8日目(12月16日(木))

クライストチャーチ → アーサー峠 → フランツ・ジョセフ氷河 → ワナカ

朝、7時ホテルを出発。これからの行程を考えると少しでも早めに行動したい。
外は初めての雨、気温11.4℃。
テレビの天気予報では午前中は雨、午後は曇りのち晴れとある。

市街地を出て、しばらくして給油。その後、1号線から73号線へ。
ところが73号線になかなか乗れない。
また、道路標識を見落としたらしい。1号線を南下しているようだ。
かなり1号線を走り、Norwoodというところを右折しやっと73号線に乗る。

昨日、列車で通ったアーサーズパスに向け、西に進路をとる。
雨が激しくなってくる。気温7.5℃。ひたすら山道を西に走り続ける。
アーサーズパス近くに来る。昨日列車で見たよりも山が迫って見え、迫力がある。
標高720mの峠。気温は6℃。

峠を過ぎ、雨が一段と激しくなる。
一面のルピナスの撮影もかなわず・・・。雨の中をひたすら走る。

しばらくすると、名前はわからないが、黄色い花が一面に見える。
山はそそり立っており、この雨で至る所で岩肌から水が滝になって流れ落ちている。

12時少し前、73号線から6号線に入る。
一路フランツ・ジョセフ・グレイシャー(氷河)を目指し南下。
だんだん空が晴れてきている。行く手にニュージーランド・アルプスが見えてくる。
稜線の雪が白く輝きよく見える。これもラッキーだ。

ホキキタという町で給油と昼食。
ティーポットを店内至る所に飾ってあるカフェで軽食を取る。
しばし休憩の後、近くのウッドアートの店に入ってみる。
いろいろな木彫りの像や木芸品を売っている。
お土産にマオリ族の木彫りの像「テコ・テコ」を二体買う。

再び南下を続けるうちにタスマン海が見えてくる。
空は青く広がり、目的の氷河まで100キロを切った。
12時50分、気温17℃。こんなに暖かいのに氷河を見ることができるのだろうか?
空は青く、太陽の光が眩しい。

お天気が刻々と変化する。
フランツ・ジョセフ氷河に到着。小雨が降っている。
駐車場から氷河までは約一時間の歩きだ。
氷河が眼前に広がる。
淡いブルーの乳白色、そしてその巨大さ。氷河ツアーの人が遠くの方に点にみえる。
年々氷河の範囲は狭まっているとのこと。
地球温暖化による環境の変化に思いを寄せずにはいられない。

フランツ・ジョセフ氷河を後にし、再び南下。フォックス・グレイシャーを過ぎる。
時刻は午後4時半。気温18.5℃。夕刻なのに太陽はまだ真上にある。変な感じだ。
道路沿いを川が流れている。水の色が違う。綺麗なコバルトブルーだ。

宿はワナカで・・と決め、時間は遅くなるが陽は高いので頑張って走ることにする。
タスマン海を離れ、内陸の方に入る。風はとても強いが山々の景色は素晴らしい。
気温が下がって雨に・・・。

ワナカ湖の東岸を湖に沿って走行し、ハウェア湖を目指し南下を続ける。
お天気が目まぐるしく変わる。再び空が晴れてきた。

ハウェア湖(Lake Hawea)に来た頃のこと、
対岸の山々が夕日を浴びて、神秘的な表情になっている。
心が洗われるような素晴らしい感動的な美しさだ。
車を降りてしばしこの美しい景色に見とれてしまう。
ふと、家内をみると涙している。美しさのあまり感動したという。
この美しさは一生忘れることのできないシーンとなるに違いないと家内は言う。

午後7時半、空はまだまだ明るい。「沈まぬ太陽」が輝いている。
ワナカ湖(Lake Wanaka)に到着。モーテルにチェックイン。
夕食を求めて湖畔の方へ。タイ料理の店があったのでそこで夕食を取る。
私たちの口に合い、大変美味しい。
夜9時近く、空はまだ青空。
途中のリカーショップでウィスキーを購入する。

水割りで今日の無事と明日の安全のために乾杯!
 本日の走行距離 705Km。



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