錦眼鏡余話6:No203
高月田んぼ:その1 

会長さんから「高月田んぼ」へ写真を撮りに

行かないかと誘われました。

727日の朝5時に集合と書いてありました。

 
「高月田んぼ」って、

どこにあるのだろうかと思っていると

会長さんから地図が添付されたメールが届きました。

 
ところが、添付地図を見ても、高月田んぼの場所が分かりません。

そこで、インターネットで場所を調べることにしました。

 
グーグル地図を拡大してみると、

東秋川橋を渡って右への細い道を入って行った先のようです。

わが家から車なら、10分もかからないところです。

前日に準備をしました。

まず、カメラのバッテリーがほとんどなくなっていたので

充電をしました。

次に、田んぼへ行くのだから、長靴を持っていくことにしました。

もう一つ、虫よけスプレー缶を持っていくことにしました。

三脚は持っていかないことにしました。

 
当日、4時半に起きて、

出来るだけ物音をたてないように家を出発しました。

小川の信号を突っ切り、

東秋川橋を渡ってからスピードを落としました。

右折の道を探す必要からです。

生憎、後ろから車がついてきています。

 
右折の横道がありましたが、

後ろの車を気にしていたら行き過ぎてしまいました。

 
少し行ったところに、お寺の広い駐車場がありました。

そこで、ターンをして、

右から来る車がないことを確かめて、

ゆっくりと戻りました。

横道は直ぐに見つかりました。

入口にモーテルの看板がありました。

今度来るときは、これが目印になるなと思いました。

 
まだ、この道でいいのか疑問を感じながら細い道を走っていくと、

青々とした田んぼの景色になりました。

 
細い道の先に数台車が駐車していました。

すでに、会長さんをはじめとする写真クラブのメンバー4人が

カメラ片手に写真を撮っていました。

講師のK先生もいます。

 
あとで、分かったことですが、

この「高月田んぼ」は講師のK先生の撮影場所でよく訪れるそうです。

 
東の空から太陽が顔を出し始めました。

遠くの景色が靄の中です。

隣の土手道を人が通っています。

人を入れて、「土手道と靄る景色、朝焼け」を数枚撮りました。

 

 
我々が踏み込んだ場所は、休耕田のような場所でした。

朝露がビッシリと付いていました。

長靴をはいて、その中へずかずかと入りました。

頭の隅に「マムシ」が気になりました。

K先生の話によると、

長年通っているが、マムシを見たことがないそうです。

 
講師のK先生の「話」と「動き」を見ていると、

写真の撮影技術がたくさん学べることがわかりました。

学んだことをまとめてみました。

 
「チョウは早朝、羽が濡れているので、素早く飛べない」

チョウが撮影するのに良い場所へとまるまで、

チョウを静かに追います。

これはと思う場所にとまったら撮影をすること。

根気との勝負。

 
「露出は思い切って開けること。」

そうすることにより、早朝の雰囲気のいいボケがでるということ。

私は逆に絞って撮影をしていたので、

暗い雰囲気で、大半がピントの甘い写真になっていました。

K先生の写真を見て、自分の写真は皆捨てるようだと感じました。

 

 
よい写真が撮れていないので、

ひとりで道の先の田んぼへと行きました。

そこで、1匹のアシナガグモに巡り合いました。

イネの葉先に露が光っています。

葉先から糸を引いて、宙ぶらりんをしています。

クモの体の頭胸部にも露が光っています。

しゃがみ込んだ姿勢で、8枚ほど撮影をしました。

 

 
初めての「高月田んぼ」での撮影、

失敗ばかりで学ぶことの多かった早朝でした。

 
<高月田んぼ>その2へ続く