受験指導30年の教師による個別指導
無駄な勉強で疲れ果てていませんか
受験生の中には、自分のレベルに合わない課題を解くことを要求されたり、各教科の担当講師からそれぞれ大量の宿題を出されたりして、疲れ果ててしまっている人を見かけます。
もちろん合格するためにはある程度の学習量が必要なのはいうまでもありませんが、あまりにも無駄が多いような気がします。
受験生はそれぞれ得意分野も性格も違いますから、同じような対応ではうまくいかないのも当然でしょう。
全教科指導だから無駄がない
受験は総合力の勝負です。1教科だけ、あるいは特定の分野だけが良くても合格できません。
逆に言えば、特別にできる科目がなくても、みんなが解ける問題を満遍なく解ければ合格基準には十分に到達できるということになります。
入試までの時間は限られています。その限られた資源を有効に活用するためには、得点が大きく伸びる分野にエネルギーを投入し、伸びが少ないところは思い切って捨て去る勇気が必要です。
30年にわたる受験指導の経験を踏まえて全教科を指導しますので、教科間の優先順位をつけることにより無駄のない効果的な受験指導を提供します。
まず「できない」原因の究明から
これまでさまざまな受験生を指導してきた経験から、「できない」理由をいくつかのパターンに分類することができるようになりました。
学習障害など特別の対応を要する場合は別に述べるとして、一般的な受験生に見られる傾向を以下にあげておきます。
つまずきの元を見つける
勉強しなければならないという覚悟の欠如
生徒が「わからない」「理解できない」というときには、これらの言葉にはさまざまな意味が含まれています。
たいていの場合は、「問題を解くのが面倒くさい」「勉強なんかしたくない」「答えを教えて」の意味で使われます。
この場合は、「何がわからないのか」「どこまで理解できたのか」「図や表は書いたのか」「式や計算を見せて」などと質問を浴びせられるうちに、「結局自分で勉強をしなければ、問題は解けない」ことを理解します。
「人はみな勉強しなければならない」が、出発点です。この出発点にたどり着いていない人は、まず親子でじっくり話をしてください。
体力・忍耐力の不足
勉強を一定時間継続するためには体力が必要です。音読したり、書写するにも筋力が欠かせません。一定時間椅子に座り続けるのも同様です。
これら学力の前提となる体力は学習活動を通して鍛えていくしかありません。漢字や英単語を書きながら覚えたり、日本語や英語の文章を書写してその構造を学び習得していく中で体力や忍耐力も培われていくのです。
計算練習は忍耐力を養うのに最適です。限られたルールを正確に適用し続ければ必ず答えにたどり着きます。もし違っていれば、どこかにミスがあるはずですから、それを見つけ修正することが求められます。
自分自身のミスを発見するのは大きな苦痛を伴います。たいていはここでイライラが募り、逃げ出したくなります。そして逃げ出してしまったために「できない」「わからない」状態に陥っているのです。
基礎的技術の未熟
体力や忍耐力の不足は学習技術の未熟さに原因がある場合もあります。
姿勢が悪いために長時間椅子に座っていられなかったり、ノートのとり方が悪いために計算ミスを見つけられなかったりという場合がその例です。
このタイプは基本的に身の回りの整理が苦手である場合が多く、物事を順番に処理していく習慣が身についていません。
学習する上で必要な技術や学習の手順などは、身につけるべき習慣ですから、繰り返しそばで指導し続けなければなりません。
考える姿勢の誤り、技術の不足
「勉強する」とは情報処理の仕方を学ぶことです。
勉強する事柄は未知のものですから、何を学ぶのかを知ること、そして「まねること」がその第一歩です。
事柄の意味、すなわち定義を理解し、そこから派生する問題を定義に従って解いていくことが、問題が解けるようになるということの意味です。
したがって、まず教科書に何が書いてあるのかを徹底的に理解することが欠かせませんが、ほとんど教科書を読むことなくいきなり問題を解こうとする人がいます。
このタイプは「とりあえず覚えればいい」とばかりに、解法や公式をひたすら覚えることに夢中になるので、労多くして報われない場合がほとんどです。
同様に、何かの公式を当てはめることが問題を解くことだと思い込んでいるため、図や表を使って問題を整理し、定義に従って考えを進めることができません。
さらには、一定の解法以外は受け付けようとしない傾向もあります。
勉強は頭でするものだという思いが強すぎるようです。