14日目(12月22日(水))
クライストチャーチ(市内観光) → オークランド
今日は、レンタカーを返して、午後4時30分の飛行機でオークランドへ。
夕方のフライトまでの時間、クライストチャーチの街を歩いてみる。
早朝、ビクトリア広場を出て、エイボン川に沿って散歩する。
ビクトリア女王像、大聖堂、キャップテン・スコット像、追憶の橋などを見て回る。
エイボン川は、それほど大きな川ではなく、
ゆったりと市内を流れている。小船に乗って観光もできる。
自然も豊かで水鳥が諸所に羽を休めている。カルガモの親子が群れていて微笑ましい。
豊かな緑に包まれて静かで心地よい。
人の生活と自然とが実にうまく調和しているようだ。
一度、ホテルに戻り、荷物をまとめチェック・アウト。車はしばらくホテルに預けることに。
再び市内観光に出かける。今度は人通りが多くなっている。
繁華街の一角にあるお土産店に入る。
驚いたことに、ここにはニュージーランドの全てのお土産が揃っている。
OKショップ、あの大橋巨泉が経営している店だった。
今度は、大聖堂広場からトラム(路面電車)に乗る。
トラムは二両連結で、中は大して広くない。
観光名所をつないで周回しており、観光の目玉になっている。
アートセンター(元カンタベリー大学校舎)、ハグレー公園などを観て回る。
街角や通りのオープンカフェは、観光客でにぎわっているが、どこかのんびりしている。
テーブルには、小鳥が飛んできて、落ちているパンくずなどをつつく。
ハグレーパークの植物園を散策中、突然空が暗くなり雨が激しく降り始める。
一番近いカンタベリー博物館に入り、昼食をしながら雨の上がるのを待つことにする。
しばらくすると雨はますます激しく降り、窓をたたく。
急にパラッ、パラッと音がし始めてヒョウが降りだした。
白い小さな粒が窓際に見える。雷もなり始めた。
稲妻が走り大きな雷鳴が轟いたその直後のことだ。
突然、非常警報ベルがけたたましくなり始め、折角ののんびりランチも落ち着かなくなった。
二、三分経ったころ、警備員から避難の指示があり、全員屋外に退去。
雨は降っているし、気温は急に下がり寒い。
ほとんどの人が博物館の入り口付近に集まり、雨宿りをしている。
しばらく待つが消防車はなかなかやって来ない。
赤ん坊は雷に怯え泣いている。雨は降り続く。
そんな中、警備員の一人が、雨に打たれながらサンドイッチを左手に、
右手にマフィンをしっかり持ち、口に運んでいる。
家内と顔を見合わせ笑ってしまった。
日本では決してお目にかかれない光景だ。お国柄の違いか・・・。
20分くらいしてやっと消防車が到着。消防夫が中に入り安全を確認。
食べかけた昼食の席に戻ったときには40分も経っていた。
コーヒーはもちろん冷たくなっていた。
とんだハプニングに出くわしたものだ。
ガソリンを満タンにしてクライストチャーチ空港で車を返納。
カンタス航空待合室で出発便を待つ。これでクライストチャーチともお別れだ。
30分遅れで離陸した飛行機はオークランドに無事着陸。
空港からはタクシーでホテルへ。
今回はオークランド東部の小高い丘にあるコプソーン・アンザック・ホテル。
スカイタワーまで約1キロ離れている。
オークランド大学や博物館、お洒落な店があるパーネル通りに近いようだ。
パーネル通りを歩きながら今夜の食事どころを探す。
どこも、大勢の客でいっぱいだ。若者が多い、きっと大学が近いからだろう。
いろいろ見て回り、夕食はイタリア人の経営するパスタの店に決める。
こじんまりした店内には、イタリア人のウェイトレスがいる。なんとなく情熱的な感じ。
オオソレミオ、サンタルチア、フニクリ・フニクラなど聞き覚えのある懐かしい曲が流れている。
親しみを感じウェイトレスと話をする。
美味しいパスタと美味しいワインをいただいた後で、彼女と記念撮影をする。
店の名はUna Liraという。
明日は、いよいよニュージーランド旅行最後の日。。