錦眼鏡余話6:No226
囲碁サークル:その1 

昨年、11月5日に入会した「囲碁サークル」の日常の活動は、
我が家から歩いて6分位のところにある地区の会館です。
毎週木曜日に活動しています。
会館の2階の和室に、
20人以上の人が長机を挟んで対局していました。
 

入会した日に、ふたりの人と対局しました。
ふたりの人が私の
級を決めてくれるそうです。
碁石を持つのは、本当に久しぶりのことで緊張しました。
 

ひとりの人とは、私が黒石を持って対戦しました。
もうひとりの人とは、4子(井目・星目:せいもく)をおいて行いました。
両方とも、ぼろ負けしました。
 
対戦が終わった後、
私が星目を置いて対戦した人から
「5級ではじめてください。」
と言われました。
 

次の週、さっそく出かけて対戦しました。
ひとりの人と始めましたが、
2局終えて、早々に家へ帰りました。
妻が
「相手の人、対局者がいなくなり困っているんじゃないの?」
それを聞いて、そうだなと思いました。
次からは、囲碁サークルへ行ったときは、
最低4時ごろまでは対局しなければいけないなと思いました。
 

1時から始まるのですが、みなさん30分前ほど前に開館前へ
集まっています。
ベンチに腰を下ろして、時間が来るまで待っているぐらいに
考えていましたが。。。そうではなく、対戦相手を決めているようです。
 

暮れまでに3回ほど、会館へ通いました。
大体1回にひとりの人と3局ほど対戦します。
3局やると、頭がぼーっとなります。
疲れてくると、下手な私は見落としが出てきます。
結局、大きな石を殺されて、途中投了したときもありました。
1局終わり、お互い目を数え終わると、小1時間が経っています。
3局ほど行うと、4時ごろになっています。
 

暮れまでに、
級を決めていただくための対戦を入れると、
11連敗になっていることに気がつきました。
このまま、永久に勝てないのではないのかと心配になってきました。
 

1月に入り、
17日に新春囲碁大会が公民館で行われました。
午前10時から始まり午後4時30分終了です。
その間、ひとりが5局やらなければなりません。
 

グループは大きく2つに分かれています。
2段以上のグループと、初段以下のグループです。
私は、5級なので、初段から下のグループの人とやることになります。
 

1局目を負けた人は、同じく1局目を負けた人同士でやります。
1勝1敗なら、同じ
1勝1敗同士でやることになるそうです。
2連勝した人は、やはり2連勝した人と行うそうです。
 

お昼のお弁当を食べるまでに、私は自分より上級の人と対戦して
4連敗です。
「まいったなあー、ここでも全敗で終わるのか」と悲観的になりました。
 

最後の対戦者を探していました。
4敗の人を探しました。
4敗の人をようやく見つけました。
相手は私と同じ5級です。
この人に負けたら16連敗です。
 

握りで白黒を決めます。
私は白になりました。
黒は6目半以上勝たないと負けになるそうです。
これは、黒のほうが先に打つので有利だからです。
 

始めると、相手はかなり強引に打ってきました。
私は押され気味でした。
これは5連敗になるかもしれないと弱気になりましたが、
でも、相手も形勢が不利だと思ったようです。
 

途中で、地を適当に数えました。
その時点では、小差で私が有利なようです。
相手も、地を数え、自分が不利だと思ったようです。
 

無理なところへ割り込むように入ってきました。
そこは私の虎の子の地(自分の領地)でした。
そんなところで石が生きたら、私の負けです。
相手の石を分断して、
2つの
相手の大きな石を殺すことができました。
 

この時点で相手は負けを意識したようです。
その後、途中で相手は投了しました。
数えることなく、私が勝ちました。
 

心の中で、「初めて勝った!」
という喜びが湧いてきました。
15連敗したあとの1勝です。
貴重な1勝でした。