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福岡刺絡研究会は福岡で刺絡鍼法の基礎を学ぶ研究会です。

講習会レポート



2016年1月10日(日)
福岡刺絡研究会後期講習会、第4回目が行われました。

今回はスペシャルな感じの講習会!!

日本刺絡学会理事の間純一郎先生を迎えての特別講習

午前中は「細絡刺絡の意義と適応」についての講義、少し休憩を挟んで「刺絡鍼法の理論と症状別臨床応用」
についての講義、午後からは実技講習&練習。

講習会に参加された方々も福岡市内からはもちろんの事、鹿児島、大分、熊本、北九州と遠方から来られていたりと
刺絡鍼法に対しての熱意を感じられます。

講義も細絡刺絡は勿論ですが、臨床に際しての心得というか…患者さんが上実下虚の場合、身体をシーソーに例えて、
どう対処するのかを説明などなど明日からの臨床に使えるヒントがわんさか織り込まれた内容でした。

講義を聴けた受講者の方々!ラッキーでしたね!

実技も通常の細絡から耳尖、舌尖と、ちょっとアブノーマル?な刺絡まで見れちゃったりして….あと速刺法を間先生バージョンに改良された手法…(藤沢周平の隠し剣 鬼の爪のような手技…あのやり方の方が手首を返すよりやりやすいですよねぇ~)

実技練習でも各ベッドをまんべんなく間先生に回って頂き、懇切丁寧に指導が受けれたのではないでしょうか!

講習会終わりで、ワインの角打ち…経由の…エッジが綺麗な美味しい刺身が食べれる藤崎の居酒屋で懇親会が行われました。…が…僕は体調不良で懇親会には参加できなかったので、懇親会の食レポは無し…(笑)









2015年12月13日(日)
福岡刺絡研究会後期講習会、第3回目が行われました。
午前中は皮膚刺絡の講義を福田が行い、午後は松隈先生による皮膚刺絡の臨床報告&実技。久々に元田先生が来られたので独自の臨床報告をして頂きました。

来年、2016年1月10日は千葉から間純一郎先生を招いて細絡刺絡を中心に講義&実技をして頂きます。
興味がある方は 福岡刺絡研究会事務局にメールでお問い合わせ下さい。
shiraku_fukuoka@yahoo.co.jp







2015年11月8日(日)

福岡刺絡研究会後期講習会、第2回目が11月8日(日)天気予報は雨となっていましたが晴天のなか行われました。受講者またはスタッフの中に強力な晴れ男か晴れ女がいそうです。


まず、午前中は首藤先生による井穴刺絡の講義。
例によって例のごとく…刺絡鍼法の中で一番手技的に難しいと思われる井穴刺絡をパワポで見事に図解説明されてました。…mumumu…鍼灸師にしておくには惜しい才能!イラストレーターとしてもやっていけるんじゃない?

午後は北九州の遠藤先生による井穴刺絡の臨床報告。浮腫で像足のようになった患者さんへの井穴刺絡を行った症例と、突き指に対しての刺絡治療の結果と反省点を報告してもらいました。

昼休みには以前、福岡刺絡研究会で共に勉強していて、今は東京で開業している大櫛さんが創太くんを連れて里帰り?御主人のマラソンがてら?遊びにきてくれました。
つたい歩きしてるのを拍手して褒めてあげると、良い笑顔を見せてくれる。子供の笑顔っていいですよねぇ~
次回は12月13日(日)です。








2015年10月11日(日)
福岡刺絡研究会後期講習会、第1回目が10月11日(日)に行われました。
2年くらい前から、多くの鍼灸師や医師に刺絡を学んで頂けるようにと前期・後期と年2回の講習会を
行ってきましたが、諸事情により来年からは年1回の講習会を行うようになりました。
(個人的には年2回でもいいと思うんですけど、これも…大人の事情だそうです。)

もとい…

今回は、なっ!なんと!受講生は1名!
来るモノ拒まず、去るモノ追わず…、学びたいという人が1人でもいるなら、その人の為に講師一丸となって
講習会をひらきます。
考え方を変えれば、これも福岡ならではなのかもしれません。
(まず、東京・大阪で受講生1名っていうのはありえませんからね…)
まるで、離島の小学校?の授業風景…はたまた、売れない頃のフォークグループのコンサート…
(アリスとか海援隊とか…売れなかった頃、大きな会場でのライヴで、ステージに立ってるメンバーの人数より観客の方が少なかった事があるって話を聞いたことがあります。)

…でも1人だからといって手は抜きませんよ!

考え方を変えると受講生の方はラッキーかもしれない!(笑)
生徒1人に、講師5人ですから、メッチャみっちり教わる事ができるわけです!
受講生の Kさん!ラッキーですよ!

と言うことで、初日は熊本からお越しの中谷先生の衛生学の講義と松隈先生による関係法規の講義が行われて、その後、Kさんに井穴刺絡と皮膚刺絡を体験して頂き、午前の部終了!
午後は不肖福田が、時々瀉法が嫌いな先生方が「刺絡は瀉法だから…危険…」と言われる事へのアンチテーゼとして、「瀉法ですが何か問題でも?」というタイトルで、治療とは本来バランスを取る為に施す方法の一つであって、瀉す事が必要ならば瀉法を行い、補う必要があれば補法を行う。…という基本的で当たり前な事を面白おかしく(?)講義させてもらいました。
次回は11月8日(日)です。








2015年7月12日(日)
前期最後の講習会!福岡刺絡研究会 前期基礎講習会の第4回目が行われました。
台風の影響で雨が降るかな…と思いましたが、講習終了時までは降らなかったみたいです。(終わった後は風も強く雨が凄い勢いで降り出しましたが…)
前期講習の最後は首藤先生による細絡講義&実技。午後は「気虚の腰痛・瘀血の腰痛」というタイトルで不肖福田が話をさせてもらいました。

毎度毎度、細絡刺絡の時に思うんですが、良い具合の細絡を見つけるのってホント!難しい!
俗に言う?業界用語?で言う「生きの良い細絡」を見つけて的確に処置出来る先生を目の当たりにすると、無条件に尊敬してしまいます。皮膚刺絡では溢血痕が残る事が多いのですが、ピシャリ!(博多弁です!)生きの良い細絡を見つけて細絡刺絡すると溢血痕が残らないんですよねぇ~。しかも効果絶大!

是非モノにして欲しい刺絡治療の1つです。

とりあえず前期の講習は今回で終了ですが、今年は後期講習会(10月~1月)を行います。
来年からは前期・後期と2回に分けてではなく年1回の講習会となるそうなので、刺絡を学びたいと思われた方は是非参加されて下さいね!





2015年6月14日(日)
梅雨の晴れ間…福岡刺絡研究会 前期基礎講習会の第3回目が行われました。
今回は午前・午後と首藤先生による皮膚刺絡&皮膚刺絡臨床報告でした。
通常の毫鍼の感覚で押手の上下圧をかけると、押し込み方が弱く、初めて三稜鍼を使って皮膚刺絡をされる時は皆さんは「こんなに圧をかけるんですか?」と、ビックリされますが、あれぐらい圧を加えないと患者さんに痛みを与えてしまうんですよねぇ~!
吸角の使い方、拭き取る一連の動作などなど、一通りの事はお伝えしてますが、臨床で皮膚刺絡を行う際は素早く一連の動作ができるように毎日、少しずつでも練習されてくださいね!
来月は、細絡の講義を首藤先生、午後は「気滞の腰痛、瘀血の腰痛」というお題で、福田が話をさせて頂きます。

あっ!勉強会、終わりに打ち上げも行っています!参加出来る方は一緒に行きましょう!今回は、毎度毎度のワインの立ち飲み!エスポアさんにお邪魔しました。







2015年5月17日(日)
新緑が眩しい5月の第二日曜日、福岡刺絡研究会 前期基礎講習会の第二回目が行われました。
今回は、松隈先生による井穴刺絡の講義の後に、井穴刺絡の押手の重要性…切皮を行う際の力加減…絞るときの圧のかけ方…などなど、前回もやった動作確認を復習してもらいつつ実技練習を行ってもらい、アッ!という間の2時間が終了!

午後は、不肖福田が、前回の関係法規の中で出てきた、明治から昭和の初期にかけて瀉血療法・烙鉄・電気の類いが法律でなぜ禁止されていたのかという明治~昭和にかけての鍼灸の近代史を簡単に説明させてもらいつつ、刺絡関係の書籍紹介をさせてもらいました。(本を会場に持って行くの…結構、重かったです…)

午後の実技は午前中の復習と言うことで井穴刺絡の練習をしましたが、刺絡鍼法の中で手や指の使い方に関しては井穴刺絡が一番、難しい手技なので、井穴刺絡の手順や手技が出来るようになるには、正直に言って練習する時間がいくらあっても足らないというか、アッと言う間に時間が過ぎてしまいます。まぁ~それだけ練習に集中しているという事なんでしょうね!
次回は皮膚刺絡の講義&実技となりますが、時間があれば井穴刺絡の練習も行いたいと思いますので、受講生の方々!自宅での復習&練習!よろしくお願いします!

次回の皮膚刺絡は首藤先生が担当します。









2015年4月12日(日)
今年度の福岡刺絡研究会、前期基礎講習会がスタートしました。
今回は開催地の福岡は勿論の事、鹿児島、大分、熊本、長崎、北九州からと、九州を網羅出来るのではないか?と思えるほど…遠方から参加されている方が多く、刺絡鍼法への期待度といいますか…刺絡を学びたいという熱い気持ちにお答えすべくスタッフも気合い入れていきますので、よろしくお願いします。…なぁ~んて熱く語ってはおりますが、スタッフも指導する事で気が付く点や学ぶことも多いので共に学んで行きましょう!

今回は、初日と言う事なので午前中は「関係法規」と「衛生」の講義を不肖福田がさせていただきました。
関係法規は、学生時代の経験からなんとなく退屈なイメージをもっていましたので、できるだけわかりやすく、聞く側も退屈せずに講義を聴いてもらえるように、10数年前に刺絡鍼法を始めた時に自分が感じていた疑問点「刺絡ってグレーゾーンじゃないの?」「瀉血と刺絡の違いって何?」「刺絡って法律違反じゃないの?」という3点を解説しながら関係法規を説明させてもらいました。

実技はやはり一番難しい、井穴刺絡の手の動作確認で終了となりましたが、井穴刺絡はまた来月、詳しく松隈先生が講義&実技を行いますのでお楽しみに!






2015年1月11日(日)
年が明けて、お休み気分も抜けてきた日曜日、福岡刺絡研究会 基礎講習会 後期の部4回目が行われました。
午前中は首藤先生の細絡刺絡の講義、午後は松隈先生による刺絡治療の総括する講義&実技練習でした。
細絡刺絡はとても効果があるのですが、なかなかその細絡を見つけるのが難しいんですよねぇ~。
初めて手打ちの三稜鍼を使われる方は、その力加減とでも言いますか…毎度毎度、口酸っぱく言いますが、押手の上下圧、左右圧…。あとは打つ側の指がしっかり鍼頭の中心を叩くことが出来ているか!?…この問題がシビアに出というか…やる側…術者側が感じるので、難しさを感じられると思いますが、やっていくうちに慣れてきますので、今回で基礎講習会は終わりますが、今年も午前中の基礎講習会は行う予定ですし、午後からの勉強会も行いますので、技術を磨きに午後の勉強会にも参加されて下さいね!

今回は勉強会終わりに、新年会も兼ねて 中華の苗老太 と ワインの角打ちに行ってきました。
毎回、必ずと言っていいほど勉強会終わりに、打ち上げしてますので、基礎講習会・勉強会に参加される場合は、無理にとは言いませんが…(笑)打ち上げにも参加されて下さい。

また、このHPを見て、基礎講習会に参加してみたいと思われた方がいらっしゃいましたら、今年度も基礎講習会を行う予定ですので近々、このHPで日程詳細を発表いたします。もうしばらくお待ち下さい。








2014年12月14日(日)

外は冷たい風が吹き、まるで冷蔵庫のような12月第二週目の日曜日。
基礎講習後期の部3回目が行われました。
午前中は首藤先生による皮膚刺絡の講義&実技でした。
肩・首回りへのアプローチの重要性。重要刺絡ブイの解説を中心に皮膚刺絡の実技講習。
井穴刺絡よりは簡単ではあるのだけれども、上下圧や手の配置など所謂、型が身につくまでは基本に忠実に学んでいきましょう!!
午後は不肖福田が「できるだけわかりやすく瘀血」というお題で講義をさせて頂きました。基本的に瘀血が無い所に刺絡をしても無意味なわけで、刺絡の有無を確認するためには、瘀血について知っておくべき事があるんじゃないか!?という内容でした。
次回は1月11日(日)です。教室が変わりますので御注意下さい!






2014年11月9日(日)
福岡刺絡鍼法講習会、基礎編後期の部2回目が場所を福岡医療専門学校に移して行われました。
今回、午前中は井穴刺絡の講義&実技、午後は臨床応用という2本立て!
毎回、講義をするたびにテキストを読み直して原稿というか喋る内容のたたき台を作ったりするんですが、刺絡マニュアルにも書いてある通り、素問霊枢には、あれだけの数の瀉血指示(素問64、霊枢58)ととれる文章が載ってるわけじゃないですかぁ!黄帝内経と言えば、東洋医学をする人達にとっては経典というか旗印というか…先人が残した原点みたいなものだと思うんですが、刺絡を嫌っている人達は原点を無視しているというか、見なかった事にしておこう…的な感じなんでしょうかねぇ~…などと攻撃的な事を思い浮かべてしまうのは、同じ階の別な教室で○○学会が勉強会をしているのを見てしまったからなのか????(笑)
まぁ~よそ様の事はど~でもいいんです。刺絡を学びたいと門を叩いてくれた人達に刺絡の技術と理屈を理解してもらい技術を習得して臨床で役立たせてもらえたら、頑張って福岡で刺絡の勉強会をやってるかいがあるってもんです。

午後は松隈先生による経筋の流注を踏まえた治療のアドバイスや同心円陰陽・二分割陰陽の説明があり、そのあと午前中に引き続いての井穴刺絡の実技練習をミッチリ行いました。

今回アドバイスをして思った事なんですが、井穴刺絡の切皮の場合、上下圧、左右圧の押手がポイントなんですよね!初学の方で時々いらっしゃるんですけど、出来ないからってすぐ自分なりに工夫してやろうとされたりする人がいるんですよね!でもそれって基礎を無視して最初から自分のオリジナルを作り上げてしまう事になるので、何かに迷って原点に戻りたい場合、原点がないので修正が効かなくなるんですよね!例えて言えば素問霊枢を無視しちゃってる状態と同じ感じですねぇ~。どうしてもやり辛くて自分なりに工夫したやり方を取り入れる場合は、基礎が出来るようになったから形を崩していくべきだと思うんです。今、やってるのは"基礎講習会”なので、今は出来なくてもいいですから基礎をミッチリ積んでいきましょう!

第23回日本刺絡学会 学術大会が11/30に大阪の森ノ宮医療学園専門学校で行われます。興味がある方はこちらにも参加されてみてはいかがですか? http://shirakugakkai.com/23th/index.html









2014年10月12日(日)
規格外の台風19号が迫る中、平成26年度 福岡刺絡鍼法講習会(基礎編)後期の部がスタートしました。今回は鍼灸の学生さんや、長崎・鹿児島から来られている先生方もいらっしゃったりと…色々な顔ぶれの中での後期講習会スタートです!出来るだけ多くの人に刺絡の効果、刺絡の治療法を知って頂きたい。この治療法を伝えていきたいという思いでスタートしている講習会ですので、今回も新たな顔ぶれで4ヶ月間、しっかり刺絡治療の基礎を学んで行きたいと思います。

午前中は松隈先生による衛生&法規の講義。イメージ的に衛生とか法規とかは、なんとなく文字がたくさん並んでいて、聞いていてもつまらない…、文章を読んでると眠くなるイメージがあるかとは思いますが、ココって結構、大事な事が多くて…簡単に言えば所謂、規則の範囲を逸脱してしまうとヤバイよ!っていう話ですよね!既に勉強されている事ではあるのですが、復習という感じで再確認するべき事も多かったのではないでしょうか?

午後からは首藤先生による「刺絡の歴史」の講義でした。限られた短い時間で歴史を伝えるのはとても難しい事ではあるのですが医術の起源から瀉血と刺絡の違い…明治から昭和初期までの鍼灸・漢方の不遇の時代の事など、網羅された内容でした。

講義の後、トータル的な刺絡のデモ治療を見てもらい、そのあと実技は、一番、難しい井穴刺絡の手の使い方を学んでもらいました。鍼管を使って毫鍼を刺入するのとはワケが違うと言いますか…スプリング三稜鍼は、正確な押手の上下圧、左右圧を要求される鍼なので、皆さん、最初は手こずるとは思いますが、慣れていいくと誰でも出来るようになります。講習会ではしっかり基礎を学ぶというところに重点をおいてますので、来月もまた井穴刺絡やりますね!1ヶ月間押手を練習しておいて下さいね!

今回は規格外の台風も来ているという事で、打ち上げはサクっと焼き鳥屋さんで終わりましたが、次回、参加される方でお時間がありましたら打ち上げも参加されて下さいね!

来週から会場が福岡医療専門学校に変わります。




2014年7月13日(日)
サッカーワールドカップも佳境に入り、明後日の早朝は博多の代表的なお祭り「山笠」のクライマックス追い山が終わると福岡にも夏がやってきます。
4月から始まった福岡刺絡研究会の基礎講習会(前期)も今日が最終日…
午前中は衛生と関係法規の講義でした。いまだに「刺絡はやっちゃダメなんだよぉ~」的な事を言う人がいらっしゃるらしいので、その言葉を鵜呑みにしてしまう学生さん達も多いのではないでしょうか?まぁ~そんな誤解を解く意味においてもこの勉強会の役割って大きいですよね!(…頑張ります!!!)

午後は瘀血について理解を深める為に腰痛の分類を題材にして唐宗海(1846—1897)の『血証論』を引用し陰・陽・気・水・火・血の関係をもとに瘀血の発生原因を探る…というような講義でした。

今年は出来るだけ多くの人に刺絡治療の講義を受けてもらえるように前期と後期と2回、基礎講習会を行っています。後期は10月12日からですので興味がある方は是非、参加されて下さい。

勉強会終了後は打ち上げと称して、ワインの角打ち屋さんとか中華料理屋さんなどに行きますので、よかったらそれにも参加されて下さいね!

PS:遠藤先生が買って来てくれたお土産…北九州は門司の生大福(抹茶味)美味しかったです!




2014年6月8日(日)
梅雨入りしたせいか?…それとも前日に深酒をしてしまったせいか?身体が重だるい日曜の朝…(多分、深酒のせいでしょう…(反省))そんな時は刺絡をして循環をよくしてスキッとするに限ります(笑)

午前中の基礎講習会は「細絡刺絡」…細絡刺絡は日本独特なもので「細絡」という言葉も中神琴渓(1744-1833)の生々堂医譚で使われたのが最初だとされています。細絡刺絡は患者さんにとっては最小限の介入であるにも関わらず、凄く治療効果を上げることが出来る治療法ですが、治療に有効な細絡と有効で無い細絡の鑑別が難しいので、まずはコノ鑑別が出来る事を目標に講義&実技を行いました。
午後からは松隈先生が「妊婦に刺絡が有効であった一症例:平治治美先生」「細絡および井穴に対する瀉血治療:松林康子先生」という抄録をもとにした講義でした。

打ち上げは、こじんまりとエスポアさんでシュワシュワ泡系の飲みものを飲み、その後ジミヘンやジャニスがBGMで流れる本格中華の熊猫食堂で美味しい麻婆豆腐と皮蛋に舌鼓!

次回は7月13日(日)午後からの講義は「瘀血って何?其の二」というテーマで福田が講義させて頂きます。
  • 参加費:医師・鍼灸師(¥2,000)学生(¥1,000) 
  •  ※参加希望の方はメールにてお申し込み下さい。

※午前の基礎講習会は既に受付は終了しております。基礎講習会を受けられたい方は10月から行われる後期の講習会にお申し込み下さい。





2014年5月11日(日)
若葉が心地いい中、天候にも恵まれ、前期2回目の基礎講習会…今回は皮膚刺絡についての講義でした。私事で申し訳ないんですが、この講義の2日前にノロウィルス(予想)による腸炎を発症しまして、11日の当日は、講義をした後、すぐに早引きしてしまったもので、講義中の写真やら、打ち上げの模様やら…レポートすることが出来ませんでした。写真が無いのもなんだなと思ったもので、こんな写真を…



会場にPCやプロジェクター…黒板などが無いため100円ショップで買った画用紙に色々書き込んで講義したものを撮ってみました。(一部の人から「鉄拳みたいだ!」との声も上がってましたが…(笑))こなん手作りな感じではありますが、基本はビシッ!!と押さえて講義してますので、興味がある方は後期(10月)からの講義に参加されて下さい。


レポート出来なかったお詫びに…腸炎で高熱が出た時に井穴刺絡を行った時のレポートを…
5月8日(木曜日)の朝、水様便が出て急に胃もたれがしておかしいな?という感じで、その日は「別に前日に下痢するような物を食べた記憶がないし…この胃もたれの感覚は昔、胃炎になった時に体験したおもだるさに似ているな…という感じで1日過ごしました。9日の昼頃に寒気を感じたので体温を計ると37.8度あり、これはノロっぽいなという事で、(今回は下痢のみで嘔吐はありませんでした)漢方薬の黄芩湯を飲み様子をみてましたら、下痢はだいぶ治まったんですが、夜の11時頃には体温が39.5度まで上がり石膏末と甘草エキスを飲んだあと、すぐに井穴刺絡をしたところ、井穴刺絡をし終わったあと、すぐ荒れていた呼吸が安定してきて、熱が急激に下がる事は無かったんですが体温が39度あるにも関わらず、楽に身体を休めることが出来ました。体感して改めて感じたんですが井穴刺絡の直後効果たるや…ホント!凄いですね!時々、講義をさせてもらう時に「井穴刺絡は熱を下げる時に使います」という事を話したりするんですが、時々はこの凄さを体感するのも必要だな…と思った次第です。キツかったので当分、体感しなくてもいいかな…とも思いますが…(笑)  レポ終わり。


2014年4月13日(日)
今回から福岡刺絡研究会では、前期・後期と2回に分けて基礎講習会を行います。前期は4月~7月、後期は10月~翌年1月です。講習会をやっている事を後日、知って「受けたいな~!」と思っても既に講習会はスタートしていて来年まで待たなきゃいけない…そんな方々のために今年はこのようなシステムで行う事にしました。
昨日がその第一日目、午前中は松隈先生による井穴刺絡の講義。午後は首藤先生による「呼吸器疾患に対する刺絡鍼法 」の講義&実技でした。
2週間前までは寒の戻りで、寒かったですよねぇ~!この2~3日、ようやく風も春めいてきてはいたんですが天気は雨…そんな中、熊本、北九州、佐賀など各方面から熱心な先生方が集まって来られました。

やはり井穴刺絡は刺絡の基本中の基本、押手の上下圧、左右圧…拭き取る動作…などなど、初めての方は戸惑う事ばかりでしょうが自分のものに出来れば、今以上の治療効果を上げれる事、間違いなしですので、石の上にも3年…コツコツと技術を体得されて下さい!

左手だけ井穴刺絡をして写真を撮って見ましたが、色合い…血色のよさが一目瞭然ですね!

講習会終わりで…恒例の反省会???という飲み会…定番のワインの角打ち…エスポアさんにおじゃまんぼ!




2014年2月9日(日)
今回は昨年、11月に大阪で行われた実践臨床講習会(『背部十対二十穴図』~無痕灸による心身調和法~」)長野仁先生の講習に参加された元田先生の体験報告と『背部十対二十穴図』に基づいた精神疾患の臨床実習を行いました。脳・脊髄を肩甲間部に投射し、治療ポイントを背部に求めた当時の治療を再現。最初は無痕灸で行いましたが、透熱灸の方が効果が高いのでは?という意見が元田さんから出て、1壮づつではあるけれど一気に点火するという実習ならではの治療を体感!体感された先生曰く…「確かに熱いのは熱いけど熱さは一瞬だし、治療後は肩首も緩むし目の開き具合が違う」と笑顔で話されてました。

次回は4月13日(日)13:30~ ですが、刺絡を基礎から学ばれたい方は同日11時からの基礎講習会に参加されてください。

御多聞にもれずワインの角打ちで楽しい懇親会も行いました。http://harifuku.com/?p=2517





2013年12月8日(日)
今回の講義は田中はり灸療院の遠藤先生を講師に迎えて「危険な腰痛、危険でない腰痛の鑑別法」という講義でした。治療方針を組み立てる場合、おおよその方が自分の中の知識に患者さんの症状を当てはめて治療を行うと思うのですが、万が一、自分の知識に無い症状…病気が影に隠れていた場合、どうするか!?そういう命に関わる危険因子を問診から尤度比を使い鑑別診断していくという内容でした。最初は、感度??特異度??尤度比??と耳慣れない言葉に戸惑いましたが、2時間の講義で丁寧に教えていただいたので参加者全員理解できたようです。やはり臨床においては経験値や直感力が重要ではありますが、こういう診断ツールを駆使することで、より適切な治療やアドバイスを行うことができると思います。

後半の実技は初心者と経験者に分かれて、初心者の方は井穴刺絡を、経験者は皮膚刺絡の実技を行いました。

あっ!もちろん、中華の苗老太とワインの角打ちエスポア中村さんで打ち上げ&忘年会も行いました!

次回は来年、2014年2月9日(日)です。





2013年10月20日(日)
秋風が心地いい日曜日、福岡刺絡研究会の勉強会がくるみ鍼灸院分院(早良区西新)で行われました。講義では首藤先生が「上肢の疾患と刺絡」という話で、上肢の疾患で治療ポイントを背部・肩甲骨周辺に取る理由…上肢の痛み・違和感は上肢だけでなくth7-8付近への刺絡で緩解することが多いという話は、とても興味深い内容でした。実技講習では、個々のレベルに合わせて井穴刺絡・皮膚刺絡を行い、改善すべき点などを指摘し合い、勉強会は終了~。 御多分に漏れず、打ち上げではワインの角打ちエスポアナカムラさんで美味しいワインに舌鼓 ~♪ 次回は12月8日(日)13:00~です。 参加希望の方はメールにてお知らせ下さい。




2013年8月11日(日)
猛暑日が続く福岡…そんな暑い中、福岡刺絡研究会が、早良区西新の“くるみ鍼灸院”で行われました。今回、遠くは島根県から参加された先生や、熊本や北九州から参加された先生方…それと、数年ぶりに参加された懐かしい先生…などなど、ちょうどいい感じの人数での勉強会でした。講義は、松隈さんがこの季節にピッタリな話題の熱中症と刺絡の講義!そのあと実技を終えた後、散歩がてら?養生訓で有名な貝原益軒さんのお墓参り~!
そのあとは…御多分に漏れず…中華料理屋さん&ワインの立ち飲み屋さんで〆!貝原益軒さんは養生訓で冷たい物は飲むな!と言われてますが…こう猛暑日が続きますとねぇ~黄色くて白い泡がたつ命の水やら、葡萄色の天使の飲み物を飲まずにはいられませんよねぇ~!次回は10月20日(日)でございます。お時間がありましたら是非参加されて下さい。




2013年6月9日(日)

アクロス福岡では全日本鍼灸学会学術大会という全国規模の大会が行われているさなか、まさかのガチンコで、この日に福岡刺絡研究会の勉強会を行うのは、まったくの偶然です…(笑)
研究発表は「瘀血って何?…という件について」という発表でした。瘀血とは○○である!というような発表ではなく、過去、瘀血に関して学会誌や専門誌に瘀血について発表された先生方の意見を紹介して各自で瘀血についての理解を深めようという意図の研究発表でした。
第二部の実技…初めての人は特に難しいようで、教える側でも人に教える事で気がつく井穴刺絡の技術の奥深さとでもいいますか受講生・講師共々、色々な収穫があった実技講習でした。

講習会終わりで打ち上げはワインの角打ちエスポワ・ナカムラさんで美味しいワインに舌鼓!!
次回は8月の第二日曜日です。お時間作って是非、講習会に参加されて下さい。





2013年4月7日(日)

春の嵐が日本列島を縦断しているさなか、今回は福岡医療専門学校の教室をお借りして行いました。
1部は助産師&鍼灸師の平野聡子先生の講習会「逆子の鍼灸治療」助産師さんならではの専門的知識と逆子に対する鍼灸治療の有効性など、盛り沢山の内容でした。
2部は刺絡が初めての方と、刺絡経験者のグループに分かれて、井穴刺絡・皮膚刺絡の基礎実技の講習が行われました。三陵鍼は皆さんが思っている以上に正確な押手の左右圧・上下圧が要求される鍼なので、日頃の練習と、このような講習会での技術の修正・知識のすり合わせが不可欠なんですね!
講習会が終わった後は、ご多分に漏れず、懇親会!今回は中華料理屋さんとドイツビールのお店に行きました。
講習会に参加される際は是非、懇親会にも参加されて下さい。色々な先生から色々な話が聞けますよ!






第7回刺絡講習会レポート


ついに「刺絡聞見録」最終回です。

三輪先生の魅力が
最後の問答にも出てました。

万病が瀉血で治せるわけでもないんでしょ?
湯液を客とするのもひねくれてんじゃないの?


と言われて、

わしが治してきた患者はほとんど刺絡で治ったんやから
刺絡が主、湯液は客と言うとるんじゃ!
湯液を効かないと言うてる訳ではないんやし、
何をこだわる事があるんじゃ!


と猛然と(?)反論・・・。
この訳の激しさはあくまでも私のイメージですが。

この人色々言われてきたんだろうな~

患者しかり、同業者しかり
色んな所で
なんやかんや言われても
そこを頑固にわが道を突き進んでいった人
のように思えます。

ただの強気な人な訳でなく、
古典にも精通され、

古典にも実より論が先んじているものが多い

と述べる件があります。

先生は
裏打ちされた知識と
積み重ねられた臨床によって
日々の治療をされてきたのです。

刺絡の技術はもちろんですが
私たちが学ぶべきは
何においてもぶれる事のない
この志の強さなのかもしれません。


私は歴史が苦手でして、
今回出てきたような
周だの史記だの言われてもちんぷんかんぷんなので
簡単に調べてみました。

BC1600-1100(?) 殷
BC1100(?)-771  西周
BC771-221  東周春秋戦国
BC221-207  秦
BC202-AD8  前漢
8-25      新
25-220 後漢
220-280 三国
280-317 西晋
318-589 東晋五胡十六国南北朝
589-618 隋
618-907 唐
907-1127 北宋南宋
1271-1368 元
1368-1644 明
1636-1912 清
1912-1949    中華民国
1946-    中華人民共和国
(出典 Chainavi)

「春秋左氏伝」とありますし、
文脈で見る限り周とは
BC771-221東周春秋戦国
のようです。

扁鵲はその前でした。
BC655-350くらいだそうで、
アダムのように長生き・・・。
韓非子が生年不詳BC233没。
曹操・華佗は3世紀くらいの人たち

すごいなぁ。
こ~~~んなに昔の事が時代を超えて
伝わってきて、
この約半年
その一端に触れてきました。
知りたいこと
知らなければならないこと
まだまだ沢山あります。

これからも勉強会は続いていく予定です。
みなさまよろしくお願いいたします。



第6回刺絡講習会レポート


いよいよ残りわずかとなりました。

こうやってみると出てくる病気って
ストレス性のものが多いごたるです。
病は気からは今も昔も変らない。

「観法の徳」は反則だと思いますが。

恥ずかしながら、代償性月経を
初めて知りました。

症例は吐血ですが
鼻血も多いとか。
歯茎、腸内から出血することもあるそうで、
私の稚拙な既存の知識では
オ血以外の説明ができない。
学者にはこの病名を認めない人もいるんだそうです。
確かに歯茎の中に子宮内膜があったら怖いですね。
そ~ゆ事ではないかしら?

天橋将監氏のドラマチックな治療譚もありました。
これって、小説にもなりそう。
伊藤さんはホントにこゆの好きですよね。
医書というより、
人情物といってもいいくらい、
いろんな話が出てきます。
個人的には前出のもじもじ清七と
がまんのでけん伊藤さんの弟がすきです。

症例、症状は出てきますが、
病名はあいまいです。
三輪先生自ら、

「こんなの診た事がないから
どうなるか分からない!」


てなのもありました。
三輪先生の刺絡も
適応、不適応があったんだなぁ。
不適応を何処で判断されたのかも
述べてあったらよかったのに。

私たちが関わる患者さんも、
原因不明だったり、
病名が分かっていても
症状は改善しないなど
難しい状態の方がいらっしゃいます。

病名ってのは
リレーのバトンみたいなモンだと思います。

乱暴な言い方をすれば
診断力がなくて
病名が見つからなくても、
その症状さえ取れれば良い訳です。

でも
病によっては病名が分かっていたら
その後の予防も出来るかも知れない。
再発した時に他の先生でも速やかに
対処できるかもしれない。

でも
名前に振り回され、
症状の分析がオロソカになる事も
往々にしてあります。

三輪先生はどちらも戒めてあるように思います。

バランスが難しいなぁ。



第5回刺絡講習会レポート

人間くさいなぁ、今回の文章。

この頃の病気のほとんどは梅毒なんですかね?
文脈では伝染するのはわかっているみたいだけど、
原因不明のように書いてあるところもあるから、
一部は体質と判断されていたのかも。
今で言えばエイズになるのかな。
アフリカや東南アジアは楽観視できない状態ですもんね。
あちらは母子感染が多そうだし、
この頃の日本もそうだったのかな。

それにしても
うら若き(たちの悪い?)乙女のように
揺れる患者の心が今回はようさん述べてあります。
そのことへの南涯先生の愚痴も満載です。

南先生も

刺絡では身体に必要なものは出ない

とおっしゃいます。

でもね~。
私が毎日瀉血して
顔色が悪~くなってきたら、
この先生ほんとに大丈夫か?と
恐ろしがるでしょうね。

南涯先生が施術した例ではないですが、
一年も毎日血をぬかにゃならんもんですかね?
一途過ぎやしませんか。
たまにはサボりましょうよ。
そうも言っておられない症状だったんでしょうか。

この話の
親切なお坊さんの話が、
味わいがあって好きです。

伊藤さんは意図的にか
ちょっといい話だのおかしげな話だのを挿入します。
小憎らしいテクニシャンです。

とはいえ、
これだけ忌憚なく恐怖や疑いを先生に伝えられるのは、
記述された患者との間には
信頼関係がある程度できていたのではないでしょうか。

治療院で
針が足に刺さっているのを
目にした方が、
気絶してしまったことがあります。

患者さんがセンティシブなのは今も昔もそう変らず、
いつも挫けそうな心をひた隠しにされて
来院されているのかもしれません。
そのことを心に留めながら、
対応しなければいけないなと、
改めて自戒しました。



第4回刺絡講習会レポート


下巻に入りました。
ざっと見たところ、
下巻は症例が主になっているようです。

今回の治験例
血積  腰が伸びない
吐水  飲食吐出
湿疹  健忘・・・など多数。

女性の症例が多いのはやはり
女性とオ血
オ血と刺絡
が切り離せないという事でしょうか。

個人的に注視しているのは、
症例の中に混じっている
肩脊部、腰下肢の随伴症状です。

今回出てきた、犬毒やら乳癌やら
針灸師にはまず無縁の症例もあります。
今までの梅毒だってそうですよね。

でも主訴が腰痛や背部痛の場合でも、
問診すると
飲食吐出があったり、
痙攣があったりすることはあります。
肩こり、腰痛のもとを辿ると
刺絡の適応例に行き当たる可能性は十分あります。

最近おもしろい症例がありました。

この方の主訴は
肩こりだったんですが、
最近不眠がひどいと言われ、
壇中を見たところ、
縦2㎝、幅10㎝くらいの
脂肪瘤のような大きなふくらみと
その上にぽちっと赤いにきびがありました。
患者さん曰く
以前お医者さんに診ていただき
手術をしますと言われたが、
当日になると、
どこにあったのか分からないくらい小さくなったので
見送られた。
それからも
大きくなったり小さくなったりしている
とのこと。

これは現代版 発背か?

思い切って刺絡してみました。
すると
主訴はもちろん、
加えて以前はかなり虚弱で
疲れやすかったのが、
随分改善した
と喜ばれました。

古典って今も生きてるんだな~。
と思いました。
まだまだ生き残ってるものが
あるんでしょうね。


第3回刺絡講習会レポート②


実際に一般の方に来ていただきました。長年の頭痛だそうです。



実習ではEさん、Tさん、私の3人で皮膚刺絡にトライ。
Tさんは腰痛があるとのこと。
志室付近に硬結もあったので
切皮、吸角しましたが、ぜんぜん出ません。
適応ではなかったのかな?と思いながら、南先生に診て頂きました。
腹診をされると、

「中カン部位を圧迫すると拍動が亢進するから、
脾虚がある。右の志室に硬結があるんちゃうか?
夏ばてのつぼですな~」


3人は目を丸くして、龍角散の人形のように頷きましたです。
同一部位を切皮してもらうと、
切皮のときからジンワリ出てます。
そして吸角するとちゃんと出る。
同じ針、同じ針先なのに・・・。
あまりの違いに笑ってしまいました。

次の患者は私。
先生を参考に、
押し出で三稜針をしっかり固定して力強く針頭を打つ!!
きっとうらまれてる・・・
ってな勢いでした。
腰に明らかなる刺入感。
ピアサーでピアス穴開けた時、こんなザクって感じがあったよな~。
と昔を振り返りました。
その後吸角。
でも出ないんだそうです。
そこで再び南先生登場。

すると違う!ぜんぜん違います!
計5回の切皮は、腰がしっかり支えられトンっと指圧された感じ。
針を打たれた感覚はありませんでした。
どうやら押さえつけるでも、
力強く叩くでもない何かがあるようです。
奥が深い~。もちろんたくさん出たそうです。

刺絡で?血が出てる時って、
鼻の奥がむずむずして長~い鼻水が出てる気になります。
皆さんはどうですか?

<番外編>

講習会後は飲み会をやってます。
今回は「松乃家」というもつ鍋屋でした。

一番のお楽しみです!
お疲れ様です!!

でも飲みすぎると記憶が怪しくなるので、
ホドホドにはしています(自己申告)。
今回は車で来たのでコーラのみでした。
のでレポートができるのです。

整理し切れてない質問でも
一応聞いてみるっていう無礼講もできます。
酒の席です。何聞いても大丈夫!のはず・・・。

他の方の質問を聞くのも勉強になります。
誰それさんの考え方では~とか、
何それの何条にはどうのこうのとか、
以前は呪文でしかなかった音が、
段々と名詞になり動詞になり文章になり
少~しづつ少~しづつ分かるようになって来ました。
こゆのは最初からわかる位勉強してりゃいいんだろうけど、
私には無理!
語学と一緒ですかね。習うより慣れろ?

毎回やってるんですが参加が少なくて寂しいです。
皆さんふるってご参加ください。

第3回刺絡講習会レポート①

今回の治験例


労サイ
虫歯

労サイ:肺病、労咳
   一種の神経病、気鬱症、恋煩い
先生は主に肺結核の症状としてお話をされていましたが、
あとで辞書を引いてみるに、上記の項目も。
落語にもよく恋わずらいで寝込むお嬢様や若旦那がいますね~。
三輪東朔にかかれば、親が困らず話が発展しませんね。


梅毒と同じく、
肺結核も針灸師の出番ではなさそうです。
ただ、南先生は
生体バランスをとることで、
発症しにくくなる
とおっしゃいます。


私の治療院に
リウマチ、通風、糖尿など
慢性疾患の患者さんがいらっしゃいます。
完治はしませんが、
治療によって
不快な症状がなくなったり、
病院からの薬の量が減ったりされます。
今はそれでいいと思ってます。


ウイルスの存在が分からなかった時代です
治ったといっても、
保菌者ではあったでしょう。
でも症状さえ出なければ
無事に日常生活は送れるのです。
周りが保菌者だらけなら、
菌を根絶し、感染防止するという
観点がないのはしょうがない。

江戸時代にもその時代の理屈と常識があって、
多かれ少なかれそれをベースにこの本は書かれたはずです。
昔だからといって
判断が甘かったり間違ってたりするわけではない。
反対に今まで残っているからといって、
全部が貴重な知識というわけでもない。

そのさじ加減のはかり具合が古典を読む楽しみです。

上巻が終ってしまいました。

下巻はいったい何が出てくるでしょう。


第2回刺絡講習会レポート


今回から症例に入りました。

大工のおでき
娘さんの胸痛(吐血付)
天然痘
発狂
破傷風

梅毒


ほとんどが今の鍼灸師には及ばない症状では?

でも、痔の症例のところに、

疝、膿淋、痔、痔漏、懸癰と名前は色々あるけれど
根本は?濁の悪血のやらかしていることだ。


とあります。これは上の症例についてもきっと言えることです。

大工さんのおできは栄養失調からくる
発背といわれる大きなもの(径21cm~24cm)だそうで、
いまの日本ではお医者さんでさえそんなものに
お目にかかることはめったにないのでしょう。
ここで学ぶべきはおできの治し方というより、

発背のふくらみから生肉の間5分ばかり隔てて鍼をさす。

という刺絡における硬結や罹患部位へのアプローチの仕方なのかな~
と思いました。実際南先生のお話でも
コリの境界線を回って刺針する。
とありました。

梅毒もそうです。
梅毒なんて患者は来ないし、読むだけ無駄なんじゃ・・・と思うけど、
南先生曰く、梅毒は?血がひどい状態なのだそうです。
(江戸時代は先天性梅毒が多かった時代です。
ただ、先天性の梅毒は発症率が後天性に比べて低いんだそうです。
刺絡治療は発症を防ぐ大きな手立てになっていたのかもしれません。)

病名ではなくオ血の引き起こす症状は何かを見た方がいいのかも。

でも、これは以下の言葉が前提にはなるでしょう。
三輪先生が治験聞見録に先立って再三言われます。

ちゃんと学びなさい。技を磨きなさい。その上で自信を持って施術しなさい。

何がオ血の症状で、何がそうでないのか。
例えば梅毒は?血を生じるといっても、
オ血が梅毒を生じさせるわけではないから
オ血を瀉しても梅毒は治らないですよね。

まだ2回目ですが、奥が深いなぁ~と
わくわくします。

余談
私の好きなエピソード

その1
出産時、子供の肩に他よりも赤い所があったら剃刀で瀉血しなさい。
胎毒、丹毒の予防になる。
でもお産婆さんは我が子か、孫じゃないとそんなことしないよ。

人情紙の如し?

その2
伊藤さんの弟が必ず性病(梅毒?)になるといわれたので、
遊郭に行っても病気のない人を選んでたけど、
性病になった。

それでも行くんだ~。リスクより快楽。

このなんともいえない人間くささも
この本の魅力です。


第1回刺絡講習会レポート 


第1回目の刺絡講習会は
『刺絡聞見録』の読み下しで始まりました。
ケンブンロクとつい言ってしまうのですが、
ブンケンロクです。
だいたい200年程前、江戸時代に
三輪東朔という名医のお話を伊藤大助という人が口述したものです。

医学を志す伊藤さんは

尊敬する人は何人もいるし、その人の説を実践してみるけど
なんかさぁ、いまいちなんだよね~


と思っていると、
刺絡という術を知り、
何とか習えんもんかと悩んでいる所に
その道の名人、三輪東朔の噂を聞き
さっさか押しかけてって、教えを請うたのだそうです。

当時は主に湯液中心の治療がされていたのですが、
この方は刺絡中心で治療を行っていたのだそうで、
それゆえに私たち鍼灸師も学ぶべきお話が盛りだくさんな訳です。
しかも、

わしは実際にやってみて、効いたことしか語らん!

という主義の先生だそうで、臨床にはとても役に立ちそうです。
美辞麗句を並べられてこんがらがることがないようにと、
著者も注意しているんだとか。

難解な古典の文章も
南先生の臨床に基づいたお話を交えて語られると、
とても分かりやすくなります。



今回は序章で終ってしまいましたが、
治療に対する姿勢、哲学など心に留め置くべき文章も出てきました。


「其の人にして其の人の知る所を尽くさば
その人の人事は尽くしたというも可なり。
然れども天下の術を尽くすというべからず。」

自分の知ってることを全部出し尽くしたら、
人事は尽くしたといってもいいけれど、
あらゆるすべての事をやりましたといってはいけません

刺絡は手段の一つで、自分の患者さんにも刺絡に適さない人はいる。
その人その人に合った治療をするべきだけれど、
術者の手詰まりで治療ができないというのが一番怖い事だ。
プロの治療家であれば色々なことを学ばなければならない。
と南先生はおっしゃいました。





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