錦眼鏡余話7:No264
幼虫:その1

9月中旬頃から、
ツマグロヒョウモンの幼虫が目につきだした。
 
今年の9月は雨の日と台風騒ぎで、
すっきりとした青空の日は少なかった。
 

たまに陽が射すと、
どこからともなくツマグロヒョウモンが
現われて
蜜を吸う姿が見られた。
 

先日、珍しく
雌雄で姿を現わした。
キバナ
コスモスの花にとまって、
仲良く蜜をすっていた。
8月に
スミレの葉へ産卵している雌を見かけたことを
思い出した。
 

台風16号が九州南部に上陸し、
紀伊半島を通って、関東へくるときは温帯低気圧になっていた。
雨が強く降ったのは、天気予報より早く、夕方前後だった。
 

台風崩れの温帯低気圧が通り過ぎた後も、
ずっと気温が低めで、涼しい気候だ。
 

玄関脇の棚に置かれたプランターにスミレが植えられている。
よく見ると、5匹ほどのツマグロヒョウモンが
スミレの葉を食べつくしてしまったようだ。
葉を食べつくした幼虫がばらばらに動き出している。
 

1匹は地面に降りて、芝生の上を歩いている。
観察していると、
途中、敷石の上で一休みをしていた。
これから、どこへ行くのだろうか。。。

 

1匹は棚からぶるさがった状態で、
同じプランター内の違う株のスミレの葉を食べている。
この幼虫は、ステンレスの棚を移動して、
スミレの違う株へ移動したのだろう。
頭のいい幼虫だなと思った。
 

もう1匹は、万年ほうきの柄の部分を歩いてる。
どこへ行くつもりなのだろうかと思った。
他の1匹は、プランターの縁で、長々と動かないでいる
 

最後の1匹は、出窓横の壁を登りはじめている。
冒険好きな幼虫もいるものだと思った。
 

妻から
「鉢植えの植木にツマグロヒョウモンの蛹がついているわよ」
と教えてもらったので、小雨の中を写真撮影した。
 

よく見ると、蛹は抜け殻だった。
すでにチョウになって飛んでい
るようだ。