歴代スカイライン撮影会(その2)


駐車場に戻ると2代目から10代目まで、合計9台のスカイラインが集結していた。今度は走行中の写真を撮影するらしい。前期(2〜4代目)、中期(5〜7代目)、後期(8〜10代目)の3グループに分けて撮影するみたい。まず前期組から出発。あれれっ?「J's Tipo」と書かれた撮影用ナンバープレートをつけたまま走っていく。ええんかいな?

「ここは、私道だからいいんですよ」

ケンメリGT-RのF氏が教えてくださる。芦ノ湖スカイラインは、とある大企業の私有地を走る私道らしい。知らなかったあ〜。公道グランプリといっても、一部は私道を使用してたわけやね(話がチクワの人は、サーキットの狼2巻〜5巻をお読みください)。箱スカ、ケンメリの両GT-Rが走っていく。

ドゥオオォーーン!

豪快なS20サウンドが芦ノ湖にこだまする。それにしても、S20サウンドって何度聞いても気持ちいいね。

「ジャパンかあ、これも見なくなったねえ」

箱スカGT-RのU氏がスカちんを覗き込む。

「もうジャパンも部品出ないでしょ?」
「そうですねえ、ほとんど全滅状態です」

スカちんよりも古い箱スカ、そのパーツサプライヤーでもあるU氏がおっしゃってるんだから、氏も箱スカパーツには相当苦労されてるようだ。箱スカの構造から走りまで熟知しておられるU氏、いい機会だからいろいろ伺ってみよう。

「L20で気をつけた方がいいことってあります?」
「丈夫なエンジンだから、マメにオイル交換しておけば大丈夫だよ」
「何かお勧めのオイルありますか?」
「バーダル(BARDAHL)の10W-40使ってるけど、これがいいね。それからB2っていうドロッとした添加剤を注入するといい」

その他ミッション関係等、いろいろな話が伺えた。さらにケンメリGT-RのF氏も交えて旧車談議が続いたが、あっくんにはハイブローすぎてついて行けず(^^; とにかく貴重なアドバイス、ありがとうございました!

さて、そろそろスカちんの走行写真撮影の順番やね。エンジンに火を入れ、暖気しておく。

「すいません、車お借りします」

J's Tipoの方がスカちんに乗り込み走って行く。

ヴオオーーン!

S20のそれには及ばないが、客観的に聞くL20サウンドも捨てたもんじゃない。そうだ、スカちんが走ってくるところを写真に撮ろう。道路わきの土手で待機、あらかじめPENTAX SPの絞り/フォーカスを合わせておく。

10分経過、まだ帰ってこないなあ。
さらに10分経過、まだ来ない。一台、また一台と乗用車が通り過ぎるがどれも一般走行車両、撮影車じゃない。また一台走ってくる。眩しい!あの車、ハイビームを点灯してるな。あのライトの感じじゃスカイラインではない。何だろう?.....

スカちんやんけ!!

自分の車が走ってるのを見慣れないし、ハイビームを点灯してたこともあって、全然分からんかった。あわててシャッターをパチリ!この時、時速80km/hは出てただろう、あっという間にあっくんの前を駆け抜けていった。

うおおっ、かっこよかあ〜っ!

久々に電流火花が体を走った(笑)。車って停まってる時と走ってる時って、見え方が全然違うんですね。こんなことならビデオ持って来ればよかったあ〜。

スカちんの走行車線に注目!「スカイライン」の文字が入っている。これは全くの偶然。写真が焼き上がって初めて気づいた。

 

コーナーを駆け抜けるスカちん。流れるメロディーは、もちろん「愛はたぶん」(^^)

駐車場に戻って、F氏、O氏らと再び談笑。すると一台のR33がやってきた。見慣れない形、あれは撮影車じゃない.....ん?

オーテックだ!

R32オーテックは見たことあるが、R33オーテックは初めて見る。すらりとした4ドアクーペ、元々R33は大柄なボディーなので、高級感が漂う。

「今日は何の集まりですか?」

オーテックのオーナーが話しかけてくる。見たところ40半ばの紳士。

「歴代スカイラインの撮影会をやってるんですよ」

F氏が答える。話を聞くと、このオーナーはGT-Rが欲しかったが、ご家族がいらっしゃるため4ドアのオーテックを選択したとのこと。普通は家族を考慮して車種を選択するんやね。子供嫌いのあっくんは、一生2ドアでいいや(笑)。

「写真撮らせてもらっていいですか?」
オーナーの許可を頂いて写真撮影。

「じゃあ私も」
F氏も便乗、ちょっとしたオーテック撮影会が始まった(笑)。

フロントから見たR33オーテック。R33のヘッドライトって、みんなプロジェクターでしたっけ?

「そろそろ集合写真を撮影しますから、下の駐車場に移動していただけますか?」

J's Tipoの方に促されて移動。今度は下のレストラン「フジビュー」の駐車場を使用するらしい。なかなか広い駐車場。スカちんを停めると、J's TipoのH氏が話しかけてきた。

「ジャパンはもう何台も残ってないでしょう?」

歴代スカイラインの中で最も不人気のジャパン(^^)、確かに残存数は少ない。まさに絶滅危惧種。

「ええ、でもあるところにはありますよ。そうだ、ジャパンの型番に因んで、2月11日にジャパンオーナーが集まったんですよ。写真をお見せしますね」

2/11ジャパンの日ミーティングの写真をJ's Tipoの方に見て頂いた。とまやんさんがいてくれたら、カタログ、グッズ、歴代スカイライン入場テーマ曲集(^^)等、様々なジャパングッズを紹介できたのになあ。

そうこうしていると、2代目から10代目まで合計9台のスカイラインが集結した。いよいよ集合写真の撮影、駐車場のスペースを目一杯使用してレイアウトするようだ。カメラマンの指示に従ってJ's Tipoの方が一台ずつ移動させる。

「DR30もうちょっと左、あと50センチ... そうそう、そのまままっすぐ30センチ」
「次、ジャパン、右にハンドル切って...そう、今度は左に先回...ストーップ!...あと50センチ右に平行移動」

ずいぶん指示が細かい。妥協を許さないプロのレイアウト、カメラマンの頭にはどんなイメージが出来上がってんだろう?あっくんの目には無造作に並べてるようにしか見えないが...

「今度は箱スカ、大きく左に回って...あと70センチバック...OK!これじゃ54Bは崖下に落ちるな」(爆)

9台の配置が終わり写真撮影。あっくんもその脇からシャッターをパチリ。この後、9台の配置換えを行って再び撮影。

ずらり揃った9台のスカイライン。これがどのように撮影されたのか、是非J's Tipo誌をご覧になってみて下さい。

 


 
 

今度は順番を逆にして、リアビューからの撮影。横長の写真が続いて、すまんです。うまく見えますか?

「どうも、お疲れ様でしたあ〜!」

全ての撮影が終了、時刻は夕方5時くらい。正確にはこの後、R34の撮影を行うそうだが、歴代スカイラインはこれで解散。

「どうもお世話様でした」

みなさんにご挨拶して、スカちんに戻る。暖気しながら荷物の整理、トランクから後部座席に曇り止めスプレー/クッション等を移す。砂ぼこりがすごい。わずか半日でスカちんは埃まみれになった。花粉か黄砂か...

「それじゃどうも、お疲れ様でした!」

J's Tipoのみなさんに挨拶して出発、帰りは御殿場経由のルートにした。夕暮れの芦ノ湖スカイラインを御殿場方面へ走る。それにしても、あれだけのスカイラインが集まると歴史を感じるねえ。そろそろ11代目スカイラインが登場しそうだけど、サーフィンラインはもちろん、二重丸のテールランプも継承されないようだ。エンジンもV型になりそうだし、全く新しいスカイラインが誕生しそうやね。GT-Rがどうなるかはまだ先の話だが、とにかく第一印象でビビビッと電気が走る車になって欲しい。

これがGTや!

という王道を見たいもんやね。もしそうなったら、セカンドカーとして考えてもええど(笑)。

ディノ246GTの沖田が吐血した展望台(^^)を横目に走る。富士山がとてもきれい。本日お集まりになったみなさん、本当にお疲れ様&ありがとうございました!
さてさて、お次はいよいよ、

4.22炎の岡谷フォッサマグナ戦!!(爆)

間髪入れずレポート書かなきゃ(^^;