにプラモデラーとしての血が騒ぎはじめました。そこで、押入れの奥から工具や塗料を引っ張り出して、作ってみることにしました。本コラムでは、その製作過程をレポートしようと思います。
注) 尚、このキットは大人の事情により、メーカ回収となってしまいました(どうやら版権がらみの問題のようです)。残念ながら、2005年11月現在では販売されていません。
あっくんが作成するのは、もちろんスカちん。当然ながら、キットのホイールは使えない。そこで、ホイールのみ500円で購入した(アクセサリーパーツとして、様々なホイールが売られてます)。
左がキット付属のホイール、右が別購入のホイール。違いは一目瞭然。シャフトの「受け」部分の長さが違う。これはつまり、実車で言うところのオフセットが違うってこと。別購入のホイールをそのまま取り付けると、トレッドが狭くなってしまう。従って、キット付属のシャフトやリベットは、短くて使えないことになる。こりゃ、足回りはほとんど新造する必要があるなあ。この辺は後ほど報告しましょう。
ところで、プラモデラーとしてのあっくんは、前述の通り10年のブランクがある。10年前に作ったのは、たしかEVA初号機だったかな?元々腕には自信が無いんだが、今回はさらに腕が落ちてるだろう。とにかく、カンを取り戻すべく、大ざっぱに仮り組んでみることにする。リアシート、コンソール等の大き目のパーツをパチンパチンと爪切りでランナーから外す。本来はニッパーを使うんだが、あっくんは昔からのクセで爪切りを使用することが多い。でもって、各パーツをマスキングテープで仮止めしたのがこれ。
タミヤモデルのようなかっちり感は無いが、パーツの合いはまあまあ。てゆーかこのキット、部品の取り付け位置がレジンキット並みにアバウトすぎるぞ。内装とボディが干渉することは無いが、インパネの隅は、少々削ったほうがよさそうだ。
問題はフロント周り。後期用パーツにそのまま前期グリルをはめ込むもんだから、グリル出っ張りすぎ!これじゃ後期TIになっちゃうなあ(苦笑)。バンパーも同様に張り出しすぎ。しかしながらフロントパーツは1ピースで成型されている。これを修正するには、実車同様にパーツ分割する必要があるため、かなりの重作業が予想される。どうするかは、後々考えるかあ。
リアビューは、カクカクしすぎ。実車はもっと滑らかな流線型。この辺は、パーティングライン(金型の接合線)を消すときに丸みを出しませう。また、タイヤのクリアランスがとれてないので、写真じゃ分かりにくいけど、リアタイアの位置が後ろ過ぎる。少し前にずらしてホイールベースを詰めんといかんなあ。
とまあ、このように仮り組むことによって、何をどこまで作りこむか、傾向と対策を練るわけです。