錦眼鏡余話7:No250
多重露出撮影:その1 
 
6月の写真サークルの例会で、
講師の先生が
「多重露質撮影」した自分の写真を紹介しました。
その中の1枚の写真に刺激を受けました。
その写真は、
入笠湿原の帰りに立ち寄った「山梨芸術の森公園」の中の1枚でした。
それを見て、
 
「多重露質撮影」をするには対象が大切なんだと思いました。
幾つか大切なことを挙げてみました。
@対象
A色や形の組合せ
B多重の仕方
 

私が持っている2台のカメラとも
「多重露質撮影」が可能です。
 

クラブの例会時、
紹介されるサークル員の写真でも、
 
「多重露質撮影」で撮った写真が出されます。
 

ところが、自分の心の中に
「多重露質撮影」で出来上がった写真に対する偏見がありました。
「偶然によるものが多いのではないか」という考えです。
 

6月下旬の日曜日、梅雨の晴れ間でした。
私の家の近くに
清らかな流れ(舞知川と言うらしい:昔、用水路だったらしい)があります。
その川沿いには、四季折々の花が咲いています。
年配のご婦人がいつも手入れをしてくれているようです。
妻の話では、
「そのご婦人が花も植えているらしいよ。」
ミニコミ誌か市の広報誌で紹介があったらしいとも教えてくれた。
 

咲いている花の名前が分からないものが多かったですが、
気に入った花を撮ることにしました。
 

撮ってきた写真をパソコンに整理したあと、
「そうだ、家の庭にもたくさんの花が咲いているから、
今日は
多重露質撮影
』を実験してみよう」
と思い立ちました。
カメラは6Dを利用しました。
 

説明書を読むと、
2枚から9枚の写真を多重することができるそうです。
ピクチャースタイルが「オート」に設定のときは多重にはならず、
スタンダードの写真が2枚、普通に撮れるそうです。
「一回で終了」を選んでおくと、
1回
「多重露質撮影」をすると
「多重露質撮影」が自動的に解除するそうです。
 

さっそく、庭に出て、
適当な花を組み合わせて
「多重露質撮影」をしてみました。
なお、レンズはEF100o F2.8L マクロを使いました。
 

下の写真が
「多重露質撮影」で撮影した最初の写真です。
 

ピンクの花と黄色い花を組み合わせてみました。
ピンクの花は接写で大きく撮りました。
黄色い花はやや離れて撮りました。
 

次は、花の色の組み合わせを変えてみました。
ピンクの花と青紫の濃い花との組み合わせです。

 

ちょっと、ごちょごちょとした、うるさい感じになってしまいました。
模様と思えばいいのかなと思いました。
 

最後は、ユリの花とあじさいの花を重ねてみました。
 

二つのユリの花を
横長に撮ったものと縦長に撮ったものを多重にしました。
すっきりとした色合いの写真になりました。
初回の
「多重露質撮影」で、
これが
私の1番のお気に入り写真です。


多重露出撮影:その2へ続く