錦眼鏡余話7:No280
ミャンマー紀行:その6
 
この日の最後の観光は、
シェエサンドー・パゴダへ行って、夕日の観賞だ。
夕日観賞は、このツアーの楽しみの一つでもあった。
 

例によって、階段を登るときサンダルを脱いで素足になった。
階段を登っていくと、逆に降りてくる人もいた。
方形の基壇は、全部で5段ある。
 
 


階段は、人がすれ違う幅になっていた。
また、両方に手すりがついているので、
上り下りの人達が安心して行動できるようになっていた。
 

私はカメラを首から肩にかけて、ぐいぐいと登っていった。
3段目までは、わけなく登った。
4段目からは、先に登った人々がつかえて登ることができない。
そこを無理やり、体を滑り込ませて登った。
 

上を見上げると、
シェエサンドー・パゴダ
は、
方形の5段基壇上の黄金色のパゴダが夕日に輝いていた。
人々の顔も夕日に染まっていた。
 

5段目の基壇へ登るには、
少々強引に登らないと無理だと感じた。
取りあえず、5段の基壇まで登ることにした。
人を押しのけるようにして、5段の基壇へ登ることに成功。
登ったけれど、人で埋まり身動きができない。
基壇の回廊は、人で埋まっていた。
 

登った場所で、向きをかえてカメラを構えた。
幸い、
夕日が正面にあって
方角もいい場所であった。
写真撮影するには、
この場所を動かないほうがいいと思った。
 

夕日が山並みの端に沈み始めた。
そうすると、夕日は一気に沈んでいく。
シャッターを何回も押した。
 



夕日が山の向こうにかくれると、
周りの人が動き始めた。
最後に登ってきた人々は、
5段の基壇へ登らずに階段に腰をおろしていた。
この人たちが降りはじめた。
5段の基壇の回廊も、人が降りたので余裕ができた。
階段の登り口にいるのは邪魔になるので、ちょっと脇へ身をずらした。
 

ガイドさんから、
夕日が沈んでも、すぐに降りないようにと指示されていた訳が分かった。
日没後、階段は降りる人々で、すごく混みあった。
 

その騒ぎが一段落してから、私はゆっくりと降りた。
 


 

レストランで夕食をたべたあと、バガンのホテルに着いた。
着いてから、すぐに気になる水まわりを見た。
風呂場には、バスタブはなく曇りガラスで三方を覆われていた。
シャワー室は一段低くなっていた。
シャワーは天井にあった。
一辺が30pほどの四角形をしていて、穴がたくさん開いていた。
そこからお湯が出るのだなと思った。
 

さっそく、目の前にある蛇口をお湯側に回した。
水がポタポタと夕立の雨より少なく落ちてきた。
お湯側なのに水!
情けないほど少ない水量だ。
瞬間、「今日も水シャワーだな」と諦めた。
これで、3日間、連続の水シャワーだ。
 

会社から送られてきた資料に「ご一読ください」というページがあった。
そこには、下記のように記されてあった。
ヤンゴンを含め、
ホテルではお湯の出が悪い等、予めご理解いたたき、
ご利用くださいますようお願いいたします。
 

まあ、これも旅の一つだと思うと、何故か気が清々した。