このテレビゲームは今から二十年以上昔の1987年頃に、オリジナルのテレビゲームを一から作ろうと思って作ったもので
当時、MSXに採用されていたTMS-9918等のCRTコントローラーを使えば、もっと簡略化できて、しかも高性能化できたのですが
使い方が分からなかったため、TTLのロジックとROMでビデオ信号を作り出してしまったという代物です。
CPUはZ80を4MHzで動作させています。
しかし今やAVRやPICなどワンチップマイコンで簡単にテレビゲームができてしまうのを見せ付けられると、この製作の存在意義は完全になくなってしまった気がします。
スピードラインというゲームを作ってみました。
たったAVRマイコン一チップだけでこんなにも簡単にテレビゲームができるなんて!
。自分のやっていた事って。
回路図と実体配線図
自分は、一般的な回路図よりも実体配線図の方がわかりやすいので、必ず実体配線図に書き直して、それを見ながら配線しています。
また配線は普通、裏側から行うものなので、ICも裏側から見たピン配置(左右反転する)の方が分かりやすいので全てのICは裏側から見た図になっています。注意して下さい。
74シリーズなど今や入手困難な部品が多いため、手持ちのICで代用できるように、回路図をいくつものパターンで作成しました。
機能的にはどれも同じですので、もし、これを作るという奇特な方がいらっしゃいましたら手持ちの部品に合わせて好きな回路図又は実体配線図を選んで下さい。
どの回路図又は実体配線図を選んでも全て同じです。
回路図例その1
回路図例その2
回路図例その3
回路図例その4
回路図例その5
回路図例その6
回路図例その7
回路図例その8
回路図例その9
回路図例その10
回路図例その11
回路図例その12
実体配線図例その1
実体配線図例その2
実体配線図例その3
実体配線図例その4
実体配線図例その5
実体配線図例その6
実体配線図例その7
実体配線図例その8
回路は大きく分けて、Z80CPU回路とビデオ回路の二つのブロックから構成されています。
それぞれのブロックを別々に作って動作チェックしてから繋げる事もできます。
いろんなバリエーションの回路図を示しましたが、CPU回路とビデオ回路の組み合わせはどれでもOKです
CPU回路部はごく平凡なZ80マイコンの構成です。(Z80+ROM+S-RAM+8255(又はPIO))
ビデオ回路部についてはTTLロジックのみでビデオ信号を作り出すのは難しいので、回路を簡略化するためビデオ信号をROMに書き込んでいます。
よってビデオ回路にもROM(2732)が必要です。そのEPROMには以下のデータを書き込んでください。
ビデオ信号データのインテルHEXファイル(2732)
部品の代用について
EPROMやS-RAMは大は小を兼ねますので、例えば2732がない時は27256で代用する事ができます。
(その場合使用しない上位アドレスバスはGNDや+5Vに繋ぐなどの処理をします。)
I/Oは8255かPIOのどちらかを使用します。しかしそれぞれプログラムが異なりますので8255用とPIO用の二種類のプログラムがあります。
8255を使用する場合は8255用のプログラムを、PIOを使用する場合はPIO用のプログラムを、ROMに焼いて下さい。
クロックは水晶を使わなくてもマイラーコンデンサの回路で充分です。
TTLロジックICは手持ちの部品で柔軟に対応して下さい。
しかしC−MOSは速度や電圧電流レベルなどの問題で代用できない事が多いので注意して下さい。
ビデオ回路への信号はデータバス、アドレスバス、/CS(チップセレクト)、/WR(ライトイネーブル)と
普通のS-RAMをアクセスするのと全く変わらないので、Z80マイコンでなくても、6802やPICやAVRマイコンからもアクセスする事が可能です。
しかしその場合ソフトは自作する必要があります。
仕様
ソフトウェア
ソフトとして七種類のゲームを作りました。
使用するROMの容量に応じてゲームを選択して下さい。
2716なら2Kバイトまで、2732なら4Kバイトまで、2764なら8Kバイトまで、27128なら16Kバイトまで、27256なら32Kバイトまでのゲームが収まります。
ほとんどがドット単位で動くようにプログラムしたので、かなり自信があります。
スクランブルアタッカー
(TV.HEX)
ディフェンダーのスクランブルあえといった感じで、横スクロールシューティングゲームです。
容量4Kバイト($1000バイト)
プログラムアドレス$0000-$0FFF スタートアドレス$0000
ギャラクシーフライ
(GALA.HEX)
ギャラクシアンタイプのシューティングゲーム。
容量8Kバイト($2000バイト) プログラムアドレス$0000-$1FFF
スタートアドレス$0000
オセロ(OTHE.HEX)
オセロゲームです。
容量2Kバイト($800バイト)
プログラムアドレス$0000-$07FF スタートアドレス$0000
サブマリン(INV.HEX)
潜水艦を撃沈するゲーム。
容量4Kバイト($1000バイト)
プログラムアドレス$0000-$0FFF スタートアドレス$0000
ドットイーター (PAC.HEX)
パックマンタイプのウォールゲーム。
容量2Kバイト($800バイト) プログラムアドレス$0000-$07FF
スタートアドレス$0000
スペースファイター(SPACE.HEX)
超高速スクロール横スクロールシューティングゲーム。
容量8Kバイト($2000バイト) プログラムアドレス$0000-$1FFF
スタートアドレス$0000
全ゲームパック(ALL.HEX)
全てのゲーム(スクランブルアタッカー、ギャラクシーフライ、オセロ、サブマリン、ドットイーター、
スペースファイター)
を一まとめにしてメニューから選択できるようにしたものです。
容量32Kバイト($8000バイト) プログラムアドレス$0000-$7FFF
スタートアドレス$0000
プログラム(インテルHEX+ASMファイル)
販売のお知らせ
このテレビゲームの初代機は二十年以上昔(1987年)に製作したものですが、
最近、余っていたZ80やTTLを有効利用するために、部品がある限り何台も作ってみました。(12台あります)
もしこんなガラクタでもいいから欲しいという方がいらっしゃれば、送料込みで一台1000円(ほぼ部品代です)でお売りします。
「Z80TVゲーム販売」という題名で、ご住所を記載の上ぜひまでメールをお送り下さい。
詳しくはこちらをご覧下さい。
2017/6
追記
販売は終了しました。
このようなガラクタを買ってくださり、本当に、本当にありがとうございました!!
特に柏木るざりん様には、ゲーム性が素晴らしいと、べた褒めされ感激してしまいました!!
また、長年放置してしまったため、メールを下さったにもかかわらず、多くの方にお譲りできない状況になってしまった事を心からお詫びします・・・。
初号機(1987年製作)ダイヤル式のテレビが時代を感じさせます。
2017/6 追記NEW!
な、なんとlsluk様がこのゲーム機をエミュレーター化して下さっています!!
まさか、こんなもののエミュレーターができるなんて、考えもしなかったです!!
実物ではROMでビデオ信号を発生させるという方法に無理があり、アドレスが切り替わる瞬間のノイズや歪みが本当に酷いのですが
それが完全にクリアになっていますし、軽いし、実物より、よっぽど素晴らしい出来です。
本当にありがとうございます!!
ぜひ、こちらでVdmgrをダウロードしてプレイしてみて下さい。
(Vdmgrとはモジュール(CPUやメモリーなどをエミュレートしたDLL)を、テキストファイルで繋げることで、新しいシステムを作成し、実行とデバッグをできるライブラリシステムです。)
Vdmgrをダウロードして実行した後、設定-->詳細設定-->システム選択で「Z80テレビゲーム」を選択するだけで実行できます!!
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