ズームアップジャパン


2002年1発目のコラムは、カメラのフィルムが余ってたので、ちょっと遊んでみることにしました。以前イベントレポートで、

「ズームして撮った写真は迫力が増す」

と書いた覚えがありますけど、実際に実験してみましょうか。ちょうど関東ジャパン組(爆)の寄り合いがあったので、カメラを持って行くことにました。

これはズーム無しで撮った写真。オートフォーカスのノーマルカメラ(PENTAX ESPIO 140M)で撮影しています。言うまでも無く、被写体(スカちん)にピントを合わせてます。従って、背景(貨物船)がほんの少しぼやけていますが、貨物船との距離感は良く分かりますね。俯瞰を撮影するのには、ズーム無しで撮った方がいいでしょう。

次に、同じ被写体をほぼ同じアングルからズーム(約3.5倍)で撮影したのがこれ。どうです、特定のポイントだけを抽出して引き伸ばすと背景も拡大されて、グンと迫力が増してるでしょう?このように普通のハンディカメラでも、ちょっとした工夫で面白い写真が撮れます。これを利用して、今回はジャパンをズームアップしてみましょう。

まずはずらり揃ったジャパン軍団。前期型1台に後期型4台。後期型の4台は、全て黒の2HT!白ジャパンが少なくなったなあ。

...あ、この写真は約2倍くらいズームしてます。

今回集まったジャパンを一台ずつご紹介しましょう。本コラムは写真が多いので、個々のジャパンの写真は別ページに掲載しました。その写真はこちらをどうぞ。

それでは、ジャパンの外観をズームアップしてみましょう。ジャパン乗りの方でも、新たな発見があるかもしれませんよ。

フロントのフェンダーマーカー。「へたくそ棒(爆)」の役割を果たす。また、ヘッドライトを点灯するとオレンジ色に光り、コクピットから(ヘッドライトの)玉切れを判断することもできる。

前期型は、マーカーパーツがそのまま(ワンピースで)ヘッドライト部分まで伸びている。ちなみに後期型は光ファイバケーブルで(ヘッドライトと)接続される。

また、フェンダーミラーはコクピットから角度を調整することが可能。今では当たり前のギミックだが、昔は珍しかったんですよ。


 

 

あまりにも美しいサーフィンライン(←自己陶酔)。ジャパンといえば、やっぱこれでしょう。サイドライン上部と下部の接合面を引き裂いたという造形。独特の二重ラインです。もちろん箱スカ/ケンメリも、それぞれ独特のサーフィンラインを持っていますよ。SkylineエンブレムとGTバッジにも注目。

 

前期型フロントグリル。文字通りのハニカム(蜂の巣状の)グリルで、けっこう彫りの深い造形。後期型と、最も形状の異なる部分。

 

後期型フロントグリル。前期型とは逆に、前方に張り出したデザイン。一番の特長は、もちろん角目ヘッドライト。グリルもシンプルになった。このシンプルさが、ボディ色の「黒」を引き立てている。

 

ご存知二重丸のテールランプ。年月経過で色が剥げている。本来は上半分のようなメッキではなく、下半分のようなモールになっている。このモールが剥げてくると、メッキ部分が見えてくるという不思議な前期型。デザイナーは、はじめから「狙ってた」のかもしれないね。

 

後期型テールランプ。前期型と比べると、これまたシンプルになった。特にテールランプ回りは、フラットになったでしょう?推測ですが、汚れや掃除のしやすさを考慮したんだと思います。前期型テールランプは、ライトとモールの間に泥が溜まるし、拭き取ろうにも奥まで指が入らないんだ。

尚、テールランプの機能については、あっくんコラム「リアコンビネーションランプ」をご覧下さい。


 

サーフィンラインにばかり目が行ってしまうが、フロントサイドラインも独特の形状をしている。フロントフェンダー前部は下部が張り出して、後部は逆に上部が張り出している。ドア部分もこのラインが続き、後部はサーフィンラインで引き裂かれるという造形。う〜ん、やっぱかっちょええど!

ズームばっかりじゃ面白くないんで、ここからはジャパン軍団の撮影会行ってみよう!

とまやん2号との2ショット。ちょうどクレーンの影が伸びてきて、写真的にはあまり良くない。ズーム無しの写真だったら、背景の貨物船もこれほど大きくは写らない。遠くに貨物船が見える写真をご想像下さい。それよか、ズームで撮影したこの写真の方が迫力あるでしょう?

 

貨物船を見つめるジャパン軍団。これから輸出される盗難車ではありません(核爆)。ズームで船が大きく写ってるんで、ジャパンとの大きさの違いもよく分かる。

 

無造作に停車するジャパン軍団。どいつもこいつも、わがまま勝手やりたい放題!(爆)

 

影が長くなってきたトワイライトタイム。V字型に整列したジャパン軍団。今回唯一の前期型ということで、僭越ながらスカちんが中央に配列。Gメン'75のオープニングみてえ〜!(爆)

尚、あっくんのカメラはフィルムが無くなったので、ここからはMAXさんがデジカメで撮影。


 

ワインレッドのスカちんは、夕日に照らされると「最も赤い」色になる。

 

空がとてもきれいなリアビュー。このまま走り去って行く、映画のエンディングのような光景。流れるメロディは、もちろん「みんな誰かを愛してる」(笑)。

...あ、「日暮れ坂」でもいいかな。

今回はここまで。如何でしたか?

それにしてもフィルム写真は、きれいだけど単価がかかりすぎる。全部撮りきってしまわないと現像に出せないから、フットワークも悪い。近日中に、オレもデジカメ買おうかな?


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