デーヴァナーガリー文字言語ノート

ヒンディー語

基本的に、綴りと発音は一致している。
母音字は子音字の左右上下のどれかにくっつく。
ヒンディー語アルファベット、子音+母音の結合形を覚えても、それだけでは発音が分からない場合がある。
母音字がつかない子音字は、うしろにaがつく 但し、語末の子音はaがつかない。
子音字+子音字 母音を伴わない子音(語末を除く)を表記する場合は、結字形を用いる。
この結字形がなかなかくせものなので、結字形の注記を分野名の所でいれた次第である。

数字1~10では、特に結字形はなかった。

1 एक ek エク 
2 दो do ドー 
3 तीन teen テーン 
4 चार chaar チャール 
5 पांच paanch パーンチ 
6 छह chhah チェ 
7 सात saat サート 
8आठ aath アート 
9 नौ nau ナウ 
10 दस das ダス 


結字形に注意しながら分野名を調べた。

哲学 दर्शन darshan ダルシャン र्शが結字形 ar+sh 語末न nはaが付かない
心理学 मनोविज्ञान manovigyaan マノヴィギャーン ज्ञा gyが特殊結字形
歴史 इतिहास itihaas イティハース 語末स sはaが付かない
政治 राजनीति raajaneeti ラージャネーティ
法律 कानून kaanoonカーノーン 法学 विधिशास्त्र vidhishaastr  ヴィディシャーストル स्त्र が結字形 s+tr
経済 अर्थव्यवस्था arthavyavastha アルタヴャヴァスタ 結字形3つ र्थ ar+th व्य v+y स्थ s+th
経営学 बिजनेस एडमिनिस्ट्रेशन bijanes edaministreshan ビジャネス エダミニストレシャン स्ट्रे が結字形s+t+r(+母音e)
社会学 नागरिक सास्त्र naagarik saastr ナーガリク サーストル स्त्र が結字形 s+t+r  
教育 शिक्षा shiksha シクシャ क्षाが特殊結字形ksha  教育学 शिक्षा शास्त्र shiksha shaastr シクシャ シャーストル स्त्र が結字形 s+t+r 
自然科学 प्राकृतिक विज्ञान praakrtik vigyaan プラークルティク ヴィギャーン प्र p+r कृ k+r が結字形 ज्ञा gyが特殊結字形 
数学 मठ mathマトゥ 
物理 भौतिक विज्ञान bhautik vigyaan バウティク ヴィギャーン ज्ञा gyが特殊結字形
化学 रसायन विज्ञान rasaayan vigyaan ラサーヤン ヴィギャーン 
天文学 खगोल विज्ञान khagol vigyaan カゴル ヴィギャーン 語末लはaが付かない
気象学 मौसम विज्ञान mausam vigyaan マウサム ヴィギャーン
地質学 भूगर्भशास्त्र bhoogarbhashaastr ボーガルバシャーストル र्भ 結字形ar+bh
生物学 जीव विज्ञान jeev vigyaan ジェーヴ ヴィギャーン
遺伝子 जीन jeen ジェーン
医学 दवा dava ダヴァ
薬学 फार्मेसी phaarmesee ファーマセー र्मे が結字形 ar+m(+母音e)
技術 प्रौद्योगिकी praudyogikee プラウデョギケー प्र が結字形 p+r
土木工学 असैनिक अभियंत्रण asainik abhiyantran アサイニク アビヤントラン त्र が特殊結字形 t+r
建築学 आर्किटेक्चर aarkitekchar アールキテクチャル क्च が結字形 k+ch
機械工学 मैकेनिकल इंजीनियरिंग maikenikal injeeniyaring マイケニカル インジェニヤリング
電子工学 इलेक्ट्रॉनिक्स ilektroniks イレクトロニクス क्ट्र が結字形 k+t+r 
放射線 vikiran विकिरण ヴィキラン
農業 कृषि krshi クルシ कृ k+rは結字形というより子音+母音と考えられるらしい
美術 कला kala カラ
音楽 संगीत sangeet サンゲート
文学 साहित्य saahity サーヒティ त्य が結字形t+y 
古典 क्लासिक クラスフィーク
言語 भाषा bhaasha バーシャ 
本 पुस्तक pustak プスタク स्तが結字形 s+t
雑誌 पत्रिका patrika パトリカ त्रが特殊結字形 t+r 
図書館 पुस्तकालय pustakaalay プスタカーライ
情報 जानकारी jaanakaaree ジャーナカーレー 
出版社 प्रकाशक prakaashak プラカーシャク 


Lexilogos Hindi を使うときの注意点

k,t,c,p系の似たような発音の文字が多く、文字数が全体的に多いので、分かりにくいかもしれないが、
おおざっぱには、ア・カ・チャ・タ・ナ・パ・ヤ・マ・ラという順に並んでいる。母音はアイウエオ順。
日本語の仮名は、漢字を崩して作ったものではあるが、五十音の配列は、インド系の配列である。
デーヴァナーガリー文字ももちろんインド系の配列なので、ほのかに似ているのである。
キーボードを打つためにデーヴァナーガリー文字のアルファベット順を覚えなければならないというと、絶望的な気持ちになるかもしれないが、
日本語と何が共通するかというのを押さえて、前向きに取り組もう。
子音字と子音字の結字形を作るときは、点〇の下にヒゲがあるキーを介する。
子音字の結字形を作ったあとに母音字を結合させる。

Google翻訳 

📢ボタンで発音させることができる。発音は日本語、英語と同じくらい精度が高い。 翻訳は、いまいち。
Äボタンで翻字することができる。
翻字からデーヴァナーガリー文字に逆変換することもできるが、翻字が正確なものかどうかに左右される。

ネパール語やマラティー語もデーヴァナーガリー文字を使うので、Google翻訳は言語判別に役立つ。
歌詞について、ネパール語のGoogle翻訳を使ったところ、そこそこうまくいった。ヒンディー語より進んでる?(20200424)
ヒンディー語、ネパール語に限らず、インドの言語はほとんどがSOV 後置詞型で、印欧系、ドラビダ系に関わらず文章の語順が日本語ときわめてよく似ているらしい。
しかし、サンスクリットはそうでもないようなので、語順というものが時代とともに変化することを示すよい例ともいえる。
系統論は、身体のパーツや近親者の名称など重視するが、類型論は、語順を重視する。
類型論よりも系統論の方が、真の言語系統を表しているとされる。
NDC図書館分類も系統論に基づいている。
語順が似ているなら、機械翻訳も、英語を介さず、直接翻訳したほうが能率的だと思うが、Google翻訳は英語を介しているようである。(20200424)
言語的近さより、これまでのソフトウェア的手法の蓄積が重視されている。
将来的には変わるかもしれない。

ネパール語

1 एक エク
2 दुइ ドゥイ
3 तीन ティン
4 चार チャール
5 पाँच パーンツ
6 छ チャ
7 सात サート
8 आठ アート
9 नौ ノウ
10 दश ダス

哲学 दर्शन ダルサナ
心理学 मनोविज्ञान マノヴィギャーナ
歴史 ईतिहास イティハーサ
政治 राजनीति ラージャニーティー
法律 कानुन カーヌナ 法学 न्यायशास्र ニャーヤサーストラ
経済 अर्थव्यवस्था アルタヤバスター 経済学 अर्थशास्त्र アルタサーストラ
経営学 व्यापार प्रशासन ヴャーパーラ プラサーサナ
社会学 समाजशास्त्र サマージャ サーストラ
教育 शिक्षा スィクサ 教育学 शैक्षिक サイクスィカ
自然科学 प्राकृतिक विज्ञान プラークルティク ヴィギャーン
数学 गणित ガニタ
物理 भौतिकी バウティキー
化学 रसायन विज्ञान ラサーヤン ヴィギャーン
天文学 खगोल विज्ञान カゴール ヴィギャーン
気象学 मौसम विज्ञान マウサム ヴィギャーン
地質学 जियोलोजी ジヨ-ロジー
生物学 जीवविज्ञान ジーヴ ヴィギャーン
遺伝子 जीन ジーン
医学 औषधी アウサディー
薬学 औषधि विज्ञान アウサディ ヴィギャーン
技術 टेक्नोलोजी テクノロジー
土木工学 सिभिल इन्जिनियरिङ スィビル インジニヤリ
建築学 वास्तुकला ヴァーストゥカラー
機械工学 मिसिन यन्त्रको बिध्या ミスィナ ヤントラコー ビデャー
電子工学 इलेक्ट्रोनिक्स イレクトロニクサ
放射線 विकिरण ヴィキラナ
農業 कृषि クルスィ
芸術 कला カラー
音楽 संगीत サンギータ
絵画 चित्रकारी チトラカーリー
文学 साहित्य サヒーテャ
言語 भाषा ブハーサー
本 पुस्तक プスタカ
雑誌 पत्रिका パトリカー
図書館 पुस्तकालय プスタカーラヤ
情報 जानकारी ジャーナカーリー
学会 समाज サマージ

ちょっとひといき