スカちんのいない日


夏の北海道旅行から3ヶ月近くが経過した。スカちんは旅行後(正確には9/15)から入院して、まだ回復してない。史上最強の北海道旅行をご覧になった方はお分かりの通り、朝一(エンジンが冷えている時)のスタートがうまくできない。何回もセルを回さなければかからない。ただ単にかからないのではなく、一瞬火が入るのだが、すぐにエンストしてしまう。元々の症状を考えてみると6月、走行中に突然エンジンストップしたことに始まると思う(このときの詳細はイベントレポート「座間パレードラン」をご参照ください)。あの時は燃料系を疑って、燃料ポンプ、ホース、リレー等を一新した。その後、走行中にエンストする症状は出ていないが、あの時の症状がまだ尾を引きずっているような(完治してないような)気がする。

とにかく現在、スカちんの主治医が、取り寄せた資料(←配線図ではない)を基に、電気系を総チェックしている。リレーの一本一本に、全てテスターを繋いでのチェック。文章で書くのは簡単だが、これは実に気の遠くなるような作業。だからこれだけ時間がかかっているわけだ。それに主治医もスカちんにだけ構っているわけではないしねえ。

修理工場の許可を頂いたんで、公表しましょう。スカちんが入院している工場は、「ヤマト自動車」という所です。レストアは行わないが、通常の板金/塗装も扱う工場。軽自動車の販売も行っています。ここにスカちんは10年以上お世話になっている。車検はもちろん、トラブル時は必ずヤマト自動車に持ち込んでいる。ほんとに車の声を聞いてくれる工場で、やばそうな所までも点検/修理して、トラブルを未然に防いでくれます。数年前、破裂寸前のヒーターコアをオーバーホールして、トラブル前に対処して頂きました。てなわけで、スカちんの点検/修理は、(板金/塗装を除いて)全てここで行っているわけです。

新車を売りたくて仕方のないディーラー車検や、ガソリンスタンドが勧める点検も一切断っている。いいかげんな連中にスカちんを触らせるわけにはいかんからねえ。新車登録時からの整備記録はもちろん持っているが、ヤマト自動車にここ10数年のデータが全てあるわけです。ちなみにヤマト自動車は、MAXさんもご存知の工場でした(けっこう有名?)。

それで、ここの工場長がスカちんの主治医なわけ。今回のトラブルは、全て工場長自らが調べて下さっている。はっきし言って、整備の腕前は天下一品ですぜ。四半世紀前のC210で、あっくんが毎年北海道へ行けるのも、工場長(とスタッフ)のおかげ。北海道旅日記を読んでくださった方はお分かりの通り、北海道ではけっこうハードな走りをしている。しかもフェリーでの移動を極力抑え、他は全て自走で走り回ってくる。旧車でこれだけ走るってのは、そう簡単にはできないっすぜ。だからこそ、スカちんの整備には、プロの腕が必要なわけ。

で、毎度のことながら、スカちんの修理を全てお任せしてるんだが、さすがにこれだけ長いことスカちんに乗れないと、ストレス溜まるね。去年も2ヶ月ほど(有)カーサービスに入院したけど、あれはレストアのため。トラブルでこれだけ長期間入院するってのは初めての経験だ。重く大きいEX純正ウッドステアリング、ズラリ並んだ水平メーター群、ストロークの大きなシフト/クラッチ、備長炭で消臭した室内、ロングドライブ用に竹材を敷いたシート、カロッツエリアから流れる競馬中継(^^)。 全てが懐かしく思える季節になってきた。

今回の長期入院で分かったんだが、あっくんは当分新車はいらないね。街を走る車を見て、羨ましい、乗ってみたいと思ったことはただの一度もない(笑)。正確に言うと、車に乗る気が全くしない。つまりあっくんは、「スカちん」に乗りたいわけで、「車」に乗りたいわけではない。さらに極論すると、あっくんは「スカちん」が好きなわけで、「ジャパン」が好きなわけでもない。あくまでも極論だけどね。そのことが、今回の入院でよく分かった。

しかしながら、復活の日は着々と近づいている。電気系統は年月経過で抵抗が大きくなり、性能が劣化するのはご存知の通り。それが今回の入院生活で一新される。右リアクオーターウインドウから水漏れしてたが(リアシートが雨水で濡れていた。これも今回の北海道旅行で症状を確認)、これも修理した(窓枠から入った雨水を車外に排出するビニール張り替え)。さらに鶴巣オフで、レッドGTさんから頂いたスイッチングモジュールも装着する(←これについては後日報告します)。これでスカちんのネガティブな部分は、全て修復されることになる。

ほんでもって、スカちんの車検は11月。従って、入院中に車検も済ませてしまうことにした。が、ここで思わぬ問題が... エキゾーストマニホールドから排ガスが漏れてて、車検が通らないらしい。調べてみると、エキマニとエンジンとを繋ぐスタッドボルトが1本折れていた。25年近くも(エンジンの)熱にさらされてるわけだから仕方ないね。で、傷んでいる他の部品も交換したんだが、またまた予期せぬトラブル発生!排ガスの一部をエキマニからインマニに戻すパイプネジ(ソニックノズル)が折れてしまった。このノズルは昭和51年排ガス対応のシロモノであるため、C211と互換性が無い。で、毎度お馴染みとまやんさんやMAXさん、レッドGTさんやomoteさんにもご協力頂いて探したんだが、どーしても入手できない。仕方がないので、ワンメイクで作ってもらうことにした。現在、ソニックノズルができ上がるのを待っている状態です。これさえクリアすれば車検もOK、スカちんの基本機能「走る、曲がる、止る」は総点検される。ファンベルトも一新。さらに贅沢にも、オイル交換まで行う。エンジンオイルは6月に入れたばかりでまだまだきれいだが、北海道を3.000km以上走ったので、エレメント毎交換してしまう。今度のオイルは一味違いまっせ。箱スカで有名なモーターワークスのU氏ご推薦のバーダルオイルと添加剤B2。L20に最適の組み合わせだそうで、あっくんは千葉から取り寄せた。

てなわけで、スカちん復活の日は近い。復活した暁には、入院中の写真も含めて、またレポートする予定です。それまでは、ムモちゃんに頑張ってもらわんといかんなあ...

ところで入院費、一体いくらかかるんじゃあ〜!?


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