15日目(12月23日(木))
オークランド(市内観光) → 機内泊
とうとうニュージーランド最後の日となる。
オークランド大学、パーネル通り、オークランド博物館などを歩いてみることにする。
夕方5時過ぎまで荷物をホテルに預けて出発。
オークランド大学はホテルからすぐ近く、坂を少し上ったところにある。
大学のキャンパスは、緑に囲まれた中にある。あまり広くない道が建物を縫って延びている。
キャンパニール(時計塔)、図書館等の建物を見ながら歩く。
留学生会館の前に来たとき足が止まった。
入り口のガラスにオークランド大学の紋章が・・・。
なんとキーウィ(鳥)三羽がモチーフになっている。なんとも微笑ましい。
キャンパス巡りを終え、パーネル通りに向かう途中、雨が降ってきた。
雨が降ると予想して折りたたみ傘を用意してはいたが、激しい雨で用をなさない。
バス停でしばし雨宿りを決める。通り雨か、しばらくすると小降りになりそして止んだ。
パーネル通りは、バラエティに富んでいて、しかもお洒落な店が多い。
そして綺麗だ。その先はブロードウェイ、まさにオークランドの繁華街だ。
人通りも交通量も多く、いろいろな店が並んでいて、とても活気がある。
ブロードウェイでは「Two Double Seven」というデパートに入ってみる。
2階がスーパーでクリスマス前とあってカートに山ほどの買い物をしている人がいる。
一週間分の食料をカートに詰め込んで買い物をした、
30年前のアメリカでの生活を懐かしく思い出す。
昼食は「お寿司」とある店に入る。いろいろな種類の握りや巻き寿司がある。
オーソドックスなもの、こちら風のお勧めの品など数点を選ぶ。味の方はいまいちだ。
オークランド中心部から東の丘の上に建つ、
ひときわ大きくて真っ白い建物がオークランド博物館。
博物館は、科学(自然)・歴史・文化が展示されており、内容も素晴らしく、
もう少し時間があればと思う。
1階は、マオリ文化やポリネシア文化の展示。
彼ら独特の建物や暮らし方を歴史を含め紹介している。
2階は自然の生態系の展示。
動物(生き物)を中心にして大人から子供まで楽しめる工夫がしてある。
学習もできるようになっている。
最上階の3階は戦争の歴史などを展示。
国のために尊い命をささげた人々を顕彰・追悼すべく故人の名を刻んだ部屋もある。
この国の国家に殉じた人々に対する敬意・追悼の表し方にも心を動かされる。
この階の一角には、ドイツのV1号やスピット・ファイヤーの展示がある。
そして、その奥に太平洋戦争当時、命を落とさずにすんだ幸運な日本人のことが、
当時のゼロ戦(復元機)とともに展示されている。
このような博物館に日本のものが展示されていることに、驚きもしまた感慨を新たにする。
時間の制約もあり、博物館の見学も早めに切り上げる。
外は晴れて空は青く、屋上にはニュージーランドの国旗がはためいている。
ニュージーランドに来て、北島、南島の各地を訪れ、最後にこの博物館にくることができた。
まさに、旅の締めくくりに相応しい場所であった気がする。
預けていた荷物を受け取り、タクシーで空港に向かう。
荷物もかなり重くなっている。
チェックインしようとすると空港利用税を払ってからといわれる。
空港利用税の支払いを考えていなかった。一人25NZドルという。
これで手持ちの現金はほとんどなくなった。
外は雨。雨が飛行機の窓を打っている。来た時と同じで、韓国インチョン空港経由で帰国。
午後8時30分予定の飛行機は、30分遅れでオークランド空港を飛び立つ。
時間が遅いにもかかわらず、夕食がでる。サービスのワインとともに旅行最後の夕食をとる。
12時間のフライトなので、食後も時間はたっぷり、時間は長く、時々眠り、時々目を覚ます。
映画を2本上映していたが、ほとんど観ることはなかった。
そのうちの1本が「ロード・オブ・ザ・リング」なので見たくもあったが、
長旅の疲れとアルコールの力もあって睡魔の方が勝っていたようだ。