錦眼鏡余話6:No223
安心ノート:その1 

テレビで、
60の半ばを過ぎたら、「もしもの場合を
想定して、
いろいろと準備を始めるようにしましょう」という
番組を見ました。
 

70歳を過ぎたころから、
遺言証書の書き方などの記事は、雑誌や新聞の切り抜きを
して、
ファイルにまとめてあります。
妻とも話し合って、作ろうということになりましたが、
未だつくらずに日を送っています。
日々の生活に追われている感じです。
 

私より妻の方が忙しく生活しています。
サークルに4つ所属してからでしょうか。
その他に、妻は買い物へ行く日が、2日か3日の割合で必ずあります。
 

また、ふたりとも健康なこともあるのかもしれません。
これが
大事なことを先送りしている原因なようです。
 

番組では、
元気なうちに始めることが肝心だと言っていました。
分かっているけれど、なかなか行動が伴いません。
 

私も6月になると、今年73歳になる年です。
いつ、逝ってもおかしくない歳になりました。
 

1月の初旬、
意を決して
本屋さんへ行き、
店員さんに
「エンディングノートのようなものを
探しているのですが。。。」
と言うと、
カウンターから出てきて、本棚の列の間を端のほうへ
行って立ち止まり、
7冊から8冊の本を取り出しました。
店員さんはそれらの本を、
本が平置きされたところに積んでくれました。
 

この種の本だけで随分あるのだなと驚きました。
それだけ、今話題になっているからでしょうか。
 

1冊ずつ、手に持って内容を見比べてみました。
厚い本は、「自分の基本情報」や「生立ちの記録」などの
記入欄に
ページが大きく割かれていることが分かりました。
 

これらの本は、何か目的が違うなと思いました。
エンディングノートは、「自分史」を残すことが目的だとは思いません。
 

私は、自分のことは最小限必要なことだけでいいと思っています。
 

店員さんが積んでくれた中から、
「エンディング研究会」が作成した一番薄い本にしました。
 

家へ帰って、さっそく内容をぱらぱらっと見てみました。
タイトルは「もしもに備える安心ノート」とあります。
 

表紙に、いろいろなことが印刷されていました。
紹介すると、
まず「必要な項目を厳選」という言葉が目に飛び込んできました。
この「安心ノート」は、「必要な項目を厳選」してあるんだと思いました。
次に「気軽に始められて書き込みやすい!」ともありました。
 

八つの項目を紹介しますと。。。
@自分の基本情報
A緊急時の連絡先
Bペットについて
C預貯金・ローン
D保険・年金
E医療・介護
F相続・遺言
G葬式・お墓
 

その下に以下の言葉が大きく書かれてあります。
「イザというとき、あなたを守るノートです。」
 

なんといっても、定価が(780円+税)なのも魅力でした。
 

巻末に「便利な収納ポケット付き」です。
ポケットは、透明なビニル袋状になっています。
大切なものを入れておくことができます。
 

ざっと読んでいくと、記入しなくてすむページがあります。
Bのペットの項目です。(老猫ミーヤが昨年11月に死にました)
Cの中にある「借入金・ローンについて」「貸付金について」も
必要ありません。
 

本の最初に「この本の使い方」が記されていました。
1.病気や入院、事故、災害など、
緊急時の忘備録として役立つ
2.預貯金や資産、保険、年金など、自分のライフプランづくりに役立つ
3.介護や終末医療、お葬式、相続など、エンディングノートとして役立つ