錦眼鏡余話6:No204
高月田んぼ:その2 
 
前回、不満足で終わった「高月田んぼ」の撮影でした。
せっかく、朝早く起きて行ったのに露出がいい加減でした。
 

もう1度チャレンジしようと思い、
前回、都合で参加できなかった友人のSさんを誘いました。
早朝4時30分に行こうというSさんを説得して、
朝の苦手な私は5時にしてもらいました。
 

5時ちょっと過ぎにSさんは、バイクで我が家へ来ました。
すぐに、私の車に乗って、「高月田んぼ」へ向かいました。
Sさんは「高月田んぼ」へは行ったことがあるようでした。
 

Sさんに入り口を教えてもらい、「高月田んぼ」に到着しました。
ところが、
前回、写真を撮った場所の半分がきれいに草が刈り取られ
何もありません。
まいったなと思いながら、残った半分の草原へ踏み込みました。
チョウやカエルなどの生き物があまり見当たりません。
 

がっかりしたけど、気を取り直して撮影を始めました。
でも、思うような写真が撮れません。
 

諦めて、草原から道へ出ました。
30mほど先の道に車が1台止まっています。
車の脇に講師のK先生がににこしながら、我々を見ていました。
「なんだ、先生は今日も来ていたんだ。」
 

先生のそばに行くと、
「向こうは草が半分刈られて、生き物がいないのでこちらの草原がいいですよ。」
と教えてくれました。
さっそく、ずかずかと草原へ入り、ベニシジミを追いました。
なかなか思うようなところにとまってくれません。
 

よいところにとまったなと思ったので、
近づいて撮影をしようと近づいて、いざシャッターを押そうとすると、
チョウが飛び立ってしまうこともありました。
 

それでも、めげずによいところにとまるまで追いました。
そのうち、ようやくよいところにとまってので、
そうっと近づき、膝を屈めて体を伸ばし、シャッターを数枚押しました。
下の写真がその1枚です。
今度は露出を思い切って、開放に近い値にしました。
確か、絞り数値を、3.2ないしは2.8にしました。
 

 

また、イネ科の植物の葉の表面についた露が光っているのもありました。
こちらも、まあまあの写真です。
後ろのボケも感じがいいです。
 

 

「高月田んぼ」近辺は、まだ自然がたくさん残っていることが分かりました。
 

帰りに、Sさんがこの道をまっすぐに行ってみようというので、
車1台がようやく通れる道を進みました。
途中、T字路にぶつかりましたが、それを左へ曲がりました。
 

しばらく行くと、左側に用水路が流れている場所に出ました。
見覚えのある場所です。
「ここって、切欠へ登る道じゃない?」
Sさんに聞くと、
「そうだよ。この流れは、カワトンボの撮影場所にもいいところだよ。」
と教えてくれました。
いつか、朝早く、この用水路へカワトンボの撮影に来たいなと思いながら
帰りました。