鳥取砂丘


ここが「鳥取戦士サキューン」の地元、鳥取砂丘。

この日本に砂漠があるって知ってるかい?
砂漠と砂丘は違いますよ、柿島伸次さん。

 

砂丘の山の高さは90m。日御碕灯台の2倍以上の高さ!
今からあそこを登ります。その前にラクダを撮影。

この位置の反対側には、リフト乗り場があります。ミツ子さんが乗ったリフトは、今も健在。

「ラクダの写真撮るんなら、金払ってよ!」

へっ!?

ラクダ係のおっちゃんから声を掛けられた。

「えっ、写真撮影にお金がかかるの?」
「そうだよ、看板が見えないの?」

たしかに看板に「写真撮影100円」と書かれてある。

「馬の写真撮るのに、金払ったこと無いけどなあ…」

まあいい、100円支払う。それにしても、このおっちゃん、ホントに商売人か?
口のきき方を知らないなあ。ならば、こっちもそれ相応の態度をとらせてもらおう。

「金払ったからには、心置きなく撮らせてもらうからね!」
「気をつけなよ、近づくと噛まれたり蹴られたりするから」
「馬を知ってるんだから、んなこた分っとるわ!」

草食動物は臆病なので、後ろから近づくことは厳禁。前から優しく声を掛けながら近づくのが基本。

ここには3頭のラクダがいた。

「馬の寿命はどのくらい?」

今度はおっちゃんの方から声をかけてきた。

「う〜ん、大体30年くらいかな」
「ラクダと同じだね」
「そりゃ、同じ大きさの草食動物なんだから当然だろ、常識的に考えて」
「馬が一番走るのは何歳くらい?」
「大体4歳の秋くらいかな。昔は数え年(生まれた時が1歳)だったから、5歳だったけど」
「人間の年でいうと、どのくらいなの?」
「二十歳くらいかな」
「ラクダと同じだね」
「だから寿命が同じなんだから、それも当たり前の話だろうが、このバカタレが!

「ところで、こいつは何歳なの?」
「4歳」
「ちょうど働き盛りだね。こいつは?」
「6歳」
「まだまだ現役だね。こいつは?」
「8歳」
「そろそろ引退時期だ」

「ラクダはダク足だから、乗り心地悪いでしょ?」
「うん、横揺れが激しい」

横揺れ!?

数日前、振り子電車の横揺れと格闘した悪夢が蘇える。
(ダク足とは、右前脚で歩くと、同時に右後ろ脚も前に出る歩き方です。要するに、前後の脚が同時に同じ動きをする)

「ほんじゃ、どうも!」

おっちゃんに軽く挨拶して、てくてく砂丘を歩く。左に見える湿地辺りで、キカイダーがタコヤマブキとアオデンキウナギ、さらにはマダラスナトカゲと戦った。

いよいよ登山。一間歩ごとに砂に足を取られ、ズルズル滑りながら砂丘を登る。

ハアッ、ハアッ!

息を切らして登頂すると、こんな絶景が広がる。

海上の小さな島にご注目。あの小島、31/32話で何度も映ってます。映った角度から、ミツ子さん達がどの方向に走ったか、察しがつきます。

ここをミツ子さんやマサルくん、ハンペンが走った。砂丘を走るって、前述のように砂に足を取られるから、ものすごく大変なんですよ。特に凄いのがミツ子さん。キカイダーの左腕を抱えたまま、パンプスで走ってます。バランスは崩れ、ストッキングは砂まみれになって、本当に大変だったはず。

砂丘から西側の光景。夕日に佇むミツ子さんを思い出します。

 

「伴さんは、砂丘ロケに行かれなかったでしょ?」
「行ったよ、砂丘の上でギターを弾いたよ!」

いつぞやの伴さん会での会話です。
そうでした、「飛び出す人造人間キカイダー」で、砂丘でジローがギターを弾いてました。
それにしても伴さん、なんだかんだ言って、しっかり覚えてるじゃん!(^^)

東側には駟馳山(しちやま)が見える。砂丘との位置関係を覚えといてください。後で、あそこに行きます。

鳥取砂丘は、地理的に行きにくい場所。せっかくの機会だ、海岸まで下りてみましょう。

下り坂で撮った一枚。長靴がここまで埋もれる。普通の靴で来ると、砂まみれになるのが分かるでしょう?

 

海岸線に降りると、こんな景色が広がる。ここで左腕の無いキカイダーが、アオデンキウナギと対峙した。

 

見上げると、砂丘が山のように見える。まさに90mの山!

しまったあ〜っ!!

海岸線まで下りたからには、また90mの山登りをしなければならんことを完全に忘れちょった!

ハアッ、ハアッ…

汗だくになって、再び山頂で撮ったのがこれ。砂丘会館が見えます。31話か32話で、同じアングルで撮影された箇所があるのでご確認を。とにかく疲れた…

このくらいで勘弁してください。