5日目(12月13日(月))
タウポ → シャトー・トンガリロ → ウェリントン
今日は、トンガリロ国立公園を観て、ウェリントン到着が目標だ。天気は晴れ。
朝、6時55分、モーテルを出る。湖畔沿いをしばらく南下することになる。
湖畔沿いの景色がまた素晴らしい。車を止めて景色をカメラに収める。
タウポ湖湖畔から遥か遠くに見えるトンガリロ国立公園の山々も、
雪をいただき朝日に映えて美しい、感動ものである。
1時間ほど走行の後、タウポ湖を見下ろせる展望台に立ち寄る。
眼下に大きなタウポ湖が広がり、その絶景にしばし見とれる。
トンガリロに向かい再び車を走らす。ここからは1号線と別れ、47号線となる。
その途中は夏とは思えない、秋にでもなったような景色が続くところもある。
道路の両側には、セイタカアワダチ草のような黄色の花が咲き乱れ、延々と続く。
間もなくすると、トンガリロ国立公園入り口との表示が見えてくる。
これに従ってしばらく走ると、前方にお城のような立派な建物が目に入る。
これが有名なホテル、グランド・シャトウ、別名シャトウ・トンガリロだ。
ホテルを過ぎるとすぐにビジターセンターがある。この地域をWhakapapa Villageという。
車を降りるとヒャーッとする。外はなんと6℃、真冬の気温だ。標高はかなりありそうだ。
ビジターセンターで、軽装で行けるところを紹介してもらう。
Taranaki Fallがあると教えてくれ、所要時間二時間、ルートも大変判りやすいとのこと。
現在時間は9時前、帰って来るころは11時。
夕方までにウェリントンまで十分行けそうなので、これにチャレンジすることにする。
こちらでは、山歩きをトレッキングではなくトランピングという。
Taranaki Fallまでの歩道は、きちんと整備されていて大変歩き易い。
壮大な景色を楽しみながら、また景色をカメラに収めながら、なだらかな山道を登っていく。
右手には真っ青な青空を背景に雪をいただいたマウント・ルアペフ(2797m)が朝日に輝いている。
火照る体に時折通り過ぎる風が心地よい。
上り詰めたところから、一挙に急な崖を下る道になる。注意をして下って行く。
滝の音が聞こえ、やがて眼前に滝が見えて来る。水量も豊かだ。滝の高さは20m。
しばし滝つぼのあたりを散策し、滝を後にする。
トンガリロ国立公園を後にしてウェリントンに向かう。
マウント・ルアペフをぐるりと回る49号線ルートを南下。
このルートから見るマウント・ルアペフは、一段と美しい。
途中ワイオウルという町のサブウェイ(Subway)という店で昼食(サンドイッチ)をとる。
まず、パンの種類を選ぶ。一個のパンが大き過ぎるので半分にしてもらい、
これに挟むハムの種類や野菜を選択した後会計となる。これは結構旨い。
昼食を済ませ、再び1号線をウェリントンに向け南下する。途中のブルという町で給油。
しばらくして1号線にしてはかなり道が狭くなり、農道を走っていることに気づく。
20分くらい走ったところに家がありその入り口でUターン。
そのとき、幸いにもこの家の婦人が帰宅し手紙をチェックしているので、道を尋ねる。
やはり道を間違えたとのこと、道路標識を見落としたようだ。
先ほどのブルの町まで引き返すことになる。やっと1号線に戻り南下を続ける。
やがて、タスマン海の見える海岸道に出て、景色を楽しみながら目的地を目指す。
ウェリントンへの入り口に交差点がある。交差点といっても信号のない、ロータリーだ。
右側の車に優先権がある。ここは、5差路。渋滞している。
やっとの思いで抜け、ウェリントンへ・・・。
あれれ、何か変だ。来た道を引き返していることに気づく。
ロータリーで回りすぎたようだ。また、Uターンをして、元来た道を引き返す。
今度は間違わず、すぐさまウェリントンへの高速道路に乗る。
ウェリントンのフェリー乗り場に到着。
二回の回り道で予定していた時間よりも約二時間ほど到着が遅れる。
フェリーのオフィスは既にクローズされている。電話もない。
さて、どうしようか・・・と思案しているところに、親切にも車の青年が声をかけてきた。
隣の席に日本人の若い女性がいる。
フェリーの予約をする場所を探している旨を伝える。
女性は青年としばし会話をし、フェリーターミナルへの道を教えてくれる。
ようやく、インターアイランダーのフェリーターミナルに到着。
若い男性職員が一人いる。明朝一番の便(リンクス)を予約。
車の乗り捨て方や近くのモーテルなども親切に紹介してくれる。
さて、いよいよ今日の宿泊場所探しだ。
ここは大都会、そして日も暮れはじめ薄暗くなっている。
明朝の行動を考え、このフェリー乗り場にも近いホテル・ミュージアムに決める。
幸いにも空きがあった。
ホテルで、近くのレストランを紹介してもらう。日本食が恋しい。
寿司屋があるというのでそこに行くことにする。
回転寿司店で、Catch Sushi Barとあった。
まさに、「回転」より「つかまえる」だと感心した。
こちらの人向けの品数も多くある。久し振りに舌鼓をうつ。
ホテルに戻り、明日の行動予定を確認し、親切にしてくれた人々に感謝しつつ床に就く。
今日は本当にラッキーな一日であった。
本日の走行距離546Km。