ジャパン軍団の所へ戻ってみると、マシンXのT氏がお帰りになるところ。例によってマシンX一大パフォーマンス(^^)を演じて帰路につかれた。お忙しい中を縫って、わずかな時間でもミーティングに参加して盛り上げて下さるのは、ほんとありがたいね。尚、この時のパフォーマンスは、とまやんさんのレポートをご参照下さい。
これが前期型スカちんのコクピット。ちょっと暗かったなあ。オーディオ以外はフルノーマル。 |
T氏の後期型マシンXコクピット。これはうまく撮れた。ステアリングがナルディに変更されてますね。計器類は前期型を整理整頓した感じがある。 |
ところで、今日一番遠くからいらっしゃったのはどなたかな?ナンバーを見回してみる。北九州ナンバーは別にして見てみると... おっ、山梨ナンバーがあるな。後期型の4ドアGT。なかなか程度の良さそうなジャパン。
「きれいですねえ、シートも傷んでないし」
オーナーのFさんに話しかけてみる。Fさんはどっかの遠隔地ナンバージャパンと違って、この日本当に山梨からいらっしゃってた。
「ほんとは2ドアが欲しかったんですけどね、いいのが無かったんで4ドアで妥協しちゃったんですよ」
「そうなんですか、でも4ドアってのも味がありますよ」
あっくんもはじめケンメリのファストバックに憧れたんで、どっちかというと2ドア派なんだが、冷静に考えてみれば4ドアの方が機能的に優れている。後部座席からの乗り降りはもちろん、簡単に荷物も出し入れできる。ノッチバックの方がトランクも扱いやすい。元々スカイラインは4ドアありきで、たしか3代目箱スカから2ドアが追加されたはず。2ドアの方がホイールベースを短くすることができるから、多分レース目的だったんじゃないかな?
で、ヨンメリもそうなんだが、ジャパン4ドアのストンと落ちた斜め後方のラインが見飽きないんだ。このノッチバックとサーフィンラインのバランスが絶妙!第一印象は2ドアの方がインパクトあるが、4ドアの方は見れば見るほど味のあるスタイリングです。
手前がFさんの後期型4ドア。リアのストンと落ちたラインに注目。お隣はS氏の210(!)黒ジャパン。お二人ともホイールのセンス抜群です。 |
Fさんは逆にスカちんを見ている。
「この車、レトロカーにもノスヒロにも掲載されましたよね?こんな有名なジャパンに出会えて光栄だなあ」
スカちんが掲載された2種類の雑誌両方とも、Fさんはご覧になってたらしい。
みんなでジャガーに駆け寄って、オーナーの方にご挨拶(仮にA氏と呼称する)。オーナーA氏は娘さんとドライブ途中にソフトクリームを買うため、都筑PAに寄られたらしい。とても優しい方で、エンジンやコクピット等を我々に見せて下さった。長いフロントノーズいっぱいに、大きなDOHC直列V6エンジンがマウントされている。その割には小さなラジエーター。ボンネットにエアインテークがあっても、冷熱効果は薄そう。イギリス車は総じて冷却系が小さく、日本で走らせるとすぐにオーバーヒートの兆候が現れるとのこと。
「このジャガー、何年型ですか?」
「1963年ですよ」
「こんなすてきな車で、お父さんとドライブできて楽しいでしょ?」
「おじ... お兄さん達は、こんな車が大好きなんだよ」
これもオレのセリフではない。あっくんてば、ほんと二人称を表現するのがヘタだなあ。
「貴重な車を見せていただいて、ありがとうございました」
みんなでお礼を言った後、A氏は出発された。
シルバーの2ドアターボKさんもお帰りになるとのこと。これでジャパンは8台になったが、入れ替わり立ち替わり、風見さん、Tさんの前期/後期4ドアジャパンが入って来られた。これで再び10台のジャパン。あいかわらず綺麗な風見さんの前期型GT-ES。オーディオ以外フルノーマル。ホイールまでもがオリジナル鉄ホイールだ。一方、Tさんのジャパンは後期型4ドアでL28改。ボディは何と、スカちんと同じワインレッド!Tさんはご自分で色を調合して塗られたとのこと。どっちかというとブラウンレッドに近いかな?どっちにしてもスカちんと同類色なので、仲良く並んで駐車する。
時刻は午後3時過ぎ、そろそろきさらぎ賞の発送時刻が近づいてきた。このレースは固いと踏んでいるので、後で結果だけわかればいい(実際ガチガチの銀行レースだった)。それより、だいぶパーキングも空いてきたねえ。
「とまやんさん、そろそろ一列に並べません?」
「そうだねえ、どういう順番で並べようか?」
年代順、丸目/角目、2ドア/4ドア、色別etc... いろんな意見が出た。一番笑ったのが、
みんな思い思いに写真撮影....そうだ、あの雪山の上から撮ろう!2週間前の残雪がこんなに役に立つとは思わなかった。まさに今日しか撮れないアングル!でも、手前のマセラティ軍団の残存部隊がじゃまだな。かといって、どいてくれとも言えんし。待ってると他の車も来るかも知れん。とりあえず一枚パチリ。
う〜ん、やっぱマセラティがジャマだなあ。
これがこの日のベストショット!かっこよかあ〜
ケンメリ軍団の作業も一段落?約二名くつろいでいます。 |
雪山から下山して、みなさんとしばし談笑。影が長く延びる時刻になってきた。しかしこういう日って、ほんと時間が経つのが早いね。
「車って、いろんな楽しみ方があるんですね。改めて知りました。今日は来てよかったです」
誰が言ったか知らないが、空耳ではなく確かに聞こえた!
スピードを楽しみたい方は、NSXやフェラーリ等のスポーツカーをサーキットに持ち込んで楽しめばいい。この場合、誰よりも早く走り、誰よりも早く止まるため、バリバリフルチューンするのもありでしょう。このように自分の目的/用途に合わせて、車を選択すればいい。
それではスカイラインはどんな車?やっぱGT-Rに代表されるようなサーキット走行用?違います。GTとは「グランドツーリング」、本来は長距離走行を楽しむものです。しかもRV車と違ってでかい荷物を運ぶ車ではない。移動すること、走りそのものを楽しむ車なんです。だからテントやバーベキューセットを運ぶだけのスペースはない。スプーンとカップをバックに詰めて、どこか遠くへ出かける車、目的地までの走りそのものを楽しむ車なんです。だからGTにとって一番大切なのは、長距離走行に耐えられるだけの「タフさ」と、道を選ばない「トータルバランス」なわけ。例えばあっくんが、スカちんをサーキットに持ち込んでNSXと競ったらどうなります?まさにサラブレッドとロバ、何周も周回遅れにされるでしょう。当たり前です、GTとスポーツカーとは本来別物だから。ところがNSXで、一週間北海道を旅するとしたらどうでしょう?できないことは無いと思うけど、ダートや林道も走らなきゃならんし、時には車内で仮眠をとる必要もある。はっきし言ってきついんじゃないかな?そもそも一週間分の荷物をどこに入れるんだろ?
このように車種によって、それぞれに適した楽しみ方があります。当たり前の話なんですが、わかってない人が多いんだな。
時計を見ると午後4時過ぎ。ちょうど最終12レースの時刻。一台、また一台と家路につかれる。さて、そろそろあっくんも酒買って帰ろうかねえ。
「それじゃ、あたしもそろそろ行きますね」
ヘッドライト吊下げフックを交換しているMAXさん、とまやんさん達にご挨拶。ケンメリ軍団のみなさんにもご挨拶したかったが、どうやら食事に行かれたみたい。スカちんに火を入れしばらく暖気。
「それじゃ、また!」
みなさんと手を振り合って都筑PAを後にした。第3京浜に戻り川崎インターへ。えっ、今回お前が写ってる写真がないって?そりゃそうですよ、北海道旅日記は旅行中インターネットで公開することなんて、全く考えてなかったんですから。あれは旅先の風景を紹介するための苦肉の策、仕方なしに掲載してるんです。ネットを意識したら、こんなもんですよ(^^;
ところで本日の2/11「ジャパンの日」ミーティング参加車種、
ケンメリ:4台
ジャパン:12台
DR30:2台
R32:1台
R33:1台
R34:2台
230セドグロ:1台
飛び入り参加ジャガーE(^^):1台
参加されたみなさん、本当にお疲れさま&ありがとうございました!いやいや、いい一日だったなあ。またやりたいですねえ〜。次は4月の岡谷かな?